医療コンサルタントへの転職

医療コンサルタントへの転職

日本経営 横井 将之氏 インタビュー

コンサルタントの育成方針・働き方

movin:

新卒・中途の比率と、中途入社者の育成方針や働き方についてお聞きできますでしょうか。

横井様:

まず新卒・中途の比率ですが、新卒が7~8割、中途が2潤オ3割ぐらいです。部署によって異なりますので、私の所属する戦略コンサルティング部門はおよそ半々です。
また中途入社者の育成方針ですが、基本はOJTで、入社後すぐに先輩コンサルタントと一緒に現場に飛び込んで業務を進めていくことが中心です。ご本人が取り組みたいことをお聞きして、それに近い案件に取り組んでいただきます。
当グループでは無制限で外部研修を受講することができますので、ご自身で受けたい研修を探してきて、会社から全額補助で受講することが可能です。また何年か勤務していただいて一定の成果を修めていただいたら、MBAや大学院へ会社負担でいくことができます。あと士業の資格維持は会社負担です。
あと、先ほど申し上げたように人間性の向上に関する教育にも非常に力を入れているのが日本経営の特徴ですね。

movin:

人間性の教育というのは具体的にどのようなことをされるのですか?

横井様:

毎週月曜朝は、役員が交替で人間性向上に関する講話を担当したり、稲盛和夫さんのような偉大な経営者の記事の読み合わせを行なったりします。偉大な経営者の考え方を自分自身に置き換えて、周囲の仲間とディスカッションして考え方を深めて行くということを行っています。
あとは数年に一度、2潤オ3日かけて自分の家系図を作ってみるということも行っています。自分というのはどういうルーツから来ているのか、両親からどういうものを受け継いでいるのかとかですね。

movin:

なかなか他社にはない取り組みをされていらっしゃるのですね。

横井様:

そうです。当グループでは年代毎に求められる能力やスキルも異なってくると考えており、
まず20代のうちはコンサルタントとして1人前になるために徹底して職務能力を磨き、30代はリーダーシップが求められてくる年齢ですから人間性を高め、そして40代はより創造的・精力的に仕事に取り組むために健康能力の向上に力を入れていく、という方針で社員育成をフォローしています。

movin:

健康というのは具体的にどのような取り組みを行っていらっしゃるのですか?

横井様:

職位によって異なるのですが、例えば社員やその家族の人間ドッグを会社負担で実施していたり、生命保険の一部を会社負担で掛けたりしています。また、まだ徹底しきれていないのですが、血圧を毎月報告していこうという取り組みも行っています。
我々の育成方針の前提は生涯現役ですので、今後も様々な健康に関する取り組みを行っていきたいと思っています。

movin:

生涯現役ということは、定年などは設けていらっしゃらないのですか。

横井様:

定年は60歳です。若手にどんどん権限を委譲していきたいので、役員でも60歳で退任しないといけないんです。一方で、社員としては60歳を超えてからも就業可能です。実際、私の部下で69歳の方もいます。ただし、60歳を超えてからでも若手社員に受け入れ続けられるよう、人間性を高めて行く必要があります。

movin:

定年後まで働きつづけられるコンサルティング会社というのはなかなかないでしょうね。

横井様:

そうですね。生涯現役の終身雇用です。ただし、年功序列ではなく成果主義の会社です。
成果に応じて給与が支給されます。ですので、上司の給与を超えることもあり得ますし、昇進に年齢や新卒・中途、男女は関係ありません。当然派閥なども一切ありません。

movin:

給与の仕組みはどのようになっているのですか?

横井様:

基本給に加えて、コンサルタントとしての売上の一部が賞与として支給されます。
また管理職になるにつれ、ベース給与の割合が高くなり、成果給の割合が減ります。個人としての成果だけでなく、マネジメントにも力を入れられるようにするためです。

movin:

そういった工夫をされているのですね。ワークライフバランスなどはいかがでしょうか?

