そもそもコンサルタントとは
コンサルタントとは、クライアント企業の経営課題明らかにし、企業の戦略立案や業務プロセス改善、システム導入など、その課題を解決するための方法を考える、あるいは改善の手伝い、アドバイスをする仕事です。そもそもコンサルタントは「相談する、助言を求める」という意味の英語の「コンサルト(consult)」が由来となっており、何かしらの商品を売るのではなく、課題解決のコンサルティングそのものがサービスであり、その対価を受け取る職業です。
またコンサルタントは経営コンサルタント、戦略コンサルタントとも呼ばれており、個人でもフリーランスで行っている場合もあるが、多くはコンサルティングファームという企業に所属し、戦略、財務、M&A、IT、人事、マーケティング戦略、新規事業立案、SCM、CRMなど専門的に特化した領域・テーマに対してコンサルティングを提供しています。
コンサルタントの仕事・業務内容
近年さまざまな場面で、”コンサルティング”や”コンサルタント”という言葉がつかわれています。
人によって定義は違うでしょうが、弊社サイトでは”経営コンサルタント”について言及します。
一般的に「企業の様々な経営上の課題を明らかにし、解決する助言をする」職業と説明されていますが、簡単に言えば「クライアントをいかに儲けさせるか」ということに尽きます。
”コンサルティング営業”もコンサルティングと言えますが、”経営コンサルティング”との違いは、営業のコンサルティングは”商品を売るための付随サービス”であり経営コンサルティングは”コンサルティングが商品そのもの”という点です。
コンサルティング営業の場合、自社で扱っている商品ないしはサービスを買ってもらうために、コンサルティングを行います。
一方、経営コンサルタントの場合、とくに製品やサービスを販売・提供するわけではなく、コンサルティングそのものが商品です。つまり「クライアントの課題を明らかにする」こと、もしくは「課題を解決するための方法を考える、あるいは手伝いをする」ことそのものが商品であり、コンサルティング行為に対して報酬を受けます。
「コンサル」を知ることが転職成功への近道
「コンサルタント」は就職でも転職でも非常に人気の職業となりました。就活・転職ランキングではマッキンゼー、BCG、ベインのMBBをはじめ、大手コンサルティング会社の名前をよく目にします。
しかし、コンサルタントの仕事やどんなファームがあるのか、コンサル業界全般の理解、そしてコンサルタントへ転職するためにどんな準備が必要なのか、を知っている方は実は少なく、漠然と転職難易度が高いのではと考えている方が多い印象です。
実際、面接において「コンサルってどんな仕事?」と質問されることも多く、ここでしっかりと答えられないと不採用となっていまう場合もあります。何よりこれから働いていこう、という業界ですので、その理解は必要でしょう。
転職におけるコンサルでの面接は、就活時とは違いさらに深堀をされたり、面接官からの目線も高くなる傾向です。簡単な準備だとすぐにメッキを剥がされてしまいますので、十分な対策が必要となります。
弊社サイトでは、これら「コンサルタント」のこと「コンサルティング業界」のことはもちろん、転職するためにはどのような準備が必要かをご紹介していきます。
まずはこちらからご覧いただくと弊社のこと、そして弊社サイトの活用法が分かりやすいかと思います。
企業を取り巻く経営課題は年々複雑化し、より専門的なコンサルティングを展開しています。代表的なコンサルティングテーマとしては、経営戦略、新規事業、財務・経営管理、人事、M&A、システム導入などがあり、最近出てきたトレンドテーマとしてはサステナビリティ、スポーツ、セキュリティ、DXなどがコンサルプロジェクトとして多い傾向です。
日本のスキンケアメーカーに対し、消費者および販売チャネルの総合的な分析によって中南米市場で成功するブランドの開発と販売チャネル戦略を立案。現地での調査会社の適正な選定を支援するとともに、消費者市場の定性・定量調査を実施し分析するための、最適かつ費用対効果の高いアプローチを構築することから着手。そして多彩なブランドポートフォリオの中から、この地域における顧客セグメントに最もアピールすると思われる3つのスキンケア・化粧品ブランドを選出、さらには販売チャネル、流通および販売のために必要なコストと商品価格の算出を行い、プライシングとコスト分析も行った。結果的に中南米市場での売上げは全社的な収益拡大に貢献した。
