ポストコンサルタントインタビュー

今田 健治 氏 HITOWAホールディングス株式会社 代表取締役社長CEO

今田 健治 氏 HITOWAホールディングス株式会社 代表取締役社長CEO

東京大学工学部都市工学科卒業後、安田信託銀行に入行し都市開発事業を担当。
その後、ノースウエスタン大学J.L.ケロッグスクールオブマネジメントにてMBA取得。
マッキンゼー経て、ユニゾンキャピタルに移り、カネボウ株式会社(現 クラシエ・ホールディングス株式会社)執行役員、ドミノ・ピザジャパン 代表取締役執行役員を歴任し、HITOWAホールディングス株式会社 代表取締役社長CEOに就任。

これまでのキャリアについて

『今田健治CEOはコンサルタントご出身だそうですが、ご経歴を教えてください。』

1990(平成2)年に東京大学工学部都市工学科を卒業し、安田信託銀行に入社しました。安田信託では大学で専攻した都市開発事業を担当したのですが、金融にかかわるようになって、ビジネスのおもしろさを知りました。
98年、米国に留学してノースウエスタン大学J.L.ケロッグスクールオブマネジメントでMBAを取得したのは、経営学や経済学、マーケティングなどを深く学びたかったからです。
コンサルタントへの転身は2000年、34歳のときで、マッキンゼー&Coに入社しました。ここでたっぷりコンサルタント業務のノウハウを学び、05年からは投資ファンドのユニゾンキャピタルに移りました。

『コンサルタントとして、具体的にはどんなお仕事ぶりだったのですか?』

企業変革の設計と実行、営業部門の改編やマーケティング戦略の立案などを担当していました。企業名をだせば、だれでもご存知の大企業ばかりでしたから、やりがいがあった半面、責任も重くかなりのプレッシャーでした。
ことに、ある製薬会社では組織再編から製品ポートフォリオの見直し、ブランド戦略、コスト削減、部門整理など企業の存亡にかかわる根幹プロジェクトを任され、これを半年という限られたタームでこなさなければいけませんでした。しかも企業は感情と理性が入り混じった「人間」の集合体ですから、理論や数値設定だけでは動いてくれません。データを駆使して説得や説明をするのは当然ですが、大事なのは、社員全員に改革意識のスイッチを入れ、心をひらいてもらうことです。
コンサルタントのことを、しょせんは外部の人間だとか、社内や業界の知識、経験もないくせに、などと批判する方もいらっしゃいます。そんな誤解を払拭するには、できるだけ現場に顔を出すこと。各セクションの実情や不満などを自分で確かめることが不可欠です。
時には狷櫃澆紊砲院爾靴腓鶚瓩眤膸で、社員の皆さんとお酒を酌み交わしながら本音トークをしたものです。そうやって、コンサルタントが仕事のプロであることだけでなく、企業と製品を愛し、最終的には消費者の皆さんの幸せを願っていることを理解してもらいました。
私としてはこの時代の仕事を通じて、企業の経営と人の全体像を俯瞰し、組織をつくっていくダイナミズムを実感しましたし、的確な判断力はもちろん、人情の機微をわきまえることの大切さを学べたと感謝しています。

『今田CEOは、コンサルタントの実績をもとにカネボウで執行役員として活躍されました。』

ポストコンサルの一社目は06年で、40歳から旧カネボウ(現クラシエ・ホールディングス)の経営に参画することとなりました。この会社で働いた経験も実に貴重なものでした。
私がカネボウの一員となったのは、同社が産業再生機構の支援に委ねられた直後のことです。新しい体制の下、日用品と漢方、食品の3部門をわずかの期間でどう成長に向けて切り盛りしていくという、重大かつ慎重なスキームが必要とされる局面でした。大変な仕事だとは覚悟していましたが、自ら手を挙げ、経営戦略分野の執行役員として投資ファンドから派遣されたわけです。

『「大カネボウ」といわれた企業に、いわば爐茲充圻瓩虜E弔気鵑乗りこんでいくのは、火中に石をひろうようなものではなかったのではありませんか?』

コンサルタント時代の業務を通じて、会社経営に大きな興味を抱くようになっていたので、カネボウ入りは絶好の機会でした。
実際、先ほど述べたコンサルタント時代のノウハウはとても役立ちました。私は「共感力」と呼んでいるのですが、たとえ「よそ者」であっても、いや、よそ者だからこそ誠意をもって事にあたる――これに尽きるんです。
具体的にいうと、カネボウに残された3つの部門は、どれもが優秀な事業内容と技術力、スタッフを抱えていました。私はまず、その事実と実力に共感しました。いいものを作ることができるのなら、いいマーケティングをすれば必ず世に受け入れてもらえる。カネボウ時代は売上げ至上主義に陥ってしまっていましたから、その反省を踏まえ「ボリュームからバリューへ」という共通目標を設定したわけです。
次のステップでは、そのメッセージをカネボウのスタッフ全員で共感してもらえるよう、積極的に社員の中に入っていき、ていねいに伝えました。私がカネボウに共感し、社員の皆さんも新会社移行のためのガバナンスに共感してくださったおかげで、全社がひとつの目標に向かって前進することができたのだと思っています。3年半後に、社内はもとより取引先や社外の人たちから、「クラシエになって、のびのびとした社風にかわった」とご評価いただいたときは、本当にうれしかったです。

