未経験からのPEファンド転職
世間を賑わしている東芝の帰趨に関してもPEファンドが一枚噛んでおり、このような日本を代表する大型案件に限らず、様々な案件でPEファンドが新聞紙面を賑わせております。
2009年〜2011年にかけては、残念ながら日本から撤退した外資系PEファンド、次号ファンド設立の目処が立たず、ビジネスをクローズせざるを得なかったPEファンドも散見されましたが、足下では、メディアへの露出増加からも推察される通り、PEファンドの動きは活発化しており、2016年〜現在にかけ新規にファンドレイズを行ったファンドも多数出てきています。
上記の動きに伴い、PEファンドでも採用が活発化しており、歴史あるファンドから新興系のファンドまで、複数のファンドで若手クラスの募集が出てきております。
今回の特集では、PEファンドへの転職について、最新情報をご案内いたしますので、ぜひご参照いただければ幸いです。
目次
PEファンドの採用意欲
一時期に比べて多くのPEファンドで若手クラスの募集があり、近年継続的にIBD出身者を採用している某有名外資系PEファンドをはじめ、多くのファンドで20代の若手を中心とした募集が増えております。
特に某有名日系PEファンドでは同社設立以来、過去最大級の規模で採用活動を行っています。同社含め人気ファンドは直ちにポジションがクローズしてしまうため、タイミングが重要であることに変わりはありませんが、足下の状況はPEファンドへの転職を志望する方にとって、非常にチャンスといえるでしょう。
全体的な傾向として、大半がアソシエイトクラスの募集となっており、VP以上のニーズは限定的となっておりますが、一部の日系PEファンドや政府ファンド等では、VP以上のミドル〜シニアポジションの募集も出ております。
一方で、各社とも採用基準を緩めているわけでは無く、また一部例外を除けば、採用枠は1-2名と限られており、数少ない枠に対して多数候補者の方が応募されています。絶対的なスキル・経験・フィット感でスクリーニングされた後、最後は相対比較になるケースが散見されますますので、ポジション数が限られていることも有り、入り口段階ではある程度幅広くご検討いただいた方が、良いご縁がある可能性は高まるかと思います。
その他、昨今の新しい動きとして、日本では無く海外(主に香港・シンガポール)で、アジアパシフィック全体をカバーするPEファンドの日本投資チームで日本人を募集するというお話も出てきており、PE業界においてもグローバル化の兆しが見受けられます。
また、ファンド本体では無いものの、ファンドの投資先においてマネジメント人材を募集するケースも増えており、戦略コンサルティングファーム経験者や大手事業会社のマネジメント経験者の方については、こちらの道でも可能性がございます。
投資先のポジションについても、社長・役員経験者をトップマネジメント候補として募集するケースのみならず、戦略コンサルティングファーム出身の若手〜中堅クラスをトップマネジメントの参謀として採用するケースが増えてきています。
PEファンドへの転職における参考情報
積極採用に伴い一部のPEファンドは自社の露出を増やし、リクルーティングイベントやインタビューの応諾をいただいております。足下ですと、下記のようなインタビュー/イベントが公開されておりますので、ご参考にしていただけますと幸いです。
カーライル・グループ スペシャルインタビュー
PEファンド各社が求める人材
各社とも求める人材・バックグラウンドは引き続きピンポイントとなっており、
(1)PEファンド業務経験者
(2)外資系投資銀行・FAS系コンサルティングファーム・日系証券会社でのM&A経験社
(3)戦略系コンサルティングファーム・再生コンサルティングファームでのコンサルティング経験者
のいずれか…というケースが大半となっております。
少し前までは外資系投資銀行出身者をはじめとするIBD系/M&A系人材を求めるファンドが非常に多かったですが、近年では戦略コンサルティングファーム経験者のみを求めるファンドも出ており、また外資系投資銀行出身者ばかり採用していた外資系PEファンドでも戦略コンサルティングファーム出身者を採用したいというオーダーが出ており、戦略コンサルティングファーム出身者の間口も広がっています。
いずれのバックグラウドの方でも、3-4年の経験を有してプロモーションしていることが求められ、また外資系PEファンドについてはビジネスレベルの英語力も必須となります。
上記の他、コンサルティングファーム経験者については、PEファンドがクライアントとなるPJT経験(投資判断におけるビジネスデューデリジェンスのPJT経験や、ファンド投資先のバリューアップPJT経験)がある方を歓迎するファンドが多いです。
事業会社出身者や会計士の方、IBD以外の金融バックグラウンドの方については、ポテンシャル採用を実施しているファンドはごく僅かになってしまいますが、一部、投資銀行/コンサルティング経験がない方でもポテンシャル採用の対象としているファンドもあります。
PE・VC・ファンドへの転職 転職体験談
PEファンドへの転職に際しての注意事項
同じPEファンドでも、当然ながら投資スタイルやファンドの状況、チーム構成につき大きな相違がございますので、転職にあたっては、各社の特徴を比較検討しながら、慎重に事を進めるが必要があります。
単に憧れだけで安易に転職活動を進めず、自身の志望理由を明確にした上で、ご友人でもエージェントでもどなたでもかまいませんので、業界に精通した人間よりいくつかの「軸」に基づいて、各社の特徴を浮き彫りにし、じっくりとディスカションをした上で転職活動を始めることをお勧めします。
※例えば、投資先への関与の仕方(ハンズオンの度合)はファンドによって大きく違いがありますし、 ターゲットとしている案件サイズ、案件のパイプライン、キャリーボーナスの支給形式等も、 ファンドによって大きな違いがあります。
さらに、最後にもう1点だけ補足させていただくとすれば、ご自身の中長期的なキャリアの中で、PEファンドへの転職をどのようにして位置付けるかということに関しても、しっかりと意識して頂いた方がよいかと思います。例えば、最終的に事業会社に身を置くことを考えている場合、経験もさることながら、年齢というファクターも非常に重要になってきます。中長期的なキャリアのゴールを達成する上では、場合によっては直接関心のある事業会社のポジションにご転職した方が有効な場合もございます。
当たり前ではございますが、多くのPEファンドが「終身雇用」とは無縁の業界でございますので、目の前の転職のみならず、長い時間軸でのキャリアについてもきちんとご検討いただいた上でご転職活動をスタートされた方が、最終的にハッピーなキャリアを歩むことができるのではないかと思います。
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対象 |
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