プラウドフットジャパン株式会社 インタビュー

プラウドフットジャパンは2011年9月30日、東京地方裁判所において破産手続きの開始決定となっております。下記インタビューは2004年当時に行われたインタビューです。

プラウドフットジャパンの白坂 嘉通(しらさか よしみち)様にお話を伺ってきました。現役コンサルタントの生の声を是非お聞き下さい。

プラウドフット入社までの経緯

movin:

本日はお忙しい中、ありがとうございます。早速ですが、これまでのご経歴について教えてください。

白坂様:

大学を卒業してから総合商社に入り、9年間、貿易業務に携わった後、プラウドフットに転職しました。

movin:

商社を希望されたのはどうしてですか?

白坂様:

学生時代に米国留学をしており、語学を勉強していたということと、人との付き合いが好きだったからです。そういった人との付き合いを、仕事として、様々な国で経験できるというところに魅力を感じ、最終的に商社を選びました。

movin:

なるほど。インストーラーの仕事を知ったきっかけは何だったのですか??

白坂様:

実は、当時勤めていた会社が経営危機に遭い、経営の建て直しをすることになったのです。そんな中、当時の役員が責任の擦り合いに近い発言があり、不信感を抱きました。それがきっかけとなり、経営について学んでみようとビジネススクールに通うことにしました。ビジネススクールでは講師にコンサル経験者が多く、お話を聞くうちに、コンサル業界に興味を持ちはじめ、その中でもユニークな会社があるということで、プラウドフットのことを知りました。

movin:

最初はコンサルティング業界全体として興味をもたれたわけですね。それでは、なぜ最終的にプラウドフットを志望したのでしょうか?

白坂様:

はい。それも前職での原体験があるのですが、日本の製品を海外の加工工場に販売する、また、海外の製品を日本のメーカーに販売する、販売加工におけるトラブルが発生した際に、技術サポートを行います。けれども、「これはこうやってくださいね」と言ったことが、実際に現地の工場に行ってみると、その通りに現場で出来ていたことはまずないんです。そういった体験をしていたので、プラウドフットのホームページをみて、実際に行動に移していく難しさについて「ああ、なるほど」と共感したのです。頭でわかっていても、実際にそれを実行に移すということがなかなかできない。KNOWING−DOING GAPですね。だから、その部分をやってゆきたいというのが、プラウドフットを志望した一番の理由でした。

movin:

そのとき、他のコンサルティング会社も受けておられたのですか?

白坂様:

はい。他にも受けていました。

movin:

他のファームと比較して、プラウドフットはどうでしたか?

白坂様:

選考段階においては、他のファームでは、どういうことができるのか、つまりスキルについて掘り下げて聞かれたり、知能テストのようなものがあったり、完全に、知識や頭の回転の早さを求めているように感じました。一方で、プラウドフットでは、全然そういうことは関係なく、人間性や価値観に関係する部分について多く聞かれたことが印象に残っています。知性だけでなく、人格などすべてを含めて興味をもって頂いていると感じましたし、また、そういうところが信頼できる、というように強く思いました。

movin:

なるほど。コンサルタントの仕事はハードだと入社前に聞いておられたと思うのですが、そこは不安ではありませんでしたか?

白坂様:

その点についての不安は、あまりありませんでした。当時、私は商社で、年間120-150日くらい海外出張していたものですから、家を空けるという生活は、自分自身はさほど苦ではなかったです。家族も理解してくれる状況でしたし、妻も「自分のやりたいことをやれば」と応援してくれました。仕事が変わることで生活面でのインパクトは、入社前はそれほど大きな不安はありませんでした。

movin:

仕事の内容的なことについてはいかがでしたか?

白坂様:

「本当に自分にできるのだろうか」という不安は多少ありました。けれども、仕事をしていく中で、きっとできるようになるだろうと思いましたし、不安よりも期待のほうが強かったですね。

プラウドフットのコンサルティング手法

movin:

ご入社されてから、驚いたことやこれまでのご自身の価値観と異なったことなどはありますか?

