「MyNewsJapan」MyNewsJapanでは、Newsの現場にいる誰もが発信者です。身近にある本当のNewsを多くの人に知らせてみませんか?
バナー
MyNewsJapanとは My News & FactMy Opinion
生活者/消費者/有権者マスコミコラム/意見culture音楽映画本旅
書く・読む 記者 登録・変更

記事の出稿

情報提供

読者コメント

ランキング

メルマガ 登録・変更

お知らせ

HOME

会員ID :
パスワード:
上記を記憶

会員登録・解除

マイニュース
“ヒト転がし”見えた転職活動 人材紹介会社の危うい実態
06:21 08/21 2006
 
非常に見栄えはよいインテリジェンス(千代田区大手町・丸ビル)

 IT系コンサルティング会社に入って、まる4年。年齢的にも30代に突入し、今後の自分のキャリアについて考える毎日だ。これまで様々な人材紹介会社にお世話になったが、所詮は無料サービス。“人転がし”も体験的に分かってきて不信感を持ち、最近は30万円払って転職コンサルティングも受けている。私の経験が役に立てばと思い、体験ルポをまとめた。

【Digest】
◇インテリジェンス(×) 適正年収は「常に+100〜200万」?
◇人件費が安い若手を揃える、明確な戦略
◇新聞広告と同じようなもの
◇ケンブリッジ・リサーチ研究所(△) 3年間放置される
◇ムービン(○) 役に立つ面接の訓練
◇早稲田では政経と法は可、商学部以下はダメ
◇キャリアインキュ(×) 今、何個のゴルフボールが浮いてる? 
◇アンテロープ(×) 明らかに押し込もうとしていた
◇有料サービスへ(○) 「入れない理由を全部書き出せ」
◇軸をしっかり決める
【人材紹介8年、「身元がばれたら業界から抹殺されそう」な解説】
◇「ぶっちゃけ三流業界なんです」
◇紹介業の本音は「キャリアコンサルの時間を省きたい」
◇他人のコンサルどころじゃなくなる人材紹介業の社員

◇インテリジェンス(×) 適正年収は「常に+100〜200万」?
 最初に人材紹介会社と関わりを持ったのは、今の会社に入って間もない頃、2002年のことでした。

 国内の大学(理系)を卒業してから海外留学して経営学(BA)を学んでいたので、社会人1年目で27歳。「慶応卒じゃないから」とJALの合コンを断られ落ち込んだこともあり、多少、学歴にはコンプレックスを持ち続けています。

 同年代と比べ年齢的に出遅れたという意識もあり、インテリジェンスの「無料年収査定」というのをWEB上で見かけたときは、「自分は適正年収を貰えているんだろうか」と興味を持ち、申し込んでみました。

 大学名や仕事内容など簡単な経歴と今の年収を入力して申し込むと、自宅宛に、もったいぶった豪勢な封筒が送られてきました。自分の年収は420万円でしたが、「適正年収は600万円」と書いてありました。

 そういう人もいます、みたいな書き方でしたが、いい加減なものだと感じました。なぜなら、同じ時期に申し込んだ東大卒の同期入社の新人のところにも、全く同じ適正年収、同じ文言のレポートが来ていたからです。

 私の友人で、人材紹介・人事コンサル会社(40人規模)に勤めた後に独立、人材紹介のキャリア8年というベテラン・Tさんに聞いたのですが、どこでも同じような年収査定はやっている、と。「あれは登録させて、転職まで持って行くツールなので、必ず100〜200万円は高い数字を適正年収にします。明らかに貰い過ぎの人には、バッファーを持たせて提示し、とにかく低い数字は出しません」。

◇人件費が安い若手を揃える、明確な戦略
 絶対ウソだとは思ったものの、まんまとはまり、タイミングよく案内メールが来たので、丸ビル27Fのインテリジェンスのオフィスに行くことにしました。

 「キレイなねーちゃん」が3人もいる受付を過ぎると、カウンセラーの若手の男性社員と対面。「何をやりたいのか、どういう業界に興味があるか」と聞かれて、とりあえず「コンサルタントをやりたい」と伝えると、「メールを送るから、興味があったら連絡してください」と。とにかく受付の人がキレイだったことくらいしか、よく覚えていません。

