現在人気職種の一つとなっている「コンサルタント」
コンサルタントといっても戦略、IT、人事、財務アドバイザリーなど様々な領域に特化したコンサルタントが存在していますが、
すべてのコンサルタントの役割は企業の様々な経営上の課題を明らかにし、解決策を提示し、その実現を支援することです。
しかし、人気職種の一つとはいえ、コンサルティング業界をあまり良く知らない方も多いのが事実。
コンサル業界を知るために簡単ではありますが導入編としてご覧いただければ幸いです。
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そもそもコンサルティングとは?
コンサルティングとは一般的に「企業の様々な経営上の課題を明らかにし、解決する助言をする」ことを指し、経営層・経営者の意思決定の手伝いをしています。コンサルティングファームで活躍するコンサルタントは、ヒト、モノ、カネ、情報、制度、仕組み、システムなどあらゆる要素が絡み合う経営課題を様々な視点から総合的にとらえ、複雑で困難な経営課題の解決に取り組んでいます。
具体的には中立的な立場で所謂上流領域である企業の中長期の戦略立案から新規事業戦略策定、M&A、現場での業務オペレーション改善まで、企業の収益が上がるように支援しています。
コンサル市場の今後
コンサルティング業界の市場規模は年々成長しており、現在はIDC Japanの調べによると8,217億円(2019年)と言われています。国内においてまだまだ成長するという予測であり2024年には1兆円に達するとみられます。一方アメリカのコンサルティング業界の市場規模が6兆円から10兆円程度と言われているので、日本やアジアにおいては、これから大きな成長が期待されている業界といえます。
“コンサル”の歴史
「コンサルティング」というビジネスは19世紀末アメリカで誕生しました。
当時、技術者であったフレデリック・テイラー氏が工場での作業に「作業単位の分割」と「単位ごとの時間」に基づく「科学的管理」を取り入れ、見事工場を蘇らせました。その後、同氏がこの考え方を様々な工場に導入する支援を行ったことがコンサルティングの始まりだと言われています。
この時代は個人でコンサルティングを行う人がほとんどで、現在のようなコンサルティングファームはありませんでしたが、次第に個々が集まり共同事務所を開くようになり、徐々に「コンサルティング」というものが社会に浸透していくようになります。
その後、1886年アーサー・D・リトルの設立をはじめ現在も業界をリードする外資系大手コンサルティングファーム各社が誕生してきました。
20世紀にはパソコンの普及やITの台頭により、戦略領域のみならずERPパッケージ導入やITを活用した業務効率化などのコンサルプロジェクトも増え業務・IT領域のコンサルにも注目が集まり始めます。さらに21世紀に入り社会・経済情勢を取り巻く企業の課題は複雑化、様々なコンサルティングテーマが出てきており、日々コンサルティング市場は拡大しています。
コンサルティングファームの種類
コンサルティング業界を理解するうえで、まずはコンサルティングファームをご紹介していきます。成り立ちや得意とするコンサルティング領域によって大きく分けて8つに分類することが出来ます。それぞれの特徴や強み、代表的なコンサルティングファームをご紹介していきます。
戦略系コンサルティングファーム
欧米に本社を置く外資系が多く、経営戦略を得意としている。大企業や外資系の顧客を中心に世界各地にオフィスがありグローバルに展開している。
マッキンゼー・アンド・カンパニー
ボストン コンサルティング グループ
ベイン・アンド・カンパニー
A.T. カーニー
他多数
総合系コンサルティングファーム
あらゆるテーマで戦略〜IT、実行までのサービスを一気通貫で提供している。Big4を母体とし大規模ファームでもある。他メンバーファームとの協業やアウトソーシングまで手掛けるファームもある。
デロイトトーマツコンサルティング
アクセンチュア
PwCコンサルティング
アビームコンサルティング
他多数
シンクタンク系ファーム
大手企業・金融機関が立ち上げたファームで、その基盤を活かした官公庁向けのリサーチや経営・ITコンサルティングを提供している。
NTTデータ経営研究所
三菱UFJ リサーチ&コンサルティング
野村総合研究所
日本総合研究所
三菱総合研究所
他多数
IT系コンサルティングファーム
ITを活用した業務改革やシステム導入などを得意としている。
