活動紹介:ニュースレター配信編ZERO-ONE(ゼロワン)~ デロイト トーマツ サイバー流の新潮流 ~




デロイト トーマツ サイバー(以下、DTCY)が取り組むZERO-ONEでは、これまでの人材育成の取組みの枠を超えて、よりチェンジマネジメントに近い発想で様々な企画の推進を進めている。
特に重視しているのは、教科書・書籍では得られない現場ならではの経験である。これらを暗黙知として組織内で共有するのが難しい状況にある中、DTCYではZERO-ONE事務局が推進する社内インタビュー活動により、形式知化を推進できている。
現在、2種類のニュースレターの定期的な発信を通じて、スタッフ層及びマネジャー層、双方の視点で見た、成長のための様々な気づきを社内で共有しあい、貴重なナレッジとして社内に浸透しつつある。
今回は、2つのニュースレター「初めてのコンサル案件」「高評価案件 徹底解剖」に関わる活動を紹介し、それらがもたらす意義・価値について紹介したい。

Chapter1:ニュースレターの概要

movin:

「初めてのコンサル案件」「高評価案件 徹底解剖」はどのようなニュースレターでしょうか?また、どのように発信・共有しているのでしょうか?

水谷様:

コンサルティング業務の中で得られた気づきや成長のためのヒントなどをニュースレターの形で社内全体に共有する取り組みを行っています。
「初めてのコンサル案件」は、スタッフ層が初めて経験するプロジェクトにおいてどのような苦労があって、それをどのように乗り越えたかを共有することで、経験年数が浅いメンバーの励みにしていただくとともに、上位メンバーが適切にサポートするためのヒントになる内容となっています。
「高評価案件 徹底解剖」は、プロジェクト終了後にクライアントに記入いただくアンケート調査において、成果や目標への貢献度に高い評価を得た案件について、担当マネジャーにインタビューを実施し、その成功の秘訣を共有しています。

従来、個人の経験の中で蓄積する成功のノウハウや成果を出すためのマインドセット等は、一緒に仕事をする中で伝達されていくことが一般的であったと思いますが、推進事務局は、そのような暗黙知となる個人のノウハウをインタビュー形式で引きだし、それを読みやすいニュースレター形式で発信することで、個人の成長を効果的に支援することを狙いとしています。「自分がやったことのない経験」に対しても、他の人の経験を読み物の形で疑似体験することで、個人の「未知」への挑戦を応援しています。これは、我々の活動のスローガンである、「予め未知を経験しておく」、「ファーストペンギンになる」、「1つ1つ確実にクリアする」にもつながる取り組みとなります。

ニュースレターは、個人が「未知」の経験を「自分ゴト」として自らの内面に取り込みやすいように、配信方法も工夫しています。月次のニュースレターをメールで配信するのに加え、月次の全社会議で人材ユニット長から、メンバーのモチベーションが上がるような励ましのメッセージとともに、内容の解説を行っています。ちょうど半年ほどこの取り組みを継続していますが、新しいメンバーがこれまで蓄積したニュースレターの内容を体系的に確認することもできるようになっています。

初めてのコンサル案件

高評価 徹底解剖

Chapter2:「初めてのコンサル案件」


平川様(写真左) 成瀬様(写真中央左) 末次様(写真中央右) 河村様(写真右)


平川様(写真左) 成瀬様(写真中央左) 末次様(写真中央右) 河村様(写真右)

movin:

本企画の意義を教えてください

DTCYメンバー:

現在日本では、サイバーセキュリティ人材が枯渇しており、 デロイト トーマツでも優秀な人材の確保は急務となっています。そのため、現役のコンサルタントだけでなく、新卒、第二新卒、事業会社でサイバーセキュリティやエンジニア関係の業務に従事していた方々など、コンサルタント経験の有無に関わらず幅広く採用活動を行っています。もちろんDTCYとしては、スキルやポテンシャルなどを踏まえて採用しているわけですが、彼らにとってコンサルタント業務は「人生で初めての経験」であり、苦労の感じ方から乗り越え方まで十人十色だと思います。

