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アクセンチュアとGoogle Cloud、企業における生成AIの本格活用を支援

アクセンチュア（NYSE：ACN）とGoogle Cloudは、両社の協業体制を戦略的に強化し、アクセンチュアによる多額の新規投資のもと、お客様が生成AIを活用してビジネスを刷新し、新たな成長機会を引き出す支援を行います。

このたびの協業体制強化は、アクセンチュアが先日発表したAI分野における30億ドルの投資に基づくものです。両社は、アクセンチュア・グーグル・ビジネス・グループ（Accenture Google Business Group）で培われた知見とGoogle Cloudの主要AIサービス（Vertex AI、Generative AI App Builderなど）を組み合わせ、お客様が持つ特定のビジネスニーズに応える、安全で責任ある生成AIの大規模かつ最適な導入を支援します。

アクセンチュアの会長兼最高経営責任者（CEO）であるジュリー・スウィート（Julie Sweet）は、次のように述べています。「生成AIは仕事の在り方を変革するだけでなく、情報へのアクセス方法をも変えています。生成AIを活用することで、人間はより多くのことを達成できるようになります。Google Cloudとの協業体制強化により、業界を問わずすべてのアクセンチュアのお客様は、責任ある生成AIの導入を企業全体で加速させて高い効率性と競争優位性併せ持ち、飛躍的な成長を遂げることでしょう」

Google CloudのCEOであるトマス・キュリアン（Thomas Kurian）は、次のように述べています。「生成AIは、サプライチェーンの最適化によるサステナビリティの向上や、数十億件のセキュリティイベントから得られた情報に基づくサイバーセキュリティの強化など、事業運営を抜本的に改善する能力を備えています。Google Cloudはアクセンチュアと連携して、生成AIの導入から価値創出に至るまでに必要な、高度なテクノロジーと専門知識をお客様に提供します」

今回の協業体制強化により、両社はアクセンチュアの業界や業務機能に関する知見とGoogle Cloudの生成AI領域におけるさまざまなテクノロジーを活用した新たなソリューションを共同で開発します。両社は、セールス・マーケティング、サプライチェーン、ヘルスケア、小売・消費財、金融サービス、サステナビリティ、セキュリティ、オペレーション・サービスを戦略的重点分野と位置づけ、19の業界と6つの業務機能にわたるビジネス・プロセスの改善に注力します。取り組み例は以下の通りです。

個別に最適化されたマーケティングと顧客体験：両社は生成AIを使って、お客様企業が個々の消費者にカスタマイズされた広告、デジタルコンテンツの作成や、ダイナミックプライシングの設定を可能とすることで、お客様企業と消費者とのコミュニケーション刷新を支援します。
サプライチェーンの最適化：両社は生成AIを活用し、お客様が最適な在庫量の予測による保管コストの最少化や、配送ルートの改善による燃料使用量の削減に貢献します。また、納期や遅延を見越した対応をとることで顧客満足度の向上につなげます。さらにアクセンチュアは、Google Cloudの大規模言語モデル（LLM）を利用して小売ソリューションのサプライチェーン機能を拡張し、顧客、従業員、店舗それぞれの体験の最適化を図ります。
医療プロセスの改善：アクセンチュアは医療向けにカスタマイズされた、GoogleのさまざまなLLMを活用して、業務効率化、介護者や患者の支援、研究開発強化に向けたソリューションを開発します。また、アクセンチュアはGoogle CloudのテクノロジーやAIを活用したClaims Acceleration Suiteを使ってデータを変換し、医療保険と事前承認済の請求処理を合理化します。これにより、臨床医はより迅速かつ十分な情報に基づいた意思決定を行うことができるようになり、ヘルスケアにおける課題解決につながります。
セキュリティリスクの軽減： Accenture Adaptive Detection and Response Service（英語のみ）は、セキュリティに特化したGoogle CloudのLLMであるSec-PaLMを初めて採用しています。Sec-PaLMは、何十億ものサイバーセキュリティ・データシグナルを学習し、お客様がサイバー攻撃の脅威から身を守り、重要な資産を保護できるサービスです。このサービスにはGoogle CloudのChronicle Security Operationsテクノロジーも含まれており、企業はマルウェア、フィッシング、DDoS攻撃、セキュリティ漏洩の前兆などサイバーセキュリティの事案をリアルタイムに低減することができます。
ソフトウェア・コードの生成：アクセンチュアは、Google CloudのFoundational Model for codeであるCodeyと連携し、アクセンチュアのソフトウェア・エンジニアリング能力を強化します。Codeyは、コード生成、コードチャット、コード補完のためのソフトウェア開発の高速化を支援する人工知能です。

活気あるまちづくりを事業の中核に据えるグローバルな不動産グループであるレンドリースは、Google Cloudのテクノロジー基盤上に構築されたアクセンチュアのAdaptive Detection and Responseサービスを利用しています。同社は、俊敏性を高めつつ簡素化されたセキュリティ運用体制を構築し、透明性、柔軟性、拡張性の強化につなげています。

レンドリースデジタルCEOであるウィリアム・ルー（William Ruh）氏は次のように述べています。「サイバーセキュリティに対する次世代の検知・対応能力を持つことは、当社がコネクテッド・コミュニティを創造し、世界中に未来の職場を提供するために不可欠です。Google Cloudの生成AI技術とアクセンチュアのサービスによってセキュリティ関連業務を最適化し、ビジネスの中核にサイバーレジリエンスを組み込むことが可能になりました」

今回の協業体制強化の一環として、両社の生成AIエンジニアリングの専門チームが、バンガロール、ドバイ、ダブリン、ロンドン、メルボルン、ミラノ、ミュンヘン、ニューヨーク、パリ、サンフランシスコ、サンパウロ、シンガポール、シドニーなど、世界各地の主要拠点にあるアクセンチュア・イノベーション・ハブに配置されます。同チームはアクセンチュア・アドバンストAIセンターと連携して、お客様が生成AIを活用して、数週間や数か月ではなく、数日間で価値を創出できるよう、それぞれのハブで迅速に実証や試作を実施する体制を構築します。

アクセンチュアとGoogle Cloudは、アクセンチュア内で生成AIの専門知識を蓄積しお客様のDX推進を支援するため、包括的な研修カリキュラムにも投資します。両社はまた、LLMと創造的破壊力のあるソリューション構築に向けた専門トレーニングを提供するAIアンバサダー認定プログラムを共同で開始します。両社は責任あるAIを協業の中核に据え、偏見への対応、データ保護、適切なデータ利用を徹底し、信頼という基盤の上でAI導入を推進していきます。

この協業に加えて、アクセンチュアは自社のエンタープライズ・アーキテクチャにおいてもGoogle Cloudを活用し、データ主導型ビジネスを実現しています。アクセンチュアのグローバルIT部門はGoogle Cloudと提携し、アクセンチュアにおける生成AI活用を促進するためにより高速で安全かつ拡張可能な最新のデータプラットフォームを導入しています。