会計士からフォレンジック部門への転職・キャリア会計士の採用ニーズとキャリアパス

採用ニーズ- 会計士からフォレンジック部門へ -
近年、「フォレンジック(不正調査)」の分野に関心を持たれる方も増えてきています。
Big4系アドバイザリーファームを中心に当該部門は急拡大しており、市場全体が伸びています。Big4以外にも独立系アドバイザリーファームでも部門が立ち上がるなど、今後も成長が見込まれる分野で、注目されております。
当該分野はM&Aや事業再生、経営コンサルティングといった他の分野と違って先駆者・ライバルが少なく、「第一人者」になりやすいチャンス溢れる分野になります。クライアントのほぼ全てが大企業であり、新聞の一面に載るような大きな案件を扱い、当然グローバルな案件も多いので、やりがいもあります。
特集 目次
フォレンジック部門で活かせる、会計監査を通じた財務会計・内部統制の経験
会計士の方にとっては、監査業務を通じて培った財務会計や内部統制の知識や、会計監査での業務がそのまま活きるポジションとなっております。一方で、会計のみ、不祥事対応のみではなく、デジタル領域の業務や、経営幹部陣と不祥事が起こらないための体制構築をする案件など、経営戦略に近い部分でもコンサルティングを行う為、新しいチャレンジの機会もある分野になります。近年はデジタル領域における不正も劇的に増えており、ITの知見を持った方の採用も増えております。IT+αの専門性をつけていきたい方にもチャレンジングな環境になるかと思います。
フォレンジック分野は、会計士という枠に問わられず、様々な領域のプロフェッショナルと共に新市場を切り開く、人気急上昇中のポジションです。また、案件ごとに課題解決のアプローチが違う為、全く飽きないという声も多くあります。プロフェッショナルファームにて監査業務以外を経験したいとお考えの方は、選択肢の1つとして視野に入れていただいても損は無いと思います。
ポイント
・監査業務を通じて培った財務会計や内部統制の知識、会計監査の業務経験が活かせる
・多様な案件に携わることが可能。デジタル領域の経験が加わり、さらなるキャリアアップにつながる。
フォレンジック部門における実際の業務

