2004年
本日は、日本発の戦略コンサルティングファームである株式会社コーポレイトディレクション(以下CDI)代表取締役の石井様、同社コンサルタントの辻口様にお話をお伺いしてきました。
movin:
本日はお忙しい中ありがとうございました。はじめに、これまでのご経歴を確認させていただけますでしょうか。
石井様:
私は、1984年に東京大学の経済学部を卒業して、ボストン・コンサルティング・グループ(以下BCG)に新卒で入社しました。当時はコンサルタントという職業を知る人も少なかったのですが、3年生の春にスプリングジョブを受けて、1週間の延長も含めて4週間同社で働いたのが入社のきっかけでした。
movin:
現在と異なり、あまりコンサルタントという職業がメジャーでない中で、スプリングジョブに応募したのはどのようなきっかけだったのですか?
石井様:
当時AIESECという学生団体に所属していて、元々BCGの存在は知っていたのですよ。それで、当時、ちょっと授業料を飲み代に使ってしまって(一同笑)、アルバイトを探していたので、ちょうどいいなと。何回か面接をして、大変だなーと思いながらも、幸いにして採用していただき、参加しました。
movin:
なるほど。当初の動機は不純だったですね(一同笑)。そのような心境から、なぜ最終的に入社を決断されたのですか?
石井様:
ジョブが終わった後、6月くらいに、「飯食いにいこう」ってジョブでお世話になった方から電話がかかってきて、食事しながら話をしていると、「うちに来ないか?」と誘われました。当時就職するか、院にいって経済を研究するか迷っていたのですが、普通の事業会社でビジネスするのと、大学院で研究してアカデミックなことをするのとの間くらいで、ちょうどいいなと思ったということもあり決断しました。
movin:
その後CDIを設立するに至ったのはどのような経緯でしょうか。
石井様:
BCG入社後、一年半くらいたったとき、自分自身は楽しく、刺激的にやっていたのですが、長くいた人々はそれぞれ思うところがあって、和魂洋才の日本発のコンサルティングファームを立ち上げようという動きが進んでいたのです。そして、当初は30代のメンバー中心で立ち上げるつもりだったようですが、直前になって、「若いやつもいたほうがいいんじゃないか」ということになったらしく、ある日「飲みにいこうか」と誘われて、酒の席で声を掛けていただいたという感じです。
movin:
では突如話が降ってきたのですか?
石井様:
ええ、それまではまったくそういう話が進んでいるとは知りませんでした。そのときに一緒にCDIに参画した若いメンバーが、東京大学産学連携本部に所属されている各務教授だとか、現在産業再生機構COOをされている冨山さんです。そして忘れもしない12月13日、皆で辞表を提出し、そして翌86年1月21 日、CDIを設立しました。
movin:
いずれにしても、社内はびっくりしたでしょうね・・・・。辻口様はどのような経緯で、CDIに入社なさったのでしょうか。
辻口様:
私は、大学卒業後、普通の事業会社に就職して、自分の将来を考えるということも正直あまりありませんでした。ですが、ある大きなリストラ案件をやったときにコンサルタントの方と一緒に仕事をする機会があり、そのときの経験がコンサルタントを目指すきっかけになりました。私が仕事をする際に一番重要視しているのが創造性なのですが、コンサルタントという仕事は自分の創造性が非常に仕事に反映されると感じました。1つの問題に対して、創造性豊かな人は、違ったアプローチを複数考えられる。最終的な結果は一緒でも、そこに至るまでの過程にその人物の「人となり」が反映される。そんな個性豊かな人たちと仕事をした時に、自分もこう、自分自身の創造性で評価されたいなと。それがきっかけでした。
movin:
なるほど!
