【BI転職情報】BIコンサルタントとは?仕事内容と必要な資格

【BI転職情報】BIコンサルタントとは?仕事内容と必要な資格

BIとは?そもそもBIって何?

BIとは、Business Intelligence(ビジネス インテリジェンス)の略称で、企業の基幹システム等に蓄積されている様々なデータを蓄積、集約、分析、整理して意思決定に役立てる手法・技術を指します(※)。
BIを導入することによって、データサイエンティストといった特定のスキルのある人に帳票データ作成や分析を依頼しなくても、経営者または現場の従業員自身が、好きな視点でデータを分析することができ、業務上の意思決定を迅速に行うことが可能になります。

日本では、SAPやOracleといったERPパッケージ導入が盛んであった2000年代前半頃に、「ERP等のシステムに貯められたデータを経営に活用できないか?」と注目され出し、”データを蓄積・集約するDwH(データウェアハウス)”と”データを分析するBI”という大きく2つのサービス・ソリューションが生み出されました。そして、”経営ダッシュボード”、”意思決定支援サービス”等とも呼ばれて、大企業を中心に積極的に導入されてきました。

近年においては、企業の基幹システムのCloud化によるデータ集約(Big Data化)、IoTやDigital化による企業内の様々なデータの蓄積、サーバーやネットワーク等の処理高速化、AI(人工知能や機械学習)やRPA(Robotic Process Automation:ロボットによる業務自動化)による自動処理化、、、といった、いわゆるNewITの爆発的な技術発展により、今までとは比べ物にならないレベルでBIが効果を発揮し始めています。
大企業は企業の競争優位性を高めるために今まで以上に高度なBI活用・投資を推進しており、一方で中小企業も安価になったBIサービスを利用しはじめている等、改めてBIの必要性が高まっています。
---
※1990年頃にアメリカの調査会社ガートナーグループのハワード・ドレスナー氏が提唱したと言われており、経営層/管理職/業務実務者が、専門家に頼らず、売上や顧客等の分析を行い、迅速に意思決定することの実用性を示した概念

BIコンサルタントとは?仕事内容

BIコンサルタントは「BIツールに詳しい分析の専門家」と勘違いされがちですが、全く違います。
BIは”企業のデータサイエンティストに取って代わるもの”だと上述しましたが、BIコンサルタントは”BIという仕組みを導入する指南・支援する人たち”です。

BIを導入しようとしている企業では「BIはよく分からないが、BIを入れれば経営は劇的に改善される」、「BIシステムがデータを勝手に集約・分析してくれる」等と魔法の杖のように感じて「とにかく導入するぞ!」とスタートすることが往々にしてあります。 これに対してBIコンサルタントは、経営層を含めてしっかりとその目的を確認するところから始めます。「そもそも何に困っていて、何のために分析するのか?」「分析をして何を、どのKPIを改善したいのか?」というところを、クライアントとコミュニケーションを重ねながら、クライアントの課題分析を行います。そして更には「その分析に必要なデータが、必要な形で揃っているか?」、「どのシステムにどのようなデータが存在するか?」といったシステム面の精査(データの解析・分析)に加え、「だれがいつどのような形で利用するのか?」、「分析を行うための体制が整っているか?」といった業務・運用面の検討に至るまで、様々な支援を行っていきます。場合によっては、DwHやBIのソフトウェア/システム/サービスの選定、選定後のプロジェクト推進・管理(進捗・課題・リスク・スコープ等)、教育や体制構築・活用戦略立案といった導入支援まで支援することもあります。

BIコンサルタントは、ITコンサルタントに近い部分もありますが、その特性から経営層や管理職層と近く、「企業の経営・管理は、どのようなKPIをもって、どのように分析し、どのように意思決定するのか」という正に企業経営の根幹部分を突き詰めるのが仕事であり、魅力です。  

BIコンサルタントになるには?おすすめ資格

BIコンサルタントを目指すには、「BI」「経営」「コンサルタント」「IT」という大きく4つの分野を勉強する必要があります。
具体的には、まずBIの仕組みの理解として、一般的な統計学に加え、ビジネスアナリティクス、データサイエンスといったより専門性の高い知識が求必要になり、また上述通り、経営の意思決定を支える仕組みであることから、その意思決定プロセス、主なKPIとその内容構成等の知見、更にはそれらをうまくアレンジ・コーディネートしていくコンサルタントとしての論理的思考力等が必要となります。そして、データ分析元となるERPシステムや導入するBIサービスといったIT全般の知識も要求されます。