白坂様:

白坂様はい。今までは、自分は、外国語にしろ日本語にしろ言葉が違っても、相手に自分の考えを伝えたり、相手の発言を理解することは出来る、と思っていたのですが、プラウドフットに入社してインストレーションという仕事をしていくなかで、自分の考えを相手に伝えるということは本当はとても難しい、ということを痛感しました。例えば、ミーティングの中で自分では管理者の方が「コミットした」と受け止めていても、管理者の方は「コミットした」とは思っていない、ということがよくありましたね。また、管理者の方の発言を、自分はしっかりと聞いていると思っていたのですが、実は、それほどきちんと聞けていなかった、ということもよくありました。具体的に言うと、プロジェクトルームに帰って、マネジャーに、管理者の方がどのような発言をされたのかを聞かれて、しっかりと復唱することができないのです。高度なコミュニケーション能力が要求される中で、実はそこが欠けていた、ということがわかって、自分自身非常に驚きましたね。

movin:

プラウドフットの仕事自体は、入社前と入社後と、何かギャップはありましたか?

白坂様:

実際に、これだけ現場にベッタリということを経験するとは思っていなかったので、最初はちょっと驚きましたね。

movin:

入る前はどんなイメージだったんですか?

白坂様:

例えば、調査などでインタビューをしたり現場を見るという仕事の一方、自分なりに考える時間を日中でもしっかりとることができて、それを現場に落とし込んでゆく、と思っていました。日中、基本的にはプロジェクトルームのようなところで仕事をするとイメージしていたのですが、まったく逆で、プロジェクトルームにいるとマネジャーに怒られます。できるだけ現場に出て、何が起こっているのかを自分の目で確かめる、本当に現場に密着しているということに関しては、驚きましたね。

movin:

現場では何を見ているのですか?

白坂様:

現場で何が起こっているのか、つまり事実を自分の目で確かめる、ということです。まず事前に、その部署での問題(=あるべき姿と現実とのギャップ)について自分なりの仮説を立て、それをマネジャーと共有してから現場を見に行くのですが、それまで日常の生活でそういった問題意識をあまり持ったことがありませんでしたし、最初は経験もなかったので、クライアントの方々が仕事をされている中、何が問題なのか、なかなか考えつくことができませんでした。マネジャーからそこを厳しく突っ込まれて苦労しました。その問題を解決することで経営上のインパクトがどれだけあるのか?と。

movin:

単なる業務改善コンサルタントとプラウドフットの違いは何だと思われますか?

白坂様:

日々経営環境は変わってゆきますので、手順や方法を教えるということではなくて、その変化に対応できるように管理者の方自身が変容する、ということが大きな違いではないかと思っています。思考の部分と態度の部分、その両方が変わらないと、インストールというのはうまくいきません。そこが他社との大きな違いではないかと思います。

movin:

なるほど。もう少しつっこんだ質問をしていいですか?プロジェクト期間中は管理者に対してインストールということをしてゆくと思うのですが、その管理者が異動した場合、組織として、どのように永続的に変化が定着するようにするのでしょうか?

白坂様:

そこは課題ではあると思うのですが、ひとつは、プロジェクトを進めていくなかで、その対象エリアの管理者だけではなく、特に管理者の上司の方のプロジェクトへの参画に力を入れていきます。その方が(インストールの対象者)が異動されたら、その部署は元に戻ってしまうというのではなくて、新しい管理者の方が来られたら、その上の管理者や組織全体で、「このようにやっていくのだ」ということを植え付けていけば、変革というのは永続的に繰り返されてゆくのではないかと思います。

movin:

一方で、御社は「数字」というところにこだわっておられますよね?そこで実績も出してきておられますが、実際に数字を出すために、ほかのコンサルタントとやっていることの違いはありますか?

白坂様:

まず、数字を追いかけるというのは、問題(=あるべき姿と現実のギャップ)があって、その問題を解決するために定量的成果目標というのが設定されます。まず、「問題は何か?」ということを現場の管理者やその上長と共有していくのが、非常に大切だと思います。「問題の共有」があって、初めて指標を追跡していくことに意味が出てくると思うのです。また、その追跡方法も、一ヶ月に一回とか、四半期に一回といった頻度ではなく、毎日であったり、午前と午後であったり、一時間単位であったりと、業態にマッチしたショート・インターバル・コントロールで数字を確認し、問題を発見することにこだわっています。それが、結果的に数字を上げてゆくことに繋がっていると思います。他との違いという点では、単にアウトプットとしてレポートを作成・提出していくのではなく、実際のクライアント一人ひとりのKNOWING−DOING GAPを埋めるサポートをすることによって、成果創出に繋げることだと考えています。

movin:

そのあたりの徹底度合いが他社とは違うということですか?

