【特集】ハンズオン支援コンサルティングファームへの転職
弊社は日々、PEファンドやコンサルティングファームに代表されるプロフェッショナルファームを志望される多くの方から、キャリアに関するご相談を受けております。
そのような方々とお話をさせていただくと、「ハンズオンでの経営支援を実現できるファームに行きたい」というご希望をお持ちの方が非常に多いと感じております。
またファンドやコンサルでもハンズオンを謳っているファームが多くあります。
しかしながら、転職希望者の方々のイメージするハンズオンと、ファーム側が言うハンズオンにはギャップがあることも事実です。この度の特集では、ハンズオンというキーワードを軸に、ハンズオン支援の定義やその領域の主要ファームについてまとめてみました。
ハンズオンでの経営支援にご興味をお持ちの方々にとって少しでも参考となれば幸いです。
特集 目次
ハンズオンという言葉が生むイメージギャップ
ハンズオン支援を実現するファーム
ハンズオン支援に関する求人情報
ハンズオンという言葉が生むイメージギャップ
一般的なハンズオンのイメージは「支援先のマネジメントに深く関与すること」かと思います。すなわちPEファンドが言うハンズオン投資は「投資先に経営をゆだねるのではなく、自らCXOなどを派遣し、経営に深く関与していくこと」であり、コンサルファームのハンズオンとは「戦略立案のみならずクライアント企業が成果を創出できるよう、実行支援まで深く入り込むこと」といえます。
一方、転職希望者の方々の持つハンズオン支援のイメージは「自らが支援先に入り込みその企業の経営改革を実現すること」ひいては「成果創出にコミットして支援すること」であることが多いです。
ここにギャップがあります。例えば、ハンズオン投資を謳うファンドが投資先を支援する際に、自社の社員ではなく外部のCXOを投資先に送り込む、もしくは再生フェーズにおいて外部の再生コンサルに依頼をするようなケースです。このようなファンドも自らではないもののハンズオンでの支援をしているといえますので、自ら支援先に入り込みたい方からすると実際に業務においてはギャップが生じることとなります。
またコンサルファームもフィービジネスである以上、定量的成果の創出まで長期間支援し続けることはクライアント企業の予算の都合もあり難しいですし、また完全成果報酬型のコンサルも一部の例外を除けば、そのリスクを考えると実現することは難しいです(成果が出なければ給与はいらないという方々の集まりであれば別ですが)。
このようなギャップが生じないよう、それぞれのファームのスタイルについては事前にきっちりと情報を収集されることをお薦めします。
ハンズオン支援を実現するファーム
ここでは実際にハンズオン支援を実現する、また全てではないもののプロジェクトによっては支援先企業に深く入り込む主要ファームについてご案内させて頂きます。
まずファンドに関してです。そもそもPEファンドの最大の目的は、決められた期間で利益を上げ、投資家へリターンすることです。
そのためPEファンドにとって重要なミッションは、いかに利益のあがりそうな企業を見つけ、そこに投資をするか・・ということです。
投資後の支援も勿論重要な要素ではありますが、原則は投資家へのリターンが出来ない(出来ない可能性が高い)投資は行いません。
すなわちPEファンドにとってはハンズオン支援自体が目的にはなり得ないということとなります。
しかしながらPEファンド(PIも含め)の中にもハンズオンで投資先を支援するファームもございます。具体的には企業再生支援機構さんや産業革新機構さんに代表される官系のファンドはその存在意義からもマネーゲーム的な投資は行わず、投資した企業の再生・成長にコミットした支援を続けています。
またそれ以外でも自社でターンアラウンド部門を持つ地方再生ファンドなどもハンズオン投資の代表格といえます。
またハンズオン投資をしづらいと言われていますベンチャーキャピタルの業界においても、ひとりのキャピタリストが1社から2社だけを担当し投資先の支援に深く関与するファームございます。
次にコンサルティングファームですが、山田コンサルティンググループさんのような中堅中小企業に特化し、長期的に企業再建を支援するスタイルのファーム、またプラウドフットジャパンさんのようなインストレーションという独自の手法を用い組織の意識・行動改革から企業再生を実現するファームなどがハンズオン支援の主要プレイヤーとして上げられます。
勿論、上述したファーム以外でも、大手ファームや会計事務所からスピンアウトして作られた再生ファームも数多く存在していますし、コーチングの手法を用いて組織風土を改革し業績向上支援を行うファームなど様々な特徴を持ったプレイヤーがいますので、PEファンドも含めハンズオン支援にご興味をお持ちの方は弊社までお問い合わせください。
ハンズオン支援に関する求人情報
マーケット状況やご志向、キャリアプランの相談でも結構でございます。
ご自身の可能性を知りたいという方はぜひ一度弊社スタッフへお問い合わせください。
ご自身では気づかれない可能性も見つかるかもしれません。