総合商社とは、様々な業種・業界にまたがり、商品やサービスの供給、販売、購買、輸出入、流通など幅広いビジネス活動を行う企業を指します。総合商社は、商品やサービスの取引において中間業者としての役割を果たすことが多く、多岐にわたる取引の中で複数の産業・地域を繋ぐことができるため、グローバルビジネスにおいて重要な役割を担っています。
代表的な総合商社としては、三菱商事、伊藤忠商事、双日、三井物産、住友商事、双日、豊田通商が7大商社と呼ばれています。これらの企業は、日本のみならず世界中で活躍し、多様な商品やサービスを扱っています。
また商社の中には、専門商社と呼ばれる特定の商材に特化した商社もあります。
総合商社と専門商社の違いは?
高収入であることは、商社が転職先として人気がある理由の1つです。ここでは、高収入といわれる商社が実際のところどのくらいの年収となっているのかを知るためにも、7大総合商社の平均年収をご紹介します。
※下記の数値は、各社の有価証券報告書(2024年3月期)より参照しております。
三菱商事: 平均年収は約2,090万円
伊藤忠商事: 平均年収は約1,754万円
住友商事: 平均年収は約1,759万円
三井物産: 平均年収は約1,900万円
丸紅: 平均年収は約1,655万円
豊田通商:平均年収は約1,263万円
双日:平均年収は約1,247万円
5大商社と呼ばれる三菱商事、伊藤忠、住友商事、丸紅、三井物産の平均年収は、現在1,500万円を超えています。また、7大商社でみても1,200万を超えており総合商社は高収入かつ安定的であることがわかります。
商社の平均年収が高い理由としては、「在庫管理費がかからない」「ボーナスの支給額が大きい」「海外手当がつく」など様々ありますが、グローバルビジネスメディア「ダイヤモンドオンライン」では総合商社が高収益を稼ぎ出すメカニズムについて以下のように記載されています。
もともと超高年収で知られる業界だが、最近では資源高がさらなる年収増に一役買っている。だが、高収入の理由は一時の相場動向だけにあるわけではない。
商社が高収益を稼ぎ出すメカニズムについて、大和証券の永野雅幸シニアアナリストは巨額の資産、資金を少数の社員が活用するという、ある意味で“レバレッジ”をかける形で高収益体質を築いていることに特徴があると指摘する。
特に商社では本社主導で多様な投資活動を行う独特の業態ゆえ、好業績の恩恵が本体(単独ベース)の従業員に大きく跳ね返りやすい特性がある。
※ダイヤモンドオンライン参照
総合商社の平均年収
転職難易度は?
総合商社への転職は難しいといわれています。
その理由として挙げられるのが「中途採用枠がそもそも少ない」ことです。前述していますが、中途採用の人数が増えているとはいえ、総合商社は新卒採用をメインに行っています。
例えば三井物産では2024年度の有価証券報告書によると、2024年3月期入社の総合職社員209人 のうち新卒採用人数124人 に対して中途採用人数は85人 です。
(※2024年3月期三井物産株式会社有価証券報告書参照)
また、中途採用の募集がかかっても人気求人であるため競争率が高く、どの商社であっても即戦力であることが求められます。
商社に転職するには?