不確実性の高い将来のエネルギー像やリスクを予測するために、シナリオ分析の手法を活用し、企業内の複数部門の意見を取りまとめ、官公庁との連携、企業内の取締役の関与を強く促すような"仕組み"も提供しました。多くのステークホルダーが関わる内容であり、粘り強くコミュニケーションを重ねて理解をもらいながら、戦略を作り上げていった。官公庁の政策と民間企業の戦略を融合したコンサルティングということで非常に難しいプロジェクトでしたが、2050年に向けた超長期の戦略を考えた後は、中期経営計画、新規事業開発などの検討に繋がることもありコンサルタントとしてもやりがいにつながるプロジェクトだった。
30歳(男性)大手総合系ファーム 戦略コンサルタント
コンサルはひたすら考えるという面だけでなく、カウンセラー的な面があるので、一人で考え続ける人は向いていないと思うよ。
32歳(男性)大手日系ファーム コンサルタント
議論をすることが仕事ではなく、相手に気持ちよく提案したことを実行してもらうことこそがコンサルの仕事です、最近のコンサル志望者には勘違いしている人が多いんじゃないかと思います。
28歳(男性)外資系戦略ファーム コンサルタント
コンサルタントの仕事とは、因数分解によって、問題を解決するための要因を見つけ出し、それをもとに仮説を導き、検証していくという作業を繰り返していくもの。
29歳(女性)外資系戦略ファーム コンサルタント
やっぱり"人を説得して動かすこと"に尽きますね。結局、クライアントの中には動きたがらない人々がいて、その人たちにどう動いてもらえるかがポイントになるんです。動いてもらわなければ、いくら良い戦略を立てたとしても価値はゼロになってしまいますからね。
27歳(男性)外資系戦略ファーム コンサルタント
『解がないんじゃないか!?』と思う瞬間が最も辛いです。その代わり、それを乗り越えてクライアントに感謝された瞬間はとってもうれしいですね。
大前 研一氏(元マッキンゼー日本代表)
コンサルタントの仕事は、組織の内側からは見えてこない、気づかない課題に対して具体的な解決策を提示することである。
プレジデントオンライン インタビューより
堀 紘一氏(元BCG日本代表)
クライアントに正しい問題のありかを伝えるそれが、コンサルの一番の勝負どころ
ダイアモンドオンライン インタビューより
内田 和成氏(元BCG日本代表)
経営コンサルタントは企業の医者、求められるのは的確な診断と処方。ときには相手にいやな顔をされても厳しいことは言う。アドバイスがうまく行き、長期的な関係を築ければ、コンサルタント冥利に尽きます。
コンサルティングファームは一般的な事業会社とは組織形態も働き方も違います。基本的にコンサルティングファームには明確な部署がありません(コンサルティング“ファーム”と呼ばれる所以でもあります)。個々のコンサルタントの専門性を高めるため、それに応じた部門やユニットは存在していますが、プロジェクトにおいてはこれら部門を横断する形でチームが編成され、プロジェクトが終わればチームは解散、個々のコンサルタントはまた新しいプロジェクト担当します。このように毎回一緒に働く同僚・上司が変わっていくのです。
コンサルプロジェクトは営業や企業からの直接依頼などでスタートします。企業側としては、より良い提案・条件を引き出すためにコンペを開催することもあり、競合他社とのプレゼンテーションで受注が決まります。
正式に依頼を受けた後、プロジェクト内容に合わせてメンバーがアサインされチームを組成(※アサイン:担当プロジェクトを割り振られること)、クライアント企業のキーパーソンとなる部署の従業員、取引先など各ステークホルダーへのヒアリング、さらに専門家などへのインタビューなどから様々なインプットを通して課題解決のための仮設を立てていきます。
その後、仮説検証を繰り返しながら最終的な解決プラン「あるべき姿」を策定していきます。
主に情報収集・分析と資料作成で、ミーティングの議事録作成、先輩コンサルタントに同伴してクライアントへのインタビューなど地味なものが多いが、現場にもっとも近い役割を担っておりミーティングでは積極的に発言が求められます。
