M&A業界に関わる主要業界・企業
好景気時は大企業や成長著しい企業による買収意欲が高まることでM&Aの件数が増え、リーマンショックや東日本大震災といった大きな経済転換による景気悪化においても業績悪化の企業や一部の不採算部門・事業の売却意欲が高まりM&Aの相談件数が増える傾向にあります。
M&A業界においては、売り手と買い手の条件や進行を調整する「M&A仲介会社」、どちらか一方の立場で専門的なアドバイスを行う「M&Aアドバイザリー」といった企業が存在します。また、特別な業種・業態のM&Aによっては特化型アドバイザリー、監査法人や税理士法人、弁護士事務所といった専門分野に精通したファーム・人材が介在することがあります。
M&Aには企業の買収、資本提携、合併、事業譲渡等多様な形態があり、目的も商圏拡大、技術導入、資本力増強、事業継承等様々です。それぞれに必要な手続きやポイントが異なってくるため、高い専門知識を持ったアドバイザーの存在が重要になります。
M&A仲介会社
売り手、買い手双方の条件を考慮し、当事者同士の交渉のサポートを行います。
中小企業同士においてはオーナーの意向が強いため、各々の権利主張を続けるより双方の希望を調整する役割が重要となります。そのため、交渉の長期化を防ぎ、進捗スピードの調整役として、まとめる立場からのアドバイスを行います。
主なM&A仲介会社
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M&A仲介への転職について詳しく
【特集】M&A仲介への転職
アドバイザーとしては一線を画し、事業承継や不採算部門清算など主に中小企業オーナー同士(買い手企業と売り手企業)のマッチングM&Aを仲介している業界になります。直に経営者と二人三脚で進められることや、高収入が見込まれることが大きな特徴といえます。
M&Aアドバイザリー
売り手または買い手、どちらかのアドバイザリーとして支援を行います。
大手金融機関でM&Aを行ってきた実務者を中心とした大型案件を取り扱うファームから、少数精鋭ながら中小企業やベンチャー企業に特化したファームまで様々なアドバイザーがあります。
欧米企業や上場企業などの大規模案件の場合、買収金額や条件面で隔たりが大きいと株主や利害関係者にとって大きな問題が生じることがあるため、それぞれの立場で専門的なアドバイスを受けるのが一般的です。
M&Aアドバイザリー
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M&A仲介とM&Aアドバイザリーの違いについて詳しく
【M&A】仲介とアドバイザリーの違い
様々な候補者様とお話をするなかで、M&Aに関連した仕事をしたいが、M&A仲介とM&Aアドバイザリーの違いはなにか?というご質問を多く頂きます。今回の特集では両者の違いと、それぞれの採用ニーズをご紹介致します。
コンサルティングファーム
M&Aの実行を前提とせず、可能性を含めた戦略の策定からプロセスに入り、買収・売却の戦略・計画、交渉から実行まで一気通貫で実施します。
企業経営の戦略立案の観点からM&Aを手段として提案し、M&Aの実行については専門会社と協業で取り組むケースもあります。
戦略コンサルティングファーム
- マッキンゼー・アンド・カンパニー
- ボストン コンサルティング グループ
- ベイン・アンド・カンパニー
- A.T. カーニー
など多数
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FAS(財務アドバイザリーファーム)
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事業承継コンサルティングファーム
FAS系コンサル M&Aへの転職について詳しく
【特集】FAS M&Aへの転職
BIG4系のFASと独立系FASとさらに分けられますが、中規模〜大規模案件を手掛けておりトータルのM&A金額ランキングでも上位に顔を出す企業もあります。特徴としてはアドバイザーという立ち位置だけでなくM&A戦略からPMIまで一気通貫で取り組んでいることが挙げられます。
投資銀行・証券会社
企業経営の戦略立案の観点からM&Aを手段として提案し、M&Aの実行については専門会社と協業で取り組むケースもあります。
国内大手証券会社においては大規模な案件を中心に、上場企業やクロスボーダーなどの海外案件を多く扱っています。
中小証券会社は未上場で比較的小規模〜中規模の案件を得意としています。
米国系投資銀行
欧州系投資銀行
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日系大手証券会社
中堅証券会社
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投資銀行部門 M&Aチームへの転職について詳しく
【特集】投資銀行 M&Aポジションへの転職
数兆円規模の大型案件も手掛け、リーグテーブル上位には多くの投資銀行の名前が載っています。いわゆるニュースや新聞で大々的に取り上げられているM&Aの陰には彼らの活躍があります。