看護師が年収1000万を超えるためには？収入アップの方法を徹底解説！

結論から言うと、看護師で年収1000万円以上は可能です。
ただ、それには複数の条件が関わってくるため、非常に難しいでしょう。
達成するのが難しい理由を平均年収と年収の内訳の観点から見ていきましょう。

厚生労働省のデータを見ると、看護師の年収の全国平均は、508.1万円になっています。
参照：厚生労働省「令和4年賃金構造基本統計調査」

一般的に看護師の年収は他業種より高いと言われていますが、それでも年収1000万を達成するためには約2倍の年収アップさせる必要があります。
具体的な方法については後述しますが、看護師として年収を上げるためには役職に就いたり、平均年収の高い業界・業種への転職したりといった方法が必須になるでしょう。

看護師の給与の内訳は主に以下の6つです。
・基本給
・賞与（ボーナス）
・夜勤手当
・残業手当
・休日手当
・その他の諸手当

現状で増やせるものとしては、夜勤手当になるでしょう。
この深夜手当は、午後10時から午前5時までに働く場合、給与の25%増しの給与を支払うことが労働基準法で決められています。
深夜手当だけで年収1000万以上を目指すのは難しいですが、直近の給与をアップさせる現実的な手段の1ついえます。

その他、住宅手当・扶養手当など病院によって福利厚生の充実度合いが違うので、このあたりも確認しておきましょう。
参照：日本看護協会「給与明細」

看護師で年収1000万円を稼ぐのは難しいことが把握できたかと思いますが、それでも看護師で年収1000万円を超えている方はいらっしゃいます。
そのような方はどのような人でどのような環境で働いているのか、その特徴について以下で解説していきます。

まず1つは都心の病院で働いていることが挙げられます。
厚生労働省によると、看護師の東京の平均年収が564万円で全国で1位で、他県と比較して最大168万円もの差がついています。
他にも埼玉・兵庫・大阪などの大都市圏でも530万円と平均年収が高めです。
大都市圏だと物価が高く、それに応じて年収も上がりやすくなるため、年収を上げるには稼げる地域で働くということも重要です。

看護師長のような役職に就いていることも重要です。 基本給はもちろん、賞与・役職手当などの各種手当も手厚くなり、収入アップに繋がります。 ただ、役職に就くのは簡単ではなく、経験やスキルも相応に求められるので今すぐ役職になりたいと言ってなれるものではありません。 加えると役職に就いたからと言って、年収1000万円を達成できるわけではないので、他の方法も並行して行う必要があるでしょう。

病院の規模が大きいと財務基盤も安定していて、看護師の給料が高い傾向にあります。
医療設備が充実しており、医療レベルが高く、全国から患者が集まってくるため、収入が高くなる傾向にあります。
看護師にも専門的な知識が求められるので、賞与（ボーナス）も高額です。
また、福利厚生も安定しており、収入アップに加えて働きやすい環境が整っています。

専門看護師や認定看護師のような専門資格を保有していることも収入上げる要因の1つです。
専門看護師とは看護師のキャリアを5年以上もち、看護系大学院で必要単位の取得と修士号を得たうえで専門看護師認定審査に合格すると取得できる資格。
認定看護師は、救急看護や緩和ケアといった21種の看護分野において卓越した知識と看護スキルを保有し、患者とその家族へより質の高い看護を提供できる人材に与えられる資格です。
これらの専門資格を活かして開業して、年収1000万を達成している方もいらっしゃるので、取得しておくと収入アップが期待できます。

ここからは年収1000万円以上を目指す具体的な方法について解説していきます。
看護師のキャリアだけでなく、看護師としてのキャリアを活かして目指す方法も紹介しているので、ぜひご覧ください。

看護師の経験を活かして医療コンサルティングファームに転職をするのも手段の1つです。
医療コンサルティングファームとは、医療機関（病院・クリニック・医療法人など）や医療・ヘルスケア関連企業に対して、経営面で抱える問題解決のための支援を行う企業のことです。
医療業界の知識を保有している看護師は、医療コンサルの業務にも馴染みやすく、ファーム側としても欲しい人材といえるでしょう。
医療コンサルといっても業務範囲は幅広く、戦略立案から業務効率化のためのIT導入、人事戦略など入社後に学習すべきことは多くありますが、コンサルというビジネスモデルの利益率が高いので、年収1000万円以上も可能の職種の1つです。
「看護師から医療コンサルへの転職」の記事で詳しく解説しているので、ご興味のある方はぜひご覧ください。

美容外科クリニックで、営業を通した報奨金（インセンティブ）で年収1000万円以上を目指すことが可能です。
美容外科クリニックは、自由診療で価格を自由に設定できるため一般看護師よりも給料が高いことに加えて、クリニックの商品を販売することによって報奨金（インセンティブ）で年収アップが期待できます。
看護師としてのスキルに加えて営業スキルが関わってきますが、身に付けておけば今後のキャリア形成において有利に働く可能性が高いので挑戦してみるのも1つの手段です。

看護師としての知識・スキルを活かして、開業して年収1000万円を目指せます。
スキルや経験によって様々な方法がありますが、訪問看護ステーションやデイサービスが有力な選択肢となるでしょう。
訪問看護ステーションは、保健師または看護師が管理者となって訪問看護を運営する事業所のことで、看護師が訪問して患者の病気などに応じて看護を行います。
デイサービスとは、サービスの利用者が自立した生活を送れるように家族の介護負担の軽減などを目的として、実施されるサービスのことです。
高齢化が進んでおり、ますます看護の仕事の需要は伸びると想定されるので、看護師のスキルを活かして開業する方も増えてくるでしょう。

臨床開発モニター（CRA）とは、新薬開発の過程で有効性・安全性を確認する治験を管理・サポートを行う仕事です。
管理職になると1000万円を超えることも可能で、看護師としての知識・スキルを活かせる仕事の1つです。
マネジメント能力、英語力などのスキルが求められる専門的な仕事ではありますが、新薬の開発に関わり、多くの人を救えるという観点からもやりがいを強く感じることができるでしょう。

治験コーディネーター（CRC）は、治験がスムーズに進められるように、治験の調整役を担います。
治験実施計画の作成から被験者の募集、データの収集・管理まで幅広い業務を担当し、専門性の高さから高収入が期待できます。
看護師としてのスキルを活かせる職の1つで、薬学系の知識を習得することが可能です。

フィールドナース（クリニカルスペシャリスト）とは、臨床的な視点から営業の販売を支援する仕事で、主に医療機器メーカーに勤めて、医療従事者に対して最先端の医療機器の使用方法を説明・指導します。
営業職と似たような働き方で、営業成績が良ければインセンティブで年収を上げていくことが可能です。

看護師としての知識・スキルを活かして、他業界へ転職するのがおすすめです。
弊社で看護師の方を支援させていただいていた方で、医療業界の企業に対して経営支援を行う医療コンサルティングファームや医療業界における人材紹介会社への転職などを成功させています。
年収アップはもちろん、役職が上がれば年収1000万円が視野に入る企業への転職、知識・スキルなどにもよりますが、年収1000万円を超える求人も取り扱っているので、ご興味ある方はぜひご連絡ください。
キャリア相談会という形でざっくばらんに相談できる機会を設けさせていただいております。

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