看護師から事務職への転職

ご存じの方も多いと思いますが、事務職は書類の作成や処理、データ入力などの業務全般を担う職業です。
専門的な知識やスキルが不要で未経験者もチャレンジしやすい職業の1つで、仕事とプライベートの両立ができることから女性を中心に人気があります。
ここでは看護師の方に人気の事務職の種類と業務内容をご紹介いたします。

一般事務は、企業内の様々な部門の業務を担う職種です。主な業務内容は、電話対応や来客対応、データ入力、ファイリング、郵便物の管理、社内文書の作成などを行います。
電話対応・部門間の連携も行うので、コミュニケーション能力や柔軟な対応力が必須です。
とはいえ、専門的なスキル・知識は必要なく、未経験者が事務職でキャリアアップを狙うはじめの一歩として転職をする方が多いです。

医療事務は、病院やクリニックでの受付業務や患者の対応、医療費の請求業務（レセプト業務）などを担当します。
来院者に対して診察券の発行やカルテの作成を行う受付業務、診療報酬の計算・診療報酬請求書の作成を行うレセプト業務、カルテの整理・レントゲンなどの検査データの準備などを行うクラーク業務が主な業務です。
事務職の中でも医療事務は看護師の経験を最も活かしやすい職種なので、看護師の方のネクストキャリアとしても人気の職種といえます。

営業事務は、営業部門をサポートする業務を担当します。
主な業務内容は、営業担当者のスケジュール管理、見積書や契約書の作成、受発注管理、データ入力、顧客情報の管理などがあります。また、電話やメールでの顧客対応や営業関連の問い合わせに対するフォローアップも行います。
事務職といっても、部門間の連携・顧客対応も業務に含まれるので、相応のコミュニケーション能力が必要です。

経理事務は、会社の財務に関わる業務を担当し、特に資金の管理や帳簿の作成、請求書の発行、支払い業務などが主な業務です。
これらの業務は正確なデータ管理が求められ、正確かつ慎重に業務を進めることが大切です。
応募条件に実務経験などを求める企業もあり、未経験募集の求人はあるとはいえ専門性の高い業務を行うこともあるので、ある程度の経理・財務知識を持っていると良いでしょう。

総務事務は、企業全体のサポート業務を幅広く担当し、社内環境の整備や備品の管理、社内イベントの企画運営、労務管理、福利厚生の手続きなど、会社運営のサポートを行います。
総務は業務範囲が幅広く、規模の小さい企業の場合、人事・労務事務なども兼任することもあります。
幅広い業務を経験できる業務内容なので、経験者を優遇する他の事務職へのキャリアアップの可能性もある職種です。

人事・労務事務は、従業員が円滑に業務を進められるような環境を整えています。
具体的には、従業員の採用活動や給与計算、社会保険手続き、勤怠管理、労働契約の作成など、従業員に関わる業務を行っています。
従業員との円滑なコミュニケーションが求められ、企業全体のパフォーマンス向上に関わる重要な職務といえるでしょう。

看護師から事務職へ転職するメリットの1つに、仕事とプライベートの両立が可能な点が挙げられます。
看護師だと夜勤や休日出勤などで友人や家族と予定が合わないということもありますが、事務職は夜勤がなく、残業も少ないため、プライベートの時間をしっかりと確保できます。
また、事務職は未経験でもチャレンジしやすいのも魅力の1つです。
どの企業でも事務職は必須の存在で求人も多数あるので、キャリアの選択肢も豊富かつ安定した職業といえます。

看護師からの転職 - 看護師以外のおすすめの転職先をご紹介！

事務職が向いている人の特徴をご紹介いたします。

事務職は、ルーティンワークが多い職種です。日々の業務は、データ入力、ファイリング、書類作成など、決められた手順を繰り返すものが中心となります。
そのため、単調な作業でも集中力を維持し、ミスなく丁寧に作業を進めることができる人が向いています。特に医療事務や経理事務などでは、細かいチェック作業が求められるため、注意深く細部にこだわることができる性格が重要です。
日常のルーティン業務でも、常に高い品質で仕事を遂行する姿勢が事務職では評価されます。

事務職は淡々と1人で作業を行うというイメージをお持ちの方も多いと思いますが、社内外の連携もよくあります。
そのため、人と接することに抵抗がなく、適切なコミュニケーションを取れる人が事務職に向いています。看護師の方は日々患者とコミュニケーションを取ることが多く、対話に慣れている方も多いでしょう。
特に営業事務は社外の方との連携もあるので、看護師で培ったコミュニケーション能力を活かせます。

事務職では、決められた期日までに完了しなければならないタスクが数多くあり、スケジュール管理能力が重要です。
例えば、経理事務では毎月の決算業務や給与支払いのタイミングが厳密に決まっており、医療事務ではレセプト業務が期限内に正確に提出されることが求められます。そのため、時間管理が得意であり、常に期日を意識して作業を進められる人が向いています。
時間に対する責任感が強いことは事務職をやっていくうえで、必須のスキルとなるでしょう。

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