クライアント企業の経営課題に対して「IT」を武器に課題解決(コンサルティングを提供)を行う職業です。
ITコンサルティングファームによりますが、企業の経営戦略に基づくIT戦略策定、IT戦略に基づく各業務領域(CRM、SCM、ERP、HCM/HRM、FM等)ごとのIT企画の立案、などのコンサルティングサービスを提供しており、いわゆる上流工程に位置する業務を担当するのがITコンサルタントの役割です。
その後のシステム構築や導入、IT企画の推進・実行についてはSierと協業するファームもありますが、これら上流から下流に渡る一気通貫な支援を行っているファームもあります。
近年では従来のシステム導入関連のITコンサルはもちろんですが、最先端のIT技術を取り入れたイノベーション支援やスポーツ領域でのIT活用、DX(デジタルトランスフォーメーション)、AI・RPAのシステム構築、サイバーセキュリティなど広範囲でのITコンサルティングサービスを提供しています。
ITを武器にコンサルティングをすることがITコンサルタントとしての大きな役割ですが、一言で言えば「いかにクライアント企業の業績・収益をITによってあげるか」に集約されます。
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ITコンサルタントの仕事内容は求められる問題解決シーンによって多岐にわたります。
IT戦略策定をはじめ、システムの設計・企画から開発までかかわることもありますが、IT戦略立案やアウトソーシングの導入支援、システム構築プロジェクトなどのマネジメント(PMO支援)、ITを活用した業務改善など、その一部だけでのプロジェクトを請け負うこともあります。
ITコンサルティングプロジェクトではクライアントの問題を把握し、IT戦略の立案やシステム化の企画運用評価などを支援し課題解決へと導くことや、さまざまなクライアントの利害関係を調整し課題を浮き彫りにしクライアント自身での解決策実行を後押しするためのコンサルサービスを提供しています。
ITコンサルタントは特定の業務やITについて高い専門性をもち、それを軸にクライアントの事業戦略や業務プロセスの改革、プロジェクトの実行を支援する、という役割を担っています。
ITマネジメント戦略コンサルタント
全社戦略・事業戦略とは別に考えられがちであったIT戦略の重要度が高まるとともに、この3つを1つとして一過した戦略を策定する必要が高まってきました。IT戦略の重要性が増したことにより、CIOや情報システム部門には、「IT戦略が全社戦略・事業戦略にどのような価値を提供し貢献していくか」という視点が求められています。
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ERPコンサルタント
顧客の業務プロセスやニーズを分析し、最適なERPシステムの選定やカスタマイズ、導入、トレーニング、サポートを行います。また、ERPシステムの導入や改善に際しては、ビジネスプロセスの見直しや再構築、業務フローの改善、データマイグレーションなどの作業も行います。ERPコンサルタントは、顧客の業務に最適なERPシステムを選定し、カスタマイズするための技術的スキルやビジネス知識を持っている必要があります。
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CRMコンサルタント
企業の経営戦略を元に、顧客戦略の立案から各顧客接点(チャネル)に応じたコミュニケーション戦略・戦術の策定、チャネル最適化、業務プロセスや関連システムの再構築等、包括的に対応する仕事になります。
特に最近では「顧客経験(カスタマーエクスペリエンス)」「デジタルマーケティング、デジタルトランスフォーメーション」「セールス改革」「チャネル改革」のようなテーマを取り扱うことが多いです。
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SCMコンサルタント
SCM(サプライチェーン)戦略立案、SCMプランニング、SCMプロセス改革、SCMシステムのIT構想化、導入支援(PMO)、直接材・間接財の調達コスト削減、SCMのアウトソーシング(BPO)などのテーマにおいて、クライアントの課題解決、収益改善を支援します。現在の経営環境において、M&A、グローバル化、収益改善などが求められており、コンサルティングの難易度は高まっているものの、非常にチャレンジングなテーマでもあると言えるかと思います。
