【特集】銀行からコンサルタントへの転職 銀行出身者の転職先
弊社ムービンではこれまで多くの銀行出身者の方のご転職支援をさせて頂いておりますが、
年功序列ではなく、早く能力を高め裁量権のある仕事をしていきたい。
お金という切り口ではなく、直接企業に対し問題解決をすることで貢献していきたい。
等々、前向きに考えられている方が多く、次の転職先としてコンサルティング業界をご志望される方も多くなってきました。
そこで、今回はコンサルタントへのご転職お考えの銀行員の方へ、コンサル業界への転職方法をご紹介していきます。是非ご覧頂ければと思います。
特集 目次
銀行からコンサルへの転職あり得るのか?
もちろんあり得ます。
銀行での以下のような経験がコンサルティング業界では評価される傾向にあります。
●企画経験(経営企画や業務企画、要件定義、海外進出の企画などの様々な企画経験が必要とされています)
●リスク管理/コンプライアンス経験(市場流動性リスクや資金流動性リスク、信用リスク、アンチマネーロンダリングなど)
●ストラクチャードファイナンス/M&A(いわゆる銀行内のプロダクト部門の方達です)
●バックオフィス部門(人事、経理、IT部門など)
上記のようなスペシャリティを持った方は、コンサルティング業界でも高く評価される可能性が高いです。その他、海外支店でのグローバル経験がある方も評価される傾向にあります。
そもそもコンサルってどんな仕事
漠然と「コンサルティング業界へ」とお考えの方へ、簡単にコンサルタントの仕事、コンサルティング業界にすいてご説明させて頂きます。(弊社にご相談頂いた時にさらに詳しくご紹介させて頂きます)
面接ではコンサルの仕事はどの様なものか、というのを聞かれることが多いため、自分の言葉で話せるようになっていることが重要です。
何となく難易度の高そうなことをしているけど、どの様な仕事をしているのか。企業の黒子として働いているコンサルタントは、あまり仕事内容がイメージできない方も多いようです。
簡単にまとめるとコンサルの仕事は、企業や団体などの依頼を受けて、問題点を調査・分析することで原因を追究し、解決策の提示・実行フェーズまでをサポートすることです。経験や知識が問われる仕事ですが、情報収集のノウハウや分析力、報告書を的確に作成する力、クライアントを説得する力なども求められます。
次にコンサルティング業界についてです。コンサルと一口に言っても実は色々な種類、領域があります。例えば、金融・ファイナンス領域に特化したファーム、国内中小企業をメインにサービス提供しているファーム、大企業の経営戦略立案などを手掛けているファーム、そして戦略、IT、人事などすべてのテーマを包括してコンサルを手掛けるファームなど様々です。
それぞれ特色を持ってコンサルティングサービスを提供していますが、ファームによってその雰囲気やプロジェクトへの関与の仕方なども違うため、ご自身に会うファームを探すことも重要かと思います。
銀行員からコンサルタントへの転職、その候補は?