 仕事上、丸ビルに出入りすることは多いのですが、エレベーターに乗っていて「おっ」と思う綺麗な人がいると、だいたい27階で降りる。だから、社員全般について言えます。合コンするならインテリが一番だと思います。

 Tさんによれば、「あそこは、明確にそういう戦略」だと。つまり、仕事内容は簡単な接客業だから、カウンセリングやコンサルティングの能力よりも容姿優先でスタッフを採用し、27〜28歳までの人件費が安い若手ばかりを据え、その人たちのスキルアップにはさほど興味はない。一方で企業側に対しては、体育会系のノリで強力な営業をかけて網を張り、大量の案件を持つ。

 そして、サッカーのスポンサーをやるなど、マス広告を打って転職予備軍を大量にかき集め、案件とマッチングさせて、右から左に人材を流していく。紹介した人の年収の30%を、企業から受け取る。それが急成長したインテリジェンスのビジネスだ、と。

◇新聞広告と同じようなもの

今でも送られてくるインテリジェンスからのメール

 

 

 インテリの人と最初に面接をした後は、メーリングリストに登録され、週1くらいで、人材募集のメールが送られて来ました。多少はセグメンテーションされていますが、かなり大ざっぱで、自分とは関係のない案件も多かったです。

 それをみて興味がある案件について応募すると、すぐに面談がセッティングされ、また丸ビルの27階に行って、直接、企業の採用担当者と面接をします。私は一回だけ応募しました。証券会社がコンサルティング事業を立ち上げるというので人材を募集する、という話でした。

 この面接は、簡単に落とされました。入社したばかりだったし、本気でないことがバレたのもあると思いますが、あとで落ちた理由を尋ねたところ、「人の話を聞かない」と言われました。インテリの人に「自分をアピールして」と言われていたので、自分の話をしたのですが、しすぎたのがまずかったようでした。第2新卒募集だったので、年齢も関係したかもしれません。

 「インテリとリクルートエイブリックは、数の論理。リクナビみたいなもので、企業が人材募集を依頼すると、一気に100人規模で応募が来る。スクリーニングもあまりないから、ほとんど新聞広告と同じようなものですね」(Tさん)。

 メーリングリストで一斉送信してくる時点で、怪しいです。今思うと「あれはヒト転がしだな」という感じで、本当に自分のことを考えて紹介してくれる仕組みではない。リクナビネクストなんかと同じで、広く浅く、というやり方ですね。

◇ケンブリッジ・リサーチ研究所(△) 3年間放置される
 翌2003年、仕事にも慣れた頃、「ケンブリッジ・リサーチ」という老舗の人材紹介会社に、WEBサイトから登録しました。日本系の、金融・製造業界に強いようでした。最初の面接に行くと、40代とみられる素人っぽいオジちゃんが出てきた。やりたいことを聞かれ、自分はやはり、コンサルタントをやっていきたい、という話をしました。

 その後、3年も経って、2006年5月、突然、メールで案件の紹介が来ました。国内金融関連会社のリサーチ職でしたが、たまたま友人がそこに勤めていて、社風を聞く機会もあり、自分には合わなそうなので面接も受けずじまいでした。

 ケンブリッジの人は、「あなたのスキルでは日系しか行けない。外資は即戦力を求めますから」というのですが、要するに、日本系企業の案件しか持っていないから、それをさばくために言っているだけじゃないか、と思います。

 今年(2006年)に入ってからは、日本で働くなら金融、海外ならコンサルティング、といった方向性を漠然と持つようになり、コンサル系に強い人材紹介会社を中心に動きました。

◇ムービン(○) 役に立つ面接の訓練

ムービンといっても引越し業者ではない。その実態は…
 2006年2月に登録したのが、「ムービン」。これはボストンコンサルティンググループ(BCG)にいたコンサルタントが兄弟で経営しているそうで、紹介先もコンサルティング会社に特化しています。

 WEBで登録して、案内に従ってムービンのオフィスを訪問すると、すごいダサいオフィス。場所も新橋のさびれた感じのところでした。元SAPという40代前半くらいのおっちゃんが出てきて、ちゃんとレジメをみてくれた。面接でアピールするポイントなんかも教えてくれた。

 即興の頭の回転の速さやロジカルシンキングを試す「ケース」がある、という話や、面接の訓練をしてくれて、レジメも見てくれた。これは非常に役に立つので、行って良かったと思いました。