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PMOコンサルタント
ITプロジェクトを総合的に管理し、組織全体のプロジェクトマネジメントの品質や能率を向上させ、全体収益に直結する支援をします。PMOはクライアント企業内の部門組織で、進行中の全プロジェクトの管理支援を目的とした活動を行っています。ITコンサルティング会社、SIer、ベンダーのように顧客サービスとしてITプロジェクトを複数抱える事業者のみならず、一般事業会社などのIT部門や業務部門等で常時複数のプロジェクト案件を抱える大企業においてもニーズが高まっており、PMO専門部隊を擁するファームが活躍しています。
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SAPコンサルタント
圧倒的なシェアを誇るSAP社のERPパッケージの機能を活かし、クライアントのシステムを合理化することで、経営の効率化を支援します。SAP製品の導入前の評価、システム設計、カスタマイズ、実装、トレーニング、サポート、保守などの作業を担当し、顧客のニーズに合わせて、SAPシステムを調整するための戦略を策定し、顧客と協力してシステムの導入と運用を支援します。
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ITコンサルタントの仕事は、上記でご紹介した通りIT戦略やERP、CRM、PMOなどが代表的なコンサルティング事例ですが、最近ではIT技術の進歩から年々トレンドとなるテーマが出てきており、例えば、AIやDX、セキュリティやクラウド活用などこれまでは手掛けてこなかったインフラ面までそのコンサルティングは広がってきています。。その中でも、今後さらに需要が増えると予想されるテーマをご紹介します。
AI
機械学習やディープラーニングといったAI(人工知能)のITサービスはどんどん実用化が進んでおり、ここ数年で飛躍的に技術も進歩しています。IDC社によると、国内大手企業のAIシステム/RPAの利用状況は、全社や部門のみなど利用範囲を合計すると62.1%となっており、年々増加傾向にあるそうです。全世界に目を向けてみますと、2023年には10兆円規模のマーケットになると予測しています。
コンサルティングファームでは最新の情報・技術を扱っていますので、AIにおける最先端に身を置けることは今後のキャリアにおいて非常にプラスとなるでしょう。
DX
デジタル技術の進化により、企業のビジネス環境は大きく変化しています。企業は、デジタル技術を活用することで、業務効率化、顧客体験の向上、新規ビジネスの創出など、様々なメリットを得ることができます。しかし、デジタル技術を活用したビジネスを展開するためには、企業はデジタル技術への理解とノウハウが必要です。DX支援は、企業がデジタル技術を活用して、ビジネスを変革するために必要な支援を提供します。DX支援を検討している企業からはIT戦略からシステム全般に精通しているITコンサルタントに相談することが増えてきています。
IoT
IoTという言葉が生まれて約20年、近年この領域も爆発的に飛躍したテーマのひとつです。一番身近な例でよく耳にする自動車の自動運転もIoTの一つとなります。
コスト削減のために工場を無人化、AIやIoTで制御することや、介護などの現場、公共交通など様々な場面で使用できるため、多くの可能性を持ったテーマでもあります。企業にいてもコスト削減や、サービス提供のために使われる場面もありますので、ITコンサルティング業界においても需要が高まると予想されています。
クラウド
すでに多くの企業で導入されているクラウド。これまで自社にサーバを組んで稼働させていましたが、自然災害や人為的なクライシス問題や、障害などでそのリスクやコストは企業にとって悩ましい部分でしたが、クラウドの登場により、そういったリスクやコストが非常に低くなりました。また大企業だけでなく、中小企業やベンチャーにおいても低コストでサービス投資ができるため、さらなつ企業経営の活発化も見込めます。
ただしクラウドについては、一定の安定稼働が見込めることから企業内部に専属担当者を置く企業も少なくITコンサルやSIなどにおいてのサービス提供が多くなっています。