辻口様:
ただその時点では、ちょっと色んな仕事をしすぎていて、まだ能力が不足しいると思っていました。事業会社に入ると、その人物の希望も加味して1つの部署で一人前になるまで一定期間教育するのが普通だと思います。ですが私の場合は、入社時の法務部から始まり、法務で飯を食っていこうと思っていたら、いきなり広報部へ行けと言われました。法務部と広報部って仕事内容も求められるスキルも全然違いますよね。
movin:
ですよね(笑)。
辻口様:
それでIRなどをやっていたら、次はまたいきなり海外ベンチャー投資部門に行けと(一同笑)。最終的にはリストラのためのタスクフォースで自社の再生に従事することになり、結局自分が何を専門としていくのか、結論が出てなかったのです。ただ、前に述べたように将来的にコンサルタントになりたいなと思っていましたので、自分のやってきたことや、持っている知識なり能力なりを棚卸ししたいと考え、アメリカのビジネススクールへ進学しました。
movin:
なるほど。それで留学後、ニューヨークで監査法人に就職されたと。
辻口様:
そうです。ビジネススクールを卒業したときも日本に帰るか、残るかで選択肢はあったのですけど、そのときはもう1回そこで修行だなって思って残りました。日本にはいつでも帰れますし、就職先の部署で日本人は私1人だけだったので、何かしら人生修行できるだろうと考えました。苦労は覚悟の上でしたが、最初の数ヶ月は苦労というより正直みじめでしたね(一同笑)
movin:
やはりアメリカで仕事をするのは大変ですよね。
辻口様:
英語が母国語並みに話せるわけでもないですしね。拙い英語で同僚と会話し、お客さんのところに行ってプロフェッショナルサービスを提供すると、足りないことが山ほどあるのが分かるのですよ。しかもその原因が全部自分にある。なんでこんな惨めな思いをしているのだろうと思いもしましたが、そこは、「将来的にはこの苦労は活きるだろう」と、常々考えて自分を納得させながら、仕事をしていましたね。
movin:
なるほど。そのような状況で、CDIに転職して成功でしたか。
辻口様:
やはりよかったですね。自分が一番重要視している、創造性を発揮できる場があることを実感します。前職はある程度与えられた枠の中で、どこまで専門能力、知識を高めていけるかという世界でした。それがいい悪いという話ではなくて、そういう世界でした。一方、CDIに代表されるような戦略コンサルティングファームでは、枠なんて誰も何も決めないので、自分が行く方向を定めてそっちに向かっていけばいいので。そういうオリジナリティーある仕事がしたいと思っていたので、やはり転職してよかったですね。
movin:
なるほど。数ある戦略コンサルティングファームの中でも、なぜCDIだったのかですか。
辻口様:
まず、なぜCDIに興味をもったのかというところですが、先ほど話に出ました産業再生機構の冨山さんは、こちらのOBです。
実は私の知人や前職の同僚の何人かが産業再生機構にいまして、彼らからCDIの評判を聞いていて興味を持ちました。本当に最後まで面倒をみるというか、責任持った仕事ぶりをコミットしている人たちの集団だと評判がよかったので、ここは私の目指すところと一緒だなと思い、興味を持って受けさせていただきました。
当然のことながら他のファームも受けましたけれど、石井さんと面接させていただいた時に、「これからどういう会社にしたいですか」という質問をしたのです。その時に、「時代時代でエポックメイキングな案件を担当できるファームになりたい」という趣旨のことをお話されていました。それは「見た目が派手だとか、外資系と組んでどうだとか、もしくは金額が大きくて何千億のディールだとかそういう話じゃなくて、本当に今までこう、だれも取り組んだことが無い領域で、斬新なアイディアをもって新しい境地を開拓していくという、そういう感じのことをやりたい」とおっしゃっていて、それがまさに私のやりたいと思っていた創造的な仕事と合致すると感じました。
後は、まだ内定を頂いていない面接の状態ですから、当然皆さんは私のことを「さん」付けで呼ぶのですが、石井さんだけは、はじめから「君」付けでして。(一同笑)「辻口君何したいの?」って、そういう感じで、「こいつを値踏みしてやる」という感じではなく「仲間となれるか見極める」という接し方に惹かれました。その2つがあったから、最終的にCDIに入社いたしました。
movin:
なるほど。さきほどの辻口様のお話に、面接時の石井様の印象という話がありましたが、逆に石井様から見た辻口様の印象はどうでしたか?