『ポストコンサル2社目では、業績が伸び悩むドミノピザ・ジャパンに転身されました。』

あれは10年のことで、代表取締役執行役員として赴任しました。もともと私はピザが大好きだし、ドミノピザが日本の宅配型チェーン展開企業の草分けだという点、特にフランチャイズ形式ではなく直営店を中心に運営される強い組織であるという事などにも強くひかれました。
余談ですが、ドミノジャイロと呼ばれる宅配用の屋根付き三輪バイクは、日本のドミノピザが初めて採用したものなんですよ。こういうユニークな風土と伝統をもつ企業は、ちょっとしたきっかけで立ち直れるんです。
ドミノピザにきて感じたのは、社員が萎縮しているじゃないかということでした。トップ企業が3位にまで後退し、店舗の閉鎖なども経験して社員はつらい部分があったのだと思います。そこで、まずは「積極的に出店しましょう」という方針を打ち出し大プロジェクトを始めました。ところが「この人は何をいってるんだ?」という冷めた反応だった……あの打ち出し方ははっきりいって、大失敗だったですね(笑)。
でも、私はメゲません。すぐに社長ら首脳陣と知恵を寄せ合いました。そうして、国内各エリアの店舗運営の責任者である営業課長に向け、「この場所で、こう展開したい」という出店計画を立ててもらい、それを本社が全面バックアップすることにしたんです。
課長たちは当初こそ半信半疑でしたが、経営陣が本気だと知って大いに気を吐いてくれました。でも、私にいわせれば、だれよりも地域のことを知っている課長たちが、自信をもって出店できる場所でビジネスを展開するなら失敗するわけがない。いい意味でのオーナーシップも芽生えるし、何よりスタッフの能力を遺憾なく発揮することができるはず。おかげさまで、このプランは大成功し、それをきっかけにみんなの出店への自信と意欲がどんどん大きくなっていきました。

『こうした実績をうかがっていると、それぞれの企業に残り、トップとして采配をふるう道もあったのでは?』

それもオプションとしてはありました。ただ、CEOとしてやっていくのなら、カネボウの3年半、ドミノピザでの7年半のキャリアを活かして、まったく違う業種で力を尽くすことにもチャレンジしたいと思いました。
コンサルタント、役員として多くの企業に関わる中で学んだ財産は、経営者というものは「全身運動」でやっていかなきゃいけないということです。頭で経営計画を立案するのはもちろん、それを現実のものにするために身体と五感をフルに使い、スピーディーにアクションしなければ。そして、頭脳と肉体にプラスしてハートも大事です。あたたかい心の交流ができて、やっと「全身運動」が完結するんです。

第2創業期、HITOWAホールディングスへの転職

『HITOWAグループでも、その今田さんならではのモットーを実施してらっしゃるわけですね。 』

私がHITOWAホールディングスの代表取締役社長・CEOに就任したのは17年10月、この会社の会計年度スタートと同時です。
同年9月にドミノピザの代表取締役執行委員を辞した直後のことでした。でも、チャンスがあれば積極的に動くのがポリシーだし、今回の転職も私にすれば当然の選択であり決心でした。
それに、タイミングがすごくよかった。HITOWAは17年11月1日をもって、長谷川ホールディングスから社名と組織を一新し、同時に本社の移転が決まっていました。一代で会社をつくった創業者が退き、社員全員に第2の創業期という自覚があるだけに、新たな歴史をつくっていく気運がみなぎっているんです。
HITOWAグループには保育と介護事業をはじめハウスクリーニング・家事代行などのフランチャイズビジネス、人材派遣、給食サービス、障碍者の方々の雇用促進といった6つのコアがあります。私は就任早々、さっそく「全身運動」を展開しました。まず全部門のリーダーと議論を尽くして今後の成長の見取り図、「HITOWA創業プログラム」を作り、それを持って各社、各部門の現場へいって、ひとりひとりの顔をみながら意見を交わし、躍進の手ごたえをつかんでいます。
HITOWAグループは、幼児から高齢者までの生活総合支援サービスを提供する企業として、人と人の「和」を大切にしながら、各事業、全社員がつながって、ひとつの「輪」となり、よりよい社会を創造していけるはずです。

