ここではリクルートの中途採用情報や年収、福利厚生・社内制度などの企業情報をご紹介します。
中途採用情報
転職難易度は?
リクルートを含め日系大手事業会社では「新卒採用」がメインであり、中途採用の枠は新卒採用と比較すると少なく、転職難易度は高くなっています。
ただし近年は、日本の生産年齢人口減少やデジタル化・グローバル化に伴い人材獲得競争が激化しており、リクルートも中途採用を強化しています。
実際にリクルートの2023年の新卒・キャリア(中途入社社員)比率は以下のようになっています。
参照:リクルート「DATA BOOK2023」
上記のデータを見てみると新卒とキャリアの比率は1:5となっており、リクルートは中途入社社員が多いことがわかります。
選考フロー
書類選考→適性検査→面接複数回
経験・スキルやポジションによって選考フローは異なる場合がございますが、概ねこのような選考ステップになっています。
適性検査は何が出題されるのか、何を対策すればいいのか、どの程度解くことができればいいのかなど、細かい情報はリクルートに詳しい転職エージェントに聞くのが早いかと思います。
弊社ムービンにはリクルート出身者も在籍しており転職支援実績もございます。リクルートへの転職に興味をお持ちの方は是非お気軽にご相談ください。
募集中ポジション
リクルートでは多数のポジションで中途採用を実施しています。
大別すると
・プロダクト企画職
プロダクト戦略・企画、マーケティング、PdM(プロダクトマネージャー)、UX/UIデザイナー、編集ディレクター 等
・テクノロジー職
プロダクト開発ディレクション、プロダクト開発エンジニア、社内ICT・DX推進、データ 等
・ビジネス企画職
投資(M&A・合併・統合)、事業企画・事業開発、営業企画、業務企画・業務設計、カスタマーサクセス・サポート 等
・顧客接点職
営業、コンサルタント、キャリアアドバイザー、リクルーティングアドバイザー、住宅アドバイザー、渉外、クライアントサポート、インサイドセールス、アシスタント 等
・コーポレート職
経営企画、ファイナンス、リスクマネジメント、人事・総務、広報・サステナビリティ 等
となっています。
求める人物像
価値創造のエコシステムとして「価値の源泉は人」を掲げているリクルートでは好奇心を起点に、協働・協創が生まれる「公園(CO-EN / Co-Encounter)」のような場の実現を目指しています。
CO-ENの実現に向け、一人ひとりが自律的に働くこと、そして個々の強みを集結させチームという集合知で個の限界を超えること、結果として個人もチームも常に進化を遂げていくこと、これらを個人に求めるものとして定めています。
自律(Lead the Self)
自己を律し、自身の責任で、自己選択すること。
「あなたはどうしたい?」と自分の考えを問うことや、「自ら機会を作り出し、機会によって自らを変えよ」など、これまでのリクルートでは自律を求めてきました。
誰かに言われたからではなく、それを受け止めながらも自分自身がどうしていきたいか、自己選択できる力を求めます。
チーム(Beyond the Self)
個人の「強み」を集結し、個の限界をチームで超えること。
リクルートに集う様々な強みを持った個人がチームを組むことで、集合知的に課題を乗り越え、個人では実現できないような大きな価値を社会に提供し続けることを求めます。
進化(Wow the Self)
非連続な変化に柔軟に対応し自己変容すること。
世の中が今までこうだったから未来もこうなる、という連続性が崩れ、いつどうなるか分からないような環境の変化に直面した時に、非連続な変化にも対応できること、つまり「進化」できることを求めます。
面接を成功させるには?