石井様:
印象は、実は今と変わらず…こんな感じです(一同笑)。一番面接の時に人によって違いを感じるのは、僕はいつも「自由自立」と言うのですけど、その自立の度合いですね。1人の大人として話ができるかどうかというか。どんなに「すごくやります、チャレンジします」と言っていても、やっぱり芯が子供だなという人と、静かだけど芯がピーンとしているなって人がいまして、彼の場合は静かだけど芯がピーンとしているのが透けて見えるのを感じました。それが大事で、この会社は自立している人の集まりというか、会社があって人がいるわけではなくて、人がいて集まりがあって会社になっているわけなので、みんなの背筋がピーンとしてないとダメなのです。入ってまだ半年もたっていないと、普通はもう少しみんな自信なさげなのですが、彼はピーンとしているんですよ。
movin:
確かにまだ半年とは思えないですよね。逆に辻口様は入社してみて、CDIという会社及びそのコンサルタントの方々の印象はどうですか。
辻口様:
CDIのコンサルタントはみんなすごいですよ。特に1・2年目の人たちを見て、新卒でこんなすごい人がいるのだと感心しました。彼らを見ていると、私は大学を卒業してから1・2年目は何をしていたのだろうと思いましたね。CDIという会社についてですが、20周年を記念して作成した小冊子に、「必要とされなくなって、幸せなこともある」という言葉があったのがすごく印象に残っています。「自分たちが頑張れば、クライアントはどんどん良くなっていずれ自分たちを必要としなくなる。そのために自分たちは頑張っている」という趣旨の文章があり、そしてそれを実践しているなという印象がありました。だからこそお客さんに信頼され、リピーターが多いですし、10案件、20案件と長年にわたってお付き合いがあるお客さんがいるのだと思います。
movin:
なるほど。冊子に込めた創業時の思いというのは、若い人々に伝わっていますか?
石井様:
そうですね、当然のことながら、古くからいる人と、新しく入った人では、違うところはあるかなとは思いますが、勉強会とかも開催されていますし、伝えていこうとする仕組みはできていると思います。
辻口様:
最初にくだんの冊子を読んで、ただ「ふーん」と流してしまうのではなく、「そう、そうだよな」と共感できるというのはありますね。
movin:
ではその中でも、石井様として、特に辻口様や若い世代に伝えたいことというのはありますか。これだけは経験しておいたほうがいいとか、こういう失敗はしておいたほうがいいですとか。
石井様:
失敗はしないほうがいいですね。(一同笑)それはともかく、こうやって言葉で伝えるというのはやはり難しいですね。職人の世界ですので、プロジェクトを通してじゃないと伝わらないですね。抽象化したり、「昔こういうプロジェクトがあって」というように話したりしても、あまりリアリティが無いんですよ。
辻口様:
そうですね。前職の時に、私もいろいろな失敗をしましたが、自分が経験して、痛い思いをしてこそなので、人からただ伝え聞いても残らないですね。
石井様:
そう。人から「借りて」きちゃだめですね。自分でプロジェクトをやっている時に、「そういえばあの時こんな話をきいたな」ということはありますが、自分の目でみて、頭で考えて、手を動かして、実績作らないとぜんぜんダメですね。自分の成長にも繋がらないですし。この辺は職人の仕事と同じですね。
movin:
なるほど。「職人」というのがCDI様の特長をあらわすキーワードのようですね。
石井様:
そうですね。職人的というと昔気質なイメージがして良くないかもしれませんが、個々人が自立していて、かつ自由というかんじですね。パートナーも一人のコンサルタントとして仕事をしますし。
辻口様:
私も仕事をしていて、職人の弟子のように「学ぶ」のではなく「盗む」ことを通して成長しているという感じる時があります。前職ではメソドロジーがきちんとできていて、まずそれを学んで、それを身に着ければ一定のクオリティが出せるという感じでした。ジュニアでもシニアでも、そのランクに合うように教育して、クオリティを一定に保つという形でした。ここが今はすごく違っていて、教えてもらうという姿勢ではだめで、セルフスターターであるというか、自分自身で目指す方向に、仕事でも何でも目標を持って伸びていこうとしないとだめですね。
石井様:
それができないと、何も伝えられないですからね。1個1個のプロジェクトが未知のものですし、毎回試行錯誤している姿を見せながら、一緒にがんばらないと伝わらないですね。
movin:
なるほど。コンサルティングファームというと、ナレッジの共有がしっかりしているイメージなので、少し意外でした。
石井様:
もちろんナレッジの共有はきちんとしていますよ。個々人が隠したりせず、なんでもオープンですし、自発的に勉強会もたくさん開催されています。
ただ、1個 1個が違うので、それだけでは伝わらないということです。1個1個が創造的で、そこが面白い点なのです。
