アドバンスト・ビジネス・ダイレクションズ株式会社 インタビュー 栗原浩夫氏、加藤祐司氏

ABD社の変わらぬポリシーと今後の方向性

movin:

先程の再生のお話でもIFRSのお話でも、クライアントの現場や個別事情を非常に大事にされるというコメントがありましたが、こういった特徴はどのように醸成されたのでしょうか?

ABD 栗原様:

創業のきっかけに由来していると思います。元々、ファームのポリシーやルールに縛られずに現実的かつベストな対応は何かをクライアントと一緒に考え、実行していきたいという想いから当社を設立したので、この点を変わらず大事にしていく中で、こういった特徴が出てきたのかと思います。

ABD 加藤様:

単に案件数をこなしてビジネスを拡大することを目的にすれば、1件1件の案件を深堀りせずに、定型化して軽くこなしていけば拡大はできます。ただ、我々はそうではなくて、1つ1つの案件をきちんとやりたい、クライアントと真摯に向き合って案件を遂行していきたいという想いがあります。この姿勢を維持することが、長い目で見た際に自社の成長にも繋がると思いますし、実際にこの姿勢が評価されてクライアントの信頼を得て、次の案件を頂くことも非常に多いので、すごく大事だと思っています。

movin:

今後の貴社の方向性としては、どのようなことをお考えですか?

ABD 栗原様:

1つのサービスラインに特化するということは考えていません。特定領域に特化しすぎると、リーマンショック時のような大きな環境変化があった際に、会社の土台が大きく揺さぶられてしまいます。サービスの幅・クライアントの幅がある程度ないと弊社自身のポートフォリオ形成が出来ないので、長期的な事業存続という観点でこの点は意識していきたいと思います。

movin:

どのくらいの規模まで拡大したいという方針はありますか?

ABD 栗原様:

中長期的には30名程度の規模まで拡大したいと思っています。マーケットでのプレゼンスや認知度を考えると、このくらいの規模は必要かなと考えています。

movin:

それでは、今後も少しずつ規模を拡大されていく方針でいらっしゃると。

ABD 栗原様:

仰るとおりです。

movin:

株式会社ビジネスブレイン太田昭和(BBS)様との業務資本提携も、そのための布石なのでしょうか?

ABD 栗原様:

BBS様との資本提携にはいくつかの狙いがありますが、1つには採用を見据えた布石もあります。弊社のような小規模な独立系ファームで、バックとなる資本が無い企業ですと、いくら仕事内容に魅力を感じても、不安に思われる方もいらっしゃると思うので、少しでも不安を解消できるよう、上場企業と提携することで安心感を提供するという狙いはあります。
ただ、大きな狙いとしては業務補完ですね。BBS様はご存知のように業務・ITコンサルティング並びにシステム開発を行っている企業様で、経理系のシステム、経営管理系のシステムだとか、ERPパッケージを提供されているのですが、我々の領域であるビジネスコンサルティング・財務コンサルティング機能は強くありません。
逆に我々にとっては、我々のクライアントの改革・成長においてシステムの課題がある企業は多いのですが、システム面に課題があること指摘することは出来ても、実際にシステムを構築したり、ベンダー選定のアドバイスをしたり…といったシステム目線のアドバイスは強みがある部分ではありません。
こういった両社の状況を鑑みると、双方がクライアントを紹介し合う、もしくは両社が一体となってクライアントの改革を支援していくことで、シナジーが生まれるのではないか…という構想ができまして、業務資本提携をすることにしました。

movin:

実際に提携の成果は出ていらっしゃいますか?

ABD 栗原様:

はい。毎月情報交換をしていますが、既に数件双方のクライアントの紹介までお話が進んでいます。

movin:

例えばどのようなご紹介が多いのですか?

ABD 栗原様:

BBS様からご紹介いただくお話は、大手企業のIFRSやバリュエーションに関する案件が多いですね。例えば、時価総額数百億円くらいの上場企業が海外の企業を買収したのだが、初年度の決算で連結するにあたって、どのように評価すればいいか…といったご相談などがあります。
少しずつではありますが、本件のように効果が出ています。

movin:

経営面の統合や人材面での交流等はいかがですか?