白坂様:

そうですね。それがクライアント先に常駐している強みではないかと思います。

movin:

生活面においては何か驚いたことはありますか?

白坂様:

たくさんあるのですが、例えばホテルに帰っても、次の日の準備をしたり仕事していたりすることが多いので、寝る時間が少なくなりました。せざるを得ないというよりは、自ずと頑張ってしまっているというのでしょうかね。たぶん、成功に対するコミットメントが自分を駆り立てているのだと思います。「本当に今日はこれで終わっていいのか」「明日の準備はこれでいいのか」とか。プロジェクトのスケジュールから逆算して、このままいって今月中に計画通りに行けるのか?と考え抜く中で、他にやり残したことはないか?と考えていると、いつのまにか時間がたっているという状況です。

印象に残っているプロジェクト

movin:

これまでのプロジェクトで、一番辛かったプロジェクトはどんなものでしたか?

白坂様:

辛かったのは、一番初めのプロジェクトです。人生観が変わってしまったというか、何が何だか分からないという状況でした。そこまで自分ひとりで考えなければいけないのか、と。そういうことは、今まで経験したことのない驚きでした。今振り返ってみると、実はマネジャーからはいろんなヒントをもらっていたのに、私自身に、そこに「気付く力」がなかった、自分自身で理解できるようになるための努力が足りなかった、と思います。何回もプロジェクトを経験してゆくうちに、以前の失敗は「あ、そういうことだったんだ」と気付くことは、沢山あります。それは身をもって経験していますから、今、自分自身がプロジェクトマネジャーになって、経験の浅いスタッフがアサインされた場合、できるだけヒントを出して、自分で学べるように働きかけています。

movin:

では、逆に、楽しかったプロジェクトはいかがでしょうか?

白坂様:

白坂様いくつかあるのですが、一番心に残っているのは、ある営業のプロジェクトです。その仕事で、初めて、自分で「これをやりたい」と考えたことと、プロジェクトで「これをやるべき」ということが一致したのです。「こういうことをやっていけばいいのではないか」ということが提案できて、実際にやってみたら、うまくいった、ということ。非常にうれしかったですね。そのプロジェクトでは、どのように「営業力」をつけてゆくか、というテーマに取り組んでいたのですが、「営業力」をつけてゆく中で、営業事務の負担が非常に大きかった。そこを削減するためにはどうしたらいいのかを考え、提案し、実際にやってみたところ、業務量を大幅に削減できて、営業事務の担当者の人数を減らしても仕事が回る状況になりました。このことが社内的に評価されたことも嬉しかったのですが、クライアントの管理者から、「やってよかった」と本当に喜んで頂けたことが大変嬉しかったです。また、その企業ではその後、その支社で構築した業務プロセスが、効率の良い営業事務の手順として別の支社にも横展開されることになりました。適正人員が明確になり別の部署へ配属された人も活躍されて、全社的な人材活用の発端となりました。

movin:

なるほど、わかりました。では、成長を実感できたプロジェクトは?

白坂様:

「成長できたかもしれない」と感じたのは、先ほどの、「やりたいこと」と「やるべきこと」が一致したプロジェクトですね。できることのレベルが徐々にですが上がっていると思います。さらに「成長できた」と思えるのはこれからだと期待しています。インストーラーとして、もっと色々なことに挑戦できるのではないかと常に思っていますので。た人も活躍されて、全社的な人材活用の発端となりました。

movin:

入社当初を振り返って、成長したと思うのはどんなところですか?

白坂様:

ひとつは、クライアントの管理者や現場の皆さんにヒントや新しい視点を提供したり、今まで気付かなかったことに気付いて頂けるように、とことん一緒に考え抜くことができるようになったことだと思います。そこは成長しているところだと思いますし、今後も経験を重ねることによって成長してゆくと思います。もうひとつは、現場で発生している「問題の根本原因」をつきとめること。今でもまだまだ考え切れてはいないと思いますが、入社当時は、単に「これができていない」という表面的な現象の発見に留まっていて、それがなぜ起こっているのか、そのことが経営や業績にどう影響するのかという繋がりまでは、ぜんぜん頭の中にはありませんでした。今振り返ってみると、そういった視点が入社当時には欠けていて、だからこそ苦しんでいたように思います。

movin:

この仕事を辞めようと思ったことはありますか?