総合商社の場合、中途採用を通期で行っている企業もあれば、年間である一定期間のみ行う企業もあります。また、自社で採用情報を掲示している商社もあれば、エージェント経由でしか応募ができない商社もあります。
これまでご紹介しているように、ただでさえ中途採用枠が少ない総合商社に転職するためには、まずは自分の経験・スキルと親和性がある転職先はどのようなポジションで、それに該当する企業がどういった人材を求めているのかを知る必要があります。
また、いつ採用情報が公開されるのか情報のアンテナを常に張っておくことで、最適なタイミングでの転職が可能となります。
我々転職エージェントであれば、適切なポジションの見極めから採用情報のタイミングまですべてにおいてサポートが可能であるため、転職活動における不安を解消するためにも是非頼っていただければと思います。
商社への転職を希望している方が個人で転職活動に必要な情報収集をするには限界があり、情報の正誤判断が付かないこともあれば、情報収集だけでもかなりの時間がかかってしまうことが考えられます。情報収集にばかり時間を割いてしまい、選考に向けての準備が不十分なまま転職活動を進めてしまうと、思うような転職活動を進められない可能性もあります(機密保持契約の関係上、社名を伏せた形でオープンポジションや採用動向お伝えする場合もありますので、詳細は下記相談会にてお話しさせていただきます)。
弊社では商社へのご転職にご興味のある方へ、プライベートキャリア相談会を随時開催しておりますので、お気軽にお申込みいただければ幸いです。
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総合商社への転職 キャリア相談会
ムービンでは各総合商社のマーケット情報から最新ニーズはもちろん、候補者様のご志向に合わせた、今後のキャリアについてのご相談など個別相談会を随時実施しています。

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求められるスキル・専門性
応募する職種と転職者自身のこれまでの経験・スキルとの親和性が大切であることはもちろんですが、他にも総合商社への転職において求められるスキルや専門性としては、以下のようなものが挙げられます。
語学力
総合商社はグローバル展開している企業が多いため、海外との取引においては英語でのコミュニケーションが発生します。
そのため、総合商社への転職ではビジネスシーンでも通用する英語力が必要になるほか、中国語やフランス語、ポルトガル語など英語以外の語学力があると、よりビジネスにおける活躍の幅が広がるといえるでしょう。
技術や業界に関する知識
総合商社は多岐にわたる業種や分野に事業を展開しています。そのため、技術や業界に関する豊富な知識や経験があることが求められます。
コミュニケーション能力
コミュニケーション能力は、社内はもちろん社外とのやり取りが発生する商社では欠かせないスキルです。高いコミュニケーション能力を持っている方であれば、良好な関係性を築きつつクライアントの潜在的なニーズを引き出し、新たなビジネスを生み出すチャンスも多くなるでしょう。
また総合商社の場合には社内にも技術者や専門家が多数在籍しているため、プロジェクトを円滑に進めるためには社内でのコミュニケーションも必要不可欠です。
数字やデータの分析力
総合商社は事業規模が大きく、多くのデータや数字が扱われます。
総合商社への転職を考えている方には、蓄積されているデータを分析して問題点を発見し、根拠に基づいた解決策を提案する能力が求められるといえるでしょう。
プレゼンテーション力
総合商社では、上層部やパートナー企業などへのプレゼンテーションが必要な場合があります。適切なプレゼンテーション能力があることが求められます。
プロジェクトマネジメント能力
総合商社は複数のプロジェクトを同時に進めていることが多いため、プロジェクトマネジメントのスキルが求められます。
これまでにチームをリードした経験やマネジメント経験がある方は、転職先となる総合商社の選考でもアピールポイントとなるでしょう。
体力
総合商社では、取引のために日本だけでなく世界中を飛び回ることのなるため、過密なスケジュールにも対応できる体力が必要になります。また複数企業の仲介となると、ステークホルダーが増える分プロジェクトがスムーズに進まないこともあるため、粘り強く業務を遂行しなければなりません。
そのため、チームワークや協調性、忍耐力などを自然と身につけている体育会出身者が多く在籍している傾向にあります。ただし、総合商社では様々なバックグラウンドを持つ人材が活躍しており、もちろん体育会系出身者以外の方も多く働いています。
柔軟性
トレーディングや事業投資など「ビジネスとして成立するものなら何でも挑戦する」商社において、時代に沿ったビジネスや新しいビジネスを考えつく発想の柔軟性は非常に重要です。
以上が、総合商社に転職するために求められるスキルや専門性の代表的なものです。しかし、職種によって必要なスキルや専門性は異なるため、事前に求人情報や企業情報を十分に調べ、自分が持っているスキルや専門性がどの程度求められるかを確認することが大切です。
ポジションごとに求められるスキル・経験を見ていくと
営業/事業開発ポジション
自分で案件を開拓・推進した経験が強く評価されます。社内外を巻き込んだ経験、意思決定への関与など。またP/Lへの意識、リスクを取って挑戦したエピソードも重要。「将来こういう商売をつくりたい」というビジョンが語れると強いです。
管理系ポジション(経理、財務、法務など)
商社は「全員がビジネスパーソン」という文化。管理系でも「事業にどう貢献できるか」を明確に伝えること。会計や財務の知識だけでなく、事業側とどう連携して経営判断に関わったかを伝えると◎。
デジタル・DX関連ポジション
デジタル人材を積極的に採用している商社も多くなっていますが、ポイントは「IT技術 × 商社的思考」の掛け算。テックだけでなく、事業構想や全体最適視点があるかが評価されます。
必要な資格はあるのか?
