難関職種・アクチュアリーの転職事情
アクチュアリーとは、ビジネスにおける将来のリスクや不確実性の分析、評価等を専門とする専門職あるいは職種のことであり、
歴史的には生命保険の分野が発祥となっております。日本では、アクチュアリー団体に所属している者をもって「アクチュアリー」と呼ばれており、
まずアクチュアリーの準会員になるのに約5年、正会員になるのに約8年程度が必要になり、弁護士や会計士に比べて圧倒的に有資格者は少ない職種です。
特集 目次
アクチュアリーになるには?
アクチュアリーの仕事内容
アクチュアリーの転職
アクチュアリー 求人情報
アクチュアリーになるには?
日本において「アクチュアリーになる」とは、「日本アクチュアリー会の正会員になる」とほぼ同義であり、下記の1次試験・2次試験とも合格すれば正会員、1次試験全科目に合格すれば準会員、1次試験に1科目以上合格すれば研究会員となります。
1次試験科目(5科目)
数学
生保数理
損保数理
年金数理
会計・経済・投資理論
2次試験科目(下記のいずれかのコースで、各2科目)
生保コース(生保1、生保2)
損保コース(損保1、損保2)
年金コース(年金1、年金2)
受験資格は原則として大学を卒業していることのみであり、一度に全科目に合格する必要はありませんが、1次試験にすべて合格しなければ(つまり準会員にならなければ)2次試験は受験できません。したがって最短では2年で正会員資格が取得できることになりますが、実際には全科目合格までにかかる期間の平均は8年あるいは9年と言われており、資格試験のなかでも難関資格として挙げられることが多いです。
合格者は理系バックグラウンドの方、特に数学や統計学に精通している方が多く、数学的素養が問われます。
アクチュアリーの仕事内容
アクチュアリーの仕事内容は、大きく分けると@生命保険分野 A損害保険分野 B年金の3分野に分かれます。
生命保険の分野では、新たな保険商品を開発するに当たり、統計上の死亡率などをベースに、保険料率や支払保険金、その他各種レートの計算と改定を行い、既存商品の見直しや新商品の開発を数理的な側面から支えています。また、同じく高度な数学的素養が求められる、ALMリスク管理や、商品開発・数値管理に関するシステムの開発にも携わることがあります、
損害保険の分野では、多種多様な損害保険商品の開発にあたり、保険の対象となる「モノ」「事象」のリスクの特定・定量化という切り口で活躍します。代表的な保険商品は自動車保険、火災保険等ですが、近年では天候デリバティブなど、数々の新しい商品が生まれてきています。
年金数理の分野では、年金基金等での制度・計画策定や、人事系コンサルティングファームや信託銀行等での年金コンサルティングンの分野にて活躍しています。具体的には、退職給付制度設計、年金ALM(資産・負債の総合管理)、退職給付会計計算等に携わっています。
上記以外にも、近年ではM&Aにおける人事分野、とりわけ退職金に関するデューデリジェンス業務においてアクチュアリーの方を採用する傾向もあり、近年は益々活躍の場が広がっております。
アクチュアリーの転職
冒頭でも述べさせていただきました通り、アクチュアリーの方は有資格者の絶対数が少なく、一方で需要は一定程度あるため、転職市場では非常に引き合いが多い状態が続いております。
基本的には正会員・数理業務経験者が対象になりますが、準会員でも歓迎するポジションも多々ございますので、アクチュアリー有資格者並びにアクチュアリー業務経験者の方は、転職を通じて給与・ポジションのアップを達成できることが比較的多いです。
一部の外資系企業においては、シニアなポジションになると英語力が求められるため、更なるキャリアアップを図る上では、英語力のブラッシュアップも有効でしょう。
アクチュアリー 求人情報
弊社には下記以外にも多数の非公開ポジションが寄せられております。
ご転職をお考えの方は、ぜひ一度ご相談ください。
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業務内容
【業務内容】
アクチュアリーグループでは、保険会社、認可特定保険業者および少額短期保険業者の責任準備金関係の監査補助業務ならびに保険会社向けの保険数理アドバイザリー業務を行っています。
具体的には、次のようなサービスを展開しています。
【財務報告と測定】
保険会社に求められるさまざまな会計基準に基づき、内部管理目的や外部公開を目的とするための財務諸表の、より効率的な作成および詳細な分析を支援いたします。
・ 財務報告体制の整備(エンベディッドバリュー、IFRS第17号等)
・ 収益性分析とその報告書の作成、財務成績予測機能の整備
・ 損害保険会社、少額短期保険業者等の保険計理人業務
【責任準備金関係の監査補助業務】
各GAAPに基づき算出された責任準備金のレビューおよび財務諸表の監査について、保険数理面の支援をいたします。
・ 責任準備金のレビューおよび監査サポートの提供
【保険数理モデル関連の業務】
保険数理モデルに関連した各種サービスを提供いたします。
・ 保険数理モデルの開発支援
・ 保険数理モデルのレビュー
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想定年収
経験・能力・現職年収/前職年収を考慮の上、応相談
【備考】
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求める人材
【経験業種】
保険会社、監査法人、またはコンサルティングファーム で、下記必須領域を経験していること。
ただし、 スタッフ、シニアは日本アクチュアリー会の研究会員以上、マネージャーは日本アクチュアリー会の準会員以上であること。
【必須経験】
・ マネージャー以上については、生保または損保での決算(日本基準、USGAAP、IFRS等)に関する実務経験
【歓迎経験】
・ アセットモデルに関するモデリング経験
・ 商品開発(認可申請)に関する実務経験
