スカイライト コンサルティング 東北支社長 今野氏 インタビュー




Chapter1:今野様のご経歴やスカイライトに入社を決めた理由

movin:

本日はお時間をいただきありがとうございます。
まずは、今野様のご経歴についてお伺いできますでしょうか。

今野様:

東京大学大学院 新領域創成科学研究科を修了し、スカイライト コンサルティングの新卒入社一期生として2008年に入社しました。入社後は、国内大手企業における海外事業企画やシステム導入のプロジェクトマネジメント、中堅企業の経営管理や全社業務改革等のプロジェクトを経験してきました。入社4年目には、一度スカイライトを休職して、JICAの技術協力プロジェクトとして、アフリカのザンビアで農業畜産省の行政組織改革や行政サービス改善に3年半ほど携わりました。また、2018年に東北支社を立ち上げて、現在は東北地域を中心に、企業のコンサルティングや自治体向けのオープンイノベーションに関する案件に携わっています。

movin:

就職の際にコンサルタントを選んだ理由、また、スカイライト コンサルティングへの入社の決め手を教えてください。

今野様:

学生時代は国際協力の分野を学んでいたこともあり、ビジネスコンサルティングについては全く知見がなく、友人から紹介してもらった『ネクスト・マーケット』(スカイライトが翻訳)を通じてスカイライト コンサルティングという会社を知り、会社説明会に参加して、初めてコンサルタントという仕事を知りました。
大学時代に経験したJICAでのインターン等を通じて、社会課題を解く難しさに直面する場面があり、まずは自分の力をつけたいという想いが強かったので、就職活動を進める中で、コンサルタントを目指すことにしました。あとは、今まで関わってきた領域とは全く違う世界なので、純粋に楽しそうだなと思ったのが正直なところです。

スカイライトに決めた理由は、選考の中で出会った社員の方全員が、クライアントに対して「きちんと顧客のために支援しましょう」という気持ちが一貫していたので、こういった方々と仕事をしたら、プロフェッショナルとしての前向きさを持ちながら仕事に当たれるなと思えたのが大きかったです。また、新卒一期生ということもあり、単純に面白そうだなと、割と直感に近い感じで選びました。

今振り返ってみると、”一人ひとりのコンサルタントが活躍するためのプラットフォームとして会社がある”ということを代表の羽物がずっと言っていて、その良さを自分自身が実感しているので、それが今、自分がスカイライトに居続けたいと思えることにも繋がっているのではないかなと思います。

Chapter2:ザンビアでのご経験について

movin:

ご経歴の中で、3年半休職をしてザンビアに行かれたとのことですが、経緯や決心に至った背景を教えてください。

今野様:

元々大学院時代にJICAのインターンとして4ヶ月間ザンビアの村に住んで農村調査をしていたことから、次は仕事としてチャレンジしたいと思ったのがきっかけです。
私自身まだ3年しか勤めていないのに3年半休職させて欲しいと経営層に提案する時は、気持ちとしては辞表片手に臨むという覚悟でした。
そんな決心を抱えながら経営層に話をしに行ったのですが、実は、最初に背中を押してくれたのは、当時私を一番近くで見てくれていたジョブマネジャーでした。相談した時も、それならこういう風にやってみたら?とすごく前向きな形で押してくれて。今でもありがたかったなと思っています。

新卒一期生ということもあり、ビジネス経験のない自分達はどんな価値が出せるのだろうかと考えたり、どう見られているか分からない状況で、社内で自分たちの存在をアピールするためにいろいろと模索し、自ら社内発信を行っていた経験も大きかったかもしれません。社歴やクラスに関係なく自ら発信したり、周囲を巻き込みながらチャレンジしてみることは、入社当時から自然とできていたように思います。スカイライトにおける個人の意思や行動を尊重する、社員みんながそれぞれ輝けるというような風土が根付いていたからこそ、行動に移せたのだと思いますね。

movin:

ザンビアに行く前と後で、コンサルティングという仕事に対しての想いや取り組みに対して、なにか変化はありましたか?

今野様:

国は変われど、やることは組織や人を変える、机を並べて一緒に寄り添って進めるという点では、スカイライトのコンサルティングスタイルと重なる部分があり、入社後3年分の経験を使って、その延長線上で仕事をしたなと感じています。その上で、ザンビアでの経験から、次に自分がチャレンジしてみたいことが徐々に見えてきたので、帰国後は、どうやって自分の経験や成果を通じて、いかに自分らしい価値を提供できるコンサルタントになれるか、という想いで仕事をしていたなと、今振り返ってみて思います。

Chapter3:東北支社設立の背景

movin:

帰国後も、幅広い案件に携わった後に、東北支社の立ち上げをされていらっしゃいますが、設立の背景についてお聞かせいただけますか?