コンサルタントには、実作業+マネジメントスキルが重視されます。現状分析をし仮説を立てて検証していくことが大きな仕事です。進捗ごとにチームミーティングやマネジャーとのディスカッションを通じて仮説の軌道修正をしていきます。
プロジェクトの管理、顧客との折衝、予算管理が仕事の中心。プロジェクト全体に責任を持つポジションです。クライアントとのやりとりも中心になって行い、中間・最終報告会を設定し日々意見交換するなど日常的にクライアント企業とやりとりしていきます。 マネージャー以降はアナリスト、コンサルタントの育成も仕事の一つになり、部下を指導していく立場にもなります。
最終的なプロジェクトの責任を持つポジションですが、パートナーの大きな仕事は顧客開拓とプロジェクトの受注、そしてコンサルティングファーム経営です。また、オフィスアドミニストレーション(総務)にも目を配らせることも仕事となります。
そもそもコンサルタントとして求められる資質・スキルとは何なのでしょうか?大きく分けて4つあります。
論理的思考はコンサルタントの基本と言えます。ロジカルシンキング・ゼロベース思考・仮説思考等の思考方法を無くしては、コンサルタントとして生きてゆくのは難しいでしょう。
コンサルタントは常に人と関わる職業です。それはクライアントであったり、チームのメンバーであったりします。プロジェクトが成功するか否かは、周囲の人間とどれだけ良好な関係を築けるかにあるといっても過言ではありません。但し、ここで言う良好な関係とは、「仲が良い」という意味ではなく、「互いに信頼している」という意味です。その為には、相手の意見を正しく理解し、かつ、自分の意見を正しく表現できる「コミュニケーション能力」自分とは違う考えを受け入れられる「素直さ」そして、相手をひきつけるような「人間的魅力」等が必要とされます。
コンサルタントには高い職業倫理感や強い責任感が要求されます。要求された仕事をこなすだけでなく、相手の期待を超えるような「付加価値」を常に生み出さなくてはなりません。その為には、常に自分自身の高い価値観と高い基準点を持ち、クライアントの成功に向け、心からプロジェクトに没頭出来るようでなくてはなりません。
多くの人が抱く華やかなイメージとは裏腹に、コンサルタントはつらい職業です。クライアントの高い要望に応える過程で、時間的制約・人間関係等の様々な問題に直面します。これらを解決し、プロジェクトを成功に導くには、肉体的にも精神的にもタフでなくてはなりません。
コンサルタントに求められるスキル
英語については、一部のコンサルティングファームでは英語を使ったケース面接、外国人との英語面接を実施します。ただし、ほとんどのコンサルティングファームは日本語だけで対応可能です。英語ができなくても入社できるコンサルティングファームがほとんどです。
ここでいう英語ができる、というのはビジネスで使うことができることを指しますので、TOEICのスコアはそこまで重要ではありません。TOEICのスコアを上げてから応募しようとする方がいらっしゃいますが、現時点で英語ができない方は面接対策に集中して、面接で英語を学ぶ意欲があることだけ伝えればよいでしょう。
ただし、昨今のビジネス界では「世界ビジネス共通語」として英語を活用するシーンが益々増えてきており、コンサルティングファームでも例外ではありません。マネジメントポジション、ファームに入ってからの昇進やキャリアアップには必要になってくる場合もあるので、身に付けておいた方がコンサルタントとしてのキャリア形成の選択肢も多くなってくるかと思います。
資格については、特別なスキルや資格は必要ありません。MBAなどの学位がなければいけない、経営コンサルタントの資格が必要など他Webサイトで掲載しているのをしばしば見られますが、実際にMBAを持っている方は少ないです。公認会計士・税理士資格者やSAP・Oracle・SalesforceなどのIT関連資格を求めるポジションや、選考において優遇されるケースもありますが、最終的には上記でご紹介した「コンサルタントに求められるスキル」が無ければいけません。
コンサルタントに必要な資格
