転職活動における志望動機書の書き方
さて、前回の特集「初めての転職活動での傾向と対策」では転職活動における一連の準備、流れについてご紹介させて頂きましたが、今回はその中でも、時折、応募時提出を求められる”志望動機書の書き方”についてスポットを当ててみたいと思います。
特に、弊社ムービンが得意とするコンサルティング業界につきましては、応募時の志望動機書が必要なクライアント企業も多数ございます。採用側は志望動機書のどのような点を重視して、選考の材料としているのでしょうか?読み手に魅力的に映る志望動機書とはどのような内容になるのでしょうか?「職務経歴書が完成したのに次は志望動機書か、、、」とゲンナリしている方々のためにも、下記、ぜひご参考頂けましたら幸いに思います。
特集 目次
志望動機書の「目的」とは
書き方のルール・構成
ポイント
作成プロセス:まずは書いてみましょう
志望動機書の「目的」とは
志望動機書とは文字通り「志望動機を伝える書面」ですが、志望動機書の「目的」は何でしょうか。実は、「志望動機を伝えること」は「手段」でしかなく、「目的」はあくまで「オファー(内定)を獲得すること」です。
意外なほど多くの方が、「自分の志望動機を伝える」という「自己満足」に終始してしまい、読み手の立場からすると「こんな人は要らない」と思われてしまうような志望動機書を書いてしまいます。
これから志望動機書を書かれるにあたり、常に「この書類で果たして自分はオファー獲得に近づくのか?」、「他のどんな候補者よりも魅力的な人物に見られるだろうか?」と自問自答して頂くと良いでしょう。
書き方のルール・構成
前項で「目的はオファー獲得である」と書いた通り、志望動機書自体はあくまで「手段」ですので、特に決まった書き方やルールはなく、3C、つまり自分の経歴や能力(Company)、ターゲット企業の求める人材(Customer)、そして自分と同じ立場の競合(Competitor)を分析した上で書いたものであれば、形式は何でも大丈夫です。
ただ、弊社ムービンがご支援させていただく候補者には、前半で「志望理由(現職でこれまでやってきたことと、その中でコンサルを目指すようになった経緯や背景)」を、後半では「自分がコンサルトして手掛けたいことと貢献できること」を書いていただくことが多いです。
「志望動機書」とは言い換えると「自分が御社を受ける理由」なのですが、その理由が唯一「自分が受けたいから」だけでは、論理的でないだけでなく独りよがりでNGですので、それを「理由は2つあって、1つは自分が志望すること、2つ目は自分が御社に貢献できると判断したことです」というロジックにすることで、客観的・合理的な志望動機にしたいためです。
ポイント
「志望理由」を書く際には、できるだけ自分自身のリアルな経験を具体的に描写し、そこから「・・・という経験を通じて・・・と感じた結果、コンサルタントになりたいと思った」という風に導くようにすると効果的です。
読み手、つまり書類選考官や採用担当のマネージャーは、忙しいだけでなく毎日たくさんの応募書類を読んでいます。
抽象的に、例えば「SEの経験を通じて、より上流の問題解決をするコンサルティングをやりたいと感じた」といった書き方では、興味を持ってもらえませんし、納得も共感もしてもらえません。
文章が冗長なものもNGです。また、志望理由をマクロ情勢から導き出すのもNGです。
論文調で、時勢を評論したりコンサルタント像や企業像を披露するのも、印象が悪くなってしまいます。
例えば、「21世紀は知的サービスの時代になり、コンサルタントの価値が大きくなるので」といった志望理由では、読み手から「それはその通りかもしれないけど、貴方にいわれなくても・・・」と言われてしまう可能性もあります。
作成プロセス:まずは書いてみましょう
以上をご確認いただいた後は、まずは書いてみてください。
すぐに書けてしまう人、なかなかエピソードが思いつかない人、様々でしょうが、焦る必要はありません。
また、最初から「うまく書こう」と思う必要もありません。大体のドラフトができた段階で、ムービンの担当コンサルタントに見せてみてください。コメントやアドバイスをさせていただきますので、それに従って書いていただければうまく仕上がります。
尚、ドラフトの段階では、あまり「てにをは」を気にする必要はありません。細かい言葉遣いや体裁にこだわっても、担当コンサルタントがチェックした段階で「その段落を丸ごとカット」ということもありますので、時間の無駄になってしまいます。
どうしてもうまく書けない、イメージが沸かないという方は、ぜひ弊社コンサルタントへご相談ください。
前回の特集で、より初めての転職活動での傾向と対策について、まとめておりますので、こちらも合わせてご覧ください。
マーケット状況やご志向、キャリアプランの相談でも結構でございます。
ご自身の可能性を知りたいという方はぜひ一度弊社スタッフへお問い合わせください。
ご自身では気づかれない可能性も見つかるかもしれません。