会計士転職 最新事情 会計士資格・経験を活かした転職
例年会計士の方は4月・5月は最大の繁忙期となりますが、3月一杯でようやく監査業務のピークも終わり、またスタッフクラスの方は修了考査の結果発表も迎え、一区切り…という方が多いのではないでしょうか?

一方、会計士の方の転職活動という観点では、「これから」まさに最大のピークであり、業務が落ち着いているうちに転職活動をしてしまいたいと、5月末〜6月に活動をスタートされる方が多いです。

2017年も昨年、一昨年同様企業側の採用意欲は高いものの、同じようなタイミングで転職活動をされる方が多く、繁忙期が終わってから準備をはじめるのでは、その時点でしっかりと今から準備をしている潜在的なライバルから一歩後れを取ってしまいます。成功するためには「半歩早目のスタート」「しっかりとした準備」と「他の会計士の方との差別化」がポイントになってきますので、早目早目に動き出すことが重要です。
また、ここ1-2年は従来以上にポスト監査法人のキャリアも多様化しており、成長分野で先駆者としてキャリアを切り開いていかれる会計士の方もいらっしゃいます。

今回は、皆様の転職活動の少しでもご参考になるよう、会計士資格・経験を活かした転職につき、最新転職事情をレポートさせていただきます。
是非、ご参考にしていただき「半歩早目のスタートダッシュ」を意識いただけますと幸いです。

会計士 採用動向

2010年〜2012年前後の転職市場は、会計士の方にとっては、「買い手市場」であり、決して有利な環境とはいえませんでした。
リーマンショック前に監査法人各社とも、積極的に若手を採用しており、母集団そのものが増えていた中で、2いくつかの監査法人では早期退職募集があり、例年以上に転職市場に会計士の方々が参入していました。

しかしながら、ここ1-2年は経済環境の好転に伴い、分野を問わず積極採用の企業が増えており、絶対的な採用枠が増えており、チャンスとなっております。多少の差はあるものの、M&A・事業再生・経営コンサルティング領域は特に積極採用であり、M&A関連ではデューデリジェンス業務を行うチームが特に採用ニーズが旺盛です。

Big4系の財務アドバイザリーファームでは会計士を対象としたセミナー・選考会を積極的に打ち出しており、Big4以外でも、知る人ぞ知るグローバルブティックファームでも若手のポテンシャル採用がスタートしています。その他、日系投資銀行や独立系のM&Aアドバイザリーファーム/経営コンサルティングでもポテンシャル層の採用意欲が旺盛ですので、引き続きこういった企業がねらい目の他、人気かつ狭き門でもあるPEファンド・アセットマネジメント会社・ベンチャーキャピタルでも、一部ポテンシャル採用がございます。
上記に加えて、市場全体が伸びている成長分野に転身されるケースも出ており、IT系企業を中心としたベンチャー企業の経理・経営企画ポジションに転職される方も増えています。プロフェッショナルファームにおいても、会計の専門性を活かせ、且つ先駆者・ライバルが少ない分野としてフォレンジックの分野に注目する方が増えきており、今後これらの分野への転職は益々人気が出てくると思われます。

会計士の方々の動向としては、監査の繁忙期が終わった7月頃から本格的に動き始める方が多く、ご相談にいらっしゃった後すぐに動かれる方・少し時間をおいてじっくり活動される方と様々ではありますが、例年7月以降に動きが活発になります。

志望先としては、1)M&A 2)企業再生 3)経営コンサルティングファーム 4)投資ファンド(PE/VC/AM) 5)事業会社 のいずれかをご志望される方が多いですが、近日弊社にご相談にいらっしゃる方は、5)の事業会社の中でもベンチャー企業に関心を持たれる方が増えており、また先述の通り新しい注目分野として6)フォレンジック(不正調査)部門に関心をお持ちの方も増えつつあります

M&Aポジションへの転職

M&Aポジションへの転職 金融業界はリーマンショックの影響を最も大きく受けた業界の1つであり、他の業界に比べると採用の回復は遅れていました。しかし、2013年以降少しづつ証券会社の投資銀行部門でもジュニアクラスの採用が再開しており、昨年、一昨年とも英語がご堪能な若手会計士の方は外資系投資銀行/日系投資銀行でオファーを獲得されています。足下、外資系投資銀行のポテンシャル採用はやや落ち着き気味ですが、日系投資銀行ではポテンシャル採用のポジションが出ていますし、タイミングを見計って活動すればご縁がある可能性は十分あるかと思いますし、逆にこういった投資銀行はM&A経験者については非常に積極採用をしておりますので、まずは現在積極採用中のBig4系の財務アドバイザリーファームやブティックファームでにてM&A経験を積み、後々トップティアの投資銀行への転職を目指すというキャリアパスも有効です。