システム会社だとか、監査法人のように、ある程度業務を定型化して、それを教え込んで、コンサルタントを量産すれば、ビジネスとしては伸びるでしょうが、それが目指すところではありません。「大変だけど、おもしろい」という状態を維持していきたいですね。さきほど、どんな会社にしたいといったらエポックメイキングだという話がありましたが、CDIはいつも定型化できない時代の一番先っぽというか、私は先端ではなく深層海流という言い方をしますが、一番その中の底流になっているという意味での先端的な問題、「どういう問題なのだろう」とよくわからないものに、いつもチャレンジしていく会社でありたい。そういうフロンティアをいつもやっている会社でありたいなと思っています。そういうことをやっている職人は強いだろうと思いますよ。
movin:
それは御社の「社格」にもつながるところもありますね。「社格」というのは実は、石井様がそれに書かれている記事をよんでいて何かそれを大事にされている印象をうけたもので・・。
石井様:
そうですね。「社格」の一番中心にあるのは、先ほどでてきた「大変だけど、おもしろい」という状態を維持し続けること、常に最前線の定型化できない部分をいつもやる集団でありたいということです。この会社の事業をどんどん拡大して、どんどん儲けていくマシーンにしたいという発想でやっているのではありません。
もしそのような発想でやっていくならば、先ほど言ったように、「これは!」と思う分野について人を教育して、量産して、ニーズがありそうなところに営業をかけて、定型化したものを売り込んで…とすれば、もっと会社は大きくなりそうな気がします。
ですが、それではみんなハッピーでない。常に自分の腕を磨きたいなというか、わからないことに挑戦していく職人のような集団でありたいと思っています。ちょうど相撲とか将棋の協会みたいなもので、1人1人のプロがまずいて、ただみんなで刺激しあいながらうまくやっていくために一応協会があってというようにやっているというのが近いのではないかなと。協会が繁栄するために相撲取りを雇うのではないですよね。それと同じなのが、この会社です。
まず1人1人の社員がいて、全員が腕を磨いていくためにこの会社がある。
辻口様:
勉強会などでもそういう風土が出ていますね。例えば大きな組織ですと、メソドロジーを開発する部隊がいて、それをWEB化してeラーニングにしていく部隊がいて…という風に役割分担がなされていて、待っていれば各種の手法が提供されるようになっています。それはそういう体制で事業を展開するのが最も効率が良いからですが、やはり我々はそうじゃない。ですので、自分自身で手を挙げる必要がある。
例えば最近ですと、中途採用のコンサルタントのプレゼンテーション力を高めるために先輩社員が課題を与えて、メンターをつけて、みんなの前でプレゼンさせるなどというのもありました。他にもソフトウェアのスキルが優れているのであれば、この技能をみんなに知ってもらいたいという風に、自分で手を上げて余暇を使って研修、勉強会をやっていくという感じになります。
そこは手作り感もありますけども、誰にやらされるのでもなく、逆に「やりたいやりたい」と言ってはじめる人がたくさんいるという良い雰囲気があります。
movin:
お話を伺っていると、各自が自発的に手を挙げて動き、あまり評価とは関係なくやっている感じですよね。その点を皆さん気にしないのですか?
石井様:
全く気にしないわけではないですけど、「評価する」っていうことは、「得点になる」というのが大事なのではなくて、みんながお互いに見ているかというのが大事なのです。「アテンション」、これが基本です。
movin:
アテンションですか。
石井様:
そうです。そういうことを仲間と一緒にやっていける、上の人がそういうのをやっているのを見てくれている、という事が弊社くらいの大きさでは大事なんです。
movin:
インタビューを通して、何となくこういう人をご紹介すればよいのだろうなというイメージができたのですが、改めて、お二人から「このような方に来てほしい」、「こういう方があっている」ということをお聞きかせください。
石井様:
そうですね…逆にあまり「こういう人がいい」とは言いたくないですね。
movin:
あえて言いたくないと。
石井様:
言いたくないというか、限定したくないというか、いろんな人がいてもいいかなぁと基本的には思っています。ただその上で共通していて欲しいのは、さっき言ったように、自分の背骨がピーンとしていること。それは唯我独尊というのではなくて、自立をしている人。加えて、CDIのような「仲間」というか、 CDIのような「組織」・「集まり」が好きな人ですね。そういう人であれば、オープンだと思います。
ただ、このように「まず会社があって人を雇っている」のではなく、「自立した人が集まって何かやっている」場所というのは、ガラスのように繊細なものなのですよ。ちょっと何かあると崩れちゃうので、みんなが手をかけてやる、面倒みてやることが必要です。組織に対して忠誠を誓えとか、そういうのとは全く逆で、組織に愛情を持ってほしいというか、みんなでこの組織を楽しんで欲しいというか。そういうことをわかってくれる人がいいですね。逆に言うと、僕や他のパートナーが人を採用するのではなく、組織のあり方としては、こういう場に参加したい人に来てもらうという感じなので、その気持ちを持って自立している人には、できるだけ多く参加してもらいたいなと思っています。ただし、ここにきて、この場所を荒らす人は困りますね(一同笑)そういう意味での番人というのが、それが私やパートナーの役割かなと。
movin:
なるほど。辻口様いかがですか?