戦略系コンサルティングファーム
戦略コンサルでは、全社経営戦略からM&A戦略、新市場参入戦略、新規事業戦略、新製品開発戦略、人事戦略、マーケティング戦略、IT戦略など、いわゆる最上流である戦略立案のコンサルティングテーマを扱っており、さらに毎年のトレンドによってもその内容も変わってきます。近年ではプロジェクトの実行にまで関わる戦略系コンサルティングファームが増加中です。
戦略ファームでは、基本的には下記の要件を書類では見ております。
@ 学歴(旧帝大、早慶、MBA取得者)
A 社格(業界内でトップクラスの企業)
B 英語力(一部ファームは必須)
基本的には上記の要件が当てはまれば、あとは適性検査・面接で実力をみて採用を判断していくことになります。戦略コンサルの面接は、ほとんどがケース面接です。問題の難易度、倍率ともに高いため入念な対策が必要になります。20代はポテンシャルを見ており、今後の伸び代があるかどうか判断され、30代になるとより即戦力性を見てくる傾向にあります。
・論理的思考力/仮説検証力
・コミュニケーション能力
・思考の柔軟性、素直さ
などを様々な問題から見定められます。
転職事例(戦略系コンサルティングファーム)
メガバンク コーポレイトファイナンス部 28歳 |
→ |
外資戦略ファーム |
メガバンク リスク管理 33歳 |
→ |
国内戦略ファーム |
メガバンク 海外営業(駐在経験) 29歳 |
→ |
外資戦略ファーム |
転職市場では非常にキャリアパスが幅広く、コンサル業界内はもちろん、大手からベンチャー含む事業会社の企画部門やCXOポジション。投資ファンドや投資銀行、商社など行先は豊富にあります。
総合系コンサルティングファーム
総合系コンサルは、トップマネジメント層から一般社員層まで会社全体の企業課題を、戦略立案などの最上流からシステム構築・運用までのコンサルティングテーマを一気通貫ワンストップで行っているコンサルティングファームです。すべてを網羅対応できることから「総合系コンサルティング」と呼ばれています。そのため、一部戦略ファームと被る領域も担当しています。
プロジェクトにおいても、業務プロセスをいかに改善するかの分析とアドバイス、顧客の抱える課題をITによるシステム化でいかに解決していくかなどコンサルティングテーマも様々です。戦略ファームよりは、より実行面に力を入れています。
総合系コンサルの組織は、自動車、医療、公共、金融、エネルギー、通信、メディア、消費財など各インダストリー(業界別)に分けられた部門と、戦略、人事、財務会計、IT、M&A、SCM、CRMなどコンピテンシー・ファンクション(業務別)で分けられた部門があります。現職の業界・職種に応じて、ご自身の今までの経験が活かせる部門での採用になります。
メガバンクからの転職では、インダストリー軸では金融部門。その他、経験に応じて、人事⇒組織人事部門、経理⇒財務会計部門、経営企画⇒戦略部門など、経験や志向に応じて応募先が異なってきます。総合系では組織が分かれているため、どの部門で応募するかが重要になってきます。
転職事例(総合系コンサルティングファーム)
メガバンク LBOファイナンス部 28歳 |
→ |
大手総合ファーム(M&Aチーム) |
地銀 事業再生 33歳 |
→ |
大手総合ファーム(金融チーム) |
メガバンク 経理 27歳 |
→ |
大手総合ファーム(財務会計チーム) |
FAS系コンサルティングファーム
FAS系コンサルは財務の観点から経営課題の解決にアプローチするアドバイザリー業務を行っております。
アドバイザリー業務は大きく下記3点に大別できます。
・M&Aアドバイザリー(M&A戦略、コーポレートファイナンス(M&Aアドバイザリー)、バリュエーション、トランザクションサービス、PMI等)
・事業再生アドバイザリー
・フォレンジック
基本的には専門性が求められる業界ですが、ファームによっては第二新卒クラスの採用を積極化したり、20代中盤〜20代後半のハイポテンシャル人材、30代前半の専門性の高い人材を積極的に採用する方針を出していたりしております。
銀行出身者の場合、ご経験によって目指せる領域が異なってきます。
コーポレイトファイナンス部の方 ⇒ コーポレイトファイナンス
経営企画部の方 ⇒ M&A戦略
法人RMの方 ⇒ 事業再生/M&A戦略
システム企画部の方 ⇒ PMI
年齢別では、第二新卒クラスは会計資格(最低、簿記2級)やビジネス英語力があれば、独立系のFASに挑戦することが可能です。
20代中盤から20代後半は、財務もしくはITの専門性があれば独立系FASをはじめ大手FASにもチャンスがあります。
30代前半は、昨年に引き続き、より高い業界知識や専門性を持つ方を採用する傾向が強まっており、コーポレイトファイナンスやプロダクツ、システム企画の経験が求められています。
転職市場においてもFAS出身者の転職価値は非常に高く、目指せる先は投資銀行/事業会社の投資企画部/ベンチャーCFO/一部のPEファンド等、多岐に渡ります。