これだけ見ると、「スーパーマンじゃないか・・・」と感じられると思いますが、実際にこれらを全て満たしていないとダメかというとそうではありません。現在、転職市場においてBIコンサルタントの経験者が豊富にいるわけではないこともあり、BIコンサルタントを募集している各社では、この「スーパーマンになってくれそうな素養のある人」を募集しています。
例えば、SIer(システムインテグレーター)でBIシステムの導入に携わってきた方、データ分析サービスを提供していた方(データアナリスト・データサイエンティスト)、事業会社でマーケティング戦略・営業戦略・事業戦略などの経験者、コンサルタント(BI経験は問わず)といった方は、多くの企業で積極採用中ですし、よりポテンシャルを重視した採用(例えばERP導入経験者)をしている企業もございます。

また資格としては、オラクルマスター等のデータベース系の資格、統計検定等の分析資格はもちろん重宝されます。そのほかには、各種情報技術者試験やMCSE(マイクロソフト認定ソリューションエキスパート)等のIT系資格等もお持ちの場合は、BI/ITの基本的素養がある、または、自己研鑽性が高いということで、優位に働く傾向があります。  

BIコンサルタントにおすすめの人、必要スキル

スキル・志向

BIコンサルタントに向いているのは、以下のような方です。
・ 物事を真剣に深く考えることができ、クライアントの抱える課題を、事実をベースに正しく理解しようと努力できる
・ コミュニケーション能力が高く、クライアントやチームメンバーと言葉のキャッチボールができる
・ 指示待ちではなく、自ら行動でき、自身のアウトプットに責任を持つことができる
・ チャレンジ精神が旺盛で、幅広く多種多様な業務・ITに関する知識について興味を持てる
・ 仮説思考で、データを分析できる(データに傾倒しすぎず、背景で起こっているビジネス構造の理解に努められる)
・ 何事にも諦めず粘り強さがある一方で、クライアント目線での柔軟性を持てる

「今の自分には足りないな、、、」と思った方でも、「上記のような人になりたい!」と思う方がいれば、十分にチャレンジする価値のあるポジションだと思います。

経験

①ビジネスインテリジェンス(BI)経験者:
コンサルティングファームやITベンダー、SIerなどでビジネスインテリジェンス(BI)経験があれば当然即戦力として歓迎されます。

②コンサルティングファーム/ITベンダー、SIer出身者:
ただ、基幹系システムと比べ、ビジネスインテリジェンス(BI)経験者は転職マーケットに多く存在しないため、基幹系システムを経験しており、ビジネスインテリジェンス(BI)領域に高い関心がある方は、若手ポテンシャルとして採用頂ける場合があります。

③データ分析経験者:
データ分析プロバイダーなどで、データアナリストやデータサイエンティストとして活躍されいる方も十分に採用される可能性があります。

④事業会社出身者:
コンサルティングファームやSIerと相対するような事業会社での経営企画・事業企画・営業企画・マーケティング等、企画部門でデータ分析に長けている方は、その知見を活かして、ビジネスインテリジェンス(BI)領域で活躍することが可能です。

BIコンサルタントの労働環境

BIコンサルタントの労働環境は、他のコンサルタントポジションと同様に、関わるフェーズによって異なります。例えば、構想・戦略策定時は自社オフィスをベースにしてクライアント先にヒアリングに行くことが多く、一方、現状分析フェーズではクライアント先に半常駐し、ヒアリングのみならず企業の業務関連資料やシステムを確認・分析したりします。
また、基本的には複数人のチームで活動し、百戦錬磨の先輩コンサルタントにOJTとして色々と教わりながら実務を行い、経験を積み、知見を深めていくことになりますので、”いきなり一人でクライアント先に行かされる”といったことはありません。
BIコンサルタントの労働時間や休み日数というところは、他コンサルタントポジション同様に、その企業で決まった就業規則・時間になります。もちろん瞬間最大風速的に忙しいこともありますが、ワークライフバランスをしっかりと意識した制度となっており、「残業が多かった月の翌月の残業はゼロにしてバランスする」等、独自の制度を持っている企業もあります。そもそも、「一定の時間内でより高いパフォーマンスを発揮する」のがプロのコンサルタントとしての資質の1つですから、無駄に残業を強いるようなことはありません。  