必ずしも必要な資格はありませんが、以下のような資格があれば即戦力性をアピールできるでしょう。
ただし実際にはそれに準ずる経験・実績がみられますので資格があるからといって選考で有利になるわけではありません。
※ポジションによっては特定の資格が必要になる場合があります。
・TOEICなど語学力をアピールできる資格
・公認会計士・簿記・ファイナンシャルプランナーなど金融系の資格
・プログラミングなどIT資格
・貿易実務検定・通関士など貿易関係の資格
自分の経歴・スキルで総合商社に転職することができるのか、可能性を知りたい方や適しているポジションを知りたい方は是非お気軽にお問い合わせ下さい。
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ムービンでは各総合商社のマーケット情報から最新ニーズはもちろん、候補者様のご志向に合わせた、今後のキャリアについてのご相談など個別相談会を随時実施しています。

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選考プロセス
選考ステップ
選考ステップといってもそれぞれプロセスが異なっているため一概にはいえませんが、おおむね商社の選考ステップは下記のようになっています。
書類選考→Web試験→面接(3~4回程度)
現在では面接をリモートで行う企業がほとんどであり、商社の選考においても同様ですが、最終面接に限り対面で行うというケースも多いといえます。
面接ポイント
面接では、候補者の方の過去の経験やスキル、応募ポジションとのフィット感について確かめる質問や、
・活かせる強みは何か
・応募企業への深い理解
・ご自身が人生を通じて達成したいこと
・なぜ他商社ではないのか
上記のような質問には事前準備や企業研究を重ねることが必要であることに加えて、面接では人柄やコミュニケーション能力についても総合的に評価されることになります。
総合商社への転職で求められるマインドセット・選考対策
商社のビジネスモデルの理解・アップデート
いわゆる商社ビジネスの特徴でもあるトレーディングだけでなく、近年ではJVや事業投資・M&Aからの事業経営などにも積極的です。そのためサプライチェーン構築や事業開発の視点を持つことが重要。特に近年は非資源系事業やデジタル領域の強化も進んでおり、幅広い視野が求められます。
自身の経験と商社業務の親和性
面接では「この人がどのバリューチェーンにどう貢献できるか」を見ます。営業経験、M&A、調達、ロジスティクス、事業開発、経営管理、経営戦略など、自分の強みを具体的にどの分野で活かせるかを言語化することが必要。
グローバルマインドと当事者意識
総合商社は「現場主義」「リーダーシップ」「泥臭さ」が重視されます。海外案件では自ら現地に飛び込み、ステークホルダーを巻き込んでいく主体性があるかを見られます。そのため英語力も重視されますが、TOEICスコアより「英語を使って何を成し遂げたか」が問われます。
論理的思考力と仮説思考
面接では抽象度の高い質問や、ケースっぽい話(「この国にこういう資源があったらどうビジネス化するか?」など)をされることもあります。ロジカルシンキング+現場感のバランスが大切になってきます。
気を付けたい選考スケジュール
総合商社の多くは、日程・期間を決めてキャリア採用を行っています。
書類応募の締切日や面接日も企業側である程度決まっていることが多いため、多少の前後は仕方がないとはいえプライベートや仕事などに左右されることなく、企業側から提示された日程で調整することがベターです。
また、こちらも多少前後する程度であれば気にする必要はありませんが、応募月や応募期間によっては入社日も決まっている場合があります。

未経験で商社に転職することは可能か?