まずは業界研究や情報収集などのご相談からでも全く問題ございませんので、お気軽にお問合せ下さい。
転職事例(FAS系コンサルティングファーム)
メガバンク コーポレイトファイナンス部 27歳 |
→ |
Big4 FAS(コーポレイトファイナンス) |
メガバンク システム企画部 33歳 |
→ |
Big4 FAS(PMI) |
メガバンク 営業 25歳 |
→ |
大手独立系FAS(事業再生チーム) |
独立系コンサルティングファーム
独立系コンサルファームにおいては、大手コンサルファームの採用ニーズが減少していることを好機と捉え、積極採用を行っている企業も少なくありません。積極的に採用しているファームは、事業再生・PMI・コスト削減・リスク戦略などの景気後退にも影響を受けにくい領域に強みを持っていることが特徴です。
基本的にポテンシャル採用を行っていますが、ファームによっては第二新卒クラスの採用を積極化したり、20代中盤〜20代後半のハイポテンシャル人材、30代前半の専門性の高い人材を積極的に採用する方針を出していたりしております。
年齢層別でみますと、第二新卒クラスは、昨年は採用を控えていたファームが今年から積極採用に転じたり、昨年積極的に採用していたファームが採用を控える等、ファームによって動向が異なっております。
20代中盤から20代後半は、独立系コンサルファームが最も採用したい層ですが、こちらは依然として積極採用です。独立系コンサルファームは少数精鋭ですが、ここ数年の業績好調のファームが増えていますので、その結果採用人数自体が増加傾向にあります。選考基準は基本的に変わっていないですが、後述する業界の専門知識も加味されえますのでチャンスが徐々に広がっているとみることもできます。
30代前半は、昨年に引き続き、より高い業界知識や専門性を持つ方を採用する傾向が強まっており、コーポレイトファイナンスやM&A、BPR、システム企画・開発などの経験が求められています。
英語については、日本企業は年々海外にシフトしていますので、グローバルプロジェクトの増加を背景として英語力が高い方の採用ニーズは益々高まっていますが、国内プロジェクトも多いため選考ステップの中で英語を必須にしているファームはまだ限られている状況です。
コロナがトリガーとなり、景気後退が加速するという予想や、RPA(Robotic Process Automation)の普及により昨年はメガバンクが大量の人員削減を行うことにしたり、今後AIがさらに進化・普及すること等を考慮しますと、今年は独立系コンサルファームへの転職し、スキルを身に付けるベストタイミングではないかと思います。特に、独立系コンサルファームは少数精鋭でプロジェクトに参画するため、大きな企業で歯車となるよりもスキルが身に付きやすい傾向があります。
転職市場においても独立系コンサルファームは高く評価されており、独立系コンサルファーム出身者が戦略コンサルファームへ転職成功する例も少なくないので、今後のキャリア形成も含め独立系コンサルファームへの転職はキャリアの上で優位になる可能性が高いです。まずは業界研究や情報収集などのご相談からでも全く問題ございませんので、お気軽にお問合せ下さい。
転職事例(FAS系コンサルティングファーム)
メガバンク 営業 28歳 |
→ |
独立系経営コンサルファーム |
メガバンク コーポレイトファイナンス部 31歳 |
→ |
独立系事業再生コンサルファーム |
地方銀行 営業 24歳 |
→ |
独立系コスト削減コンサルファーム |
求人情報(コンサル転職をお考えの銀行出身者向け)
転職を考えてはいるものの、
・良い案件があれば、
・将来のキャリア志向に合うポジションがあれば、
・面白いやりがいのある企業があれば、
とお考えの方も多いかと思います。弊社ではご相談ベースにてキャリア面談をさせて頂き、幅広いオポチュニティをご提供できるようご支援させて頂いております。
普段忙しく中々求人を探したり、面談するのも難しいという方に向けて「電話・skype面談」をさせて頂くこともできますのでまずはお気軽にお問合せ頂ければ幸いです。
コンサルタント後のキャリア
銀行員からコンサルタントになった皆さんがどんな人生を歩んでいるのか、コンサルタント後のキャリアパスとして、最近の事例を交えてご紹介します。
弊社のこれまでの実績では、下記3つに大別できます。
・プロフェッショナルファームを渡り歩くキャリア
・事業会社への転換
・ベンチャー経営層としてのジョイン
プロフェッショナルファームを渡り歩くキャリア
プロフェッショナルファームといっても、コンサル、投資銀行、ファンド、VCと多岐に渡ります。さらにコンサルも、戦略コンサル、FAS、業務コンサル、ITコンサル、特化型コンサル等と専門する領域が異なっております。
銀行員からコンサルタント後のキャリアはどのような事例があるのでしょうか・・・?