ビッグデータ
従来扱えなかった、もしくはデータはあるが扱い方が分からなかった膨大なデータからCRMやマーケティングに利用価値を見出した新しい領域です。
企業は消費者の購買データや行動データからAIなどで分析し商品の改善やさらなる購買を促したりなど様々な場面で活用しています。ITコンサルでも、どういったデータを取得し、どのように活かしていけばいいのか、さらにどういったシステムを導入もしくは開発しなければいけないのか、といったコンサルティングサービスを提供するファームが増えています。
AI、DX、IoT、ビッグデータ等のNewITの発展により、今後ますますITコンサルタントが取り扱うテーマは広範にかつ深く、膨大になる中で、経営者目線で視座高くコミュニケーションが図れ、またそれを実現することのできる実行力のある人物は、どの企業・どのポジションにおいても重宝され、活躍の場面は広がっています。
SEとITコンサルタントはどちらもITに関する知識や経験、スキルがベースとなる職業ですが、仕事内容にはいくつかの違いがあります。
SEはITシステムの設計、開発、運用を担当します。具体的には顧客の要件をヒアリングし、システムの要件定義を行い、システムの設計・開発・テストを行い、システムを運用・保守します。
それに対し、ITコンサルタントは企業のIT戦略の策定やITシステムの導入・運用を支援します。具体的には、企業のビジネス課題を分析し、IT技術を活用して解決策を提案します。また、ITシステムの導入・運用のプロジェクトマネジメントを行うこともあります。
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3つの条件で比べたITコンサルタントとSEの違い
「コンサルタント」という職業をイメージする際、IT領域をカバーすることから、しばしば「経営コンサルタント」と「ITコンサルタント」を混同してしまうことがあります。どちらも企業のIT戦略を含めた課題を解決する役割を担っているためではありますが、対象となる領域やコンサルタントに求められるスキルや経験が異なります。
経営コンサルタントは、企業の経営戦略、組織運営、マーケティング、財務、人事など、企業の全般にわたる課題を解決します。そのため、経営学、会計学、マーケティング、組織論、ITなどの幅広い知識と経験が求められます。
ITコンサルタントは、企業のITシステムの導入や運用、セキュリティ、データ分析など、ITに関する課題を解決します。そのため、IT技術、システム開発、ネットワーク、セキュリティ、データ分析などの専門知識と経験が求められます。
どちらのコンサルタントも、企業の課題解決に必要な専門知識と経験を有しています。しかし、経営コンサルタントは、経営全般の分野に精通している一方で、ITコンサルタントは、IT分野に精通しているという違いがあります。そのため、経営コンサルタントは、企業の経営戦略全般を支援するのに適しており、ITコンサルタントは、企業のITシステムの導入・運用・保守、システム開発、データ分析など、IT分野を支援するのに適しています。
どちらのコンサルタントが適しているかは、企業の課題によって異なります。企業の経営戦略全般を支援したい場合は、経営コンサルタントが適していますし、企業のITシステムの導入・運用・保守、システム開発、データ分析などを支援したい場合は、ITコンサルタントが適しています。
ITコンサルティングを提供する企業は、Big4をはじめとする総合系コンサルティングファーム、シンクタンク、中堅中小のコンサルティングファーム、製品ベンダーの直販コンサルティング部門、その他SIer等といったところがあります。代表的なものを以下に列挙いたしますが、最新の求人情報は弊社キャリアコンサルタントまでご相談ください。
<総合系コンサルティングファーム>
<シンクタンク>
<SIer系>
戦略系、総合系、IT系コンサルファームでの実際のプロジェクト事例をご紹介いたします。
コンサルタントの仕事内容のイメージを掴むためにご参考にしてみてください。
プロジェクト概要
6ヶ月間でIT投資評価基準をグローバルで統一し、全社のIT投資を俯瞰して、ガバナンス強化と戦略的なIT投資に踏み出す。