辻口様:
いまの意見にはまさに賛成ですね。先ほどの話にもつながりますが、会社のことを考えられるというか、自己犠牲というほど強くは無いですけど、「会社として目に見えないものを育んでいこう」とする意思に貢献しようとする人がいいですね。「自分が会社に何を貢献できるか」ということを、ランクに関係なく考えていけるといいかなと。
movin:
最後に、まだ公表していないけれどこんな面白いこと考えているぞということがあればぜひ。
石井様:
そうですね。別に特段サプライズはありませんが、CDIは後4年たつと創業25年になります。これからの4年間というのは、この会社が人間であればやっと二十歳になって、成人して社会に出てという段階にさしかかっているところなので、そういう時期にたまたまパートナーとして会社を預かっている者としては、この4年間をどうやって過ごすかなということは考えています。ただ、その期間でドーンと会社を成長させて規模を大きくしようとか、量的な成長に執着しようというつもりはないですね。
伸びるに越したことは無いですけど、そうではなくて、質的な成長、「チャレンジの先端部分って何?」ということを意識して、取り組んでいこうかなと思っています。少し具体的に言えば、これまでの20年というのは一生懸命伸びてきたというのか、明日食うために何でも目先にあるものを必死にこなしていって、目の前の今年の仕事をやってガムシャラに成長してきたというのが、今のCDIの姿だと思います。そうではなくて、今後のステップに向けてどういうことに取り組めばいいかということを現在暖めています。
CDIとして、投資をしていこう、将来に向けた投資をしていこうということですね。今年の利益、売り上げにならない仕事だけど、将来への投資になるような仕事を抱えられるだの懐をつくっていくということを、今後の5年間ぐらいでしていきたいですね。中身はまだ内緒ですけど(一同笑)
movin:
まだ内緒ですか(一同笑)もう少しだけ教えてください。
石井様:
今いくつか社内で議論をしてもらいつつあるのですが、1つはコンサルタントとして個々の力をつけること、ありていな言い方をすれば「生産性を上げるということで、そこに生まれた余力を今年の売り上げとか今年の社員の給料にならないことに投資していく」というサイクルを回していくということができる懐をつくるということです。外資系のグローバルに展開している大きな会社はこういう余力をもっていると思います。我々は独立独歩でやってきた小さい集団ですが、世の中から迫ってくる先端をやるだけでなく、我々の方から投資をしていく、そういう分野をいくつか作ることを、この4年間の中期目標にいれて、取り組みたいなと。そういうことですね。
movin:
なるほど。
石井様:
それでやりたいことがあれば言えっていってありますし、いくつか頭にも構想はありますね。
movin:
今まではクライアントの方から先端を相談されてきたけれども、それだけではなく…。
石井様:
そうですね。今まではコンサルティングのプロジェクトのテーマの中で、色んな新しいことをやってきた。それが一番大事なことなのですが、そうしているだけだと取り組めないことがいくつか出てきます。投げられてきた難問の中には、いくら我々が調べて考えて、「頭の中の力を総動員して取り組みますよ」といっても、プロジェクト単位の中では完全に取り組めないことがいくつかある気がして、それだけのことに取り組めるような、インフラといいますか、そういうものが必要かなと。
movin:
なるほど。何となくイメージはでてくるのですが、実際に何をするのか全く想像がつきません。辻口様何か想像がつきませんか。
辻口様:
私もぜんぜん想像がつきませんね。
石井様:
まぁ、それは今後のお楽しみということで。
movin:
では今後の展開と成長を楽しみにしております。本日はお忙しい中ありがとうございました。
- 略歴 -
石井 光太郎(Kotaro Ishii)
代表取締役代表パートナー
東京大学経済学部卒。株式会社ボストンコンサルティンググループを経て、CDI設立に参加し現在に至る
参照:https://www.cdi-japan.co.jp/company/partners.html
辻口 敬生(Takashi Tsujiguchi)
主査
同志社大学経済学部卒。ワシントン大学オーリン校経営学修士(MBA)
公認内部監査人 公認管理会計士
大手通信会社、米国監査法人ニューヨークオフィスを経て現在に至る。
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