<キャリア事例>
銀行(経営企画) ⇒ 戦略コンサルタント ⇒ PEファンド
銀行(プロダクツ) ⇒ FAS ⇒ 大手証券会社 投資銀行部門
銀行(人事) ⇒ 組織人事コンサルタント ⇒ 戦略コンサルタント
銀行(法人RM) ⇒ 業務コンサルタント(金融事業部) ⇒ 組織人事コンサルタント
銀行(事務企画) ⇒ 業務コンサルタント(金融事業部) ⇒ 業務コンサルタント(製造)
上記のように、コンサルを挟んでデリバリースキルを強みとしてPEファンドに転職するケースもあれば、コアコンサルスキルを土台として戦略コンサルタントや他領域のコンサルタントに転職するケースもあります。多くのケースでは、コンサル経験があれば業界を変えることは難しくないため、色々なプロジェクトに参画しながら自分自身のキャリアを見つけるということも一つの選択肢かもしれません。
事業会社への転換
銀行員出身者がコンサル挟んでから事業会社(異業界)への転職って実際可能なの?そう思われている方もいらっしゃるかと思います。
元々、外資系企業ではコンサルタントを多く採用してきましたが、昨今では日系の大企業がコンサルタントを採用するケースも増えています。国内需要やコモディティ化した既存事業からの次の一手として、グローバル化やM&A、新規事業創出、デジタル化を推進する役割が求められます。元々事業会社にはナレッジがないため、外部からノウハウを持った人材を採用し、推進するリーダーとして、コンサルタントを採用しています。(具体的なキャリアは下記ご参考)
<キャリア事例>
銀行(マーケット) ⇒ FAS ⇒ 総合商社(営業部)
銀行(システム企画部) ⇒ 総合コンサル ⇒ 大手自動車(システム企画部)
銀行(経営企画部) ⇒ 戦略コンサル ⇒ ベンチャー社長室
ベンチャー経営層としてのジョイン
起業ブームの影響もあり、ベンチャー経営層の求人案件は日々増えています。弊社においては、ここ3年でCxO求人が約3倍に増加しており、求人数に対して該当する候補者が不足気味というのが現状です。
特に、CFOポジションの採用ニーズは高く、早期にIPOを実行したいベンチャー企業が財務に強い投資銀行・FAS出身者を募集しています。また、COOやCTOのニーズも高まっています。
CxOとしてジョインすると、
・経営の経験
・将来は大きな収入が期待できる(ストックオプションがでない企業もあります)
・市場価値がさらに高まる
上記のメリットはありますが、CxOとしてジョインする場合は期待・役割も相応に高い為、入社後すぐにパフォーマンスを発揮することが求められます。
<キャリア事例>
銀行(法人RM) ⇒ FAS ⇒ ベンチャーCFO
銀行(経営企画部) ⇒ 戦略コンサル ⇒ 事業会社COO
銀行(経営企画部) ⇒ 戦略コンサル ⇒ PEファンド 投資先役員
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