銀行・ファイナンス業務
リーマンショック以降業界図が大きく変わっている金融業界ですが、先週も三井住友フィナンシャル銀行と大和証券グループ本社による大和証券SMBCの合併解消のニュースが出るなど、まだまだその業界再編の流れは続きそうです。
特に金融ビックバン以降、度重なる規制緩和、法改正を受け、グループ内に証券会社・消費者金融等を傘下に収め、規模拡大を図ってきた国内のメガバンクはサブプライム問題で欧米の金融機関が業績の悪化をたどっていた中、いろいろな面で存在感を打ち出してきたと思います。
銀行というと個人、事業会社等からの預金を集め、その資金を元に様々な活動を行い、その利ざやが収益の基盤ですが、では具体的にはどのような業務を行っているのでしょうか。
今回は実際に行われている銀行業務のごく一部をご紹介させていただきます。
特集 目次
プロジェクトファイナンス業務
LBO/MBO/買収ファイナンス業務
デリバティブトレーディング/商品開発業務
事業再生業務
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プロジェクトファイナンス業務
プロジェクトファイナンスとは、コーポレートファイナンス、アセットファイナンスと対比して使われる金融用語の一つですが、ある特定の事業からあがる予測収益を基礎に借入が行われます。担保はその事業の予想収益といえます。
銀行では高い専門性とこれまでの豊富な経験や最先端の金融技術、国内外のネットワーク、金融市場における案件組成力等を活用してプロジェクトの事業性や技術面・法務面での分析サポートやファイナンス案件の作成を通じて、クライアントに合わせて最適な条件での資金調達の実現をサポートしています。
LBO/MBO/買収ファイナンス業務
ここ数年盛んに行われているM&Aにおいて銀行では企業やファンドが他社を買収する際に買収先の事業価値を見合いとした資金調達のお手伝いをしています。
【1】LBO(Leveraged Buyout)
LBO(Leveraged Buyout)
買収を行う際に、買収資金を自己資金だけで賄うのではなく、買収先の資産や将来のキャッシュフローを見合いとした借り入れ等で調達して買収を行う方法です。
【2】MBO(Management Buyout)
子会社の経営陣がファンドや金融機関等と協力して、親会社から株式等を買収し、独立する取引です。
デリバティブトレーディング/商品開発業務
従来の金融商品の取り引きのリスクヘッジとして当たり前のように活用されるようになったデリバティブ(金融派生商品)ですが、銀行内においてはデリバティブを専門としたトレーディング部隊や、常に新たな仕組みで商品を開発する組織があります。
事業再生業務
銀行では融資先を始め、財務上の問題を抱えながらも事業力を有する企業に対する事業再生、成長著しい企業に対する資金供給等におけるファイナンススキームアレンジを中心とした投資銀行業務において、リスク評価・データ解析・キャッシュフローシミュレーション等を行い、企業の再生や成長に貢献しています。
会計事務所や再生系のコンサルティングファームと協力して事業再生を行うケースもあります。
以上ごくわずかですが、銀行で行われている業務の一部をご紹介させていただきました。
冒頭にも述べましたが現在、特にメガバンクにおいては、リース、証券会社、消費者金融等のグループを全て傘下にいれ、総合的な金融サービスを提供するべく体制を気付き上げています。
銀行にてファイナンス面でいろいろと活躍できるフィールドはあるかと思います。これまで銀行というとやはり銀行出身者でなければ転職するのは難しいという形ですが、サービスが多様化する中、必ずしもそうではありません。
これまで、何かの領域で専門性をもたれて業務を行われていた方はその専門性を買われて採用されるケースもあります。
より、詳しくお話をという方はぜひ一度弊社までご相談くださいませ。
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