 案件も、コンサルに特化しているので詳しくて、たとえば日立がコンサル事業を立ち上げようとしているからどう?とか、他にもいろんな選択肢をあげながら、相談に乗ってくれました。

 ただ、BCGやマッキンゼーは、学歴で駄目だと言われました。日本の最終学歴を見る、というのです。これにはちょっとむかつきましたが、しかたがないとも思いました。今はまたここにお世話になろうかと思っていますが、カウセリング後はしばらくキャリアについて、悶々と悩んでいました。

◇早稲田では政経と法は可、商学部以下はダメ
 BCG・マッキンゼーと人材紹介で付き合いがあったTさんによれば、この両社は、日本市場での戦略として、クライアント企業のトップマネジメントに合わせるために、紹介する人材は学歴で足切りをするよう指示されていたそうです。

 「東大、京大、一橋大、東工大はOK。早稲田だったら、政経と法はOKだが、商学部は×。慶応だと、経済・法はOKだが、商学部は微妙。あと、学生の時の就職活動で適性検査を受けて×だった人は、その記録が残っていて、.....この続きの文章、および全ての拡大画像は、会員のみに提供されております。




「ボクのこと、見てる?」と聞きたかったアンテロープ

+++ 記者コメント +++
本文:全約10,100字のうち約6,000字が
会員登録をご希望の方は ここでご登録下さい

企画「ココで働け!」トップ頁へ
新着のお知らせをメールで受けたい方は ここでご登録下さい (無料)
アクセス数: 10030 最高評価: 68 高評価: 58

読者評価
この記事を気に入ったら、下記いずれかの評価をして下さい。
最高評価 高評価

関連記事
読者コメント
お名前:
コメント:
匿名 03:53 08/23 2006
ビジネスモデルを考えれば、決して求職者の立場に立つ業界ではないです。紹介会社を介した前回の転職は仕事内容が合わず、結果短期退職をしてしまい職歴に傷を付けてしまいました。私自身の脇の甘さが原因なのですが、アドバイザーから営業トークをかけられると、やはり少なからず判断が鈍ります。
転職はあくまで自己責任で行われるものです。無責任なアドバイスに対しては毅然とした対応をすべきです。

yyy 20:24 08/22 2006
インテリジェンスは、あやしい。インテリジェンスに登録して脱退したとたん、スパムメールや会社にマンションや先物の勧誘電話がやたら増えた。インテリジェンスから情報を漏らされたと思う。みんなにインテリジェンスだけはやめるように言っている。

元祖匿名 09:38 08/22 2006
また、年配の方は年配の方で「派遣は、本来正社員では出来ないような高度な仕事を請け負う会社です」などと(少なくとも私の知る)現状とは凡そ異なる発言をされていたりもしました。
正しいかどうかや、善か悪かではなく、世の中は、色んな人で成り立っているのだ、と思い知らされた一コマです。

元祖匿名 09:38 08/22 2006
パソナも、非常に見栄えの良いオフィスや若くて綺麗な受付嬢を使ったりしていますが、どこか水っぽい印象を受けてしまいます。
事業内容によるところの事情もあるのでしょうが、男性社員までもが若くて軽そうで社会をわかっていなさそうな社員ばかりが目に付いた点にも不信を覚えました。若い内だけ利用して後はポイ捨てといった寒い実態や離職率の高さが隠されているのでは?と穿った見方をしてしまいます。

  05:30 08/22 2006
人材紹介・人材派遣自体は社会的に必要だと思うが、現実には悪徳企業ばかりなので虚業に見えてしまう。パソナとかクリスタルグループとか・・・

@ 02:02 08/22 2006
人材派遣は昔で言えば
ただの口入れ屋、手配し、単に給料ピンはね
するだけの会社、理想も何も無いけど金を儲けたい奴らは皆これに走ってますね

gon 00:09 08/22 2006
わたしも紹介会社を利用したことがありますが、最近気づいた。人身売買のようなものかな?まあ、互いに利用しあうので一方的に非難もできませんが。賢くなって相手に呑まれないようにすべきかな?