人事系コンサルティングファーム
人事制度や育成・研修、年金など人事部門が抱える課題に特化。
FAS系(金融)コンサルティングファーム
財務アドバイザリーやM&Aなどのコンサルティングを提供している。
国内独立系コンサルティングファーム
日本で独自に発祥・進化を遂げ、主に中堅・中小企業を対象に幅広いコンサルティングを手掛けている。
特化系コンサルティングファーム
特定業務/業界に特化したコンサルティングサービスを提供している。企業課題の複雑化からさまざまな専門家集団が登場してきている。
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主要コンサルティングファーム一覧
戦略コンサル、大手外資系コンサルなど、業界のメジャープレイヤーを得意ドメインや出身母体毎に分類し一覧にしました。
コンサルタントの役職と仕事内容
コンサルティングファームは多種多様にありますが、コンサルタントの基本的な役職、仕事内容は変わりません。まずは役職(キャリアパス)から見ていきましょう。
各職位の呼び方はファームごとに異なる場合がありますが、基本的に以下の4つに分けられます。昇格については各ファームで決められた基準によって決められています。
◆パートナー
(ディレクター、ヴァイスプレジデント、プリンシパルなど)
パートナーの大きな仕事は案件の獲得(営業)とコンサルティングファームの経営です。パートナーだけがコンサルティングの真の魅力を味わえるポジションです。
◆マネージャー
(プロジェクトマネジャー、マネージコンサルタントなど)
プロジェクトの管理、顧客との折衝、予算管理が仕事の中心。プロジェクト全体に責任を持つポジションです。
◆コンサルタント
(シニアアソシエイト、アソシエイトなど)
コンサルタントには、実作業+マネジメントスキルが重視されます。仮説を立てて検証していくことが大きな仕事です。未経験からの中途入社の場合はこの職位からのスタートになることが多いです。
◆アナリスト
(アソシエイト、リサーチャーなど)
アナリストの仕事には地味なものが多いが、現場にもっとも近い役割を担う。新卒入社の場合コンサルタントキャリアのスタートととなるポジション。中途入社の場合でもこの職位からスタートすることがあります。
基本的に明確な所属部署はなく、プロジェクト毎に編成されるチームに参加してプロジェクト内の業務を担当します。そのため、プロジェクトごとに一緒に働く上司や同僚が変わることや、海外や地方へ出張して働いたりすることもあります。
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コンサルタントの1日・仕事内容
日々どんな仕事をしているのかコンサルタントの一日をご紹介致します。
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コンサルの役職・職位別での仕事
職位によってプロジェクト内での役割は大きく変わり、当然求められる能力も違ってきます。
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コンサルティングプロジェクトの進め方(コンサルタントの仕事)
コンサルティング案件はパートナークラスの営業や、直接コンサルティング会社への依頼、競合他社とのプレゼンテーションで受注が決まります。
プレゼンテーション 企業のおかれている状況、問題の背景、解決へのアプローチ、取組体制、プロジェクト期間など、プロジェクトの提案書を作り、企業の経営層へのプレゼンテーションを行います。プレゼンでは複数のコンサルティングファームとコンペを行うこともしばしばあります。
案件受注 クライアントに提案を受け入れてもらい正式にプロジェクトを受注します。ここでコンサルティングファーム側でメンバーが選出されプロジェクトチームが組まれます。また同時にクライアント側でもプロジェクトメンバーの選出を依頼し、社内の推進役を務めてもらうようにします。
キックオフ・ミーティング チーム発足後、全員で集まり顔合わせと、プロジェクト全体の体制、スケジュールなどの確認を行います。
インタビュー・仮説 問題解決の仮説構築のため、クライアント社内や社外の専門家にインタビューをしたり、ファーム内の知見・ノウハウを活用しながらデータ収集をし材料を集めていきます。問題解決に向けて仮説を立て、検証するサイクルを繰り返し、クライアントとも議論しながら進めて行きます。
