大手コンサル出身者が徹底解説!
年収アップや市場価値の向上、より上流のフェーズに関わる仕事、ビジネス領域へのキャリアチェンジを考えるシステムエンジニア(SE)にとって、「コンサルタント」は非常に魅力的な選択肢です。
ただ一口にコンサルといっても、その中身は多種多様で仕事内容も求められる資質も大きく異なります。ここでは、コンサルの中でも花形とされる戦略コンサルタントと、SEからの転職先として親和性の高いITコンサルタントの違いを徹底解説!
結論から言えば、どちらにも転職のチャンスは十分にあります。ぜひご自身の志向や将来像と照らし合わせながら、ご一読ください。
弊社「ムービン」には、BCG、ローランド・ベルガー、アーサー・ディ・リトル、IBM、アクセンチュア、EY、PwC、デロイト、PwC、KPMGなど業界トップクラスの大手コンサル出身者が転職エージェントとして多数在籍しています。
現場感と客観性のバランスの取れたアドバイスが提供できると思いますので、是非お気軽にご相談ください。今すぐの転職を考えていなくとも、キャリアの疑問解消・情報収集の場としてご活用ください。
コンサルタントにはさまざまな種類がありますが、共通する本質は「クライアント企業を儲けさせること」。戦略コンサルタントとITコンサルタントも、クライアントの収益拡大という目的は同じですが手掛ける領域が異なります。
戦略コンサルタントは、企業の「経営戦略」に関する最上流の課題に向き合うプロフェッショナルです。扱うテーマは、中長期の成長戦略、新規事業立案、M&A戦略、マーケティング戦略など、いずれもCxO層の意思決定に直結する内容が中心。企業の方向性を左右する領域を扱うため、論理的思考力や抽象度の高い課題解決力が強く求められます。
一方でITコンサルタントは、経営戦略を実行に移すための「IT戦略の立案」「業務改革」「システム導入支援」などを手がけます。業務プロセスを最適化することで、間接的に企業の収益向上を実現。SEの経験やITの知見が活かしやすく、実行フェーズまで深く関与することが特徴です。
簡単に言えば戦略コンサルタントは企業の「何をすべきか」という方向性を考える役割に特化しており、ITコンサルタントはその「どう実現するか」という部分にフォーカスしています。
また、求められる人材像にも違いがあります。戦略コンサルは完全ポテンシャル採用で、論理的思考力やコミュニケーション能力などの「素養」が重視され、20代の若手採用が中心。対してITコンサルは実務経験・スキルが重視されるため、20代〜30代前半を中心に、40代・50代のシニア人材が活躍するケースもあります。
両者は明確に異なる役割を担いながらも、経営とITは密接不可分な関係にあり、互いに協働しながらクライアントの課題解決に取り組む場面も多く見られます。
戦略コンサルタントは、企業の“経営の最上流”に関与し、トップマネジメントの意思決定を支援するプロフェッショナルです。グローバルに展開する外資系ファーム(欧米系)を中心に歴史ある企業が多く、コンサルティング業界の中でも花形ポジションとされています。
主な支援テーマは、中長期の経営戦略策定、新規事業立案、M&A戦略、マーケティング戦略など。プロジェクトのカウンターパートはCEOをはじめとした経営陣であり、クライアントは国内外の上場企業・グローバル企業が中心です。「経営そのもの」をテーマに扱うため、抽象度が高く、かつ短期間で結果を求められる密度の濃いプロジェクトが大半を占めます。
戦略コンサルタントは完全ポテンシャル採用で「論理的思考力」と「コミュニケーション能力」といったコンサル適性が重視されます。
そのため、ケース面接が実施され「ノンアルコールビールの売上を2倍にするには?」など、具体的なビジネス課題に対してディスカッション形式で、コンサル適性を厳しく見られます。
選考でコンサル適性をアピールすることができれば前職関係なく内定を獲得することができます。ただしポテンシャルが重視されているため20代での転職事例が多くなっています。
システムエンジニア(SE)から戦略コンサルタントへと転職するチャンスは十分あると言えるでしょう。実際弊社「ムービン」の転職支援でも、多くのSEが戦略コンサルタントへとキャリアチェンジに成功しています。
以下では複数の戦略コンサルティングファームから収集した情報をまとめ役職別に年収水準を取りまとめました。
そのため下記の表には該当しない例外的な給与や役職の事例も存在し、一概にこの給与というわけではありません。
個別の戦略コンサルティングファームの実情と比較すると役職名や数値が異なる場合もありますのであくまでも参考数値として見て下さい。
役職 | 年齢 | コンサル経験 | 固定給与 | 業績賞与 |
---|---|---|---|---|
アナリスト | 22~28歳 | 0~3年 | 500~800万円 | 固定給の20% |
