【MRの転職を考える理由は？】どんな理由で相談に来られることが多いのか解説します。 キャリアコンサルタント特集コラム

今回はMRの方々が転職を考えられる背景をご紹介させていただきます。
MRは他業界と比べて高年収ということに加え家賃補助や日当、企業によっては社用車の私有を認めるなど福利厚生も非常に良いです。
ではなぜ恵まれた環境なのに転職を考えられるのか、我々が実際にお話を伺った内容をご紹介させていただきます。

「MRの転職 - 主な転職先とキャリアについて」の記事で、MRの主な転職先や転職のタイミング、選考対策などを詳しく解説しているので、ぜひご覧ください。

■業界への不安
後発品推進と毎年の薬価改定により利益が出しづらくなる、ブロックバスターとなる新薬を生み出しづらいなど業界全体が厳しい状況です。
それに伴い各社早期退職、ポジションクローズなどを行い人員削減も活発に行われています。
業界の先行きに不安を覚え、他業界を志望される方が増えております。

■職種への不安
コロナ渦で医師との面会もし辛くなり、メールや手紙、勤務を終えて帰られる先生方を出待ちするなどの手法も盛んにおこなわれましたが、デジタルシフトが加速し、医師がWEBを通して情報収集をしやすくなる環境も整い始めMR不要論も出ています。
無くならないにせよ縮小はされることを危惧され転職を考えられる方もいらっしゃいます。
またMRとして提供できる情報に対する制限も厳しくなり、以前のように自由に情報提供が出来なくなっている点で息苦しさやを感じることも理由に挙げられます。
加えて自作スライドは厳禁、競合との差別化もし辛い、文献提供も制限がある、価格交渉もしないなど営業としてのスキルが身に着かないことを危惧されるなど上昇志向が強い方が良く理由に挙げられます。
実際に転職活動をされる中で銀行、保険、不動産、証券など他業界の営業と比べて上記理由から厳しく見られることもございます。

■自社への不安
社内に50歳、60歳がほとんどおらず将来のキャリアが見い出せないという話も良く聞きます。
社内公募等でマーケティングや経営企画、人事、学術、メディカルなどのキャリアチェンジもできる可能性はございますが、ほんの一握りです。
昨今経費削減の観点から本社機能の人員削減や、未経験者を一から育てるのではなく外部から経験者を取るなどの傾向があるため、社内でのキャリアチェンジの機会が無いから転職を考える方も多いです。
また各種手当が無くなるもしくは減ってしまうという噂から以前のような充実した福利厚生や高年収が期待できなくなるかもしれないという話も聞きます。

■その他
医療への貢献という点でやりがいがありそうと入社したものの、似たような薬剤（競合品）が何種類もあり替えが効く薬の担当はやりがいを感じない、患者様から直接感謝されるわけではないのでこう消している実感がないなどの理由が上げられます。
この他企業によると思いますが車載システムで位置情報と実際に訪問した得意先を細かく管理される、リモートが普及し無駄な会議が多すぎるなどストレスを感じるなどのお声もお聞きします。

今回は一部ですが様々な角度で転職を考える背景をご紹介させて頂きました。
もし同様にご不安やお悩みがあり、他業界や他職種を目指したい！将来の選択肢を増やしたい！という志向を持ったMRの方などは、是非弊社キャリアコンサルタントにご相談くださいませ！