リクルートを含め、経験・スキルの浅い第二新卒の転職の場合は、少なくとも以下の質問に論理的に答えられるように準備しておきましょう。
「なぜ現職を選んだ?」
「なぜ転職するのか?」
「なぜ応募先業界なのか?」
「なぜ応募先企業なのか?」
さらに経験・スキルが浅いとはいえ募集ポジションの職務内容と現職での経験の親和性をアピールする必要があるでしょう。
企業理解の深さや熱意を伝えることができるので早期戦力化への期待や早期離職懸念の払しょくにつながります。
また求める人物像にもある通り、「自律」「チーム」「進化」の要素を面接でアピールすることが重要です。
まず「自律」に関して、リクルートはボトムアップ型の組織(企業の下層部のメンバーの提案を上層部が吸い上げることで意思決定をするスタイルの組織)のため、
会社の方針に従うのではなく、個人として仕事で何を成し遂げたいのかが重視されます。そのため、「なぜ転職するのか」「なぜリクルートなのか」という質問に対して論理的に答える必要があります。
またリクルートの人事評価としても有名な内省支援としてWill-Can-Mustシートがあります。Will(現在の業務で実現したいこと、将来像)、Can(自分の強み)、Must(現在の期待役割)というフレームワークがあり、面接官もこのフレームワークにのっとってキャリアや転職軸の深堀質問をする可能性が高いと言えるでしょう。
そのため面接ではご自身のキャリアについて一貫性のある話をすることが重要です。
次に「チーム」に関して、リクルートでは強烈な個が集結しチームとなることで大きな価値を提供できると考えられているので、上司や部下、チームメンバーの指摘やアドバイスを受け入れ、自身の成長、だけでなくチームの成長に繋げていくことができる人物を求めていると言えます。
面接では「周りを巻き込む力」や「コミュニケーション力」などをアピールできるエピソードを話すことができるとよいでしょう。
最後に「強化」について、困難な状況に直面しても乗り越えられる力や行動力がある方を求めていることがわかります。そのため難しい局面になったときにどのように行動したか、あきらめずに泥臭く成果を求めたというエピソードを話せるとよいでしょう。
さらに詳細な情報を知りたい方はキャリア相談会でお気軽にご相談ください。弊社ムービンにはリクルート出身者も在籍しているため現場感と客観性のバランスの取れたアドバイスができるかと思います。
リクルートの年収・給与
リクルートの有価証券報告書を参照すると
約1003万円
となっています。
※以下の直近5年間の有価証券報告書より平均を算出
リクルート IR情報
年度 | 平均年収 |
2023年 | 約1139万円 |
2022年 | 約998万円 |
2021年 | 約951万円 |
2020年 | 約965万円 |
2019年 | 約962万円 |
国税庁によると日本の平均年収は458万円のため、リクルートの有価証券報告書からみても年収水準が高いことがわかります。
参照:国税庁「令和4年分民間給与実態統計調査結果」
口コミサイトで見るリクルートの年収・給与
口コミサイトopenworkを参照するとリクルートの全体の平均年収は
約706万円
となっています。
年収レンジは240万円~2600万円となっています。
年齢別平均年収
こちらの年齢別平均年収はバックオフィスを含めた全職種全体の年収となっています。
参考程度にご覧ください。
年齢 | 平均年収 | 年収レンジ |
25歳 | 537万円 | 366万円~786万円 |
30歳 | 667万円 | 455万円~976万円 |
35歳 | 775万円 | 529万円~1135万円 |
40歳 | 868万円 | 592万円~1271万円 |
45歳 | 953万円 | 651万円~1396万円 |
50歳 | 1035万円 | 707万円~1516万円 |
職種別平均年収
こちらはポジション別の平均年収になります。
職種 | 平均年収 | 年収レンジ |
営業 | 657万円 | 240万円~2600万円 |
キャリアアドバイザー | 681万円 | 350万円~1100万円 |
エンジニア・SE | 763万円 | 350万円~1250万円 |
企画 | 900万円 | 300万円~2600万円 |
募集要項から見る年収・給与
リクルートにはポジションが様々ありますが、ここではリクルートの中途採用HPからコーポレート職(オープンポジション)を例にして募集要項に記載されている想定年収をご紹介します。
420万円~1258万円
となっています。
・賃金形態:月給制(固定残業代含む)
・月額:291,839円~839,013円
(月額の内訳)
ー基本給 :225,939円~649,558円
ーグレード手当:65,900円~189,455円
※時間外労働の有無に関わらず、35時間分の固定残業代をグレード手当として支給