医療機器分野を中心にグローバルに事業を展開するオリンパスは、事業の拡大に伴うITコストの増加に危機感を 持っていた。そこでその適正化と競争力向上に向けたIT投資のために、ITコスト最適化とIT投資ポートフォリオ構 築のプロジェクトを計画。パートナーにアビームコンサルティングを選び、6 ヶ月強の期間で国内・海外での投資 案件評価を実現した。様々なIT投資案件を比較検討できるように評価基準を統一したことで、グローバルで戦略 的な投資判断が可能になった。
プロジェクト概要
2015年4月 システムリスク管理態勢の強化を含む金融庁監督指針の改正、同年6月にFISC安全対策基準に「サイバー攻撃対応態勢」が追加されたことを契機に、国内金融機関に求められるセキュリティ管理基準の順守とグローバル企業としての最先端な取組みの融合を目的に、クライアント企業では実効性あるサイバーセキュリティ管理態勢の整備が求められていました。こうした状況を受け、ベイカレント・コンサルティングでは、短期間での現状把握から優先施策の実施、中長期整備計画の策定を実施しました。
プロジェクト概要
IoTやAIに始まり、デジタル化が加速度的に進む時代、お客さまは業界の垣根を超えた新しいビジネスにいち早く取り組むことが求められています。
特に金融業界においては、そのような変革に向けた動きが早くから見られています。銀行が金融サービスの提供に留まらずに、「日常生活により深く浸透して価値提供を行うために、他業種提携によるエコシステム形成など、新たなビジネスモデルをモバイルサービスで実現すること」、それがまさに本プロジェクトの目的でした。
これは、アクセンチュアがグローバルで提唱している”Everyday bank”という考え方に基づいており、この考え方にお客さまが賛同してくださったことで、本プロジェクトがスタートしました。
プロジェクト概要
クライアントは、グローバル市場で高いブランド力を有する大手機械製造業。高いブランド力を背景に新たな製品カテゴリへの参入を続け、世界各国で各カテゴリ内における一定のポジションを獲得していました。ところが、近年のユーザニーズの目まぐるしい変化や新興国からの新たな競合の参入による競争激化により、新たな市場シェア拡大が急務となっていました。 シェア拡大のポイントは、ユーザニーズの変化を競合よりも早く認知し、設計から生産、そして販売までの一貫した連携体制の構築と位置づけたものの、予実管理精度の低さに起因した余剰在庫の削減やオペレーションコストの抑制といった課題も抱えており、関係する部署・部門が多岐に渡るため、解決の糸口がなかなか見出せない状況でした。
プロジェクト概要
野村総合研究所は、みずほ銀行と共同で、人工知能を活用し、デリバティブ取引における契約文書の読み取りや情報検索業務の効率化を目的とする実証研究(PoC:Proof of Concept)を実施しました。
これまでみずほ銀行では、デリバティブ取引に係る契約業務の多くにおいて、紙媒体のISDA契約書をFAXやPDFなどでお客様とやり取りし、取引に係る情報をシステムに保存していました。個々の契約書には膨大な取引固有の情報が含まれていることから、システムへの情報登録や過去情報の参照などに多くの手作業と担当者の専門的な知見が必要とされ、業務の効率化の実現が課題となっていました。
ITコンサルタントになるために必要なスキルは「ITの知識・経験」と「コンサルタントとしての適性・ポテンシャル」の2点です。
IT関連の資格があった方がいいのでは、とお思いの方もいらっしゃるかと思いますが、選考において優位になる可能性もありますが特に必要はありません。
「IT知識・経験」については、ITコンサルタントなのですから当然ITの知識は必要です。主にプログラミング経験やITソリューション・基幹システムの知識、IT関連のプロジェクト経験を指します。
IT戦略~IT企画~システム要件定義~システム設計~システム開発・導入~システム運用・保守に至る一連のフェーズやプロセスのどれかのご経験を有していること、特にこれら各プロセスを複数経験していれば尚良いでしょう。
SierでSEやPMとしてのご経験がある方は問題ないと思いますが、事業会社(IT部門のみならず利用ユーザー部門で)システム企画プロジェクトやシステム導入プロジェクトに関与されたご経験でも問題ありません。
また、仕事の合間に独学で勉強したりスクールで学習する等されるのも自己研鑽意欲が高いと判断されることがあります。
