法的整理から事業譲渡までの一連の業務をサポート。新体制での診療再開を実現。関東　100床規模病院 医療・ヘルスケアコンサルティングのプロジェクト事例

メディヴァ 医療・ヘルスケアコンサルティングのプロジェクト事例

背景
新棟開設に伴う事業計画の見通しの甘さから、資金繰りに苦慮。借入に対する返済が滞った。
上記リスケジュールに対する「事業計画再編」、及び銀行団との「バンクミーティング対応」を目的に当社に支援依頼を頂く。

支援内容
【事業計画の再編及び銀行団対応】理事長先生と協議を繰り返し、実現可能な事業計画を策定。バンクミーティングを仕切り、各種要望に対応。
【再生計画案の策定】急激な資金繰り悪化に伴い、法人が法的整理の申立を選択。その後は代理人とともに再生計画策定へシフト。
【法人様運営支援】スキーム確定後法人様と連携し、資金管理を行いつつ経費削減に向けた大幅なリストラを実行。
【インフォメーションパッケージの作成】再生計画に基づく、一部、事業・資産整理に向けたインフォメーションパッケージの作成。

効果
タイトな資金繰りをコントロールし、円滑に再生まで結びつけた。
事業・資産譲渡に伴うインフォメーションパッケージ作成にも対応し、円滑な事業譲渡に結びつけた。
定期的な経営状況モニタリング、人材採用、一部人件費圧縮等により事業の立て直しを行った。

◆詳細
Ａ病院は、病床数100床弱の一般病院である。新規開設して数年だが、開設当初に策定した事業計画よりも集患に苦戦し病床稼働率が低迷、借入金の返済ができなくなり、金融機関の支援を受けていた。しかし、それでも大きく業績が回復せず、返済計画含めた抜本的な事業計画の見直しと銀行交渉の支援を目的に、当社に相談をいただいた。
事業計画見直しにあたり、理事長や銀行とのミーティングを重ねたが、同期間中も資金繰りは悪化の一途をたどり、ついに資金がショートした。病院は法的整理の申立をすることを決定。当社は、診療科目の再編、資産の売却含めた病院の再生計画案策定を支援。
また、法人の資金管理やリストラ等の実務面についても、弁護士や税理士など関係者と協力して支援。再生を進める中で、資金繰りの懸念が払しょくできず、病院の一部事業売却についても検討することになる。理事長と弁護士、当社で協議し、約半分の事業を早期に売却することで合意。事業受入先を募ったところ、複数の法人から購入の意思表示があり、最終的には4法人での入札となった。当社はＦＡ（フィナンシャルアドバイザリー）の立ち位置で、事業譲渡時に必要なインフォメーションパッケージ等の作成をおこなった。
譲渡先が無事に決まり、譲渡先法人との基本契約も締結。自治体、保健所の手続きも完了し、新体制で診療を開始する目途が立った。