課題解決方法の決定 これまで集めた情報・データを基に最終的な課題解決方法を策定していきます。チーム内で議論し最終的に提案すシナリオを固め、中身を充実させてから最終報告、提案に臨みます。
提案・実行支援 最終的な結論を経営層に報告・発表します。この報告が終われば、ひとまずプロジェクトは終了です。近年では策定した課題解決方法を実行するため、クライアントと一緒に実行支援まで行うコンサルティングスタイルが多くなっています。クライアントに成果が出るよう定着に向けて改善を図りながら支援していきます。
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コンサルプロジェクト事例
戦略系、IT系、シンクタンク系など領域別にコンサルファームでの実際のプロジェクト事例をコンサルティングテーマと各ファーム別でご紹介します。
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コンサルタントのプレゼン資料
プレゼン1つで数千万の価値があるとも言われているコンサルタントの仕事にはどのくらいのアウトプットレベルが求められているのか、ぜひご覧ください。
コンサルティングプロジェクトのテーマ・種類
コンサルティングと言っても様々なプロジェクト種類があります。一部ですがいくつか下記にご紹介いたします。
最近では戦略、IT、人事などこれまでのテーマに加えて、DXやビッグデータ分析、サイバーセキュリティなど多様化しています。
経営戦略
クライアント企業の経営ビジョンを明確にし中長期戦略を策定していきます。全社レベルで行うこともあれば1事業部門のみの場合もありますが、近年では策定だけでは終わらず実行支援までも行っています。
IT戦略・ITマネジメント
企業内のIT業務やCIO、情報システム部門に対してのコンサルティング、また最先端テクノロジーを利用することで実現できるビジネス変革などをサポートしています。
人事
企業の人材関連のコンサルティングを行います。テーマについては多岐にわたり、今後の企業成長に向けての、次世代リーダーの育成、人事制度、組織改革、研修から近年のグローバル化からクロスボーダーでの組織人事再編、改革などのプロジェクトも増えている傾向です。
財務アドバイザリー
企業の財務戦略、投資ポートフォリオ策定などから、経理部門における決算や会計、また予算・原価管理などのコンサルティングまで幅広いテーマを支援している。
CRM
マーケティング、営業(販売)、顧客サービスといった企業とその顧客との接点活動において革新的な価値提供を行うために、戦略策定・業務モデルの設計から変革の実現までを支援している。
SCM(サプライチェーンマネジメント)
製品・サービス開発から調達・生産・物流・営業支援など多岐にわたる企業活動の中でバリューチェーンにおけるコンサルから全社、事業部門の業務改善といったテーマまで行っている。
DX(デジタルトランスフォーメーション)
デジタルや最先端技術により業務プロセスを変革させるDXコンサルティング。一部のファームではDX専門部隊としてチームを立ち上げたり、コンサル業界の中でもDXはビッグワードとして注目されています。
M&A
M&A業務にかかわる戦略、デューデリジェンス、バリュエーション、PMIなどのアドバイザリーサービスを提供。FAS系ファームの他、一部フローを専門的に扱うコンサルティングファームもある。
コンサルタントの仕事の魅力
コンサルタントにおける魅力は人それぞれかもしれませんが、
・若いうちから経営というテーマの仕事が出来ること
・誰もが知っている企業の経営支援が出来ること
・プロジェクトを完遂したときの達成感
・顧客からの感謝
といったことに、やりがいや魅力を感じる方が多いです。
また、
・海外案件などグローバルに活躍できる機会
・高い年収
・身に付けたコンサルティングスキルを生かした更なるキャリアアップの可能性
なども大きな魅力のひとつでしょう。
近年日本でも「コンサルティング」が浸透し2000年当初から比べると案件の量や、規模、コンサルティングファーム自体の数も非常に多くなりました。現状、ほとんどのコンサルティングファームでは通年で中途採用を行っていますので、コンサルタントへのキャリアをお考えの方にとっては、非常にチャンスかと思います。
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