今野様:

東北支社設立のきっかけは、妻の実家の事業承継をする為に仙台に住む必要があったというのが最初の理由です。その上で、スカイライトを退職するのか、辞めずに仙台に行くのかということを考えました。これまでも地方ジョブを出張ベースでやることはあったのですが、もし地方拠点を作ったら、スカイライトのコンサルティングスタイルを活かして、なにか新しい価値が提供できるのではないかなと思い、東北支社設立を提案するに至りました。

movin:

元々のきっかけはご家庭の事情だったとのことですが、ご自身としても、将来的に地方創生に携わりたいというお考えはお持ちだったのですか?

今野様:

そうですね。私は愛知県生まれで学生時代を北海道で過ごし、その後アフリカの農村に行ったりしていたので、地方の方が馴染みやすいのですが、入社時からビジネスの世界と公共の間の領域で自分の役割を見つけていきたいというのは漠然と思ってました。ですので、結果として公共と地方の要素が重なってきたのだと思います。

movin:

新支社の設立に関しても前例のないことだったと伺っていますが、どのような想いを胸に経営層に提案されたのでしょうか。

今野様:

設立に関して経営層に納得・承認してもらうためにいくつも理由を挙げたのですが、その中でも重要だと思っていたことが2点あります。
1つは、一般的に地方支社は東京から地方への事業拡大や一部の機能を担うためのものだと思います。ですが、そうではなく、スカイライトがさまざまな価値観や多様性を大事にしている中で、東京以外の拠点で仕事をしたい人達が活躍できるように、退職ではない別の道を自分自身で作って前例とすることで、今後も優秀な人材が辞める理由を1つ減らせるのではないか、ということです。
もう1つは、東北はマーケットが小さいということや企業も少ないといういろいろな制約があると言われてしまう中で、その条件下でビジネスを進めるからこそ、イノベーションが起こるきっかけになるんじゃないかなと。制約があるからこそ、それを超える為に違うやり方をする、そういった実験場という形で固定概念に縛られない、会社としても面白い形で展開していけるのではないか、ということをお話ししました。
上記の2点は、今でも東北支社運営の根底のところにあると思っています。

提案に関しては2度目になるので、今回は経営層だけでなく、いろんな社員に向けても支社設立や事業展開に対する自分の構想を話して理解してもらうことを意識しました。拠点設立にはいろいろな関係者を巻き込む必要があり、例えば、新たに転勤規程を作るということも必要でしたし、多様性やイノベーションを目的としていたので、そういうことをやってみるスカイライトはやっぱり面白い会社だよね、と感じてもらいたいなと思っていました。
東北支社も最初のメンバーは私1人だけで、レンタルオフィスの小さな一室からのスタートだったのですが、現在はメンバーも増えて、クライアントへの支援規模も着実に拡大することができています。

Chapter4:東北支社におけるプロジェクト事例

movin:

東北支社で手掛けているプロジェクト事例を教えていただけますか?

今野様:

設立から4年ほど経ったのですが、基本的には東北地域の案件のみでお仕事をさせていただいています。これまでの事例としては、東北にある大手企業のシステム関係の案件や、福島の製造業企業と協働した復興関連案件、最近注力している案件としては、自治体とのオープンイノベーションとして仙台市と協働している、仙台市BOSAI-TECHイノベーション創出促進事業(以下、防災テック促進事業)等の受託があります。

movin:

東北支社の案件はどのような経路で依頼されることが多いのでしょうか。

今野様:

元々スカイライトの本社で繋がりのあった所からの紹介や、さまざまなネットワークの繋がりの中で自ら手を挙げて案件獲得に至ったケースもあります。防災テック促進事業に関しては、仙台市のスタートアップ支援事業に協賛したことがきっかけでした。これまでの取り組みを評価いただいたこともあり、現在3年目に入ったところで、現在は防災テックに加えてヘルステック事業も担当しています。本社もリピート率が8割超と高いですが、ありがたいことに東北支社においても、1つの案件へ高い評価をいただき、そこから派生したり口コミで次のお声がけをいただくことが多いです。

movin:

防災テック促進事業案件について、プロジェクト概要やゴール、御社の役割を教えていただけますか?