これまで商社での経験がないという人であっても、総合商社に転職することは十分可能です。
ただし、これまでお伝えしているように商社では新卒採用がメインとなっており、中途採用が増加傾向にあるとはいえ、その枠は限られています。
そのため選考では、これまでの経験・スキルと応募先ポジションにどのような関連性があり、どのような活躍ができるのか、複数の商社が存在している中でなぜ応募企業を転職先として志望しているのかを明確にしておくことが大切です。
そのうえで、体力・マネジメント能力・語学力・コミュニケーション力などをアピールできるとよいでしょう。
一方で、実際どのような業界経験者が未経験から総合商社への転職に成功しているのか、実例を知りたいという人は多いのではないでしょうか。
下記では、未経験から総合商社へ転職した方の例として、バックグラウンドが異なる代表的なものを紹介していきます。
コンサルティングファーム出身者
総合商社では、新規事業の立ち上げや事業再生に携わる機会が多い傾向にあるため、コンサルティングファーム出身者は親和性が高いといえます。
コンサルティングファームを経験している方であれば、プロジェクト進行の中でクライアントとのコミュニケーションが必須であることに加えて、マネジメントスキルや戦略策定に向けた論理的な思考力などが身についています。
これらのスキルは商社でも必要不可欠であるため、面接の中でその親和性をアピールすることにより未経験であっても商社への転職を成功させるカギとなります。
大手企業における営業・マーケティング経験者
総合商社は商品の仕入れや販売、海外展開などがメイン業務となるため、大手企業において営業やマーケティングの経験がある方は親和性があるといえるでしょう。
営業やマーケティングにおいてもコミュニケーション能力や各業界の動向に関する情報収集能力が大切であることに変わりはないため、これまでの知識や経験を活かしながら商社でも活躍することができるでしょう。
海外駐在経験者
総合商社はグローバル展開しているケースが多いため、これまでに事業会社などで海外駐在経験のある方を求めている部門・職種も存在しています。
ビジネスシーンでも通用する英語力はもちろん、転職先として志望している商社が支社を置く国の言語などにも対応できるとさらなる強みとしてアピールできる可能性もあります。
投資銀行・FAS出身者
総合商社にはM&AやIPO、債券発行などの金融サービスを提供する部門があり、投資銀行やFASなどの経験を持つ人が求められます。
IT企業のエンジニアやマネージャー
総合商社ではDXやITサービスの提供など、ITに関する事業展開が進んでいます。そのため、IT企業のエンジニアやマネージャーの経験がある方へのニーズが高まっているといえます。
上記はあくまで代表的な例であり、総合商社に中途入社する人のバックグラウンドは多岐にわたります。総合商社では多様なバックグラウンドを持つ人材を求めており、自分の経験やスキルを総合商社にどう活かせるかをアピールすることが重要です。
コンサル出身者、M&A関連業務経験者が多い
総合商社各社の採用実績から見ても、業界未経験で商社に転職する人の中にはコンサルティングファームや投資銀行出身者が多い傾向にあります。
コンサルタントとしての経験値は総合商社でも即戦力として活躍できるスキルであるほか、財務会計やFAS経験者はM&A領域においてのフィット感が強いことから内定に至るケースが多いといえるでしょう。
また、同じくM&Aアドバイザリー業務を主とする投資銀行出身者においても、採用実績人数ベースでみると多い傾向にあります。
