最近、SNSやネット、雑誌やメディア、知人と話していてもよく話題になる"コンサル"。
ここ数年でコンサル人気に拍車がかかっていますが、なぜここまで話題になっているのでしょうか？
企業側と就業者側の両側面で考えてみると、

企業側としては、
・いまトレンドのDX(デジタル)化に関するノウハウがないので、コンサルにサポートしてもらいたい。
・業界における今後の見通しに関する情報が知りたい。
・海外事例・他社事例を把握して、自社でも活用していきたい。

就業者側としては、
・知人がコンサルで働いていてキラキラしている。私も挑戦してみようかな…
・業務内容が面白そう。ルーティンワークばかりでないので飽きなさそう。
・終身雇用が約束されない時代になってきたから経験・スキルを身につけないとまずい。だからコンサルで修業しよう。

あくまでも参考程度ですが、上記のような理由が多いのではないでしょうか？
就業者側の目線で、コンサルの魅力を下記に記載しておりますのでご参考ください。

一般企業での業務内容は、大半がルーティンワークになっているのではないでしょうか？
稀に全社横断型や部門横断型のプロジェクトが立ち上がり、少数精鋭でメンバー構成して新規事業や業務改革プロジェクトなどに取り組んでいるかと思います。

一方でコンサルティングファームでは、日常的に上記のような大規模プロジェクトに関わりを持てます。
これこそがコンサルタントとしての最大の魅力と、多くのコンサルタントが口を揃えています。

プロジェクトの種類は多岐に渡り、
・全社戦略
・IT戦略
・財務戦略
・組織人事戦略
・リスク戦略
など、様々な仕事があります。

またコンサルティングファームのお客様となる業界は幅広く、
・通信・メディア・ハイテク
・公共サービス
・医療ヘルスケア
・金融
・素材・エネルギー
・製造・流通
などが挙げられます。

プロジェクト種類とお客様の業界の組合せは色々なパターンがあるので、経験を積むにはこれ以上ない環境が整っています。
プロジェクトも3カ月で完了するものもあれば、1年以上続くプロジェクトもあります。
アサイン面談で自分自身がやりたいプロジェクトか、今後も続けていきたいかということをプロジェクトリーダーと話合いの場が設定されるので、長期的に参画することも短期で他のプロジェクトに移ることも可能です。
自分がやりたいプロジェクトであれば続ければ良いし、他の経験を優先したいということであればプロジェクトを抜ければよいということです。

コンサルタントの仕事・業務内容

上記のように色々な仕事に取り組んでいくコンサルタントは、どのような仕事でもパフォーマンスを発揮するために基礎スキルを高めなければいけません。
思考力、忍耐力、クライアントとのやりとり、マネジメントなどのソフトスキルと、ファイナンス、IT、語学、パワポ、エクセルなど、プロジェクトで必要とされるハードスキルを常に高めていく必要があります。
要求されるレベルは、プロフェッショナルとして高額をお客様からいただく前提であるため、生半可な知識やスキルでは許容されず、高い期待値を超えるという考え方をクセ付けできるのも魅力の一つかと思います。

プロジェクト中は非常に繁忙であるものの、プロジェクトに一旦区切りがつくと次プロジェクトにアサインされるまでに一定期間の休みがあります。
そこで旅行に行ったり、自分に不足しているスキルについて学ぶ時間を持つことはできます。
メリハリのある生活で、濃縮された時間を過ごして一気に成長したいという考え方に合いやすい環境かと思います。

ではコンサルで培った経験をどこで活かすのか？という点についてですが、シンプルにどこでも活かせます。
ソフトスキルの思考力、忍耐力、クライアントとのやりとり、マネジメントなどについては他のどのような職種と比較しても良い経験を積めるはずです。
ハードスキルについては、経営に関するあらゆる領域のことを経験するため、人によって専門性は様々です。
なので、例えば大手コンサルティングファーム出身者の場合には、その経験を活かして、自分でコンサルティングファームを立ち上げる人もいれば、事業会社の主要部門へ転職する人、特化型のコンサルティングファームに移籍する人など様々です。

