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中国の金融規制緩和で投資信託会社の収入源消える可能性

コンサルティング会社マッキンゼー・アンド・カンパニーと中国の平安信託の調査によると、中国の投資信託業界の急成長は持続不可能で、政府の金融規制緩和で従来の収入源が消える可能性がある。

調査報告書は、中国の投資信託業界の収入の９０％近くが長期的にリスクを抱えており、利益の約４０％が今後５年で完全に消失すると指摘する。

投資信託は中国で銀行に次いで大きな金融業で、急速に拡大するシャドーバンキングの一つ。信託資産の規模は１０兆元（１兆６４００億ドル）。同業界は現在、収入の大半をリスクのある借り手への融資と銀行などが規制で直接投資できない資産の取得支援から得ている。

報告書は、中国政府が投資家に多様な資産の取得を認め、リスクのある借り手への融資を拡大するための金融業界の自由化を進めるなかで、現在の投資信託の収入源は消失すると指摘。「信託会社にどれほど大きな役割が残されるかは不明」とした。

マッキンゼーのディレクター、ステファン・ビンダー氏は、中国の信託会社が生き残るには、ゴールドマン・サックスのように投資銀行業務、プライベート・ウェルスマネジメント業務およびオルタナティブ資産運用業務に特化した企業に生まれ変わる必要があると指摘した。

平安信託は、時価総額で世界２位の保険会社である平安保険(601318.SS: 株価企業情報レポート)(2318.HK: 株価企業情報レポート)の傘下にある。

2013年 11月28日
ロイター

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