コンサルタント | 25~35歳 | 0~6年 | 900~1300万円 | 固定給の20% |
マネージャー | 28~40歳 | 2~10年 | 1400~2000万円 | 固定給の30% |
プリンシパル | 32~45歳 | 5~15年 | 1700~2500万円 | 固定給の30% |
パートナー | 35歳以上 | 7年以上 | 2500万円以上 | 業績次第 |
戦略コンサルティングファームでは年齢・性別に関係なく評価され、所謂、年功序列のような評価基準はなく完全に実力により、役職・給与が決定されます。
年収はベース給+ボーナスで構成されており、昇格のタイミングで年収が急激にアップします。
第二新卒クラスでアナリストとして戦略コンサルに転職した場合、入社時のベース給は600万円程度ですが、数年後コンサルタントに昇格した場合、ベース給は一気に1200万円程度に跳ね上がります。ボーナスによっては2000万近くに到達することもあります。
マネージャーになると年収は2000万を超えます。新卒入社や第二新卒で入社した場合、20代でマネージャーになる方も多くいらっしゃいますので20代で年収2000万円を実現することができます。
ITコンサルタントは、企業の業務改革やIT活用に関する課題解決を担う専門家です。戦略コンサルタントが企業の“何をするか”を決める立場だとすれば、ITコンサルタントは“どうやって実行するか”を支援する実務寄りの役割を担っています。
ITコンサルタントの主な業務は、IT戦略の立案・業務プロセス改革(BPR)・システム選定/導入支援・DX推進などです。経営戦略に基づき、どの業務にどんなITソリューションを導入すべきかを設計し、実行段階まで深く関与します。
例えば、基幹業務システム(ERP)の刷新、CRM/SFA導入、サプライチェーン全体の再設計、クラウド移行など、企業のIT環境全体に変革をもたらすプロジェクトが多くあります。実装フェーズではシステムベンダーやエンジニアとの橋渡し役としても活躍し、PMO(プロジェクト管理)の役割を担うことも珍しくありません。
ITコンサルタントは、戦略~アウトソーシングまで文字通り一気通貫して上流から下流を手掛ける総合系コンサルティングファームやシンクタンク系コンサルティングファーム、IT戦略策定~システム導入などIT領域に特化したITコンサルティングファームに主に属します。
ITコンサルタントの選考でも「論理的思考力」と「コミュニケーション能力」といったコンサル適性は見られますが、ITバックグラウンドが重視されます。そのためケース面接が実施されない場合もあります。
求められるITスキルのレベルはファームや年齢によって異なりますが、例えばシステムエンジニアとして2年以上の開発経験があれば、多くのコンサルティングファームのITコンサルタントポジションで採用ターゲットに含まれるでしょう。
20代~30代前半の転職事例が多いものの、ITコンサルタントに関しては経験豊富なSE・PMの場合、40代・50代のシニア層も採用ターゲットとしているファームも多数存在しています。
業務内容との親和性の高さから、SEと最も親和性のあるコンサルタントポジションと言えるでしょう。
ITコンサルタントの年収として総合系コンサルティングファームを参考に役職別に年収水準を取りまとめました。
そのため下記の表には該当しない例外的な給与や役職の事例も存在し、一概にこの給与というわけではありません。
個別のITコンサルタントの実情と比較すると役職名や数値が異なる場合もありますのであくまでも参考数値として見て下さい。
役職 | 年齢 | コンサル経験 | 固定給与 | 業績賞与 |
---|---|---|---|---|
コンサルタント | 22~30歳 | 0~3年 | 500~700万円 | 固定給の10~20% |
シニアコンサルタント | 25~35歳 | 0~6年 | 700~900万円 | 固定給の10~20% |
マネージャー | 28~40歳 | 2~10年 | 900~1400万円 | 固定給の10~20% |
シニアマネージャー | 32~45歳 | 5~15年 | 1300~1800万円 | 固定給の10~20% |
パートナー | 35歳以上 | 7年以上 | 2000万円以上 | 業績次第 |
総合コンサルティングファームでは年齢・性別に関係なく評価され、所謂、年功序列のような評価基準はなく完全に実力により、役職・給与が決定されます。
年収はベース給+ボーナスで構成されており、年収は昇格に伴って急激にアップするというよりは、なだらかにあがっていく感じです。
マネージャーになると最大で年収は1500万円~1800万円程度になります。新卒入社や第二新卒で入社した場合、20代でマネージャーになる方も多くいらっしゃいますので20代で年収1500万円を実現することができます。
中途採用のメイン層である30歳前後でコンサルタントやシニアコンサルタントとして総合コンサルに中途入社した場合、ベース給は500万円-900万円位が見込まれます。