コンサルタントとして働く上で、心身ともに非常に厳しい環境であることを覚悟しないといけませんが、周りにいるメンバーが皆同じように志高く取り組んでいるので、不思議と辛さを感じません。
また、そのような仲間が沢山在籍している組織であるからこそ、書籍や勉強では追い付かない最先端事例などを、社内メンバーから直接話を聞くこともできます。

前提として苦労の先に幸せがあると考えられる方が多いのかもしれませんが、過酷な環境に身を置くことにアレルギーがなければ挑戦してみる価値がある環境であることは間違いありません。

コンサルタントに必要なスキル・能力 - 求められる人材像

コンサルプロジェクトは経営の根幹に関わるプロジェクトや、今後の企業経営を左右する大プロジェクトです。メンバーには精鋭のコンサルタントはもちろん、お客様となる事業会社から出てくる社員もエース級が揃っています。
事業会社に在籍している場合、経営に携われるようになるには20年近く働いてようやく参画できるかどうかですが、コンサルタントであれば若い内からそのような優秀な人たちと働くことができるというのが魅力の一つです。

コンサルタントであれば社内の人たちが優秀だから、事業会社から学ぶことなんて多くないんじゃないか？という声もあるかと思いますが、コンサルタントと事業会社では優秀さの種類が異なっているかと思います。
事業会社の業務経験を活かしての発するエース級社員の意見は、その業界でやっていた人ならではの言葉の深さ、知見が詰まっています。
逆に、他社事例や業界の最新事例などについては、事業会社社員はコンサルタントに敵わないことが多いです。
つまり、事業会社とコンサルタントが保有しているスキルセット・経験は別のものであるため、どちらの方が優秀ということはなく、それぞれにスペシャリティがあります。

ただ、若い内から稀少なプロジェクト経験を積みたいのであれば、コンサルタントとして働くことを推奨します。
コンサルタントとして働くことで、そのような優秀な人たちと議論を尽くすことができるのは、ビジネスマンとしてこの上ない経験かと思います。
ビジネスマンとしての価値を高めたいのであれば、何事にも前向きに取り組んでいるメンバーと働くことが一番オススメです。
コンサルタントや事業会社のエース級の人たちは、どのような課題や壁に当たろうとも、何かしらの方法で解決する方法を見出す傾向があります。

もしあなたが、優秀な人たちと一緒に働きたいという気持ちを持っていれば、目の前で行われる議論の迫力、発言の深さ、会議進行のうまさ、先見性などすべてがかけがえのない時間として自分自身の経験に活きます。
優秀な人たちの発言・行動の一つ一つには意味があり、洗練された知見がそこら中に広がっているので、ビジネスマンとして成功したい方にとっては素晴らしい環境です。

そのような環境下で働けることに満足しているという理由で、コンサルタントを続ける人も多いです。

コンサルタントと言えば高給というイメージです。以下外資系戦略や大手総合系ファームの各階級での平均年収を見ていきましょう。

アナリスト　500?800万円
コンサルタント　800?1,400万円
マネージャー　1,400?1,800万円
シニアマネージャー　1,800万円?2,500万円
ディレクター　2,000万円?3,000万円
パートナー　2,000万円?2億円

アナリストからコンサルタントへの昇進年月は1.5?3年程度、昇進する割合は7割程度です。
コンサルタントからマネージャーへの昇進年月は2?5年程度、昇進する割合は3割程度です。
マネージャー以上の昇進年月は人によって大きく異なります。30前後でシニアマネージャーなる人もいれば、40歳を超えてもマネージャー未満の人も存在します。
マネージャー以上になると自分が人に負けないスペシャリティを持つ必要があるので、それが評価されれば順調に昇進できますし、評価されないと昇進が遅くなるというものです。

コンサルタントの年収・給与転職したらどれくらい？

長文になってしまいましたが、コンサルタントに少しでも魅力を感じた方はぜひ弊社キャリアコンサルタントに相談してください。
業界情報をお伝えする上、転職者様の個別のご質問にも回答させていただきます。