ITコンサルタントの役職名・キャリアパス

コンサルティングファームで働く社員「コンサルタント」は、経験年数や期待される役割に応じていくつかの職位に分かれています。
呼び方は各ファームごとに異なりますが大きく分けて4つに分けられます。

◆一般的なキャリアパス◆
* パートナー(ディレクター、ヴァイスプレジデント、プリンシパルなど)
* マネジャー(プロジェクトマネジャー、マネージコンサルタントなど)
* コンサルタント(シニアアソシエイト、アソシエイトなど)
* アナリスト(アソシエイト、リサーチャーなど)

アナリスト

主に新卒、もしくは第二新卒での中途入社がこの職位になります。
調査・分析の手法や、システム設計・開発の基礎を学び、マネジャーや先輩コンサルタントの管理のもとコンサルタントとして現場においてコンサルティングワークを行います。
基本的には先輩コンサルタントから、「○○について調べといて」のような指示を受け実行して報告するという形を繰り返していきます。

職位が低くても、生の情報と向き合って格闘しているからこそ得られるアナリストの”ひらめき”は重要視しされることも多く、ミーティングでは積極的に発言が求められます。そして的を得た意見はどんどん採用されるのです。
実力に応じて前後しますが、一般的には2~4年程度でアナリストはコンサルタントに昇進していきます。アナリストからコンサルタントへの昇進率は比較的高く、7~9割り程度は遅かれ早かれ昇進できるといわれています。

コンサルタント

新卒入社と仮定して3~4年目、及び未経験からの中途入社コンサルタント(30歳前後まで)がコンサルタントの職位になります。
中途入社では圧倒的にこの職位での転職者が多く、一般的に「コンサルタント」とイメージされるような仕事をこなすポジションです。

プロジェクトの実作業の大半を担当するのがコンサルタントであり、プロジェクト全体において、ある一定範囲の業務をまとめて担当します。
基本的には自分の判断で課題を解決する仮説の構築・検証作業を進めていきます。どういう仮説を立てるか、どういった情報を集めるのか、誰にインタビューするのかなど、すべて任されているポジションです。
そして、ある程度の進捗ごとにチームミーティングやマネジャーとのディスカッションを通じて仮説の軌道修正をしていきます。

マネジャー

中途入社でもマネジャーでの採用はあります。SierなどでPMとしてプロジェクト管理など大規模プロジェクトをけん引してきた方などは、この職位から始まることが多いです。
プロジェクトを取りまとめ、進行に関して責任を持つのがマネジャーです。
プロジェクト全体を見通さなければならなくなるため、求められる能力も大きく変わってきます。また必要とされる専門知識等は異なりますが、マネジャー以上になるとファームの種類に関わらず役割は似通ってきます。

マネジャーの仕事内容を大きく分けると、
1、プロジェクト管理
2、顧客との折衝
3、予算管理
の3つになります。

パートナー

パートナーはその名の通り、コンサルティングファームの「共同経営者」となります。そのため仕事の比重も必然的に大きくなります。
中途入社、転職において未経験からパートナーにという方はほとんどありません。
その理由は、パートナーの仕事として顧客開拓とプロジェクトの受注、つまり営業があるからです。役員に対象を絞ったセミナーの開催や各種書籍出版、個人的な人脈を通してクライアントにアプローチし、提案書を作成しプロジェクトを受注します。各パートナーには売上目標が課せられており、個人の方う集も売り上げ成果に連動することが多いです。
もう一つはコンサルティングファームそのものの経営です。「長期的にその分野に注力してどのような成長戦略を描くのか、他国オフィスとどのようなやりとりをしていくのか、人材をどうやって育成しいくのか」などその内容は多岐にわたります。また、オフィスアドミニストレーション(総務)にも目を配らせることも仕事となります。

職位やキャリアパスはファームごとに違う

コンサル色の強いファームでは上記のようなキャリアパスをある程度モデルとしていますが、
技術力を武器に活躍しているファームでは、プロジェクト管理やメンバーマネジメントよりも、技術力を磨いてほしい、さらなるファームの武器となるソリューションを開発してほしいなどファーム側も考えており、プログラマーとしてのスペシャリストを目指すキャリアパスも用意されているITコンサルティングファームも多々あります。



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