日本HP、ITサービス管理のノウハウを短期間で提供する新サービス

日本ヒューレット・パッカード（日本HP、樋口泰行社長）は、ITIL準拠ITサービス管理の初期導入に最適なOVSDラピッド構築サービス「OpenView ServiceDesk（オープンビュー サービスデスク）ラピッド構築サービス」の受注を開始した。

　新ソリューションは、ITサービス管理を支援するソフトウェア「OpenView ServiceDesk（OVSD）」を活用し、ITサービス管理ができる小規模なシステム環境を構築するほか、運用スキル、サービス管理の実施プロセスを含めたITサービス管理のノウハウ提供を短期間、低コスト・低リスクで実施するコンサルティング・サービス。企業が最適なITサービス管理を容易かつ迅速に開始することを支援する。

　通常のITサービス管理環境構築サービスは、コンサルティングを基にシステム構築を行うため、2000万円−5000万円の構築費用と、半年以上の期間を要するが、新サービスでは導入プロセスをテンプレート化し、範囲を限定することによって、通常構築サービスの約半分以下の価格、期間でのITサービス管理環境の構築を実現した。

　実績のあるITサービス管理の事例に基づいて定義された「標準的なITサービス管理プロセス」を利用して、ITサービス管理環境のひな型を構築する。サービス内容には、(1)定型のサービス管理プロセス、(2)文書化されたプロセス、(3)そのプロセスで実際にITサービス管理を行うためのシステム構築、(4)管理者とユーザの教育――を含んでいる。

　同社では、ITサービス管理に着手するにあたり、実績のあるプロセスを取り入れながらスモールスタートで進めたいユーザーをターゲットに販売を進めていく方針。

　主なメリットとして、(1)リスク、工数、コストを抑えてスタート可能、(2)ITILをもとに、実装レベルまで改善、具体化されたHPのITSMプロセスを活用できる、(3)10年以上にわたるHPのノウハウを蓄積したITSMプロセスの成功事例（ベストプラクティス）を取り込める、(4)178か国に14万人以上の社員をもつHP自身の社内向けITサービス管理の実績と、HPが社外に提供してきたITSMサービスの成果を反映――としている。

　価格は1200万円から。想定構築期間は2.5か月から（見積ベースのサービスで、価格と期間は実施規模および範囲によって異なる）。

2005年 10月23日
Yahoo News

日本HP
2007年に総売上高で1000億ドルを超え世界第1位のIT企業となったコンピュータ関連企業。1963年に日本の横河電機とヒューレット・パッカードとの合弁企業、横河ヒューレット・パッカード (YHP) として設立。最近では、データセンターを中心とするIT基盤、および企業、個人、公共・公益におけるITサービスの変革に向けて『HP Cloud』を展開しており、その中で、クラウドを取り込みながらITサービスの最適化を実現する『HP Hybrid Delivery』ソリューションを提供している。また、クラウド環境の設計・構築・管理・運用のアーキテクチャの提供だけでなく、クラウドの企画段階までをサービスで体系化している。

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