ほとんどの経営コンサルタントは「コンサルティングファーム」という企業に所属し、クライアント企業に対してコンサルティングを提供していますが、 コンサルティングファームと言っても、その種類は多岐にわたり、経営戦略、人事、ファイナンス、IT、事業再生などのテーマから、金融機関、官公庁、医療、製造業など業界・業種に特化したコンサルティングがあり、それぞれの強みを活かし得意領域・分野を持ったファームが存在しています。
成り立ちや得意領域をもとに分類すると、
戦略系コンサルティングファーム
企業の経営戦略の領域をメインにコンサルティングを手掛けており、テーマとしては中長期戦略策定、新規事業立案、M&A戦略、マーケティング戦略などCxOが抱える経営課題のプロジェクトなどが代表的です。
最近では業務・ITやデジタル領域への進出が目立っており、上流フェーズの戦略策定の際にデジタル領域を絡めたり、上流だけでなく実行部隊を擁し、ハンズオンでのオペレーション改革やサービスローンチまで一気通貫でコンサルティングを手掛けるファームも出てきています。
マッキンゼー・アンド・カンパニー
ボストン コンサルティング グループ
ベイン・アンド・カンパニー
A.T. カーニー 他多数
総合系コンサルティングファーム
経営課題を経営層から事業部まで、上流から下流まで一気通貫でコンサルティングを手掛けており、幅広い業種、業界にも対応している点が特徴的です。扱うテーマも幅広いため通信、金融、製造業、公共、医療などの業界と、SCM、人事、戦略、CRMなどの機能でチームが分かれており、プロジェクトの際には各部門ごとに協力しながら進めていきます。
近年では、クライアント企業へのDX (デジタルトランスフォーメーション)を支援するプロジェクトが活況です。さらに最上流である戦略領域の部門を持つファームが多くなり、戦略からオペレーション設計、デジタル技術導入後の保守・運用やアウトソーシングサービスまで、総合力を活かした一気通貫したコンサルティングビジネスが拡大傾向にあります。
デロイトトーマツコンサルティング
アクセンチュア
PwCコンサルティング
アビームコンサルティング 他多数
IT系コンサルティングファーム
ITコンサルについては、上流となるIT戦略から、どのようなシステムを導入すればいいのかなど、広範囲にわたるIT領域を手掛けています。開発まで行うファームもあれば要件定義まで行い、残りはパートナーのSIerなどに開発を依頼するファームなど様々です。
全社的なシステム再構築支援や基幹業務再構築支援などのコンサルティングプロジェクトは引き続き好調ですが、近年はDXをテーマとしたプロジェクトが活況で、社内業務の効率化やコスト削減だけでなく、売上向上に直接寄与するプロジェクトも多く見られるようになりました。またSAPやSalesforce、Microsoftなどのソリューションを軸とした開発・導入コンサルもニーズが多く、これらに特化したITコンサルファームも出てきています。
フューチャーアーキテクト
ウルシステムズ 他多数
シンクタンク系コンサルティングファーム
シンクタンク・調査だけでなく経営コンサルティングも行っている。ファームによってはSI機能もある。
NTTデータ経営研究所
三菱UFJ リサーチ&コンサルティング
野村総合研究所
日本総合研究所 他多数
医療・ヘルスケア系コンサルティングファーム
医療機関や医療機器メーカーなど医療ヘルスケア領域に特化したコンサルティングサービスを提供しているファームです。
一部、外資系戦略ファームや総合系コンサルティングファームにおいても同じ領域サービス提供していますが、医療・薬事の業界知識や法制に長けており、業界ならではの慣例なども熟知しているため幅広いコンサルティングが提供可能となっています。プロジェクトにおいて、例えば病院経営や医療機関へのシステム導入、製薬企業の業務オペレーション改善、近年では増加しつつあるM&Aの戦略立案から統合プロジェクトなどもサービスラインとしてカバーしています。
コロナウイルスの影響からの医療機関対応、少子化高齢化から過疎地域における医療機関の生き残り問題など、「医療」という部分だけでなく社会問題全体にも寄与するコンサルティングも展開するファームもあります。
メディヴァ
グローバルヘルスコンサルティング
IQVIAソリューションズ ジャパン 他多数
