医療機器営業からコンサルタントになれるのか？ キャリアコンサルタント特集コラム

今回は多くの医療機器営業の方からご質問をいただく、そもそも「医療機器営業からコンサルタントになれるのか？」という点について解説していきます！

まず結論からお話しすると、医療機器営業からコンサルタントになることは可能です！
しかしコンサルタントと一口に言っても業務内容や役割によって種類は様々なので、ご自身が「コンサルタントになって何をしたいのか？」を考えることが重要になります。

「コンサルタントになって何をしたいのか？」を考えるにあたって、まずはコンサルティングファームの種類・分類についてお伝えします。
これまでのご経験やポテンシャルにもよりますが、医療機器営業の方が挑戦できるコンサルティングファームには下記のようなものがあります。

１．戦略系コンサルティングファームのヘルスケアチーム
戦略コンサルティングファームは、あらゆる業界のTop Tier企業に対して経営戦略に特化したコンサルティングサービスを提供しています。明確にヘルスケアユニットを持つ企業は少ないですが、ヘルスケアを中心としたコンサルティングサービスを提供しているメンバーが多数在籍しています。
クライアントとしては大手外資製薬メーカーや外資医療機器メーカーが多いですが、近年では国内製薬メーカーでも戦略コンサルティングファームを積極的に活用している企業も見受けられます。
全社戦略、事業戦略、価格戦略、営業・マーケティング戦略といった分野におけるコンサルティングを中心に行っており、40兆円ともいわれる医療産業は戦略コンサルティングファームにとっても魅力的な市場となっています。

２．総合系コンサルティングファームのヘルスケアユニット
総合系コンサルティングファームのヘルスケアユニットでは医薬品メーカー、医療機器メーカー、病院など医療業界に特化したサービスを提供しています。
医薬品メーカーや医療機器メーカーに対しては、R&D、開発、SCM、営業、マーケティングなど幅広くコンサルティングサービスを提供しています。また、外部との共同創薬研究を推進するためのR&D戦略立案や、臨床開発プロセス早期化のためのファーマコビジランス部門の組織再編といった、医薬・ヘルスケア領域における専門性を必要とされるプロジェクトも行っています。近年ではDXやAIを活用した働き方改革、営業組織の効率化といったプロジェクトも多いようです。

３．総研・シンクタンクのヘルスケアユニット
総研・シンクタンクのヘルスケアユニットでは、官公庁からのヘルスケア分野における調査案件や、医薬品メーカー、医療機器メーカー、バイオ・ヘルスケアベンチャー、医療機関に特化したコンサルティングサービスを提供しています。
新規事業立案や海外事業展開における市場調査・戦略策定、技術・インキュベーション分野における戦略策定やネットワーク支援、営業・マーケティング活動支援といった分野に強みを持ちます。
官公庁から政策立案のための市場調査を依頼されるケースも多いため、一企業に留まらず、医療・ヘルスケア産業全体に広く貢献しているのが特徴です。

４．医療法人・介護事業者向けコンサルティングファーム
病院やクリニック、介護事業者を中心に経営コンサルティングサービスを提供する企業です。
病院向けのコンサルティング内容は、戦略・ビジョン策定、M&Aアドバイザリー、病院統合支援、人事コンサルティング、病院情報システムの導入支援、病建替えにおける基本構想策定、DPC分析による経営改善など多岐に渡ります。
一方、クリニックや介護事業者向けのコンサルティングは、医療スタッフの採用・育成やモチベーションアップなどの人材マネジメントに関わるものや、マーケティング・ブランディングに関わるものが多いようです。また開業支援もホットなトピックで、診療圏調査や事業計画の策定、資金調達、立地選定、拠点レイアウトの策定など包括的に開業を支援しています。

コンサルティングファームの種類についてご理解いただけましたでしょうか？
コンサルティングファームの転職を成功させるためには、「コンサルタントになって何をしたいのか？」を考えて、どのコンサルティングファームであればその思いが実現できるのかを検討する必要があります。
これらを明確にしなければ、入社してからイメージとのギャップに苦しむかもしれません。

今回はコンサルティングファームの種類を大別して解説しましたが、各企業ごとにも特徴の違いがあります。
ご興味がある方は詳細をご説明しますので、お気軽に弊社キャリアコンサルタントにご相談ください。

自分自身のやりたい事はどこならできるのか？コンサルから卒業後のキャリアは？等々疑問が ございましたら是非一度、弊社のコンサルタントにご相談ください。
クローズドな情報、非公開求人など情報もありますので、 必要な情報をしっかりお伝えさせていただきつつ、キャリアについても相談に乗らせていただきます。