【特集】弁護士からM&A業界への転職
企業としての存続をかけた大型買収やPEファンドによるカーブアウト案件から後継者不足の伴う事業承継案件など、日本のM&A業界は年々賑わいを増しています。そんな中で、M&A周辺業界において、弁護士人材のニーズも強まっています。
M&A案件においては金融商品取引法や独占禁止法や会社法等に代表される種々の法規定が関係し、ともに案件に携わることとなる法律事務所との折衝の際やクライアントへのアドバイスの際にそれらに対するハイレベルな知見・理解が求められるところ、弁護士人材はそれらを有しているケースが多いこと、また前提として弁護士資格を有していることがクライアント等に対する信頼材料となること等が理由として挙げられます。
以下では@M&Aアドバイザリー、APEファンド、BM&A仲介会社の3つのM&Aポジションへの転職について、具体的な転職成功事例ともに採用ニーズ・求められる人材を見ていきます。
特集 目次
M&Aアドバイザリーへのキャリアパス・採用ニーズ
PEファンドへのキャリアパス・採用ニーズ
M&A仲介へのキャリアパス・採用ニーズ
M&A周辺業界へのキャリアチェンジのために
M&Aアドバイザリーへのキャリアパス・採用ニーズ
投資銀行やM&Aブティックにおいては、年齢、弁護士としてM&Aに関与した経験や、地頭の良さ、そしてハードワーク体制が評価される傾向にあります。業界の特性上、未経験者に関しては若さ(遅くとも20代後半)を求める傾向があり、修習をキャリアにおいて挟まなければならない弁護士に関しては、なるべく早めの転職活動の開始がカギとなってきます。
転職成功事例
大手法律事務所、弁護士、20代後半(学部卒、予備試験合格)→投資銀行(アナリスト)
志向・経緯
修習後、大手法律事務所に入社され、コーポレイトファイナンスを中心に弁護士業務に従事。
業務を行う中で、法律面のみにとどまらず、財務や経営戦略の面からもM&Aに関与したいとの思いから、日系・外資系投資銀行及びM&Aブティックを一通り選考されました。
M&A法務に関する知識・経験、地頭からくる他の領域へのキャッチアップ能力、大手法律事務所で培ったハードワーク体制を評価され第一志望のハウスから内定となりました。
評価ポイント
- 弁護士として複数のM&A案件に関与した経験
- 地頭のよさ
- ハードワーク耐性
PEファンドへのキャリアパス・採用ニーズ
PEファンドの選考において評価されるスキルセットは、基本的に、上記M&Aアドバイザリー業界とそれほど大きな差異があるわけではございません。若干相違があるのは年齢とファイナンス知見で、年齢に関しては30代前半頃まではターゲットに入ると緩和される一方、選考の中で要求されるファイナンス知見のレベルが上がります。これは、一般にPEファンドのエントリーレベルでの職位は多くの場合、投資銀行等におけるアソシエイト〜ヴァイスプレジデント(下から2〜3番目の職位)をターゲットとしているためです。特にファイナンス知見に関しては選考途中でいわゆるモデルテストが課されることもあり、事前の予習が重要となってきます。
転職成功事例
大手法律事務所 弁護士30代前半(学部卒、予備試験合格)→大手PEファンド(アソシエイト)
志向・経緯
修習後、大手法律事務所に入社され、M&Aやその他企業法務を中心に弁護士業務に従事。
アドバイザリー業務を行う中で、今後はバイサイドにてM&Aを主導する立場になりたいとの思いからご転職活動を開始し、PEファンドや事業会社のM&A推進ポジションを中心に受験。
複数社オファーを勝ち取られ、最終的に選考を通じて感じられたフィット感や条件面から、現職であるPEファンドに転職先を決定されました
評価ポイント
- 弁護士として複数のM&A案件に関与した経験
- 地頭のよさ
- ハードワーク耐性
- ファイナンス領域に関する自主学習
M&A仲介へのキャリアパス・採用ニーズ
M&A業界においても、上記の2業種と同様にM&Aやファイナンスに関する基本的な知見等が求められる点に変わりはございませんが、大きな違いとして、営業素養の有無が求められる点が挙げられます。
転職成功事例
中堅法律事務所 弁護士30代前半(法科大学院卒)→大手M&A仲介業者(コンサルタント)
志向・経緯
修習後、中堅法律事務所に入社され、相続や離婚などの町弁業務に従事。
業務を行う中で、事業承継領域に問題意識を感じるようになり、M&A仲介業界へのご転職を決意。
複数社オファーを勝ち取られ、最終的に選考を通じて感じられたフィット感や、事業承継問題への意識の近さから、現職であるM&A仲介業者に転職先を決定されました
評価ポイント
- 人柄の良さ・営業素養
- 業務の中で中堅中小企業との折衝経験が豊富だったこと
- 地頭のよさ
- ハードワーク耐性
M&A周辺業界へのキャリアチェンジのために
現在、M&A周辺業界での弁護士人材のニーズは比較的高い状況にございます。
今後、法務の専門性を活かしつつも、より幅広い業務経験を積まれることを望まれる、弁護士の方に取っては大きなチャンスかと存じます。
一方で転職市場におけるM&A周辺業界の人気は非常に高いものがあり、選考における競争の激しさも相応のものがございます。
この競争を勝ち抜くためには周到な準備を行う必要がありますので、転職を本格的に御検討される折には、事前にご相談頂ければ幸いです。
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