今野様:

仙台市の防災テック促進事業は、世界の災害リスクの削減という仙台防災枠組の国際的な目標への貢献と仙台地域における防災産業創出を目指す取り組みです。その中で、国内外の企業、自治体、学術機関により、防災×テクノロジー×ビジネスを融合した解決策を作る場として、防災テックイノベーションプラットフォームを運営しており、その事務局をスカイライトが担っています。
また、特にオープンイノベーションによる新しい解決策を生み出すため、いろいろな企業と企業のマッチング、あるいは企業と自治体のマッチング、そしてそこで新しいアイデアが生まれたらそれを実証実験まで繋げて事業化を支援し、企業や自治体における社会実装を目指しています。ビジネスの枠組みの中で防災への貢献がどのようにできるかという、まさに試行錯誤する場作りという関わり方をしています。

movin:

防災テック促進事業案件は、地方支社ならではのプロジェクト内容ですね。

今野様:

そうですね。東京に居ながら出張ベースで携わった場合も似たような関わりは可能ではありますが、やはり仙台に居るからこそ、私自身も当事者として地域の企業や関係者と近い距離でいい関係性を保つことができています。防災テック促進事業は関係者も多く、そこでの縁で新しい繋がりが仙台を中心に広がっていくという意味では、地方支社らしい案件だなと思ってますね。

Chapter5:東北支社で働く魅力

movin:

地方創生案件に密に携われるのも魅力かと思いますが、別の観点での東北支社で働くことの魅力を教えていただけますか?

今野様:

まず1つは働き方の多様性です。近年リモートでの仕事が当たり前になってきたので、仙台に居ながら東京の仕事をしたり、海外と繋がってグローバルな仕事もできています。仙台で暮らしながらもいろんな案件に携わって個人のスキルや経験を増やしていくという環境が少しずつ出来ているかなと思います。
あとは、仙台の経済規模の観点からお話すると、仙台に3~4年いると各領域で活躍されている方々、例えば、スタートアップに関わっている人、社会起業家、地域で活躍されている方、自治体や大学関係等、どんどん顔が見えてきて繋がりができてくるんです。そういった人達と少し長い視点で関係性を深めながら一緒に仕事ができるという点も、仙台のような地方都市や地方経済圏で仕事をする魅力かなと思います。一般の企業だと数年ごとに人の入れ替わりが発生すると思いますが、東北支社自体メンバーが腰を据えてやっているので、長い付き合いになってくるとやはり信頼も得られますし、やれる仕事も質や深みが増してくるのではないかと思っています。

Chapter6:東北支社で働く魅力

movin:

今後のビジョンや成し遂げたいことを教えていただけますでしょうか。

今野様:

東北支社としてやろうとしてることは大きく2つあります。 1つは、スカイライトが今までやってきたコンサルティングビジネスとして、東北の企業の課題に1つ1つきちんと向き合って、一緒に成長していくということを着実にやっていくことです。 もう1つは、一企業相手というよりは地域全体に対して、産業振興や人材育成といった課題にも関わっていきたいと思っています。既存のコンサルティングサービスに捉われず、いろいろな価値提供の方法を模索していきたいと考えています。

movin:

東北支社の後に設立されたアメリカ子会社に関しても、社員の方からの発案と伺ったのですが、今後の支社展開に対してはどのような想いをお持ちですか?

今野様:

現在自分自身が東北で新しいことに挑戦できているので、他の地域でチャレンジしたい人がいれば、東北支社の立ち上げ経験を活かして、今度は私自身が誰かの後押しができるかなと思っています。

movin:

どのような方と一緒に仕事をされたいですか?

今野様:

東北支社の設立経緯自体、事業戦略やマーケット規模とは異なるところから始まっているので、常識に拘らず、頭でっかちにならずに、目の前に解くべき課題があるから是非やりたいという思いで、こういう風にやったら上手くできるかもねというような頭の柔らかさを持った人がいいですね。その上で、1つ1つのクライアントの課題に対して、きちんと誠実に向き合える人と一緒に仕事をしたいと思います。

Chapter7:候補者の方へメッセージ

movin:

では、最後に候補者の方へメッセージをお願いします。

今野様:

東北支社は、私自身が培ってきたコンサルティングをベースにいろいろとサービスを拡げてきているのですが、今後更にいろいろな価値提供をしていくためには、私やスカイライトがいま持っていないスキル・経験があると、より新しい価値が生み出せると思っています。そこで、是非皆さんが持ってる得意なものとスカイライトに入って得るコンサルタントスキルを掛け合わせることによって、東北で生み出したい価値をイメージしてもらえればと思います。
あとは、単純に仙台に住んでみたいです、地方が好きです、といったシンプルな動機も、長く楽しく仕事をする上で大事だと思っていますので、どこに住んでどんな仕事をしたいかというところを考えて選んでいただけると嬉しいなと思っています。

movin:

本日は貴重なお時間をいただきまして、誠にありがとうございました。



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