助産師は、ご存知の方も多いように、妊娠から出産、産後のケアまで母子のサポートを行う職業です。
命の誕生に関われるという仕事のやりがい、年収等の条件面が良いことから転職を検討する方も少なくありません。看護師資格と助産師資格の両方の資格が必要になりますが、試験難易度はそこまで高くないので、計画的に準備を進めていければ助産師になることも十分可能です。
本記事では、助産師の業務内容や必要な資格、転職するメリットについて解説していくので、ぜひご覧ください。

助産師は、妊婦と新生児のケアを専門とする医療従事者のことです。日本の法律では女性のみが就ける職業であり、最も近くで命の誕生に関われる仕事ということもあってやりがいを感じやすい仕事と言えます。
以下で、助産師の具体的な業務内容や必要な資格について深ぼっていきましょう。

助産師の業務は、出産前・出産時・出産後の大きく分けて3つに分けられます。

出産前
出産前は母子の健康を把握しながら、生活指導や産前教育を行います。
陣痛の周期や出産から退院までの流れなどの出産の基礎知識を指導や妊婦さんの相談対応、健康管理の指導などを行います。

出産時
出産時には、赤ちゃんを取り上げる分娩介助を行います。
破水や血圧、体温などを確認しながら安全な出産ができるようにサポートをし、状態を見ながら赤ちゃんの頭を押さえて医師に処置を促すといった業務を行います。
場合によっては帝王切開のような緊急事態も起こるため、冷静な対応が必須となります。

出産後
出産後は、母子の健康状態をチェックし、母乳育児のサポートや新生児のケア指導を行います。
具体的には、妊婦の体調管理、母乳指導、退院後の生活についてのアドバイスなどを行い、母子の健康をサポートします。

妊娠や出産だけにとどまらず、母子の健康に関する多様な相談に対応する必要がありますが、誰かの役に立っているという実感を得ることができる仕事です。

助産師になるためには、看護師資格と助産師資格の双方が必要です。
看護師の方の場合は、1年間助産師養成課程で学び、助産師国家試験に合格するという流れになります。2023年の助産師国家試験の合格率は95%以上、2024年の試験に関しては98%以上と非常に高く、しっかりと学習をしていれば問題なく合格できるでしょう。
一般的なルートとして、大卒の看護師の方の場合は大学専攻科、短期大学や専門学校の場合は短期大学の専攻科や大学別科、助産師学校・養成所で学ぶルートになることが多いです。