医療機器業界は、安定しており給与も高い、というイメージがあり新卒でも人気ですが、実は中途採用でも様々なポジションを募集している背景があり人気の業界です。近年ではヘルスケアに全く関係のない他業界から医療機器業界へ転職される方も出てきており、実際にご転職をされる方も増えてきています。また同業界で年収アップを狙い転職される方や、マーケティングへの職種チェンジでのご転職など、業界経験者の方の転職も増えています。
今回は20代・30代の転職、という目線で医療機器業界への転職について解説していきます。

医療機器業界は、新型コロナ等の影響もそこまで受けておらず、現在積極的に未経験者の採用を行っている企業もあります。
経験者採用では営業、マーケティング、薬事、開発など様々なポジションで積極的に採用を行っています。
業界未経験者に対しても営業、クリニカルスペシャリストなどのポジションで大規模な採用が行われている場合があり、他業界からの転職も可能です。

20代前半(第2新卒)

20代前半の方などが対象となる第二新卒採用を行っている企業は少ないのが現状です。若手の採用ニーズが高いとはいえ、同業界・他業界関係なく2-3年程度は社会人経験を持っていることが望ましいです。

20代後半-30代前半

20代の部分でもご紹介したように若手の採用ニーズが高いため、社会人経験が3年以上の20代後半―30代前半がボリュームゾーンとなっております。
特に他業界の出身でも、豊富な営業経験があり高い営業成績をあげられている場合は可能性が高いです。

30代後半

業界未経験から医療機器業界へ転職するのは非常に厳しくなってきます。 医療機器業界に近いMR経験や、その他医療系の商社出身者など業務に親和性がある場合を除いて、未経験からの転職は難しい状況です。この年齢ではマネージャークラスで採用できるかという判断になってくる場合も多いです。

実際に業界未経験から医療機器メーカーへの転職となる場合に募集されているのは、ほとんどが営業職、もしくはクリニカルスペシャリストのポジションです。

営業職の場合、営業経験が必須の場合が多く、幅広い業界から医療機器業界へ転職が可能ですが、特に多いのは製薬会社出身者（MR）、金融業界出身者、不動産業界出身者、サービス業界出身者、などです。
医療機器メーカーではカウンターパートが医師になることが多く、医師との深い関係構築ができるかどうかがポイントとなり、個人向けや富裕層に対して営業をしていた方や、高額商材を扱っていた方、無形商材の提案営業経験がある方などが合格する場合が多いです。それ以外にもメーカーの営業出身者などもおり、営業経験があれば問題ありません。

クリニカルスペシャリストの場合は、医師へ使用方法や手技を伝えなければいけない場面もあり、最低限の医療知識が必要になる場合が多く、この場合は医療従事者の方が合格する場合が多いです。出身者としては看護師が最も多く、臨床工学技士、臨床検査技師、臨床放射線技師、薬剤師、理学療法士などの他のコメディカルの方も合格できる可能性があります。

医療機器メーカーの年収は他の業界と比べると高い業界と言えます。
例えば、大手外資系医療機器メーカーの営業職ですと、20代・30代問わず、中途入社された方はおよそ400-600万円くらいからスタートし、そこにインセンティブボーナスが加わる形になります。

企業によって異なりますが、営業成績が良ければ20代で年収1000万円に到達することもあります。
30代で昇進してマネージャー職についた場合、ベースとインセンティブ率がどちらも上がるため、優秀な方ですと1500万円くらいになる方もいらっしゃいます。

働き方については、扱っている商材上リモートではなく各医療機関に訪問しなければいけない背景があり、ある程度のタフさが求められます。オペの立ち合いが必要な場合や、急な立ち合いにも対応しなければならず帰宅が夜遅くなることもあります。しかしながら毎日深夜まで働いたりすることは少なく、メリハリをつけて自由な環境で営業活動を行うことが出来るので、ある程度裁量を持って自由に営業したい方には良い環境だと思います。

企業ごとの最新の採用ニーズや詳しい求人情報を知りたい方はお気軽にお問い合わせください。また、転職に関するざっくばらんなご質問や、長い目で見た今後のキャリアプランのご相談なども受け付けております。