【言語】
・ 日本語 ネイティブ またはビジネス以上
・ 英語 TOEIC600点以上が望ましい
※英語のスキルは問いませんが、基本的な英語の読み書きは必要となります。
入社後習得して頂ければビジネスの幅・深さは広まります。
【必要な業務経験・資格】
・ アクチュアリー(正会員、準会員、研究会員)
スタッフ、シニアは研究会員以上、マネージャーは準会員以上
・ プログラミング・スキル(VBA、 C++等)
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業務内容
国内外の生命保険会社及び損害保険会社をクライアントとした会計監査業務(財務レポーティング支援、責任準備金関係)、保険数理に関するアドバイザリー業務等。
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想定年収
530万円 - 万円
【備考】
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求める人材
■保険会社または監査法人、保険数理コンサルティングファームにおける、決算関連業務、商品開発業務3年以上の経験(Managerクラス以上は8年以上の経験)
■総合企画部門、リスク管理部門、財務企画・ALM部門、営業企画部門の経験者で計画立案能力の高い方、係数感覚に優れている方
■数理/財務モデリング技術の高い方、ビッグデータ解析経験者
■クライアントと接しチーム行動する機会が多いので、高いコミュニケーションと協調性は必須
<あれば望ましい資格/モデリングスキル>
□日本アクチュアリー会正会員、年金数理人
□日本アクチュアリー会準会員、または基礎科目合格者
□米国証券アナリスト、国際公認投資アナリスト、証券アナリスト、公認会計士
□ビジネス英語力尚可
(Managerクラス以上は正会員、ある程度の英語力は必須)
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業務内容
保険アクチュアリアル業務に関するコンサルティングサービス及び監査サポートを提供します
- 保険数理モデリング開発支援および前提条件の検証
- IFRS/US-GAAP対応支援
- 経済価値ベースソルベンシー・ICS対応支援
- 保険契約価値・会社価値の評価
- ERM/必要資本モデリングの態勢整備・高度化の支援
- 再保険および資本戦略の策定支援
- ALM/リスク管理の態勢整備・高度化の支援
- 保険会社・少額短期保険業者設立、契約移転の支援
- 商品開発の支援
- 責任準備金の評価支援
- 支払備金(IBNR備金)の評価支援
- 保険計理人業務
- 内部監査の支援(数理関連)
- 内部専門家業務(保険負債等)
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想定年収
経験・能力・現職年収/前職年収を考慮の上、応相談
【備考】
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求める人材
■保険業界(生保・損保・再保険・共済)またはコンサルティング会社での数理業務の経験
・保険会社等での勤務経験がありアクチュアリーに挑戦中の方(科目合格者尚可)
・主計経験者、リスク管理等における数理モデル経験者
・上記に加えて、保険アクチュアリアル業務に関するコンサルティングサービスに興味を持ち、会計面の専門性も付加価値としたい方
・英語力があれば尚可
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業務内容
●監査業務のサポート
・退職給付会計監査業務のサポート
●コンサルティング
・退職金制度、年金制度(確定拠出年金を含む)の構築
・アセットマネジメント(年金資産ポートフォリオ、確定拠出年金(投資教育)など)
●M&A関連
・M&A等に関わるDD(デューデリジェンス)における退職給付債務の査定
など
企業年金分野のアドバイザリー業務
●アクチュアリーのサービスラインでの業務です。
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想定年収
経験・能力・現職年収/前職年収を考慮の上、応相談
【備考】
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求める人材
・アクチュアリー会正会員または準会員・科目合格者
●金融機関(都銀、信託、生保等)での業務経験3年以上
●企業年金分野に興味を持っていること
●アドバイザリーコンサルタント志向であること
●好奇心旺盛であること
(理数系、英語アレルギーがないこと)
●社会保険労務士、証券アナリスト、DC(確定拠出年金)アドバイザーもしくはDCプランナー
アクチュアリー部門での【若手募集】です。
金融機関での年金関連業務に従事していた方であれば尚可です。
●SSクラス
アクチュアリー会準会員、または科目合格者、年金数理に関する業務経験があること、対人折衝力、英語できれば尚可
●Sクラス
年金コンサルテント志望、プロジェクトマネジメント力、金融機関での業務経験、英語できれば尚可。
★関与先金融機関等の在籍者アクチュアリーの推薦はご遠慮ください。
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その他、金融業界求人情報はこちらから
マーケット状況やご志向、キャリアプランの相談でも結構でございます。
ご自身の可能性を知りたいという方はぜひ一度弊社スタッフへお問い合わせください。
ご自身では気づかれない可能性も見つかるかもしれません。
マーケット状況やご志向、キャリアプランの相談でも結構でございます。
ご自身の可能性を知りたいという方はぜひ一度弊社スタッフへお問い合わせください。
ご自身では気づかれない可能性も見つかるかもしれません。