フォレンジック部門の業務は平時と有事に分けられますが、具体的にどのような案件・プロジェクトがあるのかイメージしづらい方も多いかと思います。改めてフォレンジックの歴史、日本での展開についてご説明します。
まず、フォレンジックのサービスラインは、大きく分けると3つの領域により構成されます。
第一に、当初から展開していた「Investigations」、会計や財務のスキルを用いた不正調査業務です。会社において、不正会計や、横領、循環取引などが発覚・発生した際に、誰がどのような手口で何を行ったのかを解明した上で、これらの再発防止のためのアドバイスをします。
こちらに加わる形で、第二の領域として「Digital
Forensic」、つまりITスキル・デジタルスキルを用いた不正調査を行います。具体的に言うと、調査のプロセスにおいて単に関係者にヒアリングするだけでは無く、PC、メール、サーバーの内容を精査して調査する業務になります。
そして第三の領域としてDispute(訴訟支援)があります。膨大な電子データの収集、開示や、損害額算定といったサービスを提供しています。
わかりやすいイメージで言うと、大手企業で不祥事があった場合、第三者委員会を立ち上げて調査をすることになりますので、その際に委員会のメンバーとしてFASから入り、上記サービスを提供する仕事となります。
また、元々は「有事」の際、つまりは「事件」がおきないと案件化しないという特徴もありましたが、近年は有事に至る前の「平時」においても不正防止の取り組みとして、コンプライアンス体制構築の支援も行っております。加えて、M&Aの取引先選定の支援(コンプライアンスDD)を行うこともあります。
社会的にもコーポレートガバナンスコードやスチュワードシップコードが声高に叫ばれるようになったことが背景にあり、今後も「平時」の案件はより一層増えていくことが予想されます。
ポイント
・フォレンジックのサービスラインは大きく分けて「会計・財務領域の不正調査業務(Forensic)」「IT・デジタルスキルを用いた不正調査業務(Digital Forensic)」「訴訟支援(Dispute)」がある。
・「有事」に限らず、「平時」においてもコンプライアンス体制の構築支援のニーズが高い。
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会計士の転職 フォレンジック部門へ転職 成功事例
実際の転職成功事例と内定までに至った評価のポイントなどからキャリアパスをご紹介致します。
大手監査法人から大手FAS会社のフォレンジック部門へ
志向・経緯 |
5年以上にわたり監査の第一線で活躍され、上場企業、非上場企業の財務諸表監査をメインに、監査以外でも財務デューデリジェンスや株価算定業務等にも従事。
英語力もお持ちで順調に昇格をされていました。しかし、会計監査のみでのキャリア、業務の先が見えてしまい、ご転職を決意。新しい環境で、会計士の資格もしっかり活きるキャリアを探していたところ、フォレンジック分野を知る。
緊張感もあり、規模感も大きな案件がほとんどであり、面接で会った方が全員優秀であったため、ジョインすることを決意。
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評価ポイント |
・監査法人における会計スキル、デューデリジェンスの知見
・英語の素養(TOEIC800点台)
・チャレンジ精神、学習意欲を含む高いポテンシャル
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中堅監査法人からグローバルコンサルティングファームのフォレンジック部門へ
志向・経緯 |
大手監査法人にて会計監査に約3年従事されてた後、ITアドバイザリー部門へと異動されそちらでも3年経験を積まれる。
「会計×IT」という軸で、経験を活かせる領域に行きたいと考え、専門性を身に着けつつも、幅広い業種・内容の仕事が出来そうだったため、フォレンジックに応募。入社前にお話を伺った方が皆様誠実な印象で、ご自身に合っていると感じられたことや、多様なバックグラウンドを持った人がいて、どのような案件がしたいという自信の希望も受け入れてくれやすそうであったこと、他の仕事では目に出来ないような情報にアクセスできることなどが魅力で、入社に至る。
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評価ポイント |
・監査法人における会計などのスキル(会計、簿記、税法、会社法)
・IT(セキュリティー)への知見
・プロジェクトマネジメントの経験
・タフワークをこなせる心体両面でのタフネス
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BIG4系監査法人 28歳 |
→
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FAS系コンサルティングファーム Forensic部門 |
大手金融機関調査部 29歳 |
→
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大手FAS系ファーム フォレンジック部門 |
中堅弁護士事務所 27歳 |
→
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大手FAS系ファーム フォレンジック部門 |
Big4系コンサルティングファーム 31歳 |
→
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大手FAS系ファーム フォレンジック部門 |
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会計士のおすすめ求人情報
例えば、現状弊社では下記のようなポジションがオープンになっております。下記以外にも多数のポジションがオープンになっておりますので、ご転職をお考えの方は、ぜひ一度ご登録頂ければ幸いです。
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業務内容
不正・不祥事、情報漏洩、サイバー攻撃等の事実解明調査、防止体制構築の支援サービス
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想定年収
経験・能力・現職年収/前職年収を考慮の上、応相談
【備考】
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求める人材
【求める人材像】
・ 論理的思考力がある人
・ 異なる専門性を尊重し、チームワークを重視して誠実に仕事をすることができる人
・ これまでの業務経験で取得したスキルや経験を、企業経営者や投資家などの重要な意思決定のために活用したいと思っている人
◆応募資格・経験
【フォレンジック担当会計士】
1. 日本の公認会計士資格を有する者
2. 3年以上の監査経験を有する者
【フォレンジック担当プロフェッショナル】
1. IT、経営、戦略などのコンサルティングファーム勤務経験者
2. 大手IT系事業者、大手メーカー、大手金融機関などに在籍し特に業務遂行能力の高い人
3. 英語力(必須ではないがTOEIC800点以上)あれば尚可
(興味や経験のある方は、上記業務以外に、当社業務へのAI、ロボティクス導入などデジタル化プロジェクトにも参画して頂きます。)
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業務内容
●不正調査業務
不正調査業務は、不正の背景や被害規模などの事実解明及び調査手法や調査スケジュールなど解決のため具体的アドバイスを行い、会社が実施する社内調査を支援する業務が中心です。
・社内調査の支援、外部調査委員の派遣、調査委員補佐業務
・経営者不正、従業員不正、情報漏えい等あらゆる不正に対応する調査
・不正の兆候や疑いの調査 等
●不正リスクマネージメント業務
不正リスクマネジメント体制構築支援業務は、企業の内部統制等を生かし、企業独自の不正リスク戦略の策定および、実施を支援する業務です。リスクアドバイザリーとして、不正リスク評価及び不正リスク診断によって不正リスクの発見・予防策を提案し、マニュアル作成、教育支援することが中心です。