「コンサルタントとしての適性」は、経営的視点や、論理的思考力、問題解決能力、コミュニケーション能力、プロジェクトマネジメント力、フットワークの軽さ、資料作成能力 等といったベーススキルです。
クライアント企業の各層(経営者、CIO等の役員・経営層クラス、システム部長等の管理職クラス、メンバークラス)と、それぞれに応じたコミュニケーションを取りながら、彼らの想いを汲み取り、あるいはこちらの意図をしっかり伝え動いてもらうのが、ITコンサルタントの仕事の根幹ですから、それぞれのベーススキルを高度なレベルにまで高めていく必要があります。
もちろんこれらをパーフェクトに持っている方はいませんのでITコンサルティングファームの面接では、これら能力の一端を持っているか、これまで経験してきた業務内容がコンサルと親和性があるのか、要はそのポテンシャルを持っているかどうか徹底的に見られます。
上記は標準的なITコンサルタントに求められるスキルになりますが、ITコンサルティングファーム各社の採用温度感によっては求められる基準が若干異なってきます。
・IT知識がなくともポテンシャル採用を行っているファーム
・コンサル適性が重要ではなく業界知識や深いIT専門性を求めてくるファーム
・一つでも秀でた武器があれば採用するファーム
・プログラミング経験がなくとも一連のITシステム導入への理解があれば採用するファーム
など多種多様にありますので、まずは一度ご相談いただければと思います。現在の採用動向やITコンサル業界情報はもちろん、皆様のご志向に合わせた、今後のキャリアについてのご相談など個別相談会を随時実施しています。
上述の通り、ITコンサルタントになるのに必須の資格はありません。ただ、IT知識/専門性を有していることの証左として、以下のような資格をお持ちの方は転職で優位に働くことがあります。
-情報処理技術者試験(ITコーディネータ、ITストラテジスト、プロジェクトマネージャー等)
ITコンサルタントとの親和性が高い資格としてITストラテジスト、プロジェクトマネージャーなどがあります。IT系の国家資格のなかでも上位に位置し取得が難しい資格ではありますが、プロジェクトマネジメント、ITコンサルティングとの親和性が高いため自身のITやプロジェクト全体を見通すスキルを客観的に評価し、転職・昇進に有利になることができます。
-PMP (プロジェクトマネジメント・プロフェッショナル)
プロジェクトマネジメントの専門家として認められる国際資格です。PMPの資格を取得することで、プロジェクトマネジメントのスキルを向上させ、キャリアアップにつながります。求められる知識は以下のようなものがあり、プロジェクトマネジメントを経験された方、これからITコンサルタントになる方との親和性が高い資格といえます。
• プロジェクトの定義、計画、実行、監視、コントロール、および終了に関する知識
• プロジェクトのリスク、コミュニケーション、品質、リソース、スコープ、時間、予算に関する知識
• プロジェクトマネジメントのツールと手法に関する知識
• プロジェクトマネジメントの倫理とガバナンスに関する知識
-中小企業診断士
中小企業診断士はITコンサルタントとは少し毛色の違う資格になりますが、試験内容は「経済学・経済政策」「財務・会計」「企業経営理論」「運営管理」「経営法務」「経営情報システム」「中小企業経営・中小企業政策」など、企業経営全般に関する幅広い知識が問われます。
ITコンサルタントは「IT」だけでなく「経営」という最上流からクライアントの経営課題を解決する仕事です。ITだけではなく経営領域においても知識があれば、業務上においても非常に役に立つかと思います。
また中小企業をクライアントとしているコンサルティングファームでは中小企業診断士の資格者の選考を有利に進めるファームもありますので、評価も高くなる可能性があります。
-IT企業認定資格(SAP、Oracle、Microsoft、salesforce等)
特定のパッケージベンダーの製品にかかるプロジェクトにはその仕様を理解することは必須といえます。よより製品の仕様を理解するため各ベンダーは知識の証明として認定資格を提供しています。プロジェクトにおける資格の有無は必ず求められるわけではありませんが、認定資格の学習・取得を通じて製品仕様の理解を深めることができます。また、認定資格は製品ごとに体系化・細分化されていますので、プロジェクトにおいて最適な認定資格を選択するのが望ましいとされています。