匿名 15:15 08/21 2006
>(別の)匿名さん
いえ、旧リクルートエイブリックの担当者から聞いた話をうろ覚えで確かめもせずに書いたので、相場は20%程度の方が正しいのでしょう。少し下がったかもしれませんね。
実際は、もう少し複雑な料金体系だったようにも思いますが・・。

匿名 13:27 08/21 2006
インテリジェンスの紹介手数料は、年収の20%のはずでしたが。上がったのかな?

匿名 13:18 08/21 2006
自社のサイトにしか求人を掲載していない場合、確率がぐっと高くなりますよ。自分で好きなだけ選べますしね。応募作業が多少面倒ですが、だからこそ得られるメリットがあります。

匿名 13:13 08/21 2006
考えてみれば、ごく当たり前の方法ですが、企業の採用担当者曰く、文系で直接応募してくる人は珍しいそうです。
今では、JOB.netだったか、企業サイトの求人情報を検索して集めた求人情報サイトまで出て来たようで、便利なのか罠なのか、良し悪しですね。。

匿名 13:13 08/21 2006
という訳で、私のお勧めは、各企業のサイトの求人情報を直接確認して応募することです。
紹介会社や求人サイトを経由するから、ややこしくなる面があると思います。
この方法をお勧めして実践した友人は、うまい具合に最大手の上場企業に就職出来ました。希望職種や地域?まで参考にしたようでしたが・・。

匿名 09:19 08/21 2006
求人という生ものを扱う為、泥臭くも難しい面がことには理解を示しますが、ちゃんとした会社がないように思えます。この業界は、前近代的ですね。。
いい仕事を得ているなら、余程不満がない限り、転職はしないようにした方が身の為です。
年収査定を餌に、給与が上がるだの、転職をそそのかすような広告を紹介会社は打ちますが、営業狙いに騙されてはいけません。。

匿名 09:19 08/21 2006
人材紹介会社で、どこか本当に良い会社ってあるのでしょうか?
大学の就職サークルを母体とした会社は、やたらと親切でしたが、所有求人件数が50件もないような会社で、最初に、その点は確認したのですが、やたら時間を食ったコンサルを経た後に判明しました。

匿名 08:59 08/21 2006
では、人材紹介会社が提供するメリットとは何か?を考えてみると、開拓した乃至秘密の求人情報を持っているというだけで、利用者側は求人をあまり選べませんし、デメリットの方が大きいようにも思えます。それ位、紹介会社本位です。次を決めずに辞めてしまった人は、苦労しますよ。

匿名 08:57 08/21 2006
利用は無料とは言っても、紹介会社を通じて転職が決まれば、会社から紹介会社に転職者の3〜6ヶ月分の給与相当額が支払われます。
それだけ企業側の注文は厳しくなる為、今の時代、自分でネットで探した方が、その意味では可能性が高まると言えます(但し、ネットは応募者が多い為、競争倍率が相当高まります)。

匿名 08:46 08/21 2006
また、品も熱意も感じられない、うだつの上がらないタイプの年配のカウンセラーが、偉そうに遠慮なしに失礼なことを言ったりもします。意見も的外れな内容だったりするので、目も当てられません。この会社は規模だけだな(とは言っても大して大きくはないですが)と思いました。
ケンブリッジ・リサーチも、規模が小さく外資系紹介を得意とするといった違いを除けば、後は似たような感じです。

匿名 08:41 08/21 2006
人材紹介会社は、う散臭い会社が多いですね。
最大手のリクルートエージェントは、所詮、儲かればよいという発想の会社。労力を掛けずに転職に結び付きそうなら、力を入れてやりますが、面倒そうなら、紹介物件はない。等と暴言を吐きます。量はそこそこあれどもレベルの高い求人はあまり持ってないんですけどね・・。企業とグルだという指摘が図星なんだろうと思います。

名無し 07:31 08/21 2006
当方,転職を二度経験しました.最初に陸ROOTを使ったときは,,,最悪.会社と人材紹介会社がグルだったみたいで,嘘の仕事と給与条件の募集でした.

少し,焦っていた隙を衝かれました.

それに懲りて,二度目は15社以上の人材紹介会社と面談しました.
やはり,大手や商社系は酷い対応でした.

転職を志すみなさま,お気をつけあれ.


プライバシーポリシー  セキュリティーについて  著作権について  リンクポリシー  最適アクセス環境  FAQ  ご意見・ご感想
Copyright 2003  My News Japan  All Rights Reserved.