組織人事/チェンマネ系コンサルティングファーム
人事部門に対するコンサルティングサービスを提供しており、人事制度や人材研修・人材開発、給与や年金制度改革から採用支援などHRに関わる課題解決を手掛けています。
一昔前までは、ハード(制度設計)へのアプローチが主流でしたが、「組織活性化」「バリュー浸透(企業の経営理念や価値観への理解を促進する)」といった、意識改革・組織風土改革をめざすソフト面へのアプローチも多くなっています。また特徴的恬として企業再生や事業承継、M&Aの分野でも組織人事再編やチェンジマネジメントのニーズも高くなっています。
マーサージャパン
タワーズワトソン
コーンフェリー・ジャパン 他多数
FAS系コンサルティングファーム
主にM&A領域におけるコンサルティングを手掛けています。大手FAS系ファームにおいては、さらに事業再生や、PPP/PFI、フォレンジックなどのテーマも扱っており国内におけるM&Aがメジャーとなってきている昨今では各社規模も大きくなってきています。
最近ではM&Aを切り口として戦略コンサルティングやM&A後の統合支援(PMI)領域にもサービスの範囲を広げており、さらに業界に分けたサービス提供も行っています。
PwCアドバイザリー
デロイト トーマツ ファイナンシャルアドバイザリー
KPMGFAS
EYSaT 他多数
国内独立系コンサルティングファーム
日本発のコンサルティングファーム。主に中小企業に対し現場に入り込んだコンサルティングが特徴。経営者と直接話す機会も多い。
船井総合研究所
タナベ経営
リッジラインズ
リブ・コンサルティング 他多数
業務・業界特化系コンサルティングファーム
特定業務/業界に特化したコンサルティングを展開。その領域における圧倒的な知見を有し専門家集団として地位を確立している。
フィールドマネージメント
ZSアソシエイツ
シンプレクス
IGPI ものづくり戦略カンパニー 他多数
監査法人系コンサルティングファーム
監査だけでなく、財務面や経営コンサルなどのアドバイザリーも提供している。
監査法人トーマツ
PwCあらた監査法人
新日本監査法人
あずさ監査法人 他多数
企業再生・ハンズオン系コンサルティングファーム
2000年以降増えてきたの再生系コンサルティングファームです。企業全体もしくは事業部単位で業績低迷・悪化での危機的状況を立て直すためのコンサルティングサービスを提供しています。
再生支援の絵を描くだけでなく、財務・コスト削減・オペレーション改善など直接企業に入り込んで実行支援をするファームもあり、再生専門から一部門として再生コンサルを提供するファームなど様々です。クライアント企業はファームによって変わりますがニュース一面を飾る大企業から、地方中小企業まで幅広い。
アリックスパートナーズ
経営共創基盤
フロンティア・マネジメント 他多数
などの業界に分けることができ、多くのコンサルティングファーム、コンサルタントが活躍しています。
また最近の業界ニュースとしては、大手企業がグループの一つとして新規立ち上げたコンサルティングファームも目立っており業界内でも注目を集めています。
この他にも業務・業界特化を細分化していくと、DX(デジタルトランスフォーメーション)、製造業向け、デジタル、サイバーセキュリティなど、様々な強みを持つコンサルティングファームがあり、大手ファームのグループファームであったり、コンサル出身者が新たに立ち上げるなど、年々コンサルティングファームの数も増えています。
ここまで種類が多くなる背景として、IT技術の発展やグローバル化などから企業を取り巻く課題の複雑化が原因の一つであり、今後もさらなる新しいコンサルティング領域が生まれてくるかもしれません。
コンサルティングファームリスト
こちらで外資系コンサルについても詳しく説明していますので外資系コンサルに興味のある方はぜひ一度ご覧ください。
外資系コンサルとは?仕事内容・年収から選考対策・求人まで徹底解説
コンサルタントになるには
基本的にコンサルタント採用においては各社「ポテンシャル採用」を行っております。
このポテンシャルというのは「コンサルタントに求められるスキル」で紹介した、論理的思考能力・コミュニケーション能力・プロフェッショナルマインド・体力&精神力の4点です。
