保険営業職からの転職特集
最近、生損保問わず保険業界で営業職に従事されている方からの転職相談が非常に多くなっております。
保険業界で働く方の大多数が経験される営業職ですが、ご転職にあたっては他業界で求められる経験やスキルを数多く積むことができるということもあり、各社のニーズも依然として高い状況が続いております。
今回はそのような保険業界の営業職に焦点を絞り、評価される経験やスキル、転職事例などについてご紹介させていただきます。
目次
保険営業職が評価される経験・スキル
保険営業職の転職事例
転職に当たってのポイント・注意点
コンサルタント厳選 保険営業職を求める求人案件
保険業界の営業職を対象としたキャリア相談会
保険営業職が評価される経験・スキル
無形商品を扱うが故の高い営業スキル
保険業界外から見ると、無形商品である保険をしっかり売り込むということは困難なことであるとされており、誰もが出来る営業ではないと見られているため、必然的に高い評価を得ることができます。
ロジカルシンキング
上記「営業スキル」に繋がりますが、保険営業では、ロジカルシンキング・ゼロベース思考・仮説思考等の思考方法をもって、お客様へ付加価値を提供していくことが求められます。
例えば、
・他社比較を進め、お客様にとって自社商品の魅力的なポイントを整理する
・お客様へご説明漏れ無く、ご納得いただけるための質疑応答をシミュレーションする
という点が挙げられます。
今後発生し得る問い合わせに対して事前準備を徹底的に行いますが、こういった自身の考え方や伝え方に対して、柔軟に創意工夫を取り入れることのできるスキルは、あらゆる業界から高い評価を得ることができます。
プロフェッショナルマインド
保険は、社会的責任が大きく、それらの商品を扱う営業職には、高い職業倫理感や強い責任感が要求されます。また、要求された仕事をこなすだけでなく、相手の期待を超えるような「付加価値」を常に生み出さなくてはなりません。
そういった基本スタンスが既に身に着いている保険営業職は、他業界からも非常に重宝される傾向にあります。
コミュニケーションスキル
保険営業職は、常に人と関わる職業です。それはお客様であったり、チームのメンバーであったりします。営業の実績が挙げられるか否かは、周囲の人間とどれだけ良好な関係を築けるかにあるといっても過言ではありません。但し、ここで言う良好な関係とは、「仲が良い」という意味ではなく、「互いに信頼している」という意味です。
その為にも、保険営業職は相手の意見を正しく理解し、且つ自分の意見を正しく表現できる「コミュニケーション能力」、自分とは違う考えを受け入れられる「素直さ」、そして相手をひきつけるような「人間的魅力」等を身に着けられている方が多く、同じ営業職だけでなく、コンサルティングファームをはじめとする企画職への転職においても活かすことができると考えられています。
ぜひ上記のような点を中心に、強くアピールしてご転職活動に挑むことをオススメします。
保険営業職の転職事例
経営コンサルタントへの転職
志向・経緯
新卒で中堅損害保険会社へ入社、企業代理店を相手に、保険商品の営業に加えて、
代理店の付加価値となる業務効率化の提案や営業推進活動の基盤構築、
システム導入や施策導入などに取り組まれてきました。
その他、担当代理店の人手不足・営業活動時間創出に向けて、ヒアリングの積み重ね、
同社のネット更改手続きシステムをご提案され、結果としてネット手続き率が0%→16.9%に上昇することとなり、
営業時間創出に成功されました。
これまでは上記の通り保険業界において、企業代理店担当に向けた営業推進、業務効率化・システム導入に従事されてきましたが、
今後は領域を広げ、より経営に近い環境で課題発見・解決に従事することで、
クライアントや社会に貢献したいとお考えになられたことをきっかけにコンサルティング業界に強い関心・興味を抱かれ、
この度のご転職活動を進められることとなりました。
評価ポイント
・戦略コンサルタントとしての地頭、考える力
・ビジネスレベルの英語力
・クライアントと直ぐに打ち解けることができるお人柄の良さ、コミュニケーションスキル