「ITコンサルタントはブラックでは?」と思われているフシがありますが、そんなことはありません。
ITコンサルタントの労働時間や休み日数というところは、参画するプロジェクトやフェーズ(例えば、システムカットオーバー間際で大きなトラブルが発覚した等)によって異なり、瞬間最大風速的に忙しく、労働時間でパフォーマンスをカバーせざるを得ない時があるのは事実ですが、あくまでも、「その企業で決まった就業規則・時間の中」の話であり、労働基準法等を無視して就業するようなことはありません特に最近は、監督官庁の規制も厳しいこともあり、極めて厳密に運用しているところが多いですし、働き方改革等の取り組みから、ワークライフバランスをしっかりと意識し、「ジュニアメンバーは週●時間以下しか残業させない」、「残業が多かった月の翌月の残業はゼロにしてバランスする」等、独自の制度を持っている企業もあります。
そもそも、そういった壊滅的なハードワークな状況にならないように常日頃、リスクやスケジュール、コミュニケーション等を管理し、プロジェクトマネジメントを行っていくのがITコンサルタントの役割の一つですから、ITコンサルタントとしてトラブルシュートしていくことは逆に腕の見せ所、となります。
また、「一定の時間内でより高いパフォーマンスを発揮する」のがプロのコンサルタントとしての資質の1つですから、無駄に残業を強いるようなことはありません。
コンサルティングファームで働く中途入社した社員の生の声をご紹介します。ITコンサルタントの魅力、仕事のやりがいなど簡単にまとめましたのでご参考になれば幸いです。
クライアントも大手企業で、部長、課長レベルとも会話するため、そういった人達の視点が学べることもある。新卒研修は戦略以外は割としっかりあるが、OJTと言われるような自分につく先輩から教えてもらうという他の会社でよくある制度はなく、基本的に研修が終わればすぐ配属、即戦力としての活躍を求められるので、学ぼうという気持ちでいると置いてかれるので、常に即戦力として期待されているという自覚を持つ必要があり、新卒で全くの経験がない状態だと慣れるのに時間がかかる場合もある。
クライアントのお役に立てているという実感があり、感謝の言葉を頂戴する機会も多い。
メンバーは皆、志が高く、クライアントが求めている以上の価値を提供しようとしている。
クライアントの基準では十分に満足な仕事ぶりでも、社内ではNGとなることがある。
細部にいたるクオリティコントロールに妥協しない環境にいられるのはSE時代では得られない経験です。
クライアントから感謝されること、数値ベースで結果が出ることにやりがいを感じます。
担当していたプロジェクトが評価されクライアント内部で表彰されたときは嬉しかったです。また、若いうちからクライアントのフロントに立って、プロジェクトを推進する経験は積むことができます。他の企業では課長クラス、部長クラスがやることをそのままお手伝いできるので、そのあたりはチャレンジングでやりがいがあると思います。
SEからITコンサルタントへ転職した方の中には、ITコンサルタントとしての振る舞い方や求められる仕事内容、仕事量に戸惑いを感じる方も少なくありません。
ITコンサルタントになって感じる主な要因を以下に挙げました。
プロジェクトの期限がタイトである
ITコンサルタントは企業のITシステムを導入・運用・改善するプロジェクトに携わります。これらのプロジェクトは通常数ヶ月から数年かけて行われますが、プロジェクトの期限は厳しく設定されていることが多いです。そのためITコンサルタントは限られた時間の中でプロジェクトを成功させるためにハードワークを必要とすることがあります。
プロジェクトの規模が大きい
ITコンサルタントが携わるプロジェクトは企業のITシステム全体を対象とするものも多く、プロジェクトの規模が非常に大きくなります。そのためITコンサルタントは多くの情報を処理し多くの人と調整しながら仕事を進めなければなりません。
IT技術の進歩が速い
IT技術の進歩は著しく、企業のITシステムも常に変化しています。そのためITコンサルタントは常に最新の技術を習得し、最新のトレンドに対応する必要があります。これはITコンサルタントにとって大きな負担となります。
高いコミュニケーション能力とリーダーシップが求められる
