コンサルティングファームの面接には「ケース面接」と呼ばれる独特の面接があります。コンサルタントを目指される方で、このケース面接対策に悩まされている方も少なくないと思います。
一番誤解されているのが、「ケース面接には答えがある」ということです。
面接官が見ているのは答えではありません。その答えに至る考え方を見ています。
ケース面接対策の本などからマニュアル通りの答えを出しても、面接官からの"So Why"、"So What"と深堀する質問や少しひねった質問をされると答えられなくなってしまいます。
参考書を利用することは悪くはないですが、答えを参考にするのではなく、考え方を参考にするという意味で利用すると良いでしょう。

しかし、例題を相手にケースの勉強をしていても、自分の考えのどこが悪いのか、どう考えたらいいのか、そしてファーム別にどんな傾向なのか、、、わからないことが多くなってきてしまいます。
ムービンではケース面接対策として、その考え方、抑えるべきポイント、これまでの傾向や支援実績からの豊富なノウハウをお教えするだけでなく、コンサルティングファーム出身者による面接練習も行い、充実したサポートを提供しています。詳しいことはここではお教えできませんが、コンサルティング業界への転職成功率No.1を誇っている所以の一つでもあります。
詳しい情報を知りたい方や、しっかりと対策をしてコンサルタントを目指したい方は是非弊社までお気軽にご相談ください。

下記にいくつかケース対策のための例題をご用意いたしましたので、挑戦してみて下さい！

※ケース面接があるのは戦略・総合系などの経営コンサルタントで、ITコンサルタントの場合にはあまりケースはありません。
弊社ではご応募する企業に応じて選考対策、面接対策を行っております。実際のご転職の際には弊社キャリアコンサルタントにご相談ください。

「観光客が減少しつづけているある温泉街の復興策を考えよ！」 これはある戦略系で実際に出たケースです。

参考として以前ガイアの夜明けにて、 http://www.tv-tokyo.co.jp/gaia/backnumber/preview100803.html 群馬にある水上（みなかみ）が取り上げられていました。

消費不況の影響を受けている段ボールを作っている段ボールメーカーの社長に売上アップの提案するとしたら、貴方は何を提案しますか？
是非、ちょっと考えてみて下さい。（情報収集などはぜすに。）

Thinking Time・・・・・（下に、回答例が書いてあります。）

回答というか、ヒントです。
段ボールNo.1会社であるレンゴーでは
・段ボールの軽量化することで、コストダウン（製造原価のみならず、運送コスト）
・"保温性"、"軽量"というメリットに着目して、空調ダクトに用途開発
などを行っております。
通常の段ボールと違い、顧客がお金を払ってくれるメインの商材であり、単価を高く設定でき、かつ、顧客にとっては設置コストを軽減できるメリットがある）
このケースで得てほしい着眼点は、顧客にとっての価値は様々であるため、メインの価値・機能以外に着目して、新しいマーケットに訴求できないか？を是非考えてほしいと思います。

クリエイティブ・シンキングの基本の1つは、「前提条件を疑う」こと。
今不況で、多くの会社が営業（案件の受注）に苦しんでいるかと思います。
そこで、簡単なケースとして、
お客さんから「予算が無く、お金が出せない」、と言われた場合、皆さんはどう対処しますか？

Thinking Time・・・・・（下に、回答例が書いてあります。）

お客さんから「予算が無く、お金が出せない」、と言われた場合、皆さんはどう対処しますか？
の回答例ですが、
そもそもビジネスとは、
One way で考えると、商品・サービスを通じて、顧客が満足する価値を提供し、対価を得る、ことです。
Two way で考えると、お互いにとってメリットとなる価値を交換し合う、ことです。
なので、対価として、お金ではなく、その会社の商品・サービスをもらえばいい、と考えることができます。平たく言えば、物々交換です。
「お金」にとらわれていませんでしたか？

コンサルティングファームではケース面接と言われ、面接にて、ケースが出てきます。
また、いろいろなタイプのケースがあり、ケース面接対策が必要となります。

例えば、
「世界的に今後ますます 食料不足が問題になってくる、そのための解決策を考えよ」
というケースに貴方はどう考えますか？ ちょっと考えてみてください。

Thinking Time・・・・・

「正解」ではなく、「解」を導くための、着眼点・プロセスをしっかりと考えてみてくださいね。
貴方は、どういう着眼点で考えたでしょうか？
着眼点の1例ですが、食料の「生産」だけに着目していないでしょうか？
思考の偏りがないかどうかチェックすることが重要です。
食料の「消費」、裏返せば、「廃棄」ということにも着目して
どうすれば、「廃棄率」を減らせるか？も考えてみましょう。

悲しいかな、日本の食料廃棄率は、25%以上と言われています。
規格外商品の廃棄やコンビニのことを考えれば、納得です。
ケースをテーマに今回は書きましたが、是非、このような身近な問題で考えてみててください。
日々考えることが大切です。

A.T. カーニーにてオープンにとなっているケース面接の実例をご紹介いたします。
ここで紹介するものは実例の一部です。実際のケース・インタビューで出題されるテーマは企業・ビジネスに関するものに限定されません。

下記のポイントはあくまで検討のための参照項目です。これらを網羅することは必須ではありませんが、問題を構造化し、仮説を構築するための切り口の例として活用してください。

・市場全体はどのような構成要素（セグメント）に分かれていて、それぞれどれくらいの大きさがあるか
・各市場セグメントでの需要はどのように変化しているか
・各市場セグメントでの顧客が商品に求めるものはどのように変化しているか

・競合製品間の差別化要因は何か、それはどのように変化しているか
・競合が持つ強み・弱みはそれぞれどのように評価できるか
・シェア上位者による占有率はどのようになっているか

・相対的な交渉力はどちらがどの程度強いか
・代替となる製品は存在するか、それはどのような長所を有しているか
・垂直統合（バイヤー／サプライヤー間の連携・統合）による影響はあるか

・参入／撤退しようとしている各プレーヤーの強み・弱みはそれぞれ何か
・参入に対して競合はどのような反応をすると考えられるか
・事業規模によるコストへの影響はどの程度あるか
・政府による規制は参入／撤退にどのような影響を及ぼすか

・必要な投資はどの程度と見積もることができるか
・アクションによってどの程度の売上を期待することができるか
・収益性に最も大きな影響を与えるのはどの要素か

リアル・ビジネスでの課題解決に、テスト発想での「正解」や「100点」は存在しません。
上記で例示した視点を参考に、あなた自身のこれまでの経験・知識をフル活用して、より良い解決案を見せて下さい。
上記のキーポイントはあくまで参考であり、あなたの能力を引き出すための材料の一部でしかありません。解決策はどこかから与えられるものではなく、あなた自身があなたの持てる力を総動員して真剣に考え抜く―――これが最も大切なことです。

A.T. カーニー Webサイトより



 

 

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