今回は医療従事者の方からよくご相談をいただく、コンサルタント転職に向けた職務経歴書作成のポイントについてご紹介させて頂きます。

そもそも、転職において職務経歴書を作成する目的は何でしょうか？
それは採用する側（＝コンサルティングファーム）に、入社後に活躍するために必要な能力や、それにつながる経験・エピソードを持っていることをアピールするためです。

つまり、コンサルタントとして求められる能力や、それを培った経験・エピソードを中心に書く必要があります。

では、コンサルティングファームが求める能力とはどのようなものでしょうか？
代表的なものを挙げると以下のようになります。

・論理的思考力（ロジカルシンキング）
・データを基にした分析力
・仮説実行力
・提案力
・コミュニケーション能力

加えて、医療コンサルタントとして活かすことの出来る
・診療報酬に関する知識
・医薬品や医療機器に関する知識
・会計や財務に関する知識
等を職務経歴書に記載している方は、より評価が高くなる傾向があります。
※参考：https://www.movin.co.jp/healthcare/howto/skill.html

それでは、上記に記載した能力や知識について、医療従事者の方の場合、どのような経験をもとに職務経歴書に記載すればよいでしょうか？
医療従事者の方の職務経験は、主に下記の2つに分けられます。
1.臨床業務（患者に対しての検査・治療・リハビリや生活介助等）
2.非臨床業務（医療機関の経営・組織運営への改善提案・実行、教育、研究等）

中でも特に２の業務において、
医療機関の現状に対して、データを元に分析した上で具体的な課題を設定し、仮説を立てて実行することで業務改善した経験を記載できると、とても好印象です。

ただし、このように皆様にご説明すると、
「普段、業務でデータを扱うことはあまりなくて、、、」
「病院全体の経営改善の提案は、いつも事務長から通達されるので、、、」
といった不安の声もよく頂戴します。

「医療機関の現状に対して、データを元に分析した上で具体的な課題を設定し、仮説を立てて実行することで業務改善した経験」は、あくまでも理想ですので、
例えば、

平均在院日数の短縮に向けた改善策を模索していたところ、在籍病棟での入院中の転倒事故の多さに注目。
・患者の転倒事故防止のために●●の見直しを提案し、
・他診療科病棟へのヒアリングも参考に新たにマニュアルを作成
・病棟全体で◆か月間取り組んだ結果、実施前よりも転倒事故が●％減少
・平均在院日数を約▲日短縮することに貢献した。

といった、具体的な数的根拠を示しながら経験を記載できると、コンサルティングファーム側から見たときに魅力的な職務経歴書に近づくことが出来ます。
普段から数的根拠を意識して業務に取り組んでいると、職務経歴書でアピールできる経験も増えそうですね。

今回は、実際にコンサルティングファームの書類選考を通過された方が、どのような経験・エピソードを記載されていたのかなど、具体的な内容には触れていませんが、詳細をお知りになりたいという方は、お一人お一人のご経験に基づいて書類作成からお手伝いいたしますので、是非ご相談いただければと思います！

自分自身のやりたい事はどこならできるのか？コンサルから卒業後のキャリアは？等々疑問がございましたら是非一度、弊社のコンサルタントにご相談ください。 クローズドな情報、非公開求人など情報もありますので、必要な情報をしっかりお伝えさせていただきつつ、キャリアについても相談に乗らせていただきます。