保険会社の業務
保険会社の業務は、その商品性の違いより生命保険と損害保険で異なりますが、代表的なポジションとしては、
・営業(代理店営業、コンサルティング営業)
・営業企画/販売戦略
・アクチュアリー(商品開発)
・アンダーライティング(引受査定)
・損害査定/保険金支払
・資産運用
といったものが挙げられます。
それぞれの具体的な業務内容については、下記の通りです。
代理店営業
代理店営業とは、自社の保険を販売していただく代理店へのフォロー(セールストークや商品知識に関する研修等)に加え、代理店の新規開拓を進めて行くことがメイン業務となります。
代理店については、カーディーラーや金融機関(銀行窓口等)、保険の専門ショップが中心であり、最近は携帯電話ショップなど幅広い業界において保険商品の取り扱いが増えてきました。
代理店の規模としては、大企業や中企業に留まらず、個人経営の会社までと幅広く、多種多様な販売経路を有しております。
代理店は、保険会社にとってビジネスパートナーであり、営業職とはそういったパートナー達と世の中に保険を提供していく重要なポジションとなります。
なお、損害保険においては、最も大きな商品規模を誇るものに「自動車保険」があります。
こちらは、上記の通りカーディーラーでの取り扱いが中心であり、自動車を購入されるお客様に対して、自動車保険(任意保険)のご提案を併せて行うことが一般的です。
また、生命保険においては、金融機関などに専用の窓口が設けられており、来店されるお客様に向けて保険商品(がん保険や医療保険など)のご案内を行っています。
損害保険の販売方法と同様に、既存の販売経路を利用して顧客を開拓し、保険商品のご提案を行うことが特徴です。
コンサルティング営業
コンサルティング営業とは、個人および法人向けに、リスク分析を行い、そのリスク回避に向けて、解決策を提案することが主なミッションとなります。
また、代理店営業に比べると、顧客それぞれが持つ個々のニーズに応えられる提案が必要となってきます。
具体的には、お客様に対して保険商品をただ売り込むのではなく、お客様の現状を把握し、問題点を様々な角度から見つめ直していきます。
損害保険においては、クライアントの事業内容に応じてどのようなリスクが生じるかを考え、そのために必要な保険商品の提案を行っていきます。
社内の商品企画部等と連携しながら、対応を進めて行くため商品設計そのものに対してもコミットする場面があり、やりがいも非常に大きいです。
生命保険においては、未契約のお客様に対しては、損害保険同様に一から商品プランを考えるところから始まります。
一方、現在ご契約中のお客様に対しては、契約中の保険商品に加えて、真に必要とされる特約等の付け替え等を行い、保険料および保険金額等の調整を進めていきます。
結果として、お客様に見合ったプランを考え、ご満足いただけるような商品をご提案するということに繋がります。
営業企画/販売戦略
全社的な営業社員の目標策定、販売戦略の立案などに携わります。
保険商品を継続的に売っていくためには、販売戦略を立てその結果をチェックし、新たな戦略に活かすという繰り返しが必要です。
そのため、営業戦略・事業計画の立案をはじめとして、キャンペーン等営業施策の企画・運営、成績管理および分析、競合他社に関する情報調査など、営業社員の方向性を定めるための司令塔として、営業に関する多岐に渡る業務に従事します。
アクチュアリー(商品開発)
過去の統計を元に年齢別死亡率などの保険事故発生率を算出し、同時に、経済環境等の推移を精査・勘案し、適正な保険料を設定します。
また、特殊な保険数理計算により商品開発を実施します。
具体的には保険種類に応じて損害の発生確率を見積もり、保険料等の引受条件を決定する保険数理計算を行います。
その他、責任準備金のチェックや配当金額の検証についても担当します。
保険会社は、将来の保険金の支払に備えて資産の一部を積み立てることが法律で義務付けられているため、アクチュアリーはその責任準備金が適性値であるか、年度決算ごとに確認します。
また、事業の損益状況を分析し、契約者に支払う配当金額が公正であることを確認します。
保険会社は、契約者の死亡や病気を対象に保険金を支払う保障制度の実行者である事業を行っていることからも、社会的な責任が大きく、その経営の健全性は常に保たれていなければならないとされています。
そのため、保険数理の専門家であるアクチュアリーの資格を持ち、実務経験を有する保険計理人を設置することが義務づけられています。
アンダーライティング(引受査定)
アンダーライティングは、加入者の健康状態や事故状況などの内容を確認し、ご契約のお引受けが可能かどうかを判断します。
例えば、生命保険では保険加入の申込書類の中に、お客さまの健康状態について記入していただく「告知書」があり、そちらを元に業務を進めて行きます。情報が足りない場合は、追加で資料を取り寄せ、さらに詳しく査定を実施します。
また、保険契約の引受けに際して保険会社の危険選択、つまり当該契約の引受可否を判断し、引受可能となった場合は、どのような条件/金額/料率などを持って引き受けるか、といったことを決定します。
損害査定/保険金支払
損害保険では、契約者から事故連絡を受けた際、その連絡に基づいて損害保険会社が事故や損害の状況等について調査を行い、保険金を支払います。
損害調査を損害保険会社が専門の調査会社に委託して行うこともありますが、基本的には損害保険社員がリードしながら、示談交渉や保険金支払を進め、案件のクロージングを図ります。
なお、委託を受ける専門の調査会社には、自動車の物損事故を扱うアジャスターや、事故原因等の調査を行なう損害保険登録鑑定人などが所属しています。
生命保険会社についても同様に、加入者からの事故/通院/入院連絡などを元に、契約内容に応じて保険金を支払います。
資産運用
保険会社では、保険料が保険金等の支払いに先立って入金され、多くの資金が確保されるので、資産運用部門にてそういった加入者から受け取った保険料の一部を有価証券(株式、公社債、外国証券への投資など)、貸付金、不動産などで運用し、将来の保険金や配当金の財源に充てています。
保険会社法では、資産運用に関する細かい規定がなされており、例えば国内株式は会社の総資産の30%まで、不動産は20%など上限が決まっています。
上記の通り、当該資金が保険金支払のための原資であることから、流動性・安定性を重視して運用を行うことが特徴です。
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