【円・ドル・人民元 通貨で読む世界】投機抑制、サミットで主導を

市場が世界を壊し始めた。金融不安に原油と穀物相場の急騰と、人々の暮らしに必要なカネ、エネルギー、食料の3つの危機が同時進行しているのだから、先進国、発展途上国を問わず、世界各地でストや暴動が起こるのは当たり前である。より深刻なのは危機緩和の道筋を世界が見失っていることだ。

 3つの危機は「米国市場」という同じ土壌から発生している。住宅バブルを作り出してまで、世界から余剰資金をひきつけて膨張してきた米国市場はドル資産を増殖してきた。昨年8月の低所得者向け高金利型住宅ローン(サブプライムローン)危機をきっかけに、証券市場から逃げ出した余剰資金が国際商品先物市場に殺到した結果、原油や穀物相場が急騰を続けている。

 巨額のドル資産を保有している産油国や中国も、ドル暴落を恐れて米国債を買い支えている。そのおかげで米連邦準備制度理事会(FRB)は安心してドル札を刷って金融市場に流し込む。するとドルはますます市場であふれ、商品相場をさらに押し上げる。原油、穀物危機は、いわばドル暴落回避の代償である。

 投機筋は産油国や中国などの政府系ファンドやヘッジファンドだけではない。米年金ファンドのマネジャーたちは不安だらけの株式への投資比率を下げて、商品先物へと資産を移している。最大の年金基金であるカリフォルニア州職員退職年金ファンドは総資産の60%を占める株式を今後数年間で56%まで減らし、国際商品や不動産の比率を高めるという。

 国際経営コンサルタントの米ワトソンワイアット社の調査によれば、米国の年金ファンドの資産規模は2007年末で15兆260億ドルと米国内総生産(GDP)の109%(日本は68%)に達し、過去5年間に年率10・9%(日本4・2%)も伸びてきた。米年金資産のうち、わずか1%だけでも米原油先物市場の取引規模約1500億ドルに相当するのだから、原油相場が高騰を続けるのは当然である。年金基金は原油、穀物、金などを総合指数化した商品インデックスに投資し続けるので、原油が上がれば穀物も連動する。その結果、資産がさらに増えるので多くの米国民の老後は安泰だ。

 こうみると、サブプライム危機後の米国は決して「負け組」ではないことが分かる。米大統領選の民主党オバマ候補が赤字財政を抜きに減税、環境支出、住宅を失った比較的少数の「負け組」の救済策を提案し、共和党マケイン候補と競うのはむしろ米国のゆとりの表れといえる。ブッシュ現政権は原油などへの投機で不正がないかどうか調査しているが、投機規制には強固に反対している。

 14日まで大阪市で開かれていた主要国(G8)財務相会合では、フランスなど欧州が強く投機規制の必要性を主張した。日本では、会合の前から金融担当官庁ではない経済産業省が「原油高の主因は投機資金だ」(北畑(きたばた)隆生事務次官)と言い出した。実は投機の抑制はさほど難しくはない。投機に加担しているヘッジファンド、金融機関、投資ファンド、年金基金の身元を日米欧の当局が把握し、公表すると宣言すればよい。そうすれば、国際社会からの非難を恐れて投機にはブレーキが掛かるだろう。

 市場は自由であるべきだが、世界を壊す自由はあり得ない。日本政府は欧州連合(EU)と足並みをそろえて米英を説き伏せ、7月の主要国首脳会議(北海道洞爺湖サミット)で投機抑制策を明確に打ち出すよう、議長国として主導すべきだろう。(編集委員 田村秀男) 3月に懲戒解雇されている。

2008年 6月20日
産経新聞

タワーズワトソン
2010年1月タワーズペリンとワトソンワイアットが合併しタワーズワトソンに社名変更した。全世界に14000人の社員を擁し、組織・人事コンサルティング、退職金・年金コンサルティング、年金資産運用コンサルティング、報酬データサービス、保険コンサルティングを提供している。

タワーズワトソンについて

コンサルティング業界の最新ニュースをお伝えします。最先端の業界で何がどう動いているのかをWatchすることで、広くビジネス界全体の今後の動きを展望することができるはずです。

ニュース検索はこちらから 

初めての方へ

プライスウォーターハウスクーパース・ストラテジー(Strategy&) 第二新卒セミナー PwCコンサルティングの戦略コンサルティング部門(Strategy&)は、この度、社会人経験3年以下程度の第二新卒の方を対象にしたセミナーを開催いたします!