※超過勤務分は、超過勤務手当を別途支給 ※年2回の査定有・賞与:年2回(6月と12月)
詳細な情報はポジションやこれまでの経験・スキルによって異なりますので、あくまで参考程度に捉えてください。
ちなみに新卒の初任給は募集要項をみると以下のようになっています。
月給:32万6551円(基準給:25万2813円+グレード手当:7万3738円)+賞与
年収例470万円
(短大・専門・高専・大学・大学院 卒業見込みまたは卒業の方)
※年収は24年12月、25年6月に支給される賞与を前提として記載しています
※賞与は業績によって変動があります
リクルートの働く環境、福利厚生
リクルートでは一人ひとりが個性を活かしながら、自分らしく働くことができる環境や機会、制度を整えています。
DEI(ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョン)
リクルートではDEI推進は「個の尊重」そのものと考えており、ダイバーシティ(Diversity:多様性)、エクイティ(Equity:公平性)、インクルージョン(Inclusion:包摂性)(以下、DEI)の推進を経営戦略の一環として位置づけ、全ての従業員のキャリアや成長につながる「働きがい」と、誰もが自分らしく柔軟な働き方を選択できる「働きやすさ」の両方に取り組んでいます。
Recruiting(リクルーティング)
リクルートでは「価値の源泉は人」を支える人材採用を実施しています。
・全社をあげての採用活動:人事、事業部の従業員とも積極的に採用活動へ参加
・相互理解のための取り組み:候補者の方の興味に合わせ、面接以外の多様な面談を実施
Career(キャリア)
社内外の様々な機会に出会い挑戦することで、自身の可能性を広げ成長していく
・Will-Can-Mustシート:一人ひとりの主体的な意志(Will)を目標に結び付ける
・アップワードサーベイ:メンバーマネジメントの状態を可視化し、自己点検を促進
・キャリア申告制度:自律的に自身のキャリアを深める
・キャリアウェブ制度:自分で手を挙げて異動する
・人材開発委員会:組織全体で人を育てる
・副業・兼業OK:社外の機会から学ぶ
・マネジメント研修:新任マネジャー向けに立ち上がり支援、全マネジャー向けに自律的な学び直し機会を提供
・トランジション研修プログラム:役割転換における早期立ち上がりを支援
・RBCオンライン:従業員の自律的な学びの促進
・オンボーディング研修:新たな仲間たちのスタートダッシュをフォロー
・ITブートキャンプ研修:IT基礎レベル、向上の支援
・ミッショングレード制:年次・経験関係なく、能力+期待で職務・報酬が決まる
Innovation(イノベーション)
日常の違和感や自らの好奇心を新しい価値の創造へつなげる
・FORUM:イノベーティブな「仕事と人材」を共有する場
・Ring:自ら発見した社会の不から「新規ビジネスを創造」する場
Engagement(エンゲージメント)
強みを活かし合う関係をつくる。多様な人が集い、補完・刺激し合うことで、「個」の限界を超えられる組織へ
・エンゲージメントサーベイ:職場の状態を定点的に可視化し、全員で対話を通じた課題特定、アクションプランの推進
・キックオフ:トップ自らの言葉で語り、一人ひとりが目の前の仕事の価値を考える機会
・その他社内広報施策:コミュニケーションをより円滑にするためのサポート
Workstyle(ワークスタイル)
一人ひとりが自らのライフスタイルに合わせ、時間や場所を選んで働ける環境へ。
一部の職種を除き、理由・回数を問わないリモートワークを全社導入。出社しないことを前提とした働き方へシフトしております。それに伴い、通勤交通費は実費支給※へと変更。これまで認められていなかった、特急料金も条件付きで許可される場合もあります。これにより遠方通勤もしやすくなるなど、働く場所の柔軟性を高めています。
リクルートでは、一人ひとりが自律的かつ柔軟な働き方を実現できるよう、暦上の休日や有給休暇とは別に「フレキシブル休日」として取得する日を自分で決められる休日を設けています。年間の休みは合計で145日、平均で週休2.8日(約3日)となります。
・週休約3日:働く・休むのメリハリ
・フレックスタイム制:柔軟な働き方を実現
・時短勤務:育児・介護に専念しやすいメリハリ
・リモートワーク:働く場所を自分で選ぶ
・独自の休暇制度・サポート:特定の要件や属性にとらわれない
社会保険 |
健康保険(介護保険)、厚生年金保険、雇用保険、労災保険 |
休暇/休職 |
産前産後休暇、介護休暇、公傷休暇、F休暇(生理休暇)、慶弔休暇、裁判員休暇、転勤休暇、海外出張調整休暇、母性健康管理休暇、育児休暇、介護休職、労災休職、傷病休暇、特命休暇 |
その他 |