総合コンサルの年齢別・役職別年収をご紹介しましたが、年収はこれまでの経験やスキル、入社する際の役職などによって年収は変わってきますので、参考として捉えてください。
システムエンジニアがコンサルタントを目指すにあたって、重要なのは「どのコンサルタントポジションが自分に向いているか」を見極めることです。
戦略コンサルタントとITコンサルタント、それぞれに向いているタイプの特徴を整理します。
戦略コンサルは「経営の意思決定支援」が役割であり、抽象的な課題に対してロジカルに仮説を立て、限られた情報から打ち手を導く力が求められます。向いているのは以下のようなタイプです。
・抽象的・複雑なテーマを考えるのが得意
・経営・ビジネスの意思決定に関わりたい
・仮説検証・データ分析を軸に物事を構造化できる
・高いプレッシャーや変化を楽しめる柔軟性がある
・若いうちから成長環境に飛び込みたいという意欲がある
未経験でもポテンシャル重視で採用される傾向が強く、論理的思考力とコミュニケーション力さえあれば、年齢や経歴に関係なくチャンスはあります。特に20代で「上流×ビジネス」に踏み出したい人にとっては非常に魅力的な環境です。
一方、ITコンサルは業務・システムの実行支援が主軸。クライアント現場との連携や、業務フローの改善、ベンダーコントロール、技術選定など、実務に近い領域でコンサルティングを行います。向いているのは以下のようなタイプです:
・システムの上流工程(要件定義、業務設計)が好き
・クライアントと現場に入り込んで課題解決したい
・PM/PL経験やマネジメント力を活かしたい
・新しいテクノロジーに関心があり、DX領域に関わりたい
・技術とビジネスの橋渡しに興味がある
特にSE経験者にとっては、既存スキルをダイレクトに活かせる分野であり、年齢のハードルも比較的低く、30代〜40代でも活躍できるキャリアパスです。
業界に精通した転職エージェントに相談するのが一番!
年収・成長・やりがいからコンサルタントの人気は高く、またコンサル適性が重視されるため、コンサル業界への転職は他業界と比べて、はるかに難易度が高いです。
転職活動において必要な手順は以下になります。
・コンサル業界の情報収集
・履歴書・職務経歴書(英文レジュメ)の用意
・コンサルティングファームへの応募
・面接日程のスケジュール調整
・面接対策
・内定後の条件面談
・内定承諾
・退職交渉
コンサルへの転職成功率を高めるためには
・ご自身の経験・スキルと親和性がある部門・ポジションはどこか?
・採用ニーズの高い部門・ポジションはどこか?
・どの程度の経験・スキルを求められるのか?ポテンシャル層は採用しているか?
・採用担当者に「会ってみたい」と思わせる書類になっているか?
・面接でどのようなエピソードを話せば親和性をアピールすることができるか?
などを把握する必要があります。
個人で働きながら、情報収集・選考対策・スケジュール調整をするのは中々ハードルが高いかと思います。
転職エージェントを活用すれば企業への応募や日程調整、条件交渉などすべてやってくれるので、書類作成・面接対策に時間をかけることができ、効率的に転職活動を進めることができます。
また一度個人で応募して落ちた場合、転職エージェント経由で同じポジションを受けることができません。
せっかくの転職機会をより納得感のあるものするために、転職エージェントのサポートを受けてみてはいかがでしょうか?
弊社「ムービン」には、BCG、ローランド・ベルガー、アーサー・ディ・リトル、ドリームインキュベータ、アクセンチュア、デロイト、PwC、EY、KPMG、アビーム、IBMなどグローバルを代表する大手ファームにて戦略コンサルタント、ITコンサルタントとして活躍してきた転職エージェントが多数在籍しています。
ビジネスの第一線で活躍してきたプロフェッショナルのため現場感と客観性のバランスの取れたアドバイスを提供することができるかと思います。
コンサルへの転職に興味のある方はぜひお気軽にご相談ください。今すぐの転職をお考えでない方も歓迎しています。
ムービンでは、大手には出来ない、お一人お一人に合わせた転職支援をご提供しております。あなたのキャリア形成を全力サポート致します。業界出身者だからこそ提供可能な支援があります。今すぐ転職を考えている方も、いつかはと考えている方も、ご自身では気づかれない可能性やキャリアプランを見つけるためにも弊社までご相談下さい。
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外資戦略コンサルティングファーム「ボストン コンサルティング グループ(BCG)」出身者が1996年に創業した日本初のコンサル業界特化型転職エージェント。
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