マッキンゼー、ボストン・コンサルティング・グループを始めとした、外資戦略コンサルティングは製薬・医療機器メーカー向けにどのようなコンサルティングを行っているのか?その実態はあまり公表されることがないため、もっと詳細を知りたいとお考えの方も少なくないと思います。そこで、今回はこれまで弊社が外資戦略コンサルの方々からお聞きした内容を基に、その詳細について御説明させていただきます。
戦略コンサルタントの選考では経験や知識以上に、問題解決力を重視した選考を行っています。そのため、製造業、商社、広告代理店、WEB、金融、官公庁など様々なバックグラウンドを持った方が在籍しています。医療業界出身者だと、製薬・医療機器メーカーの研究職、開発職、マーケティング職、営業(MR)職や医師、薬剤師といった方々が在籍しています。
(関連コンテンツ:医師・MRなどの医療バックグラウンドから戦略コンサルタントへの転職)
外資戦略コンサル入社当初は、これまでの経験業界に関わらず様々なプロジェクトにアサインされる傾向にあります。そのため、医療業界出身者であっても金融や公共など別業界のプロジェクトも経験した後に、徐々にコンサルタントとして医療業界の専門性を磨いていくことが一般的です。また、医療業界出身者が金融業界に専門性を持つコンサルタントとしてキャリア形成する場合もあれば、広告代理店や自動車業界など、別業界出身者が製薬・医療機器業界に専門性を持つコンサルタントとしてパートナーまで昇進するケースもあるようです。
外資戦略コンサルティングのプロジェクトテーマは、新薬のローンチ戦略、事業ポートフォリオの再構築、グローバルでのレギュレーション体制構築、SCM戦略、営業モデルのトランスフォーメーション、本社組織のスリム化・効率化など多岐に渡ります。
プロジェクト期間は2潤オ3か月といったものが多いですが、戦略策定だけでなく実行まで支援する場合は更にプロジェクト期間が延長されます。プロジェクトメンバーは3潤オ5名程度のものが多く、グローバルでの連携が要求されるプロジェクトでは、例えばアジア4名、欧州4名、北米3名のように、海外オフィスメンバーとプロジェクトチームを組成することもあります。
戦略立案のためには、"仮説立案→ファクト収集による仮説検証"を繰り返しますが、外資戦略は社長・役員クラスへの提言が多いため、彼らを説得するためには必要十分な質・量のファクトが大前提となります。花形のようなイメージを持たれる戦略コンサルタントですが、泥臭くファクト収集に時間を費やすことも珍しくありません。
例えば営業戦略立案のプロジェクトでは、対象となるMRに戦略コンサルタントが同行し、「何時何分に××病院の××先生を訪問」といった情報や、具体的に医師へ説明した内容を全てメモする、といった地道な作業を繰り返すことによってファクト収集を行います。新製品のローンチ戦略であれば、エキスパート(医師への)インタビューを通じて定性情報を収集する、アンケートを通じて定量的な情報を収集する、といったことを行います。
そうして得られたファクトを基に、理想とするMRの活動内容、訪問施設の選定方法、施設への訪問頻度、必要となるキーメッセージの立案、そうした活動を管理するためのKPIの設定などを、クライアントの経営陣へ提言します。場合によっては戦略立案だけでなく、策定した300潤オ400あるアクションプランを徹底的に管理して実行支援するところまで関わります。
医療業界は、価格やプロモーションなど規制が強い業界であること、アカデミックな側面が強く高いロジックや専門性を求められることなど、他業界に比べて特徴的な部分が多いです。そのため、医療業界における専門用語や慣習などを理解しているという点で医療業界出身者は重宝されやすい傾向にあります。
ただし、戦略コンサルタントはあくまで問題解決力が最も重視される業界です。外資戦略コンサルティングへ転職するためには難関とされるケース面接を突破するための地頭力・課題解決力が必須であることは肝に銘じておきましょう。
7:00 起床
朝食を取りながら、新聞を読み社会・政治関連の情報収集を行う。7:30には外出し、タクシーに乗って会社へ向かう。タクシーの中では本日のワークプランを考える。
8:00 会社到着
本日のタスクを書き出し、やるべきことの整理と優先順位付けを行う。また定例ミーティングに向けての準備を済ませる。
9:00 定例ミーティング
アナリストからパートナーまでプロジェクトの全メンバーで、今週のプロジェクトチームミーティングでの議論の方向性とプロジェクトの今後の方針・進め方についてディスカッションを行う。若手からも積極的な発言が出る。
10:30 メンバーミーティング
アナリスト、コンサルタントの若手メンバーだけを残し、メンバーの疑問や質問に答え、ネクストステップの詳細について合意を取る。
11:30 昼食
近くの定食屋で早めの昼食を済ませ、クライアント訪問のため移動。
13:00 インタビュー
仮設立案・ファクト収集のため、クライアントの部長やメンバーへインタビューを実施。ふとした質問から思いがけない示唆を得られる。
17:00 帰社
メンバーの進捗確認と、あがってきた資料へのフィードバック。
19:00 ディスカッション用資料の作成
本日のインタビューから得られた示唆や、メンバーからあがってきた情報を基に、明日のクライアントとのディスカッションに向けた資料を作成。
22:00 帰宅
夕食を済ませ、書籍を読みながらしばし一服。その後、一日の振り返りやディスカッション用資料の確認を入念に行い、25時頃就寝。
近年、外資戦略コンサルティングファームの採用意欲は高まっており、転職のタイミングとしても非常に良いと言えます。ただし、採用試験は難関で、筆記試験やケーススタディなどの面接対策が必須なのは変わりありません。
ムービンでは戦略コンサルティングファームの働き方・仕事内容に加えて、筆記試験・面接対策方法についても詳細にご説明し、内定獲得までを密にサポートさせていただくことが可能です。約20年間、コンサルティングファームに特化した転職支援を実施してきた弊社だからこそ可能なサービスです。外資戦略コンサルティングファームを目指される方は是非ムービンまでご相談ください。
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