確定拠出年金、退職一時金、持株会、部活動、定期健康診断、過重労働面談、リフレッシュ(マッサージ)、各種相談窓口 |
リクルートからのネクストキャリア
リクルートでの経験は、その後のキャリアにおいても大きな強みになります。
リクルートで働くことで得られる幅広い業務経験、高い業界内の知名度、充実した人脈などは、次の転職先を選ぶ際にもプラスになります。IT、マーケティング、人材、コンサルティング、スタートアップなど、多種多様な業界でのポジションでリクルート出身者は求められます。
日系大手企業からベンチャー、スタートアップ企業へ転職する方はもちろん、リクルート出身者の起業家も多数いらっしゃいます。リクルート出身者は「元リク」と呼ばれ、その方々の事業が成功すると結果的にリクルートのブランド力もあがるため、リクルートでは独立後のキャリアアップを支援する制度が整備されています。
会社概要
社名 | 株式会社リクルート(英文社名:Recruit Co., Ltd.) |
URL | recruit.co.jp |
創業 | 2012年10月1日(創業:1902年) |
従業員数 | 19,836人(2023年4月1日現在 / アルバイト・パート含) |
資本金 | 3億5千万円 |
代表取締役社長 | 北村 吉弘 |
所在地 | 東京都千代田区丸の内1-9-2 グラントウキョウサウスタワー |
事業領域
事業領域の拡大
1960年に大学新聞専門の広告代理店として創業。2年後、大学生への求人情報だけを集めた「企業への招待」を発行し、企業の新卒採用情報を広く公開。個人と企業をつなぐビジネスモデル「リボンモデル」を確立。
高度成長期の就職を支え、転職を広く一般的なものに変え、女性の働く機会を広げるなど、人材領域においてさまざまな時代の変化や ニーズに応える中途採用・人材紹介・人材派遣などの事業を展開。さらなる機会の創出を目指し、個人と企業の新しい出会いを提案し続けています。
さらに、ライフイベントや日常消費の販促領域、たとえば、住宅、美容、結婚、旅行や飲食といった分野においても、同じく情報を自由化することで、個人が多様な選択肢から選べる世界の実現に貢献してきました。近年では、SaaS (Software as a Service)ソリューションを活用し、クライアントの集客や顧客管理など、業務・経営支援の提供を通じた新たな価値の創造にも取り組んでいます。
ライフイベント:進学(スタディサプリ)、アルバイト(タウンワーク)、就職(リクナビ)、結婚(ゼクシィ)、転職(リクナビネクスト)、出産・育児(ゼクシィベイビー)、マイホーム(スーモ)、マイカー(カーセンサー)
ライフスタイル:旅行(じゃらん)、ヘルス&ビューティー(ホットペッパービューティー)、飲食(ホットペッパーグルメ)
情報のデジタル化
1960年代、一般的にはまだ導入が珍しかった時代からコンピュータを導入し、情報のデジタル化と最先端のテクノロジーの活用を通じた情報提供の迅速化と効率化を実践してきました。1980年代に研究を進めたスーパーコンピュータの知見を活かし、1990年代には紙メディア(情報誌)をインターネット、そしてモバイルへと転換しました。
デジタル化した情報を個人ユーザーにスピーディに届けるだけでなく、企業クライアントに対しても業務効率の改善につながるオンライン予約管理サイトを開発するなど、テクノロジーの急速な進化とともに変化し続ける個人と企業双方のニーズに適切に対応し、サービスの磨き込みを続けています。現在は、人材マッチング市場におけるあらゆる採用プロセスをテクノロジーの活用で圧倒的に効率化することに加えて、Air ビジネスツールズなどのSaaSソリューションの拡大を加速しています。
グローバリゼーション
売上の半分以上が海外経由です。リクルートは国内のサービス展開だけでなく、2000年代からグローバル市場への事業展開も推進しています。世界の60か国以上でサービス展開をしており、海外売上は約55%と半分以上を占めています。
参考:KS(旧CV職)
今回は正社員の求人をご紹介させていただきましたが、参考として契約社員制度についてもご紹介します。
リクルートの「KS(旧CV職)」とは3年間限定の契約社員のことで、第二新卒を含め「学歴不問」「職歴不問」「就業経験なし」でも応募可能となっています。
リクルートの飲食・美容領域で採用を実施しています。基本的に「3年」という期間期間を区切り、集中して自分を磨く契約社員制度(最長3年半)。その先を見据えた日々が過ごせるから、卒業後、多くの先輩たちが新たなキャリアを手にしています。
主に企画営業職として情報誌『ホットペッパー』と、Web版『ホットペッパービューティー』『ホットペッパーグルメ』の広告企画・提案を通じ、店舗の集客や業績アップを支援します。事業所は北海道から九州まで幅広く地方勤務を希望している方にとってもおススメです。