特に論理的思考能力・コミュニケーション能力は書類選考でも面接でも徹底的に見られ、論理的思考能力については、面接において簡潔に一貫した内容が答えられるのか職務経歴書や志望動機書の内容も合わせて、「なんでコンサルタントになりたいのか?」「コンサルタントになって何をしたいのか?」「それは今の会社では出来ないのか?」などの質問から、さらに深堀して確認されます。またケース面接というコンサルティングファーム特有の面接を課すことでさらに論理的思考力を判断するファームもあります。
そのため一夜漬けの対策ではなく、十分な選考対策が必要になってきます。
一方で、ITやSDGs、DXなどの特定の業界・業務知識が必要なコンサルタント職については、相応の経験・バックグラウンドなどの専門性が必要になってきます。ご自身が得意な領域と、専門的にコンサルティングを提供しているファームとのマッチングがポイントとなり、どんなファームがあり、どんなプロジェクトテーマを手掛けているのかを知ることが重要になります。
コンサルタントになるには - コンサルタントになるために必要なこと -
弊社でご支援させて頂いた方々でコンサルタントに転職した平均年齢は、
29.7歳
でした。
25〜29歳ゾーンが一番多く、ついで30〜34歳、35歳以上でも転職支援実績はあり、新卒1年目から3年目あたりの第二新卒クラスでも一定の事例がございます。
未経験者でコンサルタントに転職した方々の年齢層は20代から30代中盤くらいまでが一つの目安になっています。 弊社からの転職支援実績からも、新卒1年目の第二新卒クラスから30代中盤くらいまでが全体の約9割以上を占めています。
弊社からご紹介して現在活躍しているコンサルタントの多くも新卒で事業会社に入社してから、数年後に未経験のポテンシャル人材としてコンサルティングファームの門を叩いています。
学歴フィルターはあるのか?
どのコンサルティングファームも具体的な学校名を採用要件に含めているファームはありませんが、結果的にGMARCH・早慶・東京一工などの上位校出身者が多いでしょう。
しかし、勉強が出来るから地頭が良いからという点で採用に至ったわけではなく、コンサルタントとしての資質である「論理的思考能力」「コミュニケーション能力」、これまでの実績、ある領域の特質な経験などから コンサル適性があると判断され、採用に至っています。
弊社からも高校卒業後、セキュリティ領域のスペシャリストとして企業での経験・実績を積み、外資系経営コンサルティングファームへと転職、その後最年少でマネ―ジャーに昇格された方もいらっしゃいます。
弊社でご支援させて頂いた中途入社したコンサルタントの前職は様々で、多様なバックグラウンド、領域・分野を持つ方々がコンサルタントになりご活躍しています。一部どんな方々がいらっしゃるのかご紹介いたします。
前職 | 年齢(転職当時) |
---|---|
大手証券会社 | 27歳(女性) |
自動車メーカー | 29歳(男性) |
化学メーカー | 30歳(女性) |
官公庁 | 35歳(男性) |
有名Webサービス企業 | 29歳(男性) |
総合商社 | 27歳(男性) |
大手ネット系会社 | 28歳(女性) |
医療機関 医師 | 35歳(男性) |
大手建築設計事務所 | 35歳(男性) |
運輸・鉄道 | 31歳(男性) |
ITベンチャー | 25歳(男性) |
メガバンク | 24歳(男性) |
大手SIer | 31歳(男性) |
大手出版・メディア | 27歳(女性) |
大手法律事務所 | 33歳(男性) |
地方銀行 | 26歳(男性) |
税理士法人 | 25歳(女性) |
エネルギー系企業 | 25歳(男性) |
製造業メーカー | 30歳(女性) |
飲食メーカー | 28歳(女性) |
このように前職の業種・業界関係なく、様々な経験を持った方々がコンサルタントへの転職に成功しています。
転職体験談
どんな職業でも向き不向きはあります。コンサルタントという職業も例外ではなく、その適性によって一人前のコンサルタントとして独り立ちできる期間は大きく違ってくるでしょう。
コンサルタントに向いている人はどんな人なのか、コンサルタントとして必要な適性以外で見ていくと、あくまでも理想像ですが、
・人間的な魅力