白坂様:

一度だけあります。入社当初、初めてのプロジェクトで頑張ってインストレーションをする中で、自分が懸命に考えた意見は、マネジャーにたいがい却下されました。またマネジャーから「これやってこい」と言われても、なぜそれをしなければいけないのか、それをやるとどうなるのかが理解できず、指示の要件を満たすことができずにプロジェクトルームに戻ってくる、ということが繰り返されたわけです。そうなってくると、「自分はこのプロジェクトでは必要とされていない」、「この仕事は自分には向いていない」、と真剣に思ってしまったのです。何をすればいいのか、何を考えればいいのか、ということが分からずに「悩んでいる」状態が毎日続いていました。

movin:

そのときに、なぜ辞めなかったのですか?

白坂様:

実は、そのプロジェクトからリリースされる時に、会社に辞めたいという話をしました。そのときに、上司や社内の方が真剣に話を聞いてくれたのです。そして、お話をするなかで、「自分だけでなく皆さんも同じように失敗体験をして、それを克服する中で成長している」ということがわかりました。また、何よりも、自分は会社にとって要らない人間ではなく、必要とされている人間なのだ、と感じることができたのです。そのように感じることができたので、もう少し仕事をしてみて、それから結論を出してみても遅くはないと思ったのです。

movin:

なるほど。

白坂様:

コンサルティングファームは結構ドライで、だめだと思ったらバサバサ人を切っていく、という印象を持っていたので、そういったウェットな感覚は意外でした。当時の私は間違いなくプロジェクトの足をひっぱっていましたが、相談させて頂いた方は、夜遅くまで親身になって話を聞いてくれて、「私もこんな失敗をしたよ」という話をしてくれたりしました。

movin:

ある意味、失敗が許される会社なのでしょうか?

白坂様:

そうだと思いますよ。最初の頃の私は失敗の塊でしたが、他の方も、最初から成功しているというわけではないのです。

movin:

失敗して、「向いてないのかな」というところで停止せずに、「みんなそうなんだ」と思って、どんどんチャレンジして乗り越えなさい、ということでしょうか。

白坂様:

その通り、チャレンジすることを奨励している会社だと思います。クライアントから高額なフィーを頂いているので、クリティカルな失敗は許されません。しかし、新人の失敗程度には、非常に許容力がある会社だと思います。一方、マネジャーとしては、スタッフにはどんどん目標のバーをあげていくから、容易には成功しない面もありますね。成長させようという目的で。また、社内の方が親身になって話を聞いてくれたときに、人の話しを聞くということは、こういうことなのか、これはインストレーションに必要だな、とも実感しました。

movin:

なるほど、話を聞く、ですか。

白坂様:

その経験をしてからは、例えば、変革の難しい管理者との話の中でプライベートな話がでたときなどは、「それはプロジェクトとは関係ないですよね」と言って打ち切るのではなくて、必ずよく話を聞くように意識しています。

プラウドフットならではのやりがい

movin:

今までの仕事の中で、嬉しかったことを教えてください。

白坂様:

白坂様はい。特に嬉しかったことは、2つあります。

ひとつは、プロジェクト残り一ヶ月(4週)というときに、中枢にいる管理者の方に「白坂さん、もうそんなに本気でやらなくていいですよ」と言われたことです。どういうことかというと、「後は自分がやるから、白坂さんは見ていてください!」ということだったのです。それを言われたときは、人の認識が変化して行動が変わるというのはこういうことなのだな、と感動しました。その方とは今でもコンタクトをとっている仲です。