横井様:

これはどこもそうだと思いますが、基本的にはあまりワークライフバランスを意識せずにコンサルタントとして成果を残せるように頑張っている社員が多いです。ただし、出産やご家族の介護など必要な時は、会社全体でバックアップするという企業文化があります。

日本経営が求める人材像

movin:

採用方針についてお聞きしたいのですが、どういったバックグラウンドの方を募集されていますか?

横井様:

コンサルティング会社の経験者、弁護士・公認会計士・税理士など士業、医療機関勤務経験者、金融機関出身者、大きくはこの四つですね。あとは、ご自身の専門性を活かしていただけそうな方、例えば不動産の知識で医療機関をサポートしたい、M&Aに関わりたいといった方など、一つの専門領域があって、それをヘルスケア業界で役立てたいという方ですね。

movin:

どういった志向性の方が良いですか?

横井様:

やはり長期で就業したいという方ですね。終身雇用・生涯現役を前提としていますので、当グループで長く勤務していきたいという方が非常にありがたいです。
それと、主人公意識をお持ちの方です。私たちはお客様に求められていることを私たち自身で開発していく必要があります。当グループは自分で能動的に行動できる人にとっては非常に居心地の良い会社ですが、受け身な方ですと少し大変だと思います。

movin:

英語力は求められますか?

横井様:

現時点では求められません。英語がペラペラではなくても、海外の提携先へ出向している社員もいます。また、会社負担でフィリピンへ1か月間語学研修に行く制度もあります。今年も5人行きました。そういった制度がありますので、現時点では特に英語力は必要ありません。

movin:

どういった方が入社後ご活躍されていますか?

横井様:

端的に言うと、知的体育会系の方です。知的な部分と一部体育会系的なノリがある方が当グループの社風に合いやすいです。一方で、現時点での保有能力はそれほど高いものを求めていません。それよりは、価値観が合うかどうかが大事ですね。仕事のスキルは入社後伸ばせますので。

movin:

日本経営にご入社されている方はどのような方が多いのですか?

横井様:

何か一つ専門の得意分野がある方ですね。当グループのナレッジと掛け合わせて新しく自身の得意領域を作っていただくことで、オンリーワンのポジショニングを築けると思います。前職の経験だけに頼るとあまりうまく行かないことも多いので、そこは謙虚に当グループでの仕事を学んで新たなものを自分で発見しようとすると良いですね。そのために、最初の2潤オ3年は踏ん張らないといけないところはありますが、それを超えると非常に高い成果を皆さん出されています。

movin:

これまで、どういった業界出身者がご入社されていますか?

横井様:

バラバラですよ。病院や介護施設の出身者もいますし、公務員もいます。金融機関、コンサルティング業界出身者、あとファンド出身者などです。コンサルティング業界出身者というのは同業の医療コンサルティング会社ですね。そちらでは事務長のような仕事が中心でしたので、コンサルティングがやりたいということで当グループへご入社してくれました。

日本経営の魅力

movin:

以前、横井様は新卒で日本経営へご入社されたとお聞きしましたが、横井様が日本経営にご入社を決められた理由は何でしょうか?

横井様:

企業文化的な面に魅かれたというのが一番大きいですね。言葉では表現が難しいのですが、お会いする方々の表情や対応を見て、人間的な温かみを感じました。実際入社してみてもそのように感じますね。

movin:

確かに、弊社からご紹介させていただきご入社される方も、日本経営の社員の方々の雰囲気に非常に良い印象を持つ方が多いですね。

横井様:

そう言ってもらえると嬉しいですね。

movin:

入社後はどのようなご経験を積まれたのでしょうか?

横井様:

私は2000年新卒入社なのですが、最初の6年間は人事コンサルティングを行いました。その後、異動を申し出まして、現在の戦略コンサルティング部門に異動をしてちょうど10年になります。

movin:

約16年間、横井様がコンサルティングを経験する中で、やりがいを感じるのはどのような時ですか?