・伝える工夫
・傾聴する努力
・成果への拘り
・自分で考える
・プラス思考
・業界業務への関心
・要点整理するの習慣
があるかと思います。
上記は必ずしもなければいけない訳ではなく、もちろん努力次第でなんとかなります。
また実際に得意な所・苦手な所を合わせ待ちながら自身の個性を生かして活躍しているコンサルタントは多数存在します。
コンサルタントの仕事は仮説検証を繰り返し、クライアントにとって有益な解決策を見出すことです。
物事に対して深堀しながら答えを突き詰めていくため、なぜ?なぜ?といった知的好奇心がある方、そこから勉強していくという姿勢を持っている方はコンサルタントに向いていると言えるでしょう。
そして自身で自己研鑽すると共に、年下・年上関係なくだれからも学んでいこうという姿勢が重要です。分からないことは誰からであろうと吸収していく姿勢は、一人前のコンサルタントとしての成長を早めてくれます。
気になるコンサルタントの年収ですが、複数のコンサルティングファームから収集した情報をまとめ役職別に年収水準を取りまとめました。 そのため下記の表には該当しない例外的な給与や役職の事例も存在し、一概にこの給与というわけではありません。 個別のコンサルティングファームの実情と比較すると役職名や数値が異なる場合もありますのであくまでも参考数値として見て下さい。
役職 | 年齢 | コンサル経験 | 固定給与 | 業績賞与 |
---|---|---|---|---|
アナリスト | 22歳〜28歳 | 0年〜3年 | 500〜800万円 | 固定給の20% |
コンサルタント | 25歳〜35歳 | 0年〜6年 | 900〜1300万円 | 固定給の20% |
マネージャー | 28歳〜40歳 | 2年〜10年 | 1400〜2000万円 | 固定給の30% |
プリンシパル | 32歳〜45歳 | 5年〜15年 | 1700〜2500万円 | 固定給の30% |
パートナー | 35歳以上 | 7年以上 | 2500万円以上 | 業績次第 |
役職 | 年齢 | コンサル経験 | 固定給与 | 業績賞与 |
---|---|---|---|---|
コンサルタント | 22歳〜30歳 | 0年〜3年 | 500〜700万円 | 固定給の10歳〜20% |
シニアコンサルタント | 25歳〜35歳 | 0年〜6年 | 700〜900万円 | 固定給の10歳〜20% |
マネージャー | 28歳〜40歳 | 2年〜10年 | 900〜1400万円 | 固定給の10%〜20% |
シニアマネージャー | 32歳〜45歳 | 5年〜15年 | 1300〜1800万円 | 固定給の10%〜20% |
パートナー | 35歳以上 | 7年以上 | 2000万円以上 | 業績次第 |
ほぼすべてのコンサルティングファームで積極採用中です。
どのファームも人手不足となっており優秀層の囲い込みが激しさを増しているとともに、若干採用目線が下がりつつあるファームもあります。
近年では一番の採用熱となっており未経験からコンサルタントへの絶好の転職チャンスかと思います。
【コンサル業界は?】
コンサルプロジェクトにおいて、これまでアウトプットは経営戦略策定や戦略立案の資料やプレゼンが主流でしたが机上の空論で終わらぬよう、企業のビジネスインパクトを最大化するため実際にクライアント企業に入り込んで実行支援(実現まで伴走する)まで行うファームが増えています。
そのためコンサルタントの業務内容も以前にくらべて幅広くなっていますが、その分コンサルタントとしてのやりがいは大きくなっています。 今まではプロジェクトが終わると企業のその後について関わることができないといったジレンマを抱えることもありましたが、上記のように企業のビジネス創出を自らの手で実行していける、自身が考えた戦略立案が実現していくといった目に見える形で携わって行けることはコンサルタントとしての魅力の一つにもなっています。
コンサルティングテーマについても近年ではその種類が多くなっており、サステナビリティ、DX、企業パーパス、AI、デジタルなどが最近の流行ワードとなっています。