もうひとつは、別のクライアントの管理者の方の話です。その方は技術者出身で、非常に論理的で、仕事にもプライドをもっている方でした。一方、理論武装をして周りから自分をプロテクトしているようなところがあり、社内で少し孤立しているかのような状況だったのです。その方と、プロジェクトの最初にエライ衝突をしてしまって、「この方は、どうしてこんなに警戒心を持ちながら仕事しているのか?」と、ずっと考えていたのです。そして、常駐して、その方の横にベッタリと張り付いて、どういう仕事の仕方をしているとか、どういう仕事の受け方やアウトプットの出し方をしているのかを観察しているうちに、その方が何に警戒をしているのか、私なりに掴めたのです。実はその方は転職組で、周りから「あなたはできて当たり前」というような見方をされていたところがあり、自分は人よりも色々なことを考えて、ひとりで結果を出していかなければいけないと認識をされていたのですね。その結果どうしても心理的にプレッシャーがかかり、場合によっては高飛車な態度になってしまっていたのです。
ご本人に「そういうことですよね?」と聞いてみると、「白坂さん、実はそうなのです」と。そこからは、ブレイクスルーして二人三脚が始まりました。曲がったことは嫌い、一度やると決めたことは絶対やる方なので、問題点を一緒にとらえて、どういうことをやっていけば問題が解決されるかを一緒に考えて、実行に移していき、プロジェクト的にも非常に成果が出ました。今でも何か機会があると連絡を下さって、仕事以外でもよい関係が続いています。この仕事をしていてこんなすばらしい人間関係ができて本当によかったな、と思いますね。その方にとってみると、最初は、プラウドフットは何をする人かよく分からなかったのでしょう。それが、「もしかしたら味方かな?」といった具合に変化してきて、「では一緒にやろうか?」となり、最終的には一緒にお互いを刺激し合う相手になった、という印象です。多分、ほかのコンサルと比較してプラウドフットの一番特徴的なポイントは、どこまでクライアントの懐に入り、「本音で本気なパートナーシップ」を築けるかでしょうか?

movin:

その人が仕事をするうえで障害となっている問題点を、「本音で本気に」解決してゆく、また、「本音で本気に」解決してもらうようなアプローチをしてゆくということですか?

白坂様:

そうですね。公式の場、例えば正式にアポイントメントを取ったミーティングや会議といった場での話はもちろん大事ですが、それ以外の場でのコミュニケーションというのも同様に大切だと考えています。そういった「本音の話」は、どちらかというとミーティング以外の場で話されることが多いですから、その点も常駐のメリットですね。苦しいことや辛いこともありますが、一方で、成功や喜びを、現場で皆さんと一緒に経験できる、これほど楽しいことはないと思いますね。

プロジェクトマネージャーとして

movin:

MO(オペレーション・マネージャー)に昇進されたときはどんな心境でしたか?

白坂様:

そのときの心境としては、今までやってきたことを社内的に認めてもらえて、正直嬉しかったです。MOの仕事はやりがいもあり、非常に前向きに感じました。一方、責任も大きくなるので緊張した部分もあります。実は、それよりも前に、実質的なプロジェクトマネジャーとしての仕事は何回か経験していたので、「ついにか!」という感じはしました。

movin:

最初からMOを目指していたのですか?

白坂様:

新人のときは、MOなんて雲の上の人だと思っていましたが、最初のプロジェクト終了後、もう一度インストーラーとしてがんばってやっていこうと思ったのと同時に、MOを目指そうと決意しました。

movin:

ご自分なりの目標設定を、ここでクリアしたというわけですね。プロジェクトマネジャーとしての仕事の苦労はありますか?

白坂様:

MOになってから担当していた企業で、1年半の間に社長が2回変わり、社長交代のタイミングとほぼ同時に、プロジェクトマネージャーを私が引き継いだ会社がありました。社長が代わると、プロジェクトに対する思い入れであるとか、オーナーシップが変わってきますので、トップクライアントに対してと、組織全体に対してアプローチを変えてゆかないとコントロールが難しいところがあり、そのコントロールに苦労しました。

movin:

プロジェクトマネジャーの仕事の醍醐味はどんなことでしょうか?

白坂様:

トップクライアントである経営者と1対1でディスカッションをしていくことや、マネジメントについて提言してゆくこと、経営の本質について色々なことを学べる、こういったことを若くして味わえる仕事というのは他に無いのではないでしょうか。また、先ほど申し上げたように、プロジェクトマネジャーに至っては、プロジェクトスタッフを通じてクライアントの現場のマネジャー、更に現場の担当者が実行することでプロジェクトを成功させる、という難しい部分があり、また難しいからこそ逆に醍醐味でもありますよね。

movin:

実際にはご自身でやられたほうが早い、というようなもどかしさとかもあるのでしょうか?

白坂様:

正直あります。当社のスタッフにもいろんな質問をしながら気付いてもらって、「あ、なるほど、これをやっていけばいいのか」ということを自分の腹に落として、それを現場の管理者さんに色んな話をして、気付いてもらって、実際に行動してもらう、というプロセスを経ますので、自分でやったほうが早い、というのは正直いくらでもありますよ。

movin:

そこは、人材育成の意味も含めて、敢えてその人にやってもらうというかんじなのでしょうか?