・若手ポテンシャル枠でのご転職
M&Aコンサルタント(仲介営業)への転職
志向・経緯
地方支店にて、保険商品の販売業務に従事し、個人・法人のお客様に対する生命保険販売と新規開拓に従事されました。また、個人としての営業成績も常に上位をキープされておられました。
これまで、保険商品を通して顧客への貢献を考え、仕事を続けてこられましたが、経験を積み様々な顧客を対象とする中で、保険商品による一面的な問題解決には限界を感じられ、またご自身の顧客において後継者不足や本業における事業拡大のニーズが高く、M&Aの必要性と重要性を強く実感したこともあり、ご自身の営業力を高く活かせるM&Aコンサルタント(仲介営業)を志望されました。
評価ポイント
・実績に裏打ちされた高い営業力
・オーナー企業の社長や経営陣を説得させるコミュニケーション力
・目標達成に対する強い執着心
・誰からも好かれる人間性
外資系製薬会社のMR営業への転職
志向・経緯
元々医療業界に興味があり、尚且つ社会貢献性の高い業務に就きたいとの想いから、大手生命保険会社へ営業職として入社されました。
入社以降、売上の数字を追いかけることに尽力され、高い営業実績を挙げられていましたが、業務への取り組み方として、現在の関係構築を維持することに精一杯になっているというお悩みを抱いておられました。
ご相談を重ねるうちに、今後は医療業界で引き続き活躍したいという想いに加え、より専門性の高いスキルを身に着け、自社商品の提供のみならず、培った医療知識を活かせる仕事に就きたいと考えるようになり、製薬会社のMR営業にご興味をお持ちになられました。
元々英語が得意であったことから、外資系製薬業界を中心にチャレンジされましたが、営業力や英語力、業界知識を一から学び直すことのできるポテンシャルを高く評価され、見事外資系製薬会社数社から内定を獲得されました。
評価ポイント
・営業成績への執着心、またそれに準ずる高い営業力
・プロフェッショナルマインド(高い倫理観、社会貢献への熱い想い)
・何事に対してもアンラーニングできるポテンシャル
・英語力(外資系企業の場合は求められます)
他金融業界(銀行/証券)の個人/法人営業への転職
志向・経緯
大手損害保険へ入社後、金融機関の保険代理店(銀行窓販)を数多く担当され、代理店社員の育成および営業推進業務に尽力されました。
具体的には、提携金融機関の支店等における各種研修、勉強会、顧客セミナー等の開催、同行サポート、案件相談、情報提供等を通じた販売支援活動、募集コンプライアンスの徹底/管理などに取り組まれ、同社の営業成績向上に貢献されました。
金融機関を長期間担当する中で、資産の管理・運用・保全などといった同社の保険商品の販売とは少し異なる問題解決型のコンサルティング営業にご興味をお持ちになられ、銀行/証券業界における営業職への転職活動を進められることとなりました。
結果として、これまでの業務で得られた営業スキルは勿論のこと、社内外の相手を問わず良好な関係を築くことができるコミュニケーションスキルや自己研鑽で培ったファイナンススキルが認められ、銀行および証券会社それぞれから営業職での内定を獲得されました。
評価ポイント
・実績に裏打ちされた高い営業力
・高度なコンサルティング能力、商品・サービス提案力
・経営層に対する営業経験から培われた対人折衝能力
・財務/会計等のファイナンススキル
以上になります。
今回の4つの事例はあくまで一例となりますが、保険業界からのキャリアチェンジとしては幅広い可能性があります。
また、現職での近しいご経験や財務/会計の知識や語学力等々、何らかのプラスアルファがあるとより評価が上がってきます。
転職に当たってのポイント・注意点
上記のように、保険営業職から様々なポジションにご転職される方がいる一方、なかなか転職活動に踏み切れない、スムーズに転職活動が進まない…というケースも散見されます。
転職活動をスムーズに進めるためには、下記のような点に留意すると良いかと思います。
「完全な情報」を求めすぎず、まずは動き出す
転職を考えてご相談にいらっしゃるものの、ついつい情報を集めることに時間をかけすぎてしまい、なかなか転職活動に踏み切れないまま、お仕事が忙しくなって活動を中断する…という事例がしばしばございます。
