
movin:
では、今まで色々なプロフェッショナル人材を見てこられたお二人にお伺いしたいのですが、アリックスパートナーズでコンサルタントとして上手くいく人と失敗する人とがいると思うのですが、こういう人は向かないとか、こういう人はうまくいく、などありましたら教えてください。
野田様:
まずは、メンタルがそれなりにタフな方です。目に見える結果を出さなくてはいけないというのは、それなりにプレッシャーを感じることです。特にそれが破綻寸前の会社だったりすると、様々なステークホルダーが詰め掛けてくるので、それぞれに誠実に対処して、合意形成を進めながら、その会社を存続させることになります。一瞬の判断ミスが会社の生死に関わってくるという状況も起こりえます。このような場合には相当なプレッシャーがかかるわけです。そういうプレッシャーをバネにして、ご自身の意欲に高められるような方が、当社に向いていると思います。
深沢様:
アリックスパートナーズで成功している人は、目の前のことに全精力を注ぎ込める人だと思います。それをおざなりにして、もっといい自分に向いたものがあるのではないかと探すタイプの人は、当社で活躍し続けることは難しいですね。
movin:
御社はかなりの経験を積んだ人を厳選して選考しているのに、その後の成否ははっきりと分かれるのですか?
深沢様:
入社後の成功率は当社はかなり高いと思います。入社までのプロセスも、通常のインタビューに加えて、ご存知の通り半日も時間を掛けて受けて頂く筆記テストがあります。これはアリックスパートナーズが長年に亘って作り上げてきたもので、その結果から我々は候補者について多くのことが分かるようになっています。
私自身も4時間テストを受けました。米国の本社に全受験者の結果を管理している担当者がいて、入社後にテストの結果から分かったこと、なぜアリックスパートナーズに僕が受け入れられたのか、を教えてくれるのです。思い返してみると、その中には、まさにアリックスパートナーズの像に一致しているという部分と、それからアリックスパートナーズの像を広げてくれるという期待の部分が両方ありました。後者は私にとっては先陣を切って広げていくべきチャレンジだと理解しています。
movin:
深沢様もテストを受けられたとは驚きですね。ジュニアな方もシニアな方も全員が対象なのですね。
深沢様:
入社する際には、全員ほぼ同じテストを受けています。アリックスパートナーズには、その結果の積み重ねが有るので、テスト結果と個人のパフォーマンスの高い相関性があるようにテスト自体が改良され続けているので、この手法には大変自信を持っています。
野田様:
選考プロセス以外についても、アリックスパートナーズにおけるキャリアの成功という観点から言うと、当社の特徴の一つとして、キャリアパスがUP or Outではないことが挙げられます。当社のマネジメントに参画せず、ずっとクライアントに対してプロジェクトを続けていきたいというプロフェッショナルも数多くいます。そのようなニーズにも対応できるキャリアパスが設計されています。ですから、入社したら、必ずディレクター、その後はマネージメングディレクターになるという昇進し続けなければいけないキャリアパスではないのです。
movin:
次に、これまでお二人が若いころから研鑽してきたことや、仕事で気をつけてきたことなどあれば、若い人たちにメッセージをお願い致します。
野田様:
「いま目の前のことを一生懸命やって頂きたい」ということが私のメッセージです。このサイトを見ていらっしゃる多くの方々は若いビジネスマンですので、今後のキャリアの可能性はたくさんあると思います。可能性が多いということは同時に迷うことでもあります。逆に可能性が少ないということは、迷わず目先のことに精いっぱい頑張ることで成功して、さらにそこから可能性が広がっていくと思います。私自身も、明確にこういう風にキャリアを設計したい、と思ってやってきたわけではなく、むしろ場当たり的にとにかく目先のことを頑張ってきて、気が付けば今に至っていると感じています。重要なことは、どのような場所にいてもご自身の活躍する機会が有り、その中でいかに全力を出し切って、自分の存在意義をご自身で確認できるかが大切だと思います。
movin:
よくわかりますね。特に学歴もご経歴も素晴らしい方ほどオプションが多いので、中々キャリアが定まらないという方も多いですね。深沢様はどうですか?
深沢様:
私は時間やスピード感が重要だと思います。完璧でなくてもなるべく早く正しいと思ったことを決めて、それをやりきるとことを続けたほうが、じっくり考えて実行に移すよりもはるかに学びは多いし、良い結果をもたらすこと多いと思います。そのスピード感覚をどう自分に強いることができるか、ということが大変重要だと思います。私自身、もともとそう思っていたつもりでしたが、アリックスパートナーズに入社して、その思いは強まっています。当社のスピード感はこれまでの10倍速くらいだと実感しています。
movin:
10倍速ですか?
深沢様:
はい。コミュニケーションのサイクルも、意思決定も速いです。そのスピード感を突き詰めていった方が、自分自身の可能性が高まるのではないかと実感しています。今はこのスピード感を楽しんでやっています。
movin:
それは素晴らしいですね。最後にこのインタビューをご覧になっている方に何かありましたら。
野田様:
私はアリックスパートナーズに入って丸6年が経ちますが、未だに学ぶことが毎日あります。このファームはプロフェッショナルを飽きさせずに、次々と新たなチャレンジを与えてくれます。フレームワークを基に分析して、それを機械的にこなしていくということは無いので、クライアント企業それぞれによって異なる処方箋や実行の仕方を設計するので、毎回違うことを学ぶことができます。そういう意味では、成長意欲の高い方には向いている会社であり、そのような方には楽しんで頂ける場所だと思います。
深沢様:
どの会社も社員一人一人を大切にしようと思ってやっていると思いますが、アリックスパートナーズはそこに対するアテンションが非常に高いと思います。それはプロフェッショナル一人一人に求めるものが高く、それぞれの個性を強く求めるということの裏返しで、各個人が独立した大切なプロフェッショナルであると考えています。コンサルタントとサポートスタッフの垣根もものすごく低く、同じ方向を向いています。一人一人を大切にするというアリックスパートナーズのカルチャーは、とってもいいものだと思っています。
movin:
本日はお忙しい中、ありがとうございました。