これまでにお伝えしているように、総合商社=入社難易度の高い企業であることは確かですが、コンサルティングファームや投資銀行への入社も同じように狭き門だといえます。
つまり、すでにそのような業界で働いているということは頭の回転が速く、論理的思考能力に優れた人材であるため、自ずと採用率が高まっているともいえるでしょう。
転職成功事例
弊社ムービンでも総合商社への転職を支援しています。転職支援事例をご紹介しますので、どのような前職・バックグラウンドをお持ちの方が総合商社への転職に成功しているのかご参考になれば幸いです。
前職 | ご年齢(性別) | 学歴 | → | 転職先 |
大手Sler | 32歳(男性) | 国立大卒 | → | 総合商社 |
外資系投資銀行 | 36歳(男性) | 国立大卒 | → | 総合商社 |
外資系投資銀行 | 28歳(男性) | 国立大卒 | → | 総合商社 |
シンクタンク | 29歳(男性) | 有名私立大卒 | → | 総合商社 |
BIG4系FAS | 39歳(男性) | 国立大卒 | → | 総合商社 |
BIG4系FAS | 35歳(女性) | 有名私立大卒 | → | 総合商社 |
独立系FAS | 32歳(男性) | 国立大卒 | → | 総合商社 |
転職支援事例をみると、やはり即戦力として活躍できるレベルの経験と知識がある20代後半から、スキル・経験に加えてマネジメント経験のある30代後半までの方が転職に成功しています。
上記以外でも、公認会計士、大手ゼネコン、エネルギー会社、メガバンク、政府系金融機関、法律事務所、大手広告代理店、製造業メーカーなど、様々なバックグラウンドの方が転職に成功していますが、やはりコンサルティングファーム出身者が圧倒的に多い印象にあります。
経営戦略やM&Aアドバイザリーなどのコンサル経験をお持ちの方は、実際に総合商社をクライアントとしてコンサルティング支援をしていた方や、大手企業へのコンサル経験があることが大きな即戦力として期待されている部分にもなります。
一方でIT・デジタル領域も昨今DX推進が叫ばれている各企業において重宝される人材のため、大手Sier出身者やDX経験者も好まれる傾向にあります。総合商社の場合、システム領域は子会社が担当しているケースが大半で社内にITスペシャリストが不足していたり、育てていくということが難しいため中途採用でカバーしていきたい思いもあるようです。
第二新卒でポテンシャルの高さをアピールして総合商社に転職するというのはなかなか見られないのが現状です。
ただし一部の総合商社では年に数回、若手ポテンシャル層のキャリア採用を実施する場合があります。第二新卒も採用ターゲットとなっていますので転職できるチャンスは十分ございます。
丸紅の若手キャリア採用の募集要項をご紹介しますので参考になれば幸いです。(今までは入社日や期間を決めていましたが、採用加速から通年で採用しています!)
丸紅 若手キャリア採用 募集要項
何歳までに転職するべきか?学歴・社歴は求められるのか?
20代から30代半ばが多くを占める
弊社からの支援実績から見ても、ボリュームゾーンは20代後半から30代となっています。40代、50代となると何かしらの役職になる年代となってくるため、事業理解からマネジメント力など総合的な経験スキルが必要になるため、あまり見られないのが一般的です。
学歴フィルターはあるのか?
具体的な学校名を採用要件に含めているファームはありませんが、結果的にGMarch・早慶・東京一工などの上位校出身者が多くなっています。もちろん勉強が出来るからというわけではなく、論理的思考能力やコミュニケーション能力、さらには応募ポジションとの親和性や、その情熱を加味されての結果となっています。
社歴は関係あるのか?