『今田イズムは確実に浸透していますか?』

現場を回って痛感するのは、スタッフが日々の業務の重要性を熟知しているだけでなく、目の前のお客様に真摯(しんし)に向き合い、全力を尽くしているということです。これは長谷川時代からの大切な遺産でしょう。同時に、それがあるからこそ「家族と暮らしを支える新たな価値を創造し、『感動と満足』を提供しつづける」という経営理念も生きてくるわけです。
さらに幼児や保護者、高齢者、そしてそのご家族といった大切なお客様に感謝されるよろこび、これが想像以上に強烈ですばらしいものなんです。提供するサービスに対し、その場でダイレクトに感謝の言葉が返ってくるなんて、ほかの業種じゃなかなか実現しないことです。
反対に、いいサービスを提供できなければ、すぐマイナスのフィードバックが跳ね返ってくるわけで、24時間365日、気を抜けないハードな仕事ともいえます。
そういった事々を踏まえて、私は8つの【行動指針】を策定しました。これこそが、HITOWAの人としてのバックボーンでもあります。それを以下に紹介します。

○ 日本で一番。世界で一番。というレベルで、サービスや仕事の質を追求する。
○ 規模を追わず、バリューを求める。
○ 社会の変化とお客様のニーズを、誰よりも早くつかみ解決する。
○ 自分で考え、行動し、チームに貢献する。
○ 賢く、チャレンジしつづける。
○ 常に、ポジティブかつオープンでいる。
○ 自分に、チームに、正直に。良い事は褒め、おかしい事はおかしいと言う。
○ ひとつの輪となれるよう、ルールを守り、仲間を守る。

HITOWAグループの魅力と求める人材像

『今回、御社は今田CEOの右腕となる人材、あるいは事業各社のトップを目指す人材を新規採用します。』

コンサルタントをつとめ、カネボウやドミノピザで経営に参画した時、私はまさにトップの傍らで経営戦略を練り、実行してきました。トップとの常に密なコミュニケーションを心がけて仕事をしていたわけです。
今度は、そういった人材をHITOWAで育てていくのが、CEOとしての大事な責務だと心得ています。
トップとしては、各部門の事業戦略を立案しハイスピードで実行、修正していくうえで、しっかりとサポートしてくれる優秀な人材が隣にいてほしい。
それに企業が成長するには、プロパー社員の豊かな経験、実績とコンサルタント的なエキスパートの力の融合が欠かせません。社内の生え抜き組にとっても、社外からの助っ人の存在がいい刺激になり、「人と人の輪と和」の相乗効果が生まれるはずなんです。
視点をかえると、現在コンサルタントとして活躍中の人たちにすれば、HITOWAの展開する多岐にわたる事業が、格好の実践テキストになると思うんですね。自由で柔軟な発想があれば、介護や育児、家事代行などのフィールドで、これまでにない新しいサービスと価値観を生みだすことができるはず。そういう意味で、弊社は既成概念にこだわったりはしません。

たとえば、我々には、介護施設の入居者とご家族に旅行を楽しんでいただくため、介護スタッフが同行して、移動から宿泊、観光、健康管理までをパッケージにして提供するという事業がありますが、これは大きく成長させたい。ハイテクを駆使して、幼児や高齢者の行動を見守るセンサーの活用も急務。SNSだって、グループ各社でいろんな活用方法があるはず。こういったサンプルを出すまでもなく、「しあわせ」と「便利」が共存するサービスの可能性は無限です。
コンサルタントは専門化、細分化が進んでいますから、いろんなフィールドから弊社に参戦して、どんどん斬新な提案をして、それを自ら実現し大きく育てる経験をしてほしいですね。

『転職先としての、HITOWAグループの魅力についてもお伺いします。』

HITOWAグループでの業務は、今後も社会的ニーズが高まるでしょうし、それに伴って大きな成長が期待されています。確かに楽な仕事とはいえませんが、ダイナミズムたっぷりだし、組織を舵取りする業務を通じ、自分の成長がはっきりと実感できるはずです。
HITOWAグループを「キャリアアップの道場」「ビジネスアイディアの実験室」と捉えていただいてもけっこう。男女や年齢、ケースによってはキャリアの別なく、チャレンジ精神と上昇志向をもつ人材に門を叩いていただきたいです。 
また、女性の人材活用もHITOWAの大きなテーマ。結婚や出産、子育てといった人生のステージごとのサポート体制をしっかり整えて、先進の働き方改革を進めていくつもりです。

『今日は長時間、ありがとうございました。』

こちらこそありがとうございました。

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