・不正調査実施後における是正措置の策定・実施支援
・不正リスク評価、不正リスク診断
・不正リスクマネジメント体制構築支援
・内部通報制度高度化支援
・マニュアル作成支援
・教育・研修支援
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想定年収
経験・能力・現職年収/前職年収を考慮の上、応相談
【備考】
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求める人材
プロセスに理解がある人、論理的思考力及びコミュニケーション能力を有し意欲的に業務を行える人を前提として以下の資格を満たす人を募集致します。
・会計監査の実務経験が3年以上ある公認会計士(準会員を含む)、米国公認会計士(科目合格可)の方
・一般企業の経理・財務・経営企画の実務経験が3年以上あり、高度な会計スキル及び資格を持ち合わせて
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業務内容
A) 会計不正、品質不正、贈収賄、競争法等あらゆる不正・不祥事についての調査
B) 贈収賄及び競争法に関するサービス提供
(1) コンプライアンスプログラム構築支援
(2) 研修の提供
(3) 規定類の整備
(4) 反贈収賄デューデリジェンス
(5) リスク評価及びギャップ分析
(6) コンプライアンスプログラム外部評価
C) 契約遵守に関する調査(ライセンス調査、サプライヤー調査、ディストリビューター調査等、私企業間の契約について、相手方が契約遵守している事を確認するための調査)
D) 企業危機対応支援
E) 係争・訴訟支援
【職務内容】
PwCのフォレンジックサービスは、不祥事対応等 の有事における企業活動の重要な局面における事実解明・調査を支援するとともに、不正の予防・再発防止等、平時におけるコンプライアンスに係る取り組みも支援しています。
我々は日米の公認会計士、弁護士、不正検査士、財務分析官、フォレンジックテクノロジーの専門家、監督当局および規制当局の出身者、企業の経理財務・法務コンプライアンス出身者を含む10か国以上の国籍からなる50人以上の多様な専門家を擁し、全世界のPwCフォレンジックチーム、PwC内の各業種・分野の専門家、弁護士などの外部専門家と密に連携して、昨今の企業を取り巻く複雑かつ多国間に跨る事案の対応を数多く支援してきています。
グローバルな舞台で会計、法務、ビジネス、テクノロジーが混然一体となったフォレンジックの分野は今後の企業活動の展望に鑑みても無限の可能性を秘めており、PwCネットワーク内の世界最高水準の専門家と協働する中で、様々な専門知識、国際感覚、人間性を高めることができます。
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想定年収
経験・能力・現職年収/前職年収を考慮の上、応相談
【備考】
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求める人材
【経験】(アソシエイト〜シニアアソシエイト)
会計・法務・調査分野における実務経験2年以上
(プロフェッショナルサービス/ 企業内管理部門どちらでも可)
【経験】(マネージャー以上)
会計・法務・調査分野における実務経験6年以上
<以下の経験があれば優遇>
・ 不正調査・監査/ デューデリジェンスまたはトランザクション関連分野における実務経験。あるいは会計事務所、企業の財務経理部門における実務経験。
・ 弁護士や社内法務部担当者としての、危機対応の実務経験
・ コンプライアンスや内部監査、コーポレートガバナンスの経験や知見
・ 特定の業界および業務プロセスの知識
・ 英語ビジネスレベル(タイムリーなEmailでのコミュニケーションや、クライアント向け資料の読み書きが可能)
・ 日本の公認会計士あるいはUSCPA資格保有者・勉強中の方、弁護士、公認不正検査士、公認内部監査人、証券アナリスト資格保有者歓迎
【資格】
・大卒以上
・日本語ネイティブレベル
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業務内容
不正対応支援:不正リスク評価支援、モニタリング/改善対応支援
コンプライアンスリスク対応支援:グローバルコンプライアンス態勢構築、贈収賄リスク対応支援、競争法リスク対応支援
不正調査:不正調査、第三者委員会等調査支援
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想定年収
経験・能力・現職年収/前職年収を考慮の上、応相談
【備考】
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求める人材
【必須】
下記いずれかの経験(マネージャー:8年以上かつ主査・マネージメント経験を含む)
・贈収賄対応
・競争法対応
・法務・コンプライアンス対応
・内部統制構築業務
・内部監査業務
・外部監査業務
・不正調査業務
MS Office (Word、 Excel、 PowerPoint) の実務操作スキル
優れたコミュニケーション能力及び協調性
【歓迎】
積極性、主体性、論理的思考
コンサルティング業務経験
ライフサイエンス関連企業での経験
<資格・ライセンス>
【歓迎】
公認会計士、USCPA等の外国会計士資格
<語学力>
【必須】
英語ビジネスレベル以上、かつ日本語流暢以上
【歓迎】
その他の外国語がネイティブレベル、かつ日本語流暢以上
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その他、【会計士】フォレンジック(不正調査)ポジション 求人情報はこちらから
【会計士のフォレンジックポジションへの転職】を実現するためのキャリア相談
ムービンでは実際にBig4監査法人、Big4FASの企業担当をしているキャリアコンサルタントが転職・キャリアチェンジについてご不安やご不明点にお答えするキャリア相談会を随時開催しております。
転職にご興味はあるものの、
「フォレンジックの仕事はどんな内容なのか?」
「どんな能力が求められるのか?」
「その後のキャリアは?」
「どんな働き方をするのか?」
などざっくばらんな意見交換・ご相談をさせて頂きながら、最適なキャリアチェンジ機会のご紹介、キャリアチェンジ成功のためのアドバイス等できればと思っております。
もちろんフォレンジックだけでなく、FAS・金融機関・事業会社・監査法人への転職相談など、これからのキャリアについて全般的にお受けしておりますので、
今すぐのご転職をお考えでない方も、まずは一度お気軽な気持ちでご相談いただけますと幸いです。
日程 |
いつでも(担当キャリアコンサルとご相談ください)
※弊社オフィスが東京にあり日程調整が難しい場合には、お電話やskype、メール等でご面談させて頂く場合がございます。予め何卒ご了承ください。
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場所 |
・弊社オフィスにご来社いただいてのご相談
・Zoom、 Skype等のビデオ会議ツールの利用
その他メール・お電話でのご相談も承っております。
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対象 |
・20代、30代
・フォレンジックポジションへのキャリアにご関心があり、公認会計士または米国公認会計士資格をお持ちの方
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内容 |
ざっくばらんな意見交換・ご相談をさせて頂きながら、キャリアチェンジ・キャリアアップ機会のご紹介、転職成功のためのアドバイスをさせていただいております。
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お申込み方法
すでに弊社にご登録の方は担当コンサルタントにお問い合わせください。
ご登録頂いてない方は、こちらからお申し込みください。お申込み後、弊社コンサルタントよりご連絡いたします。ご応募お待ちしております。
その他ポジションの採用ニーズとキャリアパス例