白坂様:

人材育成という視点もそうですが、それがプロジェクトマネジャーの役割だと思っています。ひとりでやるよりも、関係者全員の総力戦の方がアウトプットとしても大きくなってくると思うのですよね。プロジェクトの成果をいかに最大化するか、というのがプロジェクトマネジャーの責任だと思いますし、また、そこがやりがいでもあると思います。プロジェクトスタッフが乗ってくると、それにつられてクライアントの管理者の方も乗ってくることがよくあります。そうするとプロジェクトがワーッと勢いづいてくるのですよね。それが経験できると、この仕事はやめられない!

movin:

今後の抱負をお聞きできますか?

白坂様:

何点かあるのですが、プロジェクトマネジャーなので、やはり基本はクライアントの皆さんにどれだけプロジェクトに満足してもらうか、ということだと思います。それを深めていきたいのと同時に、スタッフの育成というところにも力を入れてゆきたいと思っています。最終的にはプラウドフットに骨を埋めることかな。瞬間的な数値改善をする会社だったならば、私は今ここにいないと思います。数値改善もしていくわけですが、そこに至るプロセスを近道せずにしっかり経る、そこに共感を示している、というのでしょうか。これがインストレーションなのですよね。わたしはインストレーションという仕事が好きなのですよ。ですから、今は、色々な企業の皆さんと一緒に仕事をしてゆく中で、最大のアウトプットを出すようにがんばっていきたいと考えています。

プラウドフットで成功するための三大要素

movin:

御社で成功している方の共通項はありますか?

白坂様:

「成功」という言葉を、「クライアントから認められる」ということだと定義すると、三つあると思います。ひとつは問題意識。「これで本当にいいの?」という問題意識を常に持っていること。二つ目としては、自分で「問題では?」と思ったら、すぐに現場へ確認しにいくような行動力ですね。そして、こうあるべきではないのか、という問題意識を持って、相手と率直に話し合えることですね。例えば、会議中なんかでも、会議を中断させるという意図ではなく、インストレーション対象者の発言の中に疑問点や不明瞭なことがあった場合に、その場で確認できるかどうか。そして三番目は、そういうことを成功するまで繰り返すことができる粘り強さ。これを「成功」したスタッフは皆さん持っていると思います。

プラウドフットが求める人材

movin:

どんな人が御社に合うでしょうか?

白坂様:

精神的、かつ肉体的にタフな人ですね。自分で仕事をするわけではなく、クライアントの管理者を通じて、また管理者がさらに部下の方を通じて実際の成果を創出してゆく仕事なので、インストレーションの仕事を通して今までとは全く違う経験をしてゆくことになります。そこで、今までのやり方や経験が通じない、自分はダメだ、と負けてしまうのではなく「こんなことでは終われない」「次には取返してやろう」と思えるような精神的に強い人は、多分成功すると思います。また、失敗から「しっかり学ぶ」ことができる、「失敗を活かす」ことができる人が向いていると思います。

movin:

失敗しない人ではなく、失敗してもへこたれない人、ということでしょうか。

白坂様:

白坂様はい。そういう意味で、元気で明るい人、思考が前向きな人が向いていると思います。私は、クライアントの管理者の方と喧嘩に近いような議論をすることがあります。もちろん生産的な議論ですが、本気でそういうことをやった次の日は、お互いに居心地悪いところがありますよね。でも、そういう場だからこそ、こちらから話しかけるよう意識しています。実は自分自身そうされるとうれしいものですから。そういったことが平気でできる人がいいですね。マネージャーからガンガン言われても、翌朝にはニコニコしながら「おはようございます!」って来る人とは一緒に仕事をしていきたいと思いますよね。そういう意味で、「成熟した大人」の人が求められると思います。

movin:

それでは最後に、御社への転職希望者へメッセージをお願いします!

白坂様:

体力的、精神的、頭脳的に非常にタフな仕事です。だからこそ、プロジェクトが成功した際にクライアントの方々やプロジェクトスタッフと分かち合える喜びも、今までに経験の無いものになるでしょう。そういう環境下で、自らの限界に挑戦して、当社のモットーである Realise Your Full Potentialを目指される方、是非当社への応募をお待ちしています。

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