【日本総合研究所】赤れんが周辺を一大拠点化/民活調査と実施計画2件一括で提案競技/舞鶴市

京都府舞鶴市は、赤れんが周辺のまちづくりに着手する。市の観光戦略拠点「舞鶴赤れんがパーク」周辺と、隣接する海上自衛隊施設との連携・調和を図り、一大交流拠点とする。併せて、民間活力導入も検討する。整備に先立ち、民間活力導入調査業務と実施計画策定業務の２件一括の公募型プロポーザルを公告している。２０１８年度から施設の設計などに着手する予定だ。
　まちづくりの計画対象は北吸地区の「赤れんがパーク周辺エリア」と「しおじ通り周辺エリア」一帯だが、このうち「赤れんがパーク周辺エリア」を早期に開発する重点検討エリアと位置付けており、まちづくり基本計画でも同エリアを対象としている。
　基本計画によると、同エリア内の防衛省用地の三角地帯を市が取得し、バス・タクシー乗降場や複合交流拠点施設を整備する。三角地帯にある１９１３年完成の海上自衛隊舞鶴補給所No.１７号倉庫（れんが造２階建て延べ１０９０�屐砲鰐唄峪�業者により保存・活用する。三角地帯南側の財務省用地は市が取得し、エントランス、駐車場を整備する。
　１９０２年完成の文部科学省赤れんが倉庫（同１０９０�屬�３棟）は展示ＰＲ施設などへの転活用・整備を図る。赤れんが博物館前周辺の既存施設を取得・解体し、遊覧船チケット販売や物販店舗などの複合施設、広場を整備する。民間事業者による大型遊覧船の整備や飲食可能な遊覧船の配備も支援する。
　老人福祉施設「文庫山学園」（ＲＣ造平屋建て１９８６�屐砲蓮¬唄峪�業者により休憩施設や宿泊施設などとして活用するため、改修や一部増築、建て替えなどを検討する。
　民間活力導入の対象は、文庫山学園の設計、工事、管理運営と、赤れんが２号棟・３号棟の内装工事、管理運営などを想定している。
　基本計画策定業務は日本総合研究所が担当した。
　また、７月３１日に赤れんが周辺等まちづくり事業民間活力導入調査業務と赤れんが周辺等まちづくり実施計画策定業務の２件一括の公募型プロポーザルを公告した。参加申込書は１８日まで、企画提案書は２５日まで政策推進部企画政策課で受け付け、ヒアリング審査を経て９月に結果通知する。
　参加資格は、過去５年間に類似業務の実績があること。
　民活導入調査の業務内容は事業手法・事業条件の検討、エリアマネジメント・まちづくり事業への展開方策に関する検討、事業費の算定と事業手法の総合評価、課題整理、事業者公募書類素案の検討、にぎわい創出社会実験など。
　委託額の上限は１７００万円（税込み）。委託期間は２０１８年２月２７日まで。
　実施計画策定の業務内容は、現況把握、敷地分析、計画内容の検討と方針設定、実施計画図の作成、概算工事費の算出、実施計画説明書の作成、設計協議など。

2017年 8月3日
建設通信新聞

日本総合研究所（JRI）
三井住友フィナンシャルグループのシンクタンク。シンクタンク業務および、三井住友フィナンシャルグループ各社向けにシステムコンサルティング、システム開発を展開。シンクタンク、コンサルティング、システムインテグレーションという3つ事業を軸に、各事業部門がクライアントのニーズに合わせ横断的に連携しチームを編成することにより、適切でスピーディーな付加価値を創出している。

日本総合研究所（JRI）について

コンサルティング業界の最新ニュースをお伝えします。最先端の業界で何がどう動いているのかをWatchすることで、広くビジネス界全体の今後の動きを展望することができるはずです。