ABD 栗原様:

完全にBBS様の子会社になるだとか、同じ場所にオフィスを構えて一体となって経営する…といったことは考えておらず、あくまでも文字通り提携です。BBS様も上場企業なので、連結対象になると様々な制約が発生し、いい意味での自由度が損なわれてしまう可能性が高く、その点を考慮すると独立系としての自由さ、独立系の良さを守っていきたいと考えています。人材の交流については、実現できると面白いと思うのですが、両社とも人材が逼迫していることもあり、実現は当面先かと考えています。

求める人材と社員にとっての魅力

movin:

では、今後とも継続的に採用を実施されるかと思いますが、どのような方を求めていらっしゃいますか?

ABD 加藤様:

本当にお客さんと向き合ってコンサルティングをやって頂ける方、お客さんの為に汗を流してもらえる方を募集しています。どのポジションでも、この点は共通して見ているポイントです。
スキルセットとしては、コンサルタントクラスについては基本的な財務・会計の知識・経験があり、分析力に秀でていることを求めています。イメージとしては、監査法人での監査やアドバイザリー業務経験者、銀行での融資経験者、事業会社の経営企画業務経験者等でしょうか。勿論会計士資格等があれば尚可ですが資格があることを重視はしていません。会計士資格があるからと言ってコンサルティングができるかというと、必ずしもそうではありませんので。
一方、アシスタントクラスについては、学習意欲・成長意欲が一番です。エクセル、パワーポイントといった基本的なOAスキルを兼ね備えている方であれば、ポテンシャルを重視しています。基本的な会計知識はあれば尚可ですが、やる気とお人柄次第で柔軟に考えたいと思っています。アシスタントクラスはワークライフバランスを重視した働き方もできるので、女性のメンバーが多いですね。

ABD 栗原様:

加藤が述べたポイントを補足すると、最終的にこういうアウトプットが欲しいといった時に、言われたことを表面的にただやるだけではなく、自分なりに考えて工夫してアウトプットを出してくる姿勢があるかを重視しています。コンサルティング会社ですので、自分なりに考えて改善しよう・いいものを出そうという姿勢があることが大事です。
実際にポテンシャルを重視して採用した方でも、分からないなりにも自分で考えて仕事をやっていく姿勢がある方は、入社後すごく伸びています。こういった方は、入社後自分に会計の知識が不足しているなと思ったら、自主的に税理士の勉強をして知識を深めていく…ということもしていますね。

movin:

アシスタントクラスの方は、総務や単純事務作業に近い方を行うのではなく、案件に入り込んでコンサルタントの方がやる業務の一部を行うのでしょうか?…

ABD 栗原様:

はい、現在6名いるアシスタントうち5人はフロント業務のサポート専任で、1人は所謂アドミ業務も兼任していますが、業務の半分以上はフロント業務のサポートになります。

ABD 加藤様:

アシスタントの方もお客さんとの会議に同席していますし、ご本人が希望され都合がつく人であれば、出張にも一緒に行ってもらっています。

movin:

他方で、アシスタントクラスで入社される方はワークライフバランスも重視されていることが多いと思うのですが、その点はいかがでしょうか?

ABD 加藤様:

ほぼ9時−18時勤務で、たまに残業があるという感じです。残業は月10時間あるかどうかというレベルですね。また、産休や時短勤務の方もいらっしゃるので、時短勤務の方でしたらきっちり16時まで働かれて、残業せず保育園にお迎えに行く…という働き方も可能です。

movin:

これまでプロフェッショナルとして培ってきたスキル・経験を活かしながら、ワークライフバランスをとって働ける環境なのですね。ちなみに、アシスタントクラスの方は入社後、本人の志向に応じてアシスタントとしてワークライフバランスを取りながら勤務を続ける選択肢も、コンサルタントに昇進してよりキャリアアップしていく選択肢も双方があり得るのでしょうか?

ABD 加藤様:

そうですね。評価面談のタイミングで「この人ならコンサルタントとしても活躍できるだろう」という人には、ご本人の希望も聞いています。パートナー陣としては、意欲と能力がある方にはコンサルタントとして活躍してほしいという想いがあり、積極的に提案しています。ただ家庭との両立や本人の志向もあるとは思いますので、無理強いすることはなく、あくまでも本人の希望が最優先です。

movin:

そうしますと、特に女性にとっては自分の家庭環境を踏まえて、当面はワークライフバランスを重視して働きながらも、タイミングが来た時にはチャレンジできるチャンスが残されている…という環境ですね。

ABD 加藤様:

実は弊社は一般的なコンサルティングファームに比べると昔から女性比率は比較的高いです。

ABD 栗原様:

特段、特別な配慮をしているというわけではないのですが、先程話にも出た通り会社として特に規則で縛るということをしていないので、個々の事情を踏まえてお互いを尊重しながら仕事をしているので、結果として、女性にも働きやすい環境になっているのだと思います。

movin:

規則で縛るのではなく、個々人が自立してプロとして自由に働ける環境にあると。

ABD 栗原様:

大きな企業で自由度が低い環境から解放されて、自立した自由な環境で働きたいという方にとっては魅力的な環境だと思いますし、これまで入社したメンバーもこういった想いは大なり小なり持っていたのではないかと思います。

movin:

ちなみに、最近ご入社された方にはどのような方がいらっしゃいますか?貴社の案件特集のページでも一部ご紹介させていただいておりますが、改めてご教示いただけますと幸いです。

ABD 加藤様:

シニアコンサルタントクラスですと、政府系金融機関で融資をやっていたメンバーが最近入社しました。財務面の分析のみに留まらず、もう少し事業にまで入り込んでクライアントにアドバイスしたいという動機から入社しました。他にも、金融機関出身で優良企業に投資をしていた者が、もっと企業の中に入りこんで現場を見て事業を分析し、企業の改善・成長の支援をクライアントと一緒にやっていきたいという想いで入社しています。
監査法人出身ですと、監査法人で企業の過去の数値をチェックするだけではなく、企業の未来を見たい、培ってきた知識・経験を用いてクライアントがこれから成長していく・業績を立て直していく支援をしたいという想いから入社するメンバーが多いです。
事業会社出身者ですと、事業会社にいると自分の会社のことしか分からないので、色々な会社を見て知識・経験を広げつつ、多くの会社に関与していきたいという想いからコンサルティングを志望される方が多いかと思います。

アシスタントクラスですと、システム会社出身者や事業会社出身者のメンバーがおり、ふとしたきっかけがあってコンサルティング業界に興味を持ち、現職からはキャリアチェンジになるのですがより数値的な観点からコンサルティングをやっていきたいという想いを持って、弊社に入社しています。ワークライフバランスをとりつつ仕事をしたいという観点から、弊社にアシスタントとして入社するメンバーもいます。

movin:

入社された方の感想はいかがですか?

ABD 栗原様:

「過度な規則がないのが楽です」という感想は良く聞きますね。全くない訳ではなく、ある程度決まりはあるのですが、過度に拘らず柔軟に対応しているので窮屈さがないのだと思います。

ABD 加藤様:

自由という事はそれだけ責任も生じるのでその点はシビアですが。

ABD 栗原様:

大手企業出身者にとっては、先程の「自由と責任」という感覚に思っていた以上のギャップがあると思います。いわゆる大企業の中で組織の一員として働いてきた人間からすると、自由と責任といっても、ある程度ルールがあった中での自由と責任だろうと想像するのですが、想像以上に個人に任されるので、どこまで自分でやっていいのか感覚が掴めるまでは戸惑うかもしれません。

ABD 加藤様:

「自由っていいな〜」と思っていた人も、「いや自由って大変だな」と思う時が一度は来ます(笑)
自由な分責任が生じるので、裁量を持ってやれる分、ちゃんとやり切らなければいけない…となるので。

movin:

なるほど。ある意味、本当にプロとしての覚悟が求められますね。

ABD 栗原様:

そうですね。ただ、逆に「自分の名前で仕事が来る」ということに喜びを感じてもらえる方には非常にいい環境だと思います。大手ファームに入ると、大手ファームの名前、例えばKPMGの○○さん、PwCの○○さんという形でクライアントに認知されると思うのですが、弊社は会社そのものの名前が有名なわけではないので、個人名で呼ばれるケースが多いです。自由な反面責任を求められますが、会社の名前ではなく自分の名前で仕事ができる環境なので、この点にモチベーションを感じる方にとっては、すごく楽しいと思います。私自身、自分の手で細かいことまでやらなければいけないこともあるので大変ではあるのですが、そんな中で、銀行の方からもクライアントの方からも「今回は本当に上手くいった。また加藤さんと一緒にお仕事したいですね」と言ってもらえると、非常に嬉しく思います。こういったことに喜びを感じられる方がいいかもしれませんね。

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