企業を取り巻く環境は急激に変化しており、それにより企業経営陣が抱える問題も複雑化しているのが現状です。新しいテーマにおいて変化の速い環境で企業自身が解決していくためにはリソース・知識ともに確保しにくくなっており、こうした課題解決のためコンサルタントが活躍しています。
コンサルタントにおけるやりがいは人それぞれかもしれませんが、
・若いうちから経営というテーマの仕事が出来ること
・誰もが知っている企業の経営支援が出来ること
・プロジェクトを完遂したときの達成感
・顧客からの感謝
・関わったプロジェクトがニュースや新聞に取り上げられたこと
といったことに、やりがいや魅力を感じる方が多いようです。
また、
・海外案件などグローバルに活躍できる機会
・高い年収
・身に付けたコンサルティングスキルを生かした更なるキャリアアップの可能性
なども大きな魅力のひとつでしょう。
「考えること」が仕事でもあるコンサルタント、なかなか解が見つからない時は辛い瞬間でもありますが、それを乗り越えてお客さんに感謝された瞬間はコンサルタントとして大きなやりがいを感じるかと思います。
コンサルティング業界への転職は、他業界へのそれと比べて、はるかにハードルが高いものです。
いわゆるケーススタディといったコンサルティング業界特有の選考対策をしなければなりません。コンサルタントへの転職において、サービスを利用するメリットは、スケジューリング・情報収集の簡略化だけではないのです。更に、キャリアカウンセラーに客観的な評価をしてもらう事が大きなポイントとなります。
コンサルティングの仕事には、形の見えないものに対してクライアントにお金を払ってもらうという「特殊性」があります。そのため、コンサルタント(候補)には、自分たちの存在価値や成果に対する確信を相手に抱かせる「何か」を持っている必要があるのです。
あなたは、その「何か」を自分の中に見出せていますか?
弊社では、業界出身のキャリアカウンセラーが、コンサルティング業界独自の視点から客観的な評価を致します。
自分では気付いていなかったコンサルタントとしての資質を見出せるかもしれません。
課題を抱えている企業や官公庁などの機関等から依頼を受け、その解決に向けた支援活動を行っています。課題によってどのように解決していくかは毎回異なりますが、個人ではなくチームとして改善策を提案・実施しています。
コンサルタントの仕事・業務内容
クライアント企業の経営課題明らかにし、企業の戦略立案や業務プロセス改善、システム導入など、その課題を解決するための方法を考える、あるいは改善の手伝い、アドバイスをする仕事です。
コンサルの仕事はコンサルティングファームの種類によって分かれており、戦略系、総合系、IT系、人事系、FAS系などに大別できますが、その仕事内容も変わってきます。
領域別で違うコンサルティングファームの仕事
諸説ありますが、「相談する、助言を求める」という意味の英語の「コンサルト(consult)」が由来となっているそうです。
そもそもコンサルティングが世に出たのは19世紀末のアメリカ。
当時、技術者であったフレデリック・テイラー氏が工場での作業に「作業単位の分割」と「単位ごとの時間」に基づく「科学的管理」を取り入れ、見事工場を蘇らせました。その後、同氏がこの考え方を様々な工場に導入する支援を行ったことがコンサルティングの始まりだと言われています。
コンサルタントとして成果を出していくには強いプロ意識が必要です。どんな状況でも結果を出すという姿勢と深堀しながら答えを突き詰めていくための好奇心、さらには困難な課題に立ち向かうための体力や精神力があるひとに向いているでしょう。
近年ではビジネスを取り巻く環境は刻々と変化しています。こうした変化を素早くキャッチアップできる勉強熱心で、何事にもゼロベースで学ぶ素直さもコンサルタントとして活躍していくためには必要でしょう。
ただし、最初からすべてを兼ね備えている人間はいません。まず第一にコンサルタントの武器である「論理的思考能力」が一番のポイントになります。
コンサルタント求められるスキル
日程 | いつでも!(担当キャリアコンサルとご相談ください) |
---|---|
場所 |
Webオンライン、お電話 もしくは 弊社オフィス |
費用 | 無料(一切かかりません) |
対象 |
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