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アンダーセン、ボルカー案への支持を表明

米大手会計事務所アーサー・アンダーセンは28日、連邦準備制度理事会(FRB)前議長のポール・ボルカー氏がまとめた経営改革のための新提案を積極的に推進する考えを表明した。ボルカー氏は先月、アンダーセンの要請を受け、経営慣行を抜本的に見直す権限を持つ経営監視委員会の委員長に就任。経営陣を入れ替え、独立した運営委員会の設立して自らがこれを率いることを先週22日に新たに提案していた。アンダーセン幹部らは同氏との会合後、この案を支持するとの声明を発表した。
アンダーセンのマネジング・パートナー、ラリー・ゴレル氏は、「われわれは、ボルカー氏の指揮と勧告に従って、監査法人としての未来を築くことにコミットしている」とし、これに向けた行動は迅速に進めると強調した。ゴレル氏は、今月初めに辞任したテリー・ハチェット氏の後任。
経営破たんしたエンロンの監査法人を務めたアンダーセンは、エンロン関連の監査書類破棄による司法妨害の罪で司法省に起訴され、顧客による契約打ち切りが相次いでいることから、存続が危ぶまれている。
ボルカー氏の計画について、アンダーセンのパートナーの多くは生き残りのための最善策と評価している。ボルカー氏の案では、監査部門とコンサルティング部門を分離することで、監査の健全性を損なうような利害不一致を避けるとしている。
顧客離れに歯止めがかからないことから、大幅人員削減は不可避とみられており、同社広報担当者のパトリック・ドートン氏も、向こう数カ月間である程度の人員削減を計画していることを認めた。一部の報道では6000人を削減すると伝えられていたが、ドートン氏は、最終的な決定は下されていない、と述べた。

2002年 9月25日
ダウ・ジョーンズ

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