ITコンサルタントは企業の経営陣やIT部門の担当者と密接に連携して仕事をするため、高いコミュニケーション能力とリーダーシップが求められます。ITコンサルタントは企業の経営陣やIT部門の担当者のニーズを理解し、そのニーズを満たすためのソリューションを提案する必要があります。また、ITコンサルタントはプロジェクトを成功させるために、チームメンバーを率いて仕事を進めなければなりません。
これらの理由からITコンサルタントは求められる仕事内容が高度かつ複雑なため激務であると言え、SEとしての仕事内容との違いに戸惑いを感じる方も少なくありません。しかし、ITコンサルタントは企業のITシステムを改善し、企業の業績を向上させるというやりがいのある仕事です。また、ITコンサルタントは最新の技術に触れ、スキルアップできるというメリットもあります。
ITコンサルタントの平均年収や年齢ごとの年収ですが、企業・階級によって大きく異なります。
複数のコンサルティングファームから収集した情報をまとめ役職別に年収水準を取りまとめました。そのため下記の表には該当しない例外的な給与や役職の事例も存在します。
個別のコンサルティングファームの実情と比較すると役職名や数値が異なる場合もあります。また転職する際には、これまでのご経験や面接での評価にもよる部分も大きいのであくまでも参考数値として見て下さい。
役職 | 年齢 | コンサル経験 | 固定給与 | 業績賞与 |
---|---|---|---|---|
コンサルタント | 22~30歳 | 0~3年 | 500~700万円 | 固定給の10~20% |
シニアコンサルタント | 25~35歳 | 0~6年 | 700~900万円 | 固定給の10~20% |
マネージャー | 28~40歳 | 2~10年 | 900~1400万円 | 固定給の10~20% |
シニアマネージャー | 32~45歳 | 5~15年 | 1300~1800万円 | 固定給の10~20% |
パートナー | 35歳以上 | 7年以上 | 2000万円以上 | 業績次第 |
ほとんどのファームでITコンサル未経験の方を積極採用しています。
もちろんITに関連する知識や経験は必須となってきますが、実際、未経験者の採用における割合は大手コンサルティングファームで約8割が未経験者(SIer・事業会社出身者)となっていました。(弊社支援実績より)
ここ数年でコンサルティング全体の市場も飛躍的に拡大し、コンサルプロジェクトが増えたことによりどのファームでも人手不足が続いています。一時の不況時と比較しても比べ物にならないほど採用が活発化しており、通常であれば自分自身のライバルとなる候補者も多く、内定確率も低くなりますが、採用枠が多いためその確率も上がっています。
まだまだこの採用熱は続くと見られ、未経験者の方々にとっては今が「ITコンサルタントになる絶好の機会」となっています。
非常にニーズが高い今だからこそ、正確な情報を把握し転職活動をすることが大切です。どんなファームが自身に合っているのか。経験にマッチするセクターはどこなのか、そして、そのようなPRやコミュニケーションがコンサルティングファームの面接官に響くのか。そして、その後のキャリアはどのようなものが描けるのか。ぜひ、正確な情報を持ったうえでの活動をしていただきたいです。
弊社ではコンサルティング業界を中心に各社の採用動向をはじめ、ざっくばらんに今後のキャリアやご転職についてご相談できるプライベート相談会も随時開催しております。
「色々とネット等で調べるのも面倒だし、とりあえず聞いてみたい」などというお考えでも結構ですのでお気軽にご相談頂ければ幸いです。
ITコンサルタントへのご転職をお考えの方は是非、弊社転職エージェントにご相談頂ければ幸いです。
ITコンサルタントとは ITコンサルタントの仕事内容や、採用動向、求められる人材像など、ITコンサルタントへの転職ための業界知識を豊富にご紹介いたします。
ITコンサルタント求人 厳選したITコンサルタントポジションを中心に、戦略・経営やベンチャーITエンジニアなど幅広い求人がそろっています。非公開求人も多数あり。
未経験からITコンサルタントへの転職 未経験からITコンサルタント転職を目指している方、転職活動をしている方へ、その転職方法と積極採用中の求人をご紹介いたします。
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