【転職FAQ】その他ITコンサルタントの色々

Q.ITコンサルタントの年収はどうなんでしょう?

ITコンサルタントの年収はどの系統かによって大きな違いがあります。

一番の高水準は戦略系です。
30才前後で中途入社した場合(コンサルタントクラス採用の場合)650-1300位が見込まれます。総合系では30前後の場合、コンサルタントクラスの場合は550-900位です。
ただ大手ファームの場合はクラスが上になればなるほど収入レベルは加速度的にあがり、パートナーやシニアエグゼクティブレベルになれば戦略系以上というケースも多々あるそうです。

シンクタンク系は総合系とほぼ同等もしくは若干下がるというイメージです。
会社規模も大きく日本の会社ですのでずば抜けて条件が良いということはないです。その他のITコンサルタント系は会社間格差が大きいです。
なかには戦略系以上に年収が高いファームもあれば、メーカーやソフトハウスとそれほど違わない会社も多く存在します。また年齢的に言えば、20代と30代では前者で移った方が上がる確率は高いです。

一般的なベースサラリーについては以上ですが、転職時にサインナップボーナスなどを出す会社もありますし、パフォーマンス評価に基づいたボーナスが出る(また幅も上下に大きく振れる)会社もありますので、マネージャー以上であれば業績によって大きく年収が変わることもあります。

Q.この業界は概して離職率が高い、人の入れ替わりが激しい、と聞きましたが…。

確かに、他業界と比べると離職率は高いようです。
低いところでも年間6%程度、高いところでは20%を超えることもあるようです。
ただ、離職する人やそのタイミングは、その人の入社時の年齢やポジションによってかなり異なってくる傾向があります。新卒入社の人の場合は、30の坂道が見え始める頃(入社後2~5年後)と、10年後くらいに大きなピークがあるようです。
20代後半で中途入社してくる人の場合は、2~3年で見切りをつけて転職される人と、5年以上いて、それなりの地位を極めるまでいる人に分かれるようです。

Q.結果が出せないとすぐ首を切られると聞きますが?

ITコンサルティング業界においては、そこまで短期視点で簡単にクビをきられるということは、よほどのことがない限り考えづらいです。

外資戦略系と呼ばれるコンサルティングファームには"Up or Out"という言葉があります。これは昇進(Up)しなければ退社(Out)というルールです。
コンサルタントで入社した場合、3-4年以内にマネージャーに昇進できなければファーム以外に道を探すことを意味します。
アメリカではかなり厳格にこのルールを適用しているようですが、日本では多少緩い適用状態のようです。実際には皆さん周りの雰囲気、自分より後に入った人が上に立つなどの状況に直面すると自分から次を探すケースが多いようです。

ただコンサルタントというのはかなり特殊な職業であるので、Out=無能は意味しません。コンサルタントとしてはいまいちでも、その後のキャリアで成功してコンサルティング会社を使う立場になる方もいますし、逆にコンサルティング会社で成功してパートナーになってもその後ぱっとしないケースもあります。

大切なのは自分の人生の中でコンサルティング会社でのキャリアをどのように位置づけるかだと思います。
外資系のレピュテーションの確立したコンサルティング会社であればそこにいたことはそれなりに評価されますから次の職に困るということはそれほど無いですが、ただ単にハクをつけても長期的に見れば大した意味はありません。

やはり自分のキャリア戦略・生き方にどうフィットするのか、させるのかという点を良く検討することが大事でしょう。

Q.皆さん何故辞めてしまうのでしょうか?

辞める理由はホント人それぞれです。例えば…、
新卒入社後仕事をするうちに実業未経験という限界を感じて、「一度ファームを出て実業の世界に身を投じて、その後で説得力の伴ったコンサルとして復帰してやろう」、という人もいます。
プロジェクトを通じて携ったクライアントの業界に興味を惹かれ転職する人もいます。単に仕事や環境が肌に合わなかったから、もっと自分の適性に合う仕事を見つけるためにとにかく外に飛び出てみようじゃないか…という人もいます。

いずれにしても、一度でもコンサルティングというプロフェッショナルな業界で真剣勝負を経験した人は、概して自分の強みや勝負できる土俵というのを良く認識していて、それを上手く付加価値に転換する術も心得ているので、その後のキャリア展開をそつなくマネジメントできている方々が多いように思います。



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