Big4系の財務アドバイザリーファームについては、再びポテンシャル採用が盛り上がってきており、財務デューデリジェンスやバリュエーションチームでは、クロスボーダー案件に対応できる英語力をお持ちの会計士のニーズがございます。特に、財務デューデリジェンス分野については、PEファンドに特化したチームを組成するファームも出てきており、PE業界に関心をお持ちの方にとっては、非常に良い機会になっています。加えて、新しい分野として財務・会計面からでは無く事業戦略の観点からクライアントのM&Aの成功を支援する「M&A戦略」の分野でも、ポテンシャル採用が実施されており、会計士からM&A戦略コンサルタントへの転職を成功された方が複数いらっしゃいます。

ブティック系のアドバイザリーファームについても、2015年・2016年同様積極採用を行う企業が増えており、日系の独立系ファーム、外資系のグローバルM&Aブティックファーム双方とも、求人ニーズがございます。いずれにおいても、英語力を求める傾向が高く、クロスボーダー案件が急増しているM&Aアドバイザリー業界に転身を図るためには、英語力は必須と言っても過言ではないでしょう。

M&Aポジションの求人情報

企業再生ポジションへの転職

企業再生ポジションへの転職 企業再生の分野に関しては、再生系のコンサルティングファームへの転職に関しては、国内案件が中心のため、英語力はほとんど要求されません。
その代わり、M&Aアドバイザリー経験やコンサル経験、デューデリ経験等、「監査経験+α」がある方が優遇されます。
ただ、当該分野も積極採用であることは変わりませんので、20代の若手を中心に監査経験のみでもポテンシャルを加味して選考・採用してくださる企業も多く、これまでのご経験を活かしながら、より企業経営に踏み込んでアドバイスをしていきたいという方にとっては、非常にチャンスとなっております。

2015年、2016年に引き続き大手ファームは積極採用ですが、これまで採用を抑制気味であった新興系の再生コンサルティングファームでも、新しく採用をスタートする企業が増えています。積極的に露出を増やして会計士の方を求める企業も増えており、引き続きホットな領域となっております。

一部の企業においては、監査法人でのご経験が無くとも、会計士資格をお持ちであればポテンシャルを加味して採用に至るケースも出てきておりますので、監査法人での経験は無いものの、再生コンサルティングに関心をお持ちの方はこの機会にご相談いただけますと幸いです。

企業再生ポジションの求人情報

経営コンサルティングファームへの転職

経営コンサルティングファームへの転職 コンサルティングファームへの転職に関しては、M&A/企業再生ポジションに比べると、比較的ポテンシャル重視であり、経験内容に限定されずチャレンジが可能です。2013年にブーズアンドカンパニーがプライスウォーターハウスクーパスに買収され、2016年に統合される等再編が続いておりますが、引き続き業界全体としては好調かつ積極採用であり、戦略コンサルティングファームにおいても、ハードルが下がっているわけではございませんが、採用基準を満たす方は合格を勝ち取っています。

会計コンサルティング領域についても、英語力がある方・IFRS関連のアドバイザリー経験がある会計士の方についてはニーズが強く、コンサルティングファームのみならず監査法人の会計領域のアドバイザリー部門でも積極的にこういった方を採用されております。

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投資ファンド(PE/VC/AM)への転職

投資ファンド(PE/VC/AM)への転職 PEファンドへの転職に関しては、基本的にはM&Aアドバイザりー経験もしくは戦略コンサル経験のいずれかが必須となっており、監査法人から直接転職をすることは非常にハードルが高く、プロフェッショナルファームにて上記いずれかの経験を積んだ後にチャレンジする道が現実的かと思います。外資系投資ファンドにおいては、上記に加えて英語力も必須となります。
証券会社、FAS系ファーム、戦略コンサルティングファームにて経験を積まれた会計士の方に対するニーズは高いものの、監査経験のみとなりますと、ハードルは極めて高くなってしまいます。