横井様:

やはり目に見える成果が出た時ですね。例えば、利益が改善される、M&Aが成立する、職員満足度調査で職員のモチベーションがあがる、といった時です。
また、医療機関という公共性の高い機関がお客様ですので、地域医療への貢献など、社会貢献性の高さにもやりがいを感じます。

movin:

職員のモチベーションという話がありましたが、具体的にはどのようなコンサルティングを行うのですか?

横井様:

例えば給与に対する満足度や経営理念の浸透など、60件ぐらいの質問項目を作成したアンケートに回答してもらい、分析をするんです。コンサルティングが終わった後に実施したり、年に一回定期的に実施したりしてその変化を見たりしました。
具体的にモチベーションをあげる施策としては、一番分かりやすいのは人事制度を変えることです。ただ、単に制度を変えるというよりは、理事長や院長の考えや価値観を見える形にして職員に発信していく仕組みをどう作っていくのかということと、現場の声を聴いて理事長や院長に気付いていただくという両面を行います。このように、組織設計や組織開発を、人事制度や教育研修を組み合わせて提案していきます。そして、仕組みを作っただけですと効果が分かりづらいので、サーベイで定量的に測っていくということを行っています。

movin:

ちなみに、職員のモチベーションというテーマは直接利益につながるかどうか見えづらいため、そこに対してお金を出してまでコンサルティングを依頼していただくのが難しいのと思うのですが、どういったクライアントさんからご依頼をいただくのですか?

横井様:

基本的には、利益の出ている医療機関が中心ですね。利益が出ていて、より強固な経営基盤を作っていきたいと考える医療機関から依頼を頂くことが多いですね。人事コンサルティングというのは、短期的な成果は見えにくいですが、長い目で見るととても大事なことなんです。そこに価値を感じていただける方が我々に人事コンサルティングのご依頼をいただいているのだと思います。
一方、現状赤字経営の病院ですと、まずは利益を出すために戦略や利益改善といったテーマからコンサルティングを始めることが多いですね。利益が出て来て、それをさらに継続していきたいといった時に人事コンサルティングの依頼を頂いたりします。

movin:

人事コンサルティングを行う上で、病院ならではの難しさなどはありますか?

横井様:

一般企業との大きな違いは、数名の医師が収益源の多くを握っている点です。院内での医師の地位は、一般企業の役員よりも高いのではないかと思います。役職ではなく職種にここまでのヒエラルキーが与えられているというのは医療機関ぐらいじゃないかと思います。
そのため、医師と他職種との間にコミュニケーションギャップが起きていることが多いんです。経営者、医師、他職種スタッフという三者間のコミュニケーションをどう良好にしていくか、という点が難しいです。医師を避ける経営者もいたりして、するといつの間にか医師が集団退職してしまうというようなケースもあります。そうなると病院の経営に大打撃ですので、そうならないようにコンサルティングを行っていきます。

movin:

医療機関ならではの難しさがあるわけですね。
現在の戦略コンサルティング部門ではどのようなお仕事をされていらっしゃるのですか?

横井様:

異動した当初は、病院に常駐で1年半ほど出向しました。東海地方の病院でしたので住まいを変えて。その時に、同時並行でMBAにも通いました。病院で勤務しながら卒業論文を書いていた記憶があります。出向先から戻って来てから、事業再生のチーム、M&Aのチームを立ち上げて現在に至るという感じですね。

movin:

事業再生やM&Aのチームを立ち上げたきっかけは何かおありでしょうか?

横井様:

当時は民間企業がちょうどM&Aに積極的になっていまして、この流れは医療業界でも来るなと感じたからです。MBAでそのような時流を学んだこともきっかけとなりました。

movin:

様々なご経験を積まれてきていらっしゃるのですね。本日はいろいろなお話をお聞きでき、大変参考になりました。最後に、横井様が実際にこれまで働かれてきて感じる日本経営の魅力や特徴は何でしょうか?