この会社が好まれるということはありませんが、上記の通り、コンサルファームや投資銀行、SIerなどでの就業経験や、間接部門である法務コンプラ関連の場合だと、法律事務所や大手企業における同経験者が内定に至るケースが多いです。
またあまり多くの転職回数の場合には、入ったとしてもすぐ辞めてしまうのではという目線でどうしても見られるため、しっかりとした転職理由やキャリア形成の一貫性が求められます。

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商社への転職FAQよくある質問
総合商社への転職に関してよくある質問をFAQ形式でご紹介します。
商社への転職FAQよくある質問
総合商社への転職に関してよくある質問をFAQ形式でご紹介します。

総合商社に中途入社した社員の生の声をご紹介します。総合商社への転職理由や魅力、仕事のやりがいなど簡単にまとめましたのでご参考になれば幸いです。
※各総合商社HP参照
中途入社 R.Sさん 女性 前職:会計士→FAS出身者 M&Aアドバイザリー経験
新卒で監査法人に入社し会計士としてキャリアをスタートさせ、その後M&Aのコンサルティング会社に転じ財務デューデリジェンスを中心としたM&Aのアドバイザリー業務に携わりました。
業務を通じて外部のアドバイザーはあくまで第三者であり、決して事業主体にはなれないと感じ、ビジネスの前線でM&Aに関わりたいとの思いが強くなり、総合商社に転職を決めました。
入社後は、営業部門のM&A案件に対するアドバイザリー業務に従事しています。自分が働く組織の案件ということで当事者としての実感を得ることができること、また、そこから感じられる会社の社員としての一体感、共有感は仕事のやりがいにつながっています。
中途入社 S.Hさん 女性 前職:大手通信企業出身者 事業企画
事業を創りたいという思いがきっかけで総合商社に転職しました。前職の大手通信事業会社で関西大手メーカー向けのSIビジネス、外資系企業向けに国際回線等のICTソリューションを展開していました。しかし、リーマンショック後、業界においてSI事業からサービス展開へのビジネスモデルが進展し、もともと興味のあったオーダーメイド型で0からサービスを創っていくことが難しくなり、転職を決意しました。
ICTの切り口から見た時、幅広い事業領域において、社会課題を解決できる可能性が最も大きな企業は総合商社だと考え転職しました。
良いアイデアがあり、それを実行する行動力があれば、年齢や立場に関係なく、自分起点で新しい事業を立ち上げられるのが魅力です。自ら発掘したベンチャー企業向けの難易度の高い案件があり、思いと志を伝えていくことで投資の組成から実行まで自ら担当することができたことに驚きました。
中途入社 Y.Mさん 男性 前職:銀行→資産運用会社→コンサル出身者
銀行で企業融資やベンチャー・キャピタルに携わった後、資産運用会社、コンサルティングファームで働いていました。幅広い業界や分野の仕事がしたい、グローバルな事業展開に貢献したいなど様々な理由から転職しようと決めました。
商社を選んだ理由は、様々な形で新しい事業創造に関わり、また経営者としての事業運営で自分の力を試せるチャンスが数多くあると感じたためです。
入社後、数々の現場を通じて、多くの会社の仲間、様々な国・業界の関係者と知り合い、宝物とも言える人間関係を築くことができました。挑戦では、私はよく「Giant Swing」ができる会社と表現するのですが、個人プレーでは到底成し遂げられない巨大プロジェクトにチームプレーを駆使して取り組める醍醐味が存在します。
中途入社 Y.Nさん 男性 前職:文房具メーカー→大手自動車メーカー出身者 海外営業経験
海外関連業務に就くことを希望していた私は、最初に入社した文具メーカーで海外拠点勤務を担当、その後、より大きな組織でグローバルに活躍したいと思い大手自動車メーカーに転職しました。自動車のバリューチェーン全体を見据え、ゼネラリストとして幅広い知識を持って事業運営できるような環境で挑戦したい、という思いがわいてきました。
自動車メーカーでの経験を活かし、商流の川中・川下のポジションで携わることができる総合商社への転職を決意しました。
現在私が担当しているのは、中南米チリ・ペルーにある自動車販売会社への車両輸出手配、事業投資先の管理及び国内自動車メーカーへの窓口業務です。自動車のマーケットを拡大する際に重要なのは、現地販売会社の活動はもちろんのこと、バリューチェーン全体を現地マーケットに最適化することです。
そのためには現地消費者のニーズに合致した仕様の車両の製造、販売機会を逃さない輸送や在庫管理の仕組みの構築などが欠かせません。こうしたアプローチで最適なバリューチェーンを構築することで販売会社、メーカー、そして当社がWin・Win・Winの関係を築く。これこそ私が自分自身のキャリアを活かしながらゼネラリストとして取り組みたかったミッションです。