M&Aポジション
Big4を中心としたFAS系ファームから、独立系のブティックファーム、また日系・外資投資銀行などで積極採用が続いています。

企業再生ポジション
20代の若手に関しては、監査経験のみでもポテンシャルを加味して選考・採用する企業も多く非常にチャンスとなっております。

経営コンサルタント
コンサル業界全体として業績好調が続いており、採用も活発化しています。だからこそ自身の志向を踏まえたファーム選びが重要になります。

PEファンド
非常にハードルが高く、会計監査+αの経験が必要になってきますが、稀に若手限定のポテンシャル採用を行うファンドもございます。

事業会社・ベンチャー
経理・財務ポジションへの転職が特に多いですが、経営企画やCFO候補ポジションで数字に強い会計士の方を歓迎する企業も出てきています。

フォレンジック部門
先駆者・ライバルが少なく、「第一人者」になりやすいチャンス溢れる分野。監査業務以外を経験したい方は選択肢の1つとしてお考えください。

監査法人・会計事務所
大手、中堅監査法人共に採用意欲が高い状態で、監査だけでなくアドバイザリー部門でも積極採用を展開しています。

その他金融機関
監査法人にて銀行・証券会社をはじめとした金融機関担当の部署にいらっしゃた方は主計部やリスクマネジメントの領域でニーズがあります。

戦略コンサルタント
戦略コンサルも積極採用していますが、採用基準が緩んでいる訳ではありません。徹底的にケースインタビュー対策が必要になってきます。