横井様:

そうですね、これまでと異なるところでは、一見相反する課題に正面から挑戦できるところでしょうか。本日お話した、国家財政と医療機関の経営、会社の利益と社員の幸福、ワークライフバランスと社員の成長、終身雇用と成果主義、他にも色々あると思いますが、これらの課題を正面から挑戦できるところが、当グループの特徴だと思っています。
また、これらの挑戦は一人では中々出来ません。当グループには心の底から信頼できる仲間が多くいます。仲間とともに、汗をかき、達成感や感動を分かち合えることが当グループの魅力だと思っています。
当グループはまだまだ発展途上です。したがって、一緒に模索しながら共に成長できる人材を探していますので、ご興味お持ちいただいた方は是非お会いしていきたいですね。

movin:

本日はお忙しい中お時間を頂き誠に有難うございました。

日本経営 横井 将之氏

最初のページに戻る > 日本経営 横井 将之氏 インタビュー

医療コンサル転職情報

3つのSTEP! 医療コンサルになるには?

3つのSTEP! 医療コンサルになるには?

医療コンサルタントへの転職をご検討の方は、まずはこちらからご覧いただけるとわかりやすいかと思います。

未経験からの医療コンサルタント転職

未経験からの医療コンサルタント転職

未経験から医療コンサルタント転職を目指している方へ、その転職方法と積極採用ポジションをご紹介します。

医療コンサルタントの仕事内容

医療コンサルタントの仕事内容

医療コンサルタントの主な仕事内容をご紹介します。クライアントによって具体的な内容が大きく変わります。

厳選求人情報

医療コンサルタント求人

積極採用中の求人をご紹介いたします。コンサルティングファーム、医療ヘルスケア関連企業、ヘルステックベンチャーなど、ご興味のある方はまずはお気軽にお問い合わせください。

職種別 転職情報

MRの転職 転職事例や採用動向、また転職の際に気をつけるべきことをご紹介。

医師からのコンサル転職 医師から「コンサルタント」へのキャリアを詳しくご紹介いたします。

看護師からコンサルタントへの転職 医療コンサルへの転職事例から最新採用動向、さらに積極採用中の求人情報もご紹介致します。

理想のキャリアを手に入れるために全力でご支援させて頂きます

ムービンでは今すぐのご転職でなくても、今後のキャリア形成や、ご転職に向けての中長期的な
プランを共に考え、具体的なアドバイスをさせて頂いております。コンサルティング業界に
ご興味のある方はご自身では気づかれない可能性を見つけるためにも是非一度ご相談ください。

無料転職支援・ご登録はこちらから

無料転職相談はこちらから

Page Top

無料転職相談・登録

コンサルタントへ転職をお考えの方、コンサルタントから転職をお考えの方に、コンサルティング業界転職支援実績No.1の人材紹介会社、株式会社ムービンが圧倒的な業界知識を提供する転職支援サイトです。弊社キャリアコンサルタントはコンサルティング業界出身であるためコンサル経験者にしか出来ない転職コンサルティングを致します。キャリアチェンジをお考えの方はぜひ一度我々にご相談ください。

ムービングループサイト

  • コンサルタント転職サイトコンサル業界への、コンサルからの転職支援。
  • ITコンサルタント転職サイトITコンサルティング業界への転職支援
  • 金融転職サイトファンド、M&Aなどの金融業界への転職支援
  • 組織人事コンサルタント転職サイト人事コンサル、事業会社人事ポジションへの転職支援
  • ポストコンサル転職サイトポストコンサルへの転職支援

株式会社ムービン・ストラテジック・キャリア 〒107-6207 東京都港区赤坂9-7-1 ミッドタウン・タワー 7F
copyright (c) Movin Strategic Career CO .,Ltd. All Rights Reserved.

Page Top

よく見られているページ

はじめての方へ 初めて転職をお考えの方、初めてムービンHPにお越しの方へ、弊社サイトの活用法などをご案内いたします。

お問い合わせ、ご相談はこちらから。すべて無料となっております。

Copyright (c) movin CO .,Ltd. All rights reserved.

???????????

????????????????????