フェラーリとタタ・コンサルタンシー・サービシズが提携

スピードと正確さで最先端のソリューションを提案し、卓越と革新を求め続けることが、世界最速のフェラーリとアジア最大のソフトウェア企業が契約することにつながった。

タタ・コンサルタンシー・サービシズ（以下TCS）とスクーデリア・フェラーリは契約を結び、TCSから派遣されたエンジニアと専門家たちが、来シーズンの始まる2005年の3月からF1マシンの開発にITとエンジニアリング・サービスを提供することになった。さらにTCSのソリューションはフェラーリのスポーツカーにも携わることになった。

「これは普通の評価ではない。フェラーリがポールポジションを維持するために、TCSのテクノロジーとソリューションを選んでくれたことをうれしく思う」とTCSのCEOであるS Ramadorai氏は述べた。そして「F1マシンは空力、エンジン、テクノロジー、ブレーキ、タイヤといくつか名前を挙げただけでも、市場で最も複雑で高度なクルマの基盤を持っている。このコラボレーションは私たちが提供するソリューションと、この企業を今日の形にするまで絶えず働いてきた私たちのエンジニアに対する賛辞である」と付け加えた。

フェラーリのテクノロジーチームの一部としてF1に参入することは、TCSにとって大きな躍進だと専門家は語る。これによってインドの企業が世界的にテクノロジーの未来を動かすことを表しているからだ。速くて正確に何百万というデータを集めて解析することは、イタリアのマラネロに本拠地を置くスクーデリア・フェラーリにとって毎日の仕事だ。

この契約によってF1で最も大きなチームと仕事をするTCSは、F1初のインド企業となる。F1は4大陸、17カ国で19戦が行われ、1グランプリ平均2億5000万人がレースを見ている。これだけ大きくて国際的な規模のF1は、様々な競争とパワーで活力、パフォーマンス、チームワーク、スタミナを人々へ訴えかける。

「卓越と市場地位を持つ世界中の限られた企業によってF1ファミリーは構成されている。私たちは優れた企業としか仕事をしない。それが今日のフェラーリの姿を作っているからだ」とマネージング・ディレクターのジャン・トッドが語った。「TCSは私たちがポールポジションを保つ助けになるものを持っている」

トッドの自信に同調するかのように、フェラーリのチーフ・インフォメーション・オフィサーのアントニオ・カラブレーゼは、「TCSとの関係から素晴らしい期待が持てる。TCSはベストだと思うし、これから先、彼らと仕事をするのを楽しみにしている」と語った。

2004年 12月21日
F1-Live.com

タタ コンサルタンシー サービシズ ジャパン
インドITサービス企業の最大手で、インドのタタ・グループ。世界50カ国にオフィスと10万名に届く社員数を持つ、インド最大手のアウトソーシングサービス企業。タタ財閥におけるソフトウェア企業であり、コンサルティング、ソフトウェア開発、インフラ管理におけるITサービスを提供するなど事業内容は多岐に渡る。顧客にはAT&T、ボーイング、ブリティッシュ・エアウェイズ、IBM、マイクロソフトなどと取引している。

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