事前情報をしっかり集めることももちろん大事ですが、事前に集められる情報はどうしても限られてしまいますので、普段のお仕事同様、転職活動も「足を使って生の情報を集める」ことが重要です。
面接を通じて生の情報を収集しつつ、「必要な情報」を特定し、走りながらポイント絞って情報集めていくことが重要です。情報収集についても弊社ムービンをご利用ください。保険業界出身のキャリアコンサルタントがサポート致します。
タイミングを逃さない
転職活動にはタイミングも重要です。お仕事のタイミングは勿論のこと、年齢の面でも20代の方が30代よりも圧倒的に選択肢が多いので、転職の「旬」を逃さないことが重要です。
また、本当は保険業界での営業職があまりフィットしていないにもかかわらず、過剰に頑張りすぎてうつ病になってしまう・体調を崩してしまい退職・休職してしまう…というケースも残念ながらございます。こういった事態になる前に、外の世界を見てみることが重要です。
見かけのリスクを過度に恐れない
保険業界は近年も経営は安定しており、また社内で自身がどのようにキャリアを積んでいくか、どのような可能性があるか、良くも悪くも「ある程度見えている」ので、現職で勤務を続けることは低リスクかと思います。こちらと比べると、転職することは高リスクに見えるかと思います。
しかしながら、かつて数多く存在した保険会社は大半が合併・統合の嵐に巻き込まれ、またリーマンショックのような出来事が発生すれば金融業界全体として再度大きなリスクにさらされます。どのような環境の変化があっても、自らの力で運命を切り開いていけるスキル・経験があれば、見かけほどリスクは大きくなく、逆に見かけ上のリスクが小さくとも、会社が潰れてしまうと再就職できるスキル・経験が無い…という事態では、万が一の際のリスクが極めて大きくなります。
最終的には自身の生き方・キャリア観次第ではありますが、見かけのリスクを過度に恐れてしまうと、本質を見誤ってしまう恐れがあります。
優先順位をつける
どんな会社、どんな業務にも良い点・悪い点があり、全ての点において最高という選択肢はありません。現実には存在しない「理想の会社」を追い求めるのではなく、キャリア・仕事に求める事を明確にし、自身が求める物に優先順位をつけた上で、現実的な選択肢の中から一番自分に合うものを選ぶ姿勢を持つことが重要です。
コンサルタント厳選 保険営業職を求める求人案件
保険業界の営業職を対象としたキャリア相談会
弊社には、保険業界出身のキャリアコンサルタントが在籍しており、保険営業職の方を対象として、今後のキャリアについてのご相談や転職についての個別説明会を随時実施しています。
なお、すぐにご転職をお考えでなくとも、3年・5年といった長い時間軸でのキャリア形成のご相談も設けておりますので、どうぞお気軽にご相談ください。
※弊社サービス・ご登録など弊社をご利用するすべてのサービスは無料です。
日程 |
いつでも(お申込み後、担当キャリアコンサルタントとご相談ください) |
場所 |
オンライン(ZoomやTeams、Skypeなどで承っております) |
対象 |
・保険業界出身の方
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内容 |
本相談会では、意見交換・ご相談をさせて頂きながら、キャリア機会のご紹介、転職成功のためのアドバイスをさせていただいております。
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費用 |
無料
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すでに弊社にご登録の方は担当コンサルタントにお問い合わせください。
ご登録頂いてない方は、こちらからお申し込みください。お申込み後、弊社コンサルタントよりご連絡いたします。ご応募お待ちしております。
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