そこで本企画では、大きく二つの目的を掲げています。
まず一つ目は、苦労を乗り越えた時の経験などインタビューで共有していただき、今まさにコンサルタント業務を初めて経験している、もしくはこれから経験する方々への参考や励みにしていただくことです。
そして二つ目は、コンサルタント業務の経験が比較的長い方々にも読んでいただき、人生で初めてコンサルタントになった時の苦労を思い出してもらい、柔軟にサポートしていけるような社内風土を醸成していくことです。

movin:

インタビューはどんな雰囲気で行われますか?

DTCYメンバー:

インタビューはオープンな雰囲気で実施しています。インタビューという言葉自体にフォーマルなイメージがあるため、インタビュイーの方々からは「インタビューの形式や、事前にかっちりした回答を準備したほうがよいか」など、質問されることが必ずあります。初めての案件での失敗経験、それを乗り越えた成功経験、またその経験がいま現在どのように活きているのかなど、本音を引き出すためにオープンな雰囲気が重要だと思っています。
またその他にも、事前に雑談をしたり事務局メンバー自身の話を交えたりすることで、相互理解がしやすくなるような関係づくりも意識しています。私がインタビューされる立場であれば、「インタビューでは踏み込んで色々聞いてくるのに、自分たちのことは何も言わないのか。」と感じてしまいますので(笑)。そのため、インタビュイーの方には、事前のフォローも含め、自己開示をしやすいオープンな雰囲気を作れるようにコミュニケーションを取るように心がけています。

movin:

本企画ではどのような気づき・発見がありましたか?

DTCYメンバー:

インタビューを通じて、ロジカルな思考の定着や専門知識のインプットなど、自らの努力で乗り越えなければならない課題がある一方、業務の進め方、コミュニケーションの取り方、専門用語の理解など、一緒に働いているメンバーのサポート一つで解消できそうな課題が共通して挙げられる点に気づき・発見がありました。
中途採用者の場合は、前職とのギャップによる課題が多く、個々人で大きく異なる傾向が見受けられたりしますが、先ほどの気づきで挙げた課題はDTCYの業務特有の課題を捉えているため、DTCYメンバーにはぜひ知っておいてもらいたい内容となっています。 インタビュー記事を通じて、新規に入社した方が感じることが多い課題を把握し、お互いに働きやすい環境づくりを目指したいと考えています。また、事務局メンバーとしても、課題が一定数収集できた際にはガイドブックとしてまとめて、新規入社者が参画予定のプロジェクト関係者に配布するなど活動の幅を広げていければと考えております。

Chapter3:「高評価案件 徹底解剖」


石井様(写真左) 阿部様(写真中央) 天野様(写真右)


石井様(写真左) 阿部様(写真中央) 天野様(写真右)

movin:

本企画の概要を教えてください

DTCYメンバー:

本企画は、クライアントから高評価をいただいた案件担当メンバーに対して実体験をインタビューし記事にすることで、従来のナレッジ共有では難しかった方法論を共有することを目的としています。また、本企画ではインタビュイーを「その案件の担当マネジャー」とすることで、クライアント折衝に加え、チームマネジメントの両面をインタビューするようにしています。

movin:

本企画の意義を教えてください

DTCYメンバー:

クライアントが抱える課題は一つとして同じものは無いため、クライアントの状況に応じて適切なアプローチをする必要があります。そこで、高評価案件における考え方を知ることで自身の引き出しの幅を広げ、応用・実践することが可能ではないかと考えています。これは、我々の活動の目的の1つである「未知をあらかじめ経験しておく」ことに繋がっています。

実際のインタビューでは、具体的に次のような質問をお伺いすることとしています。
・高評価を得た要因
・対クライアントで苦労したこと
・チームメンバーとのコミュニケーションで気をつけたこと
これらの質問により、対クライアントの視点・チームマネジメントの視点のそれぞれに対して、経験に基づいた、書籍による学習等では得られないような知見を聞き出すことを重視しています。

movin:

インタビューはどんな雰囲気で行われますか?