ベイン・アンド・カンパニー キャリアセミナー 現役コンサルタントによるパネルディスカッションのほか、会社紹介、希望者を対象に選考会を実施致します。

「キャリアを考える。」夏季特別プライベート相談会 売り手市場で広き門に。求人が多い状況、だからこそ立ち止まって考える必要があります。

P&G 企業相談セミナー 人気のあるマーケティングポジションの採用ニーズなどP&G出身者のキャリアコンサルタントがお答えします!

	戦略コンサルタントへの転職 キャリア相談会 戦略コンサルタントになるために必要なことなど意見交換・ご相談をさせて頂きます。

「事業会社企画職からのコンサルティングファームへの転職」個別キャリア相談会 事業会社において経営企画やマーケティングなどの企画職に従事されていらっしゃる皆様で、コンサルタント職にご興味をお持ちの方へ

出身大学別 キャリア相談会 20代、30代の東大・東工大・一橋・慶應・早稲田大学出身者の方々のための今後のキャリアについての個別相談会を随時開催しています。

キャリア相談会のご案内 今後のキャリアについてのご相談や、コンサルティング業界についての個別説明会を随時実施しています

その他セミナー一覧はこちらから

メールマガジン

戦略コンサルティングファーム スペシャルインタビュー 戦略ファーム各社のコンサルティング内容や求める人材像などお話を伺って参りました。

理想のキャリアを手に入れるために全力でご支援させて頂きます

ムービンでは今すぐのご転職でなくても、今後のキャリア形成や、ご転職に向けての中長期的なプランを共に考え、具体的なアドバイスをさせて頂いております。コンサルティング業界にご興味のある方はご自身では気づかれない可能性を見つけるためにも是非一度ご相談ください。

無料転職支援・ご登録はこちらから

無料転職相談はこちらから

Page Top

無料転職相談・登録

コンサルタントへ転職をお考えの方、コンサルタントから転職をお考えの方に、コンサルティング業界転職支援実績No.1の人材紹介会社、株式会社ムービンが圧倒的な業界知識を提供する転職支援サイトです。弊社キャリアコンサルタントはコンサルティング業界出身であるためコンサル経験者にしか出来ない転職コンサルティングを致します。キャリアチェンジをお考えの方はぜひ一度我々にご相談ください。

ムービングループサイト

  • コンサルタント転職サイトコンサル業界への、コンサルからの転職支援。
  • ITコンサルタント転職サイトITコンサルティング業界への転職支援
  • 金融転職サイトファンド、M&Aなどの金融業界への転職支援
  • 組織人事コンサルタント転職サイト人事コンサル、事業会社人事ポジションへの転職支援
  • エグゼクティブ転職サイトエグゼクティブ層への転職支援

株式会社ムービン・ストラテジック・キャリア
Copyright (c) movin CO .,Ltd. All rights reserved.

コンサルタントとは?

そもそもコンサルタントとはどんな職業で、どんな仕事をしているのでしょうか

皆様からよく頂くご質問

弊社にご登録いただき、ご面談した方からよく頂くご質問をまとめてみました。

今後のキャリア形成について

どんなキャリアがあるのか、今後のキャリア形成をどうすればいいのか、いつでもご相談してください

コンサルタントになるために

コンサルタント転職は難しい。コンサルタントになるために必要なことをご紹介いたします

お問い合わせ、ご相談はこちらから。すべて無料となっております。

Copyright (c) movin CO .,Ltd. All rights reserved.

初めての方へ   無料転職相談・登録

Page Top