Big4系FAS、各社の違いは?FAS系コンサルへの転職
そもそもFASとは、Financial Advisory Serviceの略で、財務会計領域を中心としたサービスを提供してます。
具体的なサービス領域としては、M&A支援、企業再生支援、フォレンジックなどです。
M&A支援・・・買収ターゲットの選定や交渉支援、買収後の統合支援等のサービスの提供。
企業再生支援・・・事業再生に向けた計画策定の支援、ステークホルダー(利害関係者)との交渉、スポンサーの選定など、事業立て直しの支援サービスの提供。
フォレンジック・・・不正リスクマネジメント体制の構築、不正リスクの評価、不正防止マニュアルの作成等のサービスの提供。
今回はそのFAS業界でも中心的な役割を果たすBIG4系FASについて、比較をしていきたいと思います。
世界四大監査法人である「EY(アーネスト&ヤング)」、「デロイト(デトロイト・トウシュ・トーマツ)」、「PwC(プライスウォーターハウスクーパース)」、「KPMG」の系列に属するFASは、「BIG4系FAS」と呼ばれています。
設立日
まずは設立日を見ていくと、古い順にPwCアドバイザリー、DTFA、KPMG FAS、EYSCという順番になりました。
近く的近い年度で設立をされていますが、EYは少し遅れて参入してきたのですね。
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◇PwCアドバイザリー:1999年6月15日
◇DTFA:2001年6月
◇KPMG FAS:2001年9月
◇EYSC:2020年10月(前身のEY TASは2004年12月)
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社員数
次に社員数を見ていきましょう。
直近数年で急成長を遂げており、7〜8年前は100〜300名程度の人数でしたが一番大きいDTFAでは1000名を超えてきております。
その他の企業も毎年数十名以上の採用を続けて規模拡大を図っています。
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◇DTFA:1394名(2022年5月末日時点)
◇KPMG FAS:845名(2023年5月1日時点)
◇PwCアドバイザリー: 830名(2022年6月30日時点)
◇EYSC:3,897名(2023年4月1日時点)<FAS領域は550名程度>
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代表
次に各社の代表を見ていきましょう。
ファイナンス領域だけあって、監査法人の会計士出身の方が多い印象ですね。
その他では、PwCアドバイザリーは女性の社長ということで、直近のダイバーシティを体現しています。
EYSCの近藤社長は、元デロイトトーマツコンサルティングの社長としても有名です。
◇DTFA
福島 和宏
1990年監査法人トーマツ(現・有限責任監査法人トーマツ)入社、主として金融機関の監査に従事、その後5年間デロイト トウシュ ニューヨーク事務所に出向、日系企業の会計税務コンサルティングに携わる。
2000年よりM&Aに関するアドバイザリー業務、デューデリジェンス、企業評価・無形資産評価業務に従事。
2018年6月より同社代表執行役社長に就任。
2020年7月よりデロイト トーマツ人材機構株式会社 代表取締役社長を務める。
◇PwCアドバイザリー
吉田 あかね
クロスボーダー、または国内M&Aの実行および買収後の経営(Post Merger Integration:PMI)に関するアドバイザリー業務に従事。
また、事業の一部譲渡取引(カーブアウト取引)に関する売り手側、買い手側に対する助言や、共同出資(ジョイントベンチャー)の組成やグループ内再編など、事業や企業の国内外の再編に関して幅広い経験を有する。
大手監査法人における一部上場企業およびSEC上場会社の法定監査、内部統制構築、IPO支援などを経て、2005年外資系大手広告会社のグループコントローラーとして国内グループ会社12社の財務統括業務に従事、グループ内再編にかかわる事業統合をリード。
2009年に現PwCアドバイザリー合同会社入社、M&A部門に所属。M&A戦略の策定や、ビジネス・オペレーション・ガバナンスに関するデューデリジェンス、事業の一部譲渡に関する売却および買収実行、M&A後の経営統合、事業再編における組織体制構築、事業撤退など、日本および外国企業のクロスボーダー取引に関するハンズオン支援を実施。
M&A、事業再編などを通じて、企業活動に変革を起こし、価値の最大化を図るValue Creation in Dealsを最重要課題と考え、戦略立案からPMIまでの過程を通じ、最適なオペレーションモデルとビジネスガバナンスに関するアドバイスを提供。
2019年7月よりPwCアドバイザリー合同会社 代表執行役に就任、現在に至る。
◇KPMG FAS
知野 雅彦
2018年、有限責任 あずさ監査法人専務理事就任。
株式会社 KPMG FAS 代表取締役を兼務。
2023年KPMGジャパン共同チェアマンに就任。
企業戦略の策定、事業ポートフォリオ最適化のための事業再編やM&A、経営不振事業の再生、企業不祥事対応等に係るサービスを統轄。
岡田 光
株式会社 KPMG FAS 代表取締役パートナー。
2018年9月までコーポレートファイナンス部門の統括リーダー として、M&A業務の専門部隊を統括。
松下 修
KPMGジャパン COO/KPMG FAS 代表取締役パートナー
1986年、英和監査法人(アーサーアンダーセン監査部門、現あずさ監査法人)に入所。
アーサーアンダーセン・シドニー事務所勤務を経て東京に帰任、監査業務に従事。
その後、95年よりM&A取引におけるアドバイザリー業務に特化。
以来25年超にわたり、商社、製造業、小売、流通、情報産業を中心に幅広い分野で、事業会社の国内およびクロスボーダーM&A案件に多数携わる。
◇EYSC
近藤 聡
2019年初めよりEY JapanにてJapan Regional Leadership Teamの一員として、EY Japanの成長戦略の立案から実行までを統括する。
以前は、大手総合コンサルティングファームにて、自動車・ハイテク業界を中心に、企業戦略、オペレーション改革、海外展開戦略の策定・実行支援など、クロスボーダーを含むプロジェクトを数多く手掛ける。2011年より、大手総合コンサルティングファームの日本代表を務めるとともに、APACリーダーおよびグローバル・オペレーション・リーダーなどを歴任。その後EYSCに。
オフィス
最後におまけとしてオフィス所在地も見てみましょう。
全部が千代田区に住所があり、東京駅近辺となっております。
現在はリモートワークが中心となっていますが、クライアントも大手企業が多いことから、東京の中心にオフィスを構えていますね。
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DTFA:東京都千代田区丸の内3-2-3
KPMG FAS:東京都千代田区大手町1-9-5
PwCアドバイザリー:東京都千代田区大手町1-1-1
EYSC:東京都千代田区有楽町一丁目1番2号
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現在もFAS業界はクライアントからのニーズが非常に高く、それに伴って積極的に採用を行っております。
ご関心のある方は是非お気軽にご相談いただければと思います。
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