DTCYメンバー:

今までのインタビューでは、どのマネジャーも積極的にノウハウを共有してくれていると感じています。マネジャー自身が本企画に賛同し、社内に共有したいと考えてくれているからだとポジティブに捉えています。普段のミーティングではプロジェクトの話ばかりしがちなので、このインタビューではいつもと違う柔らかな雰囲気でお話いただいています。

movin:

どのような気づき・発見がありますか?

DTCYメンバー:

高いパフォーマンスを出しているリーダーは、全体のプロジェクト設計がうまいと感じます。将来起こりうる事柄を予見し、クライアントのみならず、DTCY内にも共有しながらプロジェクトを遂行しているのだと改めて気づかされました。
資料に表現された目に見えるものだけではなく、その資料に込められた思いなど、ロジックだけでは表現できないクライアントを良い意味で裏切るストイックな姿勢がインタビューを通じて垣間見ることができます。正直、言語化が難しい部分もあるのですが、形式知にとらわれずに「暗黙知」を言語化することにもチャレンジしています。
このように、研修や書籍では得られない実体験ならではのノウハウがたくさん詰まっています。コンサル未経験の方でも経験者の方でも、自身に当てはめて考えてみることで、何かしら参考になる点が見つかるはずです。

Chapter4:ニュースレター活動の今後


高橋様(写真中央奥)


高橋様(写真中央奥)

高橋様:

ニュースレターという運用形態には大きな意味があります。本来、人材育成というと研修参加やe-learning等のプログラムが手段としては主流であったと思います。ただし、これらは実効性という点において、課題もあると考えています。研修の場合は、そもそも開催日程が限られるため、多忙なプロジェクト活動の合間で参加となるとスタッフの負担も大きくなり、参加困難というケースも往々にしてあります。そのため、ニュースレターという形式で発信することで、自身の都合に合わせて余力のある時に集中かつリラックスして、その内容に浸ることができます。e-learningも同様に各自の都合に合わせやすい便利なプログラムですが、30分・60分等の座学形式になると、間延びしがちになり、本当に学んでほしいことの焦点がぶれてしまい、結局、淡々と“映像を流す”だけになってしまう傾向もあります。

ニュースレターという形式を取ることで、気軽に、ただし、本当に大事なメッセージを伝えるということにこだわった情報発信が可能になっていると実感しています。そのため、今後もニュースレター配信という形式にはこだわっていきたいと考えています。

ただし、どうしても2種類しかないと、マンネリ化してしまいますよね(笑)。記事を書く方も見る方も、ちょっと退屈な感じも出てしまうかなと。そのため、決して飽きさせない工夫として、これら2種類のニュースレターを中心としつつも、番外編・特別編のような一風変わったテーマを扱ったりすると面白いかもしれませんね。例えば、炎上案件をどうやって切り抜けたか?コンサルティング業界で誰しも一度は経験したことがあるであろう、ある種のタブーにも見える経験を、ハッピーエンドにフォーカスして、前向きなマインドとして次に活かすのも良いアイデアですし、もっと砕けたアイデアとして、思い出に残っているプロジェクトの打ち上げ飲み会、みたいなテーマも多忙な日常を送るコンサルタントにとっては、ゴールに向けてのモチベーションアップに寄与するテーマとして面白いかもしれません。

そして、我々の活動のこだわりは、徹底した「自分ゴト化」です。発信する情報が文字通りの“気づき”として、DTCY内のメンバーの「御旗」「支え」になるべく、有意義な機会を提供することにこれからもこだわっていきたいと考えています。



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