しかしながら、直近ではごく一部のファンドでは若手に限定したポテンシャル採用が実施され、実際に上記の経験を持たずともオファーを獲得された事例も出てきております。

M&A・事業再生のご経験をお持ちの会計士の方については、前向きに選考が進むPEファンドも増えており、ファンドレイズに伴い過去数年で最大規模の採用を検討しているファンドも出てくる等、数年前までと比べると環境はかなり好転しています。
加えて、近日ポテンシャル採用が少なくなっていたアセットマネジメント会社でも、一部ジュニアクラスのリサーチアナリストポジションでポテンシャル採用のお話が出ており、ベンチャーキャピタルにおいても強い意欲を持つ方であれば、多少経験面に不足があってもポテンシャルを重視して採用するケースが出ております。
こういったPE・VC・AM会社については、稀に見る例外を除きいずれも採用枠が1人ないしは2人と限られていますので、オープンになっているタイミングを逃さずチャレンジすることが重要になります。

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事業会社(財務・経理・経営企画)への転職

事業会社への転職 事業会社への転職に関しては、経理・財務ポジションへの転職が特に多いですが、採用意欲の高いネット系の事業会社などでは、経営企画/ファイナンス等、他のポジションでの可能性もございます。 また、外資系事業会社においては、所謂ファイナンシャルアナリスト(事業部の予算策定や実績管理を担当)するポジションなどで数字に強い会計士の方を歓迎しております。大手製薬企業、ネット系企業、グローバルメーカ等において、若手ファイナンシャルアナリストを募集しております。

これら大手企業に加えて、大型資金調達を終えてIPOが視野に入ったベンチャー企業が増えていることもあり、上場一歩手前のベンチャー企業でIPO達成のための経理財務スタッフや、経理責任者・財務責任者ポジションのニーズが出ております。2014年、2015年と比べると爆発的な伸びはありませんが、2017年現在でも人気は高く、求人数も転職希望者の人気も右肩上がりの分野ですが、できれば監査業務のみのご経験に加えて、何かしらの強み・ユニークなご経験がある方を求める傾向にあります。
例えば、IPO関連の職務においてはIPO支援経験が重視され、経理・財務の責任者となると、事業会社での財務経理経験、もしくは「攻め」のCFOとしてM&Aのエグゼキューションや経営企画的な業務を遂行できるスキル・経験(投資銀行やコンサルティングファームでの経験)が求められることが多いです。
上記に加えて、会計領域ないしはFinance領域の知見がビジネス上非常に重要になるベンチャー企業においては、ミドル・バックオフィスでは無く、Business Developmentのポジションでベンチャーマインド溢れる会計士の方を採用するケースも出てきています。

有名投資ファンドを経て新進気鋭のベンチャーのCFOというキャリアも複数出てきており、人気化しつつある領域の1つではありますが、会計士としてのスキル・経験は非常に評価される分野であり、こちらに「+αの経験・強み」を加味することができれば、30代でCFOキャリアを積むことが可能です。

事業会社(財務・経理)の求人情報

事業会社(経営企画・ファイナンス)の求人情報

新しい注目分野 フォレンジック(不正調査)部門への転職

新しい注目分野 フォレンジック(不正調査)部門への転職 近年、オリンパスや東芝をはじめとした日系大企業の不祥事が紙面を賑わせたこともあり、「フォレンジック(不正調査)」の分野に関心を持たれる方も増えてきています。

Big4系アドバイザリーファームを中心に各社は当該部門を急拡大しており、市場全体が伸びている分野である一方、M&Aや事業再生、経営コンサルティングといった他の分野と違って先駆者・ライバルが少なく、「第一人者」になりやすいチャンス溢れる分野になります。

会計士の方にとっては、監査業務を通じて培った財務会計や内部統制の知識が役に立つ一方、新しいチャレンジの機会もある分野になるため、プロフェッショナルファームにて監査業務以外を経験したいとお考えの方は、選択肢の1つとして視野に入れていただいても損は無いと思います。

まとめ

いずれの分野においても、企業側の採用意欲は昨年同様高止まりしており、転職に有利な環境となっています。
しかしながら、転職を考えていらっしゃる会計士の方も増えてきており、競争に勝ち抜くためには、英語力や「監査経験+α」の経験といった、他の会計士の方々との「差別化」を上手く行うことが最重要になっています。

希望する業界によって、どのような経験/スキルをアピールすべきかは異なっており、また例え今すぐには希望の業界に転職する事は難しくとも、長い時間軸で希望に近づくためのキャリア形成のお手伝いをすることもできますので、転職を本格的に検討される折には、お気軽にご相談頂ければ幸いです。

会計士の方、現在会計士資格のため勉強中の方向けに、今後のキャリアについてのご相談の場を設けております。
現在の人材マーケット状況から、会計士の方にはどんなキャリアがあるのか、ざっくばらんにお話が出来ればと思っております。

すぐにご転職をお考えでなくとも、1年・3年・5年といった長い時間軸でのキャリア形成のご相談でも構いません、どうぞお気軽にご相談ください。

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