BIコンサルタントの年収、給料、給与

BIコンサルタントの平均年収や年齢ごとの年収ですが、これも他のコンサルタントと同様に、企業・階級によって大きく異なります。
それまでのご経験や面接での評価にもよる部分が大きいですが、例えば、大手外資総合ファームの場合ですと以下のような年収となることもございます。
(モデルケース例)
20代前半(社会人3年程度):コンサルタントクラス、約500万円~700万円
20代後半(社会人5~7年程度):シニアコンサルタントクラス、約700万~900万円
30代前半(社会人10年程度、コンサル経験有):マネージャークラス、1,000万円~

キャリアパスとしては、その企業内でマネージャー・シニアマネージャー・ディレクター・パートナーといった出世を目指すことはもちろんのこと、他ファームへの転籍によるキャリアップ、あるいは別領域のコンサルタントへのチャレンジ等が考えられます。また、ポストコンサルとして事業会社への転職も十分に可能で、データ分析を活用するIT部門、営業企画、マーケティング、経営企画等、多方面での活躍が狙えます。

AI、RPA、Cloud、IoT、BigData等のNewITの発展により、今後ますますBIが取り扱うデータは広範にかつ深く、膨大になってくるため、BIに振り回されることなく、きちんと使いこなせる人物は、どの企業・どのポジションにおいても重宝され、活躍の場面は広がっています。

BIコンサルタントの会社一覧

まずコンサルタント会社では、
・アクセンチュア
・アビームコンサルティング
・デロイトトーマツコンサルティング
・KPMGコンサルティング
・PwCコンサルティング
・日立コンサルティング
等、大手コンサルティングファームが挙げられます。

また大手Sier・ベンダーやIT関連企業ですと、
・SAP
・Oracle
・ウイングアーク1st
・ジール(アバントグループ)
等、自社開発のBIツールを持ちつつ、そのコンサルティングも行っている企業もございます。

個別キャリア相談

BIコンサルタントを中心としたキャリア形成にご興味をお持ちの方に、業界情報や人気ファームの最新ニーズ、今後のキャリアについてのご相談や、コンサルティング業界についての個別説明会を随時実施しています。ご相談面談では、ざっくばらんな意見交換・ご相談をさせて頂きながら、最適なキャリアチェンジ機会のご紹介、キャリアチェンジ成功のためのアドバイス等できればと思っております。

日程 具体的な日時については、担当コンサルタントと調整となります。※面談には30分~1時間程度を要します。
普段仕事がお忙しい方、遠方の方はお電話でもお受けしております。
平日夜や休日でもご対応できますので、お申し込み後キャリアコンサルタントとご相談ください。
開催場所 弊社オフィス(新橋駅・内幸町・虎ノ門駅付近)※電話での対応も可能です。
対象 BIコンサルタントにご興味をお持ちの方
※弊社がご提供するサービスはすべて無料です。  
費用 無料

お申込み方法は、既に弊社へのご登録がお済の方は、弊社担当者に直接お問い合わせください。
ご登録頂いてない方は、こちらからお申し込み下さい。ご応募お待ちしております。





ITコンサルタント 転職関連情報

ITコンサルタントとは

ITコンサルタントとは ITコンサルタントの仕事内容や、採用動向、求められる人材像など、ITコンサルタントへの転職ための業界知識を豊富にご紹介いたします。

ITコンサルタント求人

ITコンサルタント求人 厳選したITコンサルタントポジションを中心に、戦略・経営やベンチャーITエンジニアなど幅広い求人がそろっています。非公開求人も多数あり。

未経験からITコンサルタントへの転職

未経験からITコンサルタントへの転職 未経験からITコンサルタント転職を目指している方、転職活動をしている方へ、その転職方法と積極採用中の求人をご紹介いたします。

ITコンサルタントになるには

ITコンサルタントになるには ITコンサルタントになるには「何が」必要なのか。選考プロセスなど全体的な流れからご紹介していきます。

ITコンサル転職成功体験談

ITコンサル転職成功体験談 当社サービスを活用されて見事「ITコンサルタント転職」を成功させた方々からの体験談、転職秘話を一部ご紹介します。

SEからITコンサルタントへの転職

SEからITコンサルタントへの転職 SEからITコンサルタントへの転職について、注意すべき転職ポイントや、その対策方法、厳選のITコンサル求人情報もご紹介いたします。



無料転職相談・登録はこちらから

初めての方へ

 


キャリア相談会

無料転職相談・登録