メディヴァ 医療・ヘルスケアコンサルティングのプロジェクト事例
背景
医師・看護師の退職が相次いだため、患者を受け入れることができず、病床稼働率は60%まで落ち込む。
コスト意識も低く、無駄な残業代や検査部門の高い経費を黙認。
院内の各委員会も機能しておらず、入退院管理ができていなかった。
これらの事象により、5期連続赤字を記録。再生支援の相談が当社に持ち込まれる。
当社支援内容
【事務長代行】各部署と信頼関係を構築するため、不満や要望等の聞き役に徹する。その上で、組織や委員会の整備を実施。
【コスト見直し】経費が高かった検査部門の体制を見直し、外部委託することでコストカットを実現。
【患者受入体制の見直し】病棟職員にベッドコントロールの意識を高めてもらうための委員会を創設。医師に対しては救急受入を促進するための仕組みを導入。
【地域連携促進】新しく病院のパンフレットを作成し、SWと共に他医療機関への営業活動を展開。
効果
当社支援後10か月目で単月黒字を記録。
土地の売却など資産を整理することで有利子負債を完済し、資金繰りが厳しい状況から脱出。
60%前後まで低迷していた病床稼働率は80%台後半に回復し、高水準で推移。
◆詳細
X病院は、一般病棟と療養病棟からなる地域密着のケアミックス病院である。医師、看護師の退職が相次いだため、入院患者の受入を制限。病床稼働率は60%まで落ち込んだ。入院患者制限により収支は悪化、決算は5期連続赤字を記録していた。赤字の要因は売上の減少だけではなく、職員のコスト意識の薄さも一因であった。残業の中身を確認せずに申告のあった残業時間は全て承認していたため、人件費が高騰。検査部門の経費も高止まりしている状況であった。また、院内のガバナンスも機能しておらず、各委員会は形骸化し、病院運営上の鍵である入退院管理もできていなかった。そんな中、経営改善・業務改善の相談が当社に寄せられた。
病院の外部・内部調査、ヒアリングを踏まえて、根本的な改革が必要だと判断し当社社員を事務長として派遣した。まず取り組んだのが「組織・委員会の整備」であった。形骸化していた各会議体を一新し、会議の目的に沿った出席者の選定、議論すべき内容の整理、実行責任者の明確化をおこなった。特に注力したのが「ベッドコントロール」である。前述の通り、入退院管理がなされていなかったことを踏まえ「ベッドコントロール委員会」を新設。他院での成功事例を参考に、同病院でのベッドコントロールの課題、あるべきプロセスを策定し、看護師をはじめとした関係者への徹底をおこなった。
入退院管理のプロセスを整備し、患者受入体制が整った上で、地域連携促進を実施した。
従来は病院の広報ツールもなく、来た紹介を受けるだけで病院の情報発信ができていなかった。そこで、病院のパンフレットを新しく作成し、病院のMSWと共に他医療機関への営業活動を実施した。
コスト面では、検査部門の一部検査を外部委託することでコスト削減を実現。労務管理もきっちり行う等、職員のコスト意識を高めるための施策を実行。
当社が支援に入ってから、10か月目には単月黒字化を記録。病床稼働率は80%後半にまで回復した。
財務面では、病院の土地売却など資産整理をすることで、有利子負